東方種変録   作:大神 龍

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 前回に引き続きHated Jackさんとのコラボです!

 よろしくお願いします!(`・ω・´)ゞ


第六十六話 コラボ 2‐3‐2

 迅真が地面に着くと同時に風切り音がしたので咄嗟にその場でその場で跳ぶと、先ほど迅真が着地した所に妖力で作られたナイフが突き刺さる。

 

「っとと、危ない危ない。それにしても、夜の戦闘か。最初に会った時のルーミアと山以来だな」

 

 実際は何度か夜に奇襲されているのだが、気付くと同時に切り刻んでいるので奇襲を仕掛けようとしてる方が奇襲にあってるだけなので夜の戦闘がそれくらいしか思い出せないだけである。

 

「んじゃ今回の武器はこのナイフだ。まぁそれ以外にも色々使うけどな」

 

 迅真はそう言うと先ほど切った傷口を更に深く切り、血を流す。

 

 すると、血液は地面に落ちることなくある程度出た所で迅真の手元に戻り形を変え、紅い短剣が出来る。

 

 そして、それが完成すると同時に迅真は傷を治し血で出来たナイフを軽く振り感覚を確かめると、

 

「さぁ、行くぜ?」

 

 直後迅真に向かって襲い掛かる闇と同化した黒い槍の群れ。だが、迅真はその全てを短剣を使いいなし、弾き、砕く。

 

 さすがに暗い中では相手を視認する事すらままならないのでフクロウの目と同じ性能の目に変化しウルフを視認すると前に軽く跳び、一方通行(アクセラレータ)の能力でウルフに向かって自分に掛かる負荷を倍以上にして移動速度に上乗せする。

 

 それを打ち落とそうとする大量の黒い槍。だが、移動しながらも迅真は槍を弾き、自分に当たらない様に軌道修正をする。

 

 そして、ウルフに刃が届き――――

 

 

 

 

 

 

 

 キュガッ!という音と共に心臓に穴が開く。

 

 

 

 驚き迅真が心臓部を見ると傷一つない。迅真はそれにより困惑するが、その間にも黒い槍は迫って来ていた。しかも、その槍は先ほど弾いたモノと同じ様に見えた。

 

 不思議に思いながらも迅真は正確に弾いて行くが、やはりどこか納得いかない。

 

 だが、それでもさっきの移動の後だったため高速移動中に変わりは無い。

 

 それによりウルフの前にたどり着くが、先ほどの何かが気になり、辺りを警戒しながらウルフに切りかかる。

 

 直後ウルフの姿が掻き消える。

 

 それに驚き一瞬動きがぎこちなくなり、ハッ!と迅真がウルフの消えた原因に気付き下を向いた時にはすでに時遅く、振り上げられた拳は迅真の鳩尾に刺さる。

 

「ガハッ!!」

 

 吹き飛ぶほどの威力ではなかったが、受けた場所が場所なのでダメージが残り苦しむ。

 

 だがそのダメージを気合いで抑え込み、迅真はその場からテレポートで離れる。

 

「ケフッ…クソ、意外とダメージが少なくて助かった…にしても、さっきのアレは何だ…?幻覚?だが、貫かれた直後時が戻ったように何もなくなった…もう少し戦わねぇと分からんか」

 

 そう言うと、迅真は体から闇を吹きだす。が、辺りが暗いため同化しており感覚で何とかおおよその一を把握できるほどである。

 

「あれは……ちょっと不味いかな」

 

 ウルフは呟くが、その声は迅真には届かない。

 

「短剣だけじゃ火力不足。ならいつもの闇を使えばもう少しやりやすくなるはず」

 

 迅真は言い終わると同時にその場から後方に跳ぶ。

 

 直後地面に突き刺さる槍。

 

 そして、迅真は地面に着くと同時にウルフに突っ込む。

 

 先ほどと同じように黒い槍の群れが襲い掛かってくるが、今度は闇を鞭のように振るい払い落とす。

 

「っ!」

 

 ウルフが息を飲み、動きが止まる。

 

 その瞬間を狙って迅真は腕を大きく振るい、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三爪炎痕(さんそうえんこん)!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ズガガガッ!!と瞬く間に振るわれた三角形を描く三度の刃。

 

 が、迅真は違和感を感じる。

 

「(手ごたえが無い…!)」

 

 気付いた時には辺りを黒い槍に囲まれており、逃げ場を見失った。

 

「クソッ!!」

 

 その呟きを最後に迅真は槍の群れに一斉に襲われる。

 

 

 

 

「ふぅ…これで倒せたかな?」

 

 ウルフはそう呟き、予備の槍の群れを降ろ――――

 

 

 

 

 

 

――――そうとし、その場から全力で飛び去り先ほど自分のいた場所に槍を放つ。

 

 が、それをしてもウルフの表情は先ほどとは打って変わってどんどん青ざめて行く。

 

「――――闇渡り。宵闇の妖怪の彼氏を自称するんだ。これくらいできて当然だろう?」

 

 声は聞こえる。だが姿は見えない。視覚外から迫る恐怖に心の中の野生の部分が危険信号を発する。

 

「さぁ行くぞ。見えざる恐怖にどこで適応する?」

 

 瞬間浅く裂かれるウルフの左腕。

 

 ウルフは即座に多くの槍とナイフの弾幕を生成すると縦横無尽に動かす。だが、そのどれにも手ごたえは無く、ただただ辺りを異常な速度で移動する迅真の気配。それは稀にウルフに向かうと体を浅く裂いて行き、そのまま離れて行く。

 

「(どうやって…どうやってこの状況を抜け出す…?私の体力は残り少ないから能力はたぶんあと一回が限界。なら未来を見せて動きが止まった瞬間に槍を全力で叩き込む!)」

 

 決めると同時に迅真の気配を追い、見つけると同時に能力で自分が消えるようにする。

 

 そして、迅真が斬りかかろうとした時に発動。

 

 迅真は突如消えたウルフに驚きその場に止まる。そして、その瞬間を狙い数千の槍をぶつけ――――

 

 

 

 

 

 

 

――――ハッ!と我に返る。

 

「良い夢は見れたか?」

 

 声と同時に迫る迅真の刃。

 

「ウソ…ッ!!」

 

 ウルフは咄嗟にナイフを作り防御しようとするが、間に合わない。

 

「三爪炎痕!!!」

 

 瞬間、振るわれた三角形を描く斬撃を避ける間もなく切り裂かれ、ウルフは落ちて行く。

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

「んぅ…ん?」

 

 意識を取り戻したウルフはガバッ!と勢いよく起き上がる。

 

 辺りは先ほどの戦闘がまるでなかったかのように変化が無く、自分の身体にも迅真に切られたはずの傷は無かった。

 

「大丈夫か~?」

 

 背後から声が聞こえ、振り向くとそちらから迅真とルーミアがこちらに向かっていた。

 

 ウルフはすぐに立ち上がると、自分からも歩いて行く。

 

「大丈夫だよ~。それより最後のアレ、何?」

 

「ん?あぁ、あれか。アレはお前の身近な物。というか、お前もさっきの戦闘で使ってただろう?」

 

「やっぱり私の能力って事?」

 

「そういうこと。んじゃ、疑問も解けた所で、クリムゾンへのお礼の品、預けても良いか?」

 

「ん。了解」

 

 ウルフが了承すると、迅真はバッグの中からアイテムを取り出す。

 

「これなんだが…暗くて見づらいな。――――『明り(ライティング)』」

 

 迅真が呪文を唱えると、光の球が現れ、辺りを照らす。

 

「これは何?熱くないし、でも明るいし…」

 

「え、そっちに反応する?こっちは無視か?」

 

「あ、ごめんごめん。それで、それは?」

 

 ウルフが指さすそれは、紅い宝石が6つ。そして、真ん中に白い宝石のはめ込まれているネックレスだった。そのはめ込まれている宝石は透き通るほど美しく、そうそうお目に掛かれるものではない。

 

「コレはお前の所の…紅魔館だったか?から貰ったものと、俺が個人で持ってたものを使って作ったんだ。性能は紅い宝石がお前から見て右から順に火、風、雷、水、光、闇。真ん中の宝石は能力強化だ。属性は妖力等を込めると望んだ形で望んだ場所に出現する。ただ、最高射程距離は自分から…というか、このネックレスから半径50mだ。能力強化は効果範囲の拡大。あいつの場合は霧の発生範囲の拡大か。拡大量は小さな妖力弾を1として『量×5m』だな。ちなみに、お前の場合は発動コストを半減かな。それと、そのネックレスは付けてるだけで回復速度が1.5倍だ。しょぼいと言うなかれ。これはあくまでも妖力を込めない状態の時の話だ。効果はさっき言った『小さな妖力弾を生成するだけの妖力×3倍』だ」

 

「ず、随分とあるんだね。憶えられるかなぁ……」

 

「そこは大丈夫だ。ここに全部書いてあるからな」

 

「最初からそれを出してよ!」

 

「お、おぅ。まぁ俺はそれでも説明するがな」

 

 ドヤッ!と胸を張る迅真。その頭にルーミアのチョップが入ったが誰も文句は言わなかった。

 

「いてて…さて、まぁこれは真面目用だとしてだ。ボケ用にこんなのを作ってみた」

 

 そう言ってウルフに差し出されたのは首輪。

 

「……首輪?」

 

「あぁ。ちなみに性能はさっきのネックレスと全く変わり無いぞ」

 

「迅真?貴方、どういう神経してるの?」

 

 ミシミシとルーミアに捕まれている後頭部が悲鳴を上げるが、それでも迅真は余裕の表情をやめない。

 

「とりあえずお礼の品はこれで終わり。それと、どっちかはお前が使っても良いぞ?ただ、選ぶのはクリムゾンな」

 

「はいは~い」

 

 そう言いながらウルフはネックレスと首輪を受け取る。

 

「じゃあ、どうする?今から帰るか?それとも少し休んでいくか?」

 

「ん~……これを忘れないうちに届けに行くことにするよ」

 

「そうか。んじゃお前の世界に繋げるぞ」

 

 そう言って迅真はスキマを作る。

 

「じゃあまたね~」

 

「おう。また会おうぜ」

 

 手を振りながらウルフはスキマの中へと消えて行き、スキマが閉じられると、迅真は家に向かう。

 

「今回は勝てて良かったわね」

 

「まぁ、手加減してもらってた感じはするからな」

 

「フフッ。確かにそうかもね」

 

 迅真は少し悔しそうに、ルーミアはにやにやと笑いながら歩いて行った。




 Hated Jackさん!コラボありがとうございました!(`・ω・´)ゞ

 まず初めに、迅真を勝たせてしまってすいません!迅真は後で(香が)ボコ殴りにしておきます!<(_ _)>

 今回渡したネックレスと首輪はもしかしたら使う場面が無いかもしれませんが一応渡しておきます。

 性能は作中で迅真が説明していた通りですが、分かり難かったらすいません。メッセージを下されば詳しく説明いたしますので。

 では改めて、Hated Jackさん!コラボありがとうございました!(≧▽≦)

 次回は音無仁さんとのコラボです!よろしくお願いします!(`・ω・´)ゞ

 ついでに、次回から一話完結の話にしていこうと思います。さすがにこのまま行くと2月に入っちゃうので(; ・`д・´)

 次回もよろしくお願いします!(・ω・)ノ
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