東方種変録   作:大神 龍

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 今回はマロマロン大帝さんの『東方初心者が東方の二次創作を書いた結果(笑)』より『アン』ちゃんです!

 よろしくお願いします!(`・ω・´)ゞ


第七十一話 コラボ 2‐8‐1

「種蒔きするぞ~!!」

 

「「「いや()」」」

 

 唐突に言った香の発言に三人とも一瞬の差すらなく同時に拒否する。

 

「……最近俺の扱いひどくね?俺って本来謎の人物的な立ち位置だろ?なぁ迅真」

 

「知るか。というか、例えそうだとしてもルーミアとの掛け合いからしてお前の立ち位置は下っ端だよ」

 

「んな馬鹿な事あるわけ……ないよな?え?ない…よな?」

 

「さぁ?どうかしら」

 

「…貴方達、仮にもこの家の家主に対してかなりひどいこと言ってるわよね」

 

「「()達を招いた時点でこうなるのは分かり切ってただろ(でしょ)?」」

 

 こいつら殴られても文句言えないんじゃないか?と香と幽香は思うが、残念な事にどちらかを殴ったらその数十倍の力で逆に追い出されそうな現状なのだった。

 

「ハァ…まぁ良いけどさ…あ。そうだ。今日はちょっと能力で遊ぶことにするよ」

 

 そう言うと、迅真は奥へと行く。

 

「…ところで、何を植えるつもりだったの?」

 

「ん?あぁ、玉ねぎとキャベツかな」

 

「ふぅん?案外少ないのね」

 

「種類は少ないけど代わりに数を多くするからな」

 

「なるほどね。じゃあ私も少しだけ手伝おうかしら」

 

「む。珍しいな。今回も昔みたいに断られるもんだと思ってたけど…一体どんな悪だくみを…!?」

 

「貴方は素直に人の好意を受け取れないの?」

 

「いや、別に嬉しくない訳じゃないぞ。ありがとな」

 

「ん。じゃあ迅真が戻ってくるのを待ちま――――」

 

 言葉は最後まで紡がれない。その理由は目の前にあった。

 

「久しぶりに変化してみたけど……そんなに違和感ないな」

 

「「…………誰?」」

 

 思わず香と幽香が呟くのも無理はない。そこにいたのは黒髪ロングの少女。年齢は10代前半で、服装はルーミアの封印状態の時そのものだった。

 

「……迅真?」

 

「ん?何?って、なんで皆固まってるの?」

 

「そりゃいきなり少女に変わってれば思考停止くらいするわよ」

 

「そんなものか?別に喋り方は意図的にしない限り変化する前だと思うんだけど…」

 

 だからそう言う問題じゃない。とルーミアは突っ込もうとし、たぶん理解しないな。と気付き話を変える事にする。

 

「で、なんでそんな格好になったの?」

 

「あぁ、それはあの状態だと腰痛くなるからな。ちなみになんで少年じゃないんだ。って突っ込みは厳禁だぜ」

 

 ドヤッ!とした表情で迅真(少女)が言うが、そこが一番気になる部分なんだけど…?と言いたい三人。

 

「ハァ……まぁ良いわ。ほら、香。やるなら早くやりましょ。やる気が減ってくから」

 

 呆れた様な表情でルーミアは言うが、本音ではそんな事より迅真に抱き着きたいと思っていた。

 

「(でも、ここでやったら香が若干冷たい目で見てきそうだしね。後ですることにしよううんそうしましょ)」

 

 フフフフフ。と心の中で笑みを浮かべながら、それを全く感じさせない鋭い視線で香を見る。

 

「わ、分かったよ。ゆ、幽香はどうする?」

 

「私は留守番しておくわ。行ってらっしゃい」

 

「あぁ、行ってくるよ」

 

 そう言って、三人は家の外へと出る。

 

 

 * * *

 

 

「あぅぅ…疲れるぅ…」

 

 そう悲鳴を上げるのは迅真。背丈を低くしたら体力も減ったのだろうか。

 

「なんだよ。まだ半分だろ?」

 

「うぐぅっ!こ、これで半分……お疲れ様でした。じゃ、私はこれで」

 

 逃げ出そうとする迅真の首根っこを掴み逃がさない香。

 

「二人とも楽しそうね」

 

 遠くからそう言うのはルーミア。彼女も彼女で手伝ってはいる。ただ、手も足も使わず、闇でこう、ちょちょいとやってしまうのでこの中で一番楽をしているのだった。

 

「アレ、結構体力使うんだけど…なんであんなに大量に出しても疲労一つ見えないのか…」

 

「たぶん年季が違うんじゃ…ちょっ!!待て!それは痛いってウボァ!」

 

 変な事を言うからこうなるのだ。と闇に殴られ何も埋まってない地面に足以外埋められた香を見てしみじみ思う迅真なのだった。

 

「はぁ……じゃあちょっと休憩がてらにそこらへんふらふらと歩いて来るね」

 

「うん。行ってらっしゃい」

 

 笑顔で返事するルーミアがなぜか怖いと一瞬思ったのはたぶん疲れているのだろう。と迅真は自分に言い聞かせながら散歩を始めるのだった。

 

 

 * * *

 

 

「おりゃーーー!!」

 

「うぎゃぁ!?」

 

 唐突な跳び蹴りに迅真は飛ばされるが、瞬時に受け身を取り勢いを完全に殺す前に跳びあがり体を反転させて着地する。

 

「ふぅ。いきなり誰?私に跳び蹴りするとはいい度胸してるじゃない」

 

「私はアンなのだ!」

 

 その人物は現在の迅真に近い10代前半くらいの少女で、茶色い髪。服は緑色のワンピースの中にブラウスを着て、赤いネクタイをつけていた。髪は腰くらいまであり、赤いリボンを使い首の後ろ辺りで縛っていた。そして、この少女の一番印象的なのが、頭に生えている葉っぱと背中にある羽の様な葉っぱ。共に緑の色をしている。

 

「へぇ…?そう。アンって言うのね…分かったわ。さぁ、アン。私に喧嘩を売ったんだからもちろん買われる覚悟はあるのよね…?」

 

「もちろんなのだ!かかってくるのだ!!」

 

「……貴方はスペルカードのある世界から来たの?」

 

「え、す、スペルカードを使うんじゃないのか?」

 

「あ~…この世界にはないんだけど…まぁ持ってるからそれで相手をしてあげるわ。残機3のスペカ使用回数制限なしよ。さぁ、遠慮なくかかって来なさい」

 

 いつの間にか挑んだ方が変わっているような気がするが気にしない。

 

 迅真はスキマで家の中にあるバッグの中から霊力発動のいつもの結界を取り出し、アンが気付かない様に霊力を込め投げて結界を発動させる。

 

「じゃあ行くのだ!成長『ツリーバースト』!!」

 

 地面がゴゴゴッ!!と振動したので迅真は即座に闇の翼を生やすと大きく羽ばたかせ宙へと逃げる。

 

 直後、先ほど迅真が立っていた辺りから飛び出す植物。

 

「うわっ!」

 

 咄嗟に迅真は避け、同時に札を掲げて宣言する。

 

「火矢『炎の矢(フレア・アロー)』」

 

 瞬間生まれる炎で出来た矢。

 

 それは迅真が手を振り下ろすと同時にアンへと突き進む。

 

「葉符『落葉旋風』!葉火『焼畑農業』!」

 

 アンは即座に二枚のスペルカードを発動する。直後、落ち葉がふわりふわりと浮いたと思ったら、それは迅真へと向けて放たれる。

 

 そしてぶつかる火矢と木の葉。

 

 一見無駄だと思われたその反撃は――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 二枚目のカードによって火属性が追加されている木の葉が勝利する。

 

「嘘!なら…!」

 

 自分に向かって来る火を纏った木の葉を避けながら迅真はカードを掲げ、

 

「氷龍『氷結窟蔦(ヴァン・レイル)』!!」

 

 直後、空中を這う様に氷の蔦が生まれ、木の葉を迎撃していく。が、落ち葉は一向に減っているように見えない。なぜなら――――

 

 

 

「草符『颶風の翼』」

 

 そのカードによって生み出された木が彼女の能力によりどんどん枯れて行くためである。

 

 苦い表情をしながらも迅真は更にカードを掲げ宣言。

 

「模倣『ゲート・オブ・バビロン』」

 

 氷の蔦で構成された龍に加え大小さまざまな武具も追加され、どんどん木の葉を潰していく。

 

「むーっ!木符『救世の社』!!合符『天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず』!!」

 

 アンが宣言すると、その体は半分植物となる。が、代わりに大量の弾幕が放たれる。

 

 両者何枚も重ねてスペルカードを使用し、だがその威力の差が次第に現れ始める。

 

「ッ!!」

 

 迅真は自分に飛んできた弾幕をかすりながらも回避する。

 

「押されてる…?やっぱり量が段違いね…ならこれで!!影刃『黒の嵐(シャドウテンペスト)』!!」

 

 瞬時にアンを囲む様に生まれる闇の刃。それはアンを完全に飲み込んだ後、弾幕を時計回りに放っていく。

 

 アンは即座に木符『救世の社』を解除し動けるようにするとその場から逃げ出す。

 

 が、今度は弾幕を止めたことにより迅真が使っていた他のスペカの弾幕が襲い掛かってくる。

 

「うわぁぁぁっ!」

 

 ピチューン!と音がし、アンは残機を一つ減らす、

 

「やたっ!っと、危ない危ない。一瞬でも気を緩めたら木の葉が飛んできちゃうからね」

 

 そう呟きながら迅真はひらりひらりと回避する。

 

 が、直後地面から植物が生え、迅真を勢いよく吹き飛ばす。

 

「うぁ…!?」

 

 完全に不意を突かれた迅真は空中で何度か回転していたが、霊力を込めピタッ!と静止する。

 

「むぅ、まだ『ツリーバースト』の効果が切れてなかったのね…最初の一回だけだと思ってたわ」

 

 共に残機は2つ。先に仕掛けたのは迅真。

 

光帯(こうたい)獣王牙操弾(ゼラス・ブリット)』!!」

 

 生み出された光り輝く帯はアンへと突き進む。

 

 それに対抗するように彼女も札を掲げ、

 

「敵合『鏡面人形』!」

 

 宣言と同時に同じ弾幕がアンから放たれる。

 

 二つは相殺し合い、しかし効果は先に発動した迅真の方が速く切れ、迅真は全力で逃げる。

 

「獄炎『ヘルバースト』!!」

 

 直後生み出される巨大な火球。

 

 アンは顔を引きつらせながらも札を掲げて宣言する。

 

「変化『完全模写(パーフェクトコピー)』!」

 

 瞬間、アンは迅真と全く同じ姿に変わり、再度宣言。

 

「獄炎『ヘルバースト』!!」

 

 迅真と同じ巨大な火球が生まれ、迅真は驚き表情を歪める。だが、すぐに気を取り直し、

 

「「『ブレイク』!!」」

 

 同時に発動。火球は弾け、辺りは小さな火球に包まれる。

 

「まさか自分の弾幕を受けるなんて思わなかったよ…!!」

 

 吐き捨てるように言いながらも必死で回避する迅真。そして、弾幕が薄くなったところで再生成。が、それはアンも同じで、

 

「「『ブレイク』!!」」その一言によって発生した視界全てを埋め尽くす大小二種類の弾幕。その圧倒的密度のに両者はスキマすら見つける事がかなわず――――

 

 

 ピチューンッ!

 

 

 共に残機一。先ほどの衝撃でスペカの効果は無くなり、先ほどまで展開されていた夥しい弾幕は一気に消滅する。アンはもう一枚の効果も切れ、姿も元に戻っていた。

 

「ハァ…ハァ…」

 

「はふぅ…楽しいのだ!」

 

 笑顔でそういうアンを見て、迅真は不思議と笑みがこぼれる。

 

「さてと。じゃあ再開しようか」

 

「行くのだ!転生『再誕の芽吹き』!急符『吸成長』!!」

 

 アンの宣言と共に一つの種が地面へ落ち、弾幕がばら撒かれると同時に最初のとはまた別の種へと変化し、大地の中へと埋まって行き――――

 

 

――――ズォァ!!と恐ろしいほどの速度で成長し、小さな森に姿を変える。

 

「これは…体力が、減っていく感じ…あぁ…急成長じゃなくて、吸成長なのね…!!」

 

 ならば時間はかけられない。迅真は即座に宣言する。

 

「黒樹『闇の世界樹(ダークネス・ユグドラシル)』!黒華『宵闇の庭園』!!!」

 

 ゴゴゴゴッ!!と轟音を立てて生えてくる黒い大樹と、大地に真っ黒なつぼみの様なモノが生成される。

 

 すると、大樹は二本の枝を伸ばし、アンへと迫り、

 

「『開花』」

 

 迅真の言葉に呼応するようにつぼみは花開き内包されていた小さな弾幕がばら撒かれる。

 

 アンは咄嗟に避けようとするが、全方位から迫る弾幕の連続に耐えきれず集中が切れたのか、一瞬そこに留まり、

 

 ピチューンッ!

 

 と、音を立てて弾幕に衝突する。

 

「これで終わり……!?」

 

 直後、先ほどアンが宣言した場所が光り出す。

 

「な、何!?」

 

 迅真が驚いていると、そこからアンが生まれる。

 

「え…!?」

 

 思わず声が出て、その間にアンは札を掲げ宣言する。

 

「牢獄『プラントプリズン』!根源『母なる大地』!超符『回転木馬から抜け出した愚者』!生符『アライブスタートパレード』!!」

 

「4枚同時宣言!?」

 

 迅真が叫んでいる間にも迅真を木の檻が捕らえ、それと同時に迅真に木の根が生え、それは地面と同化して迅真は動きを封じられる。次の瞬間に迅真はえげつない量の弾幕を目にする。

 

「え、ちょ…いやいやいやいやいや!!これは無理!!絶対無理だからぁ!!」

 

 その数、優に万は超えているだろう。そして、この弾幕量は今まで二人の放った弾幕の総数。

 

 もちろん木の檻に捕らえられ、木の根により完全な行動不可を与えられているのだから回避するのは不可能なわけで――――

 

 

 

 

 

 

――――ピチューンッ!!

 

 

 

 

 

 

 こうして、弾幕ごっこは幕を閉じたのだった。

 

 

 * * *

 

 

「うぅ……あれはさすがに無理だってぇ…」

 

「私の勝ちなのだ~!」

 

 心の底から沈んでいる迅真と、楽しそうにくるくる回るアン。

 

「…はぁ、まぁ、負けちゃったものは仕方ないしね。よし。じゃあアンにはこれをあげよう」

 

「なんなのだぁ~?」

 

 それは一枚の紙。

 

「それは私への命令権よ。それを使った日の間だけ私は何でも言う事を聞いてあげるわ。どう?良い物でしょ」

 

「え~……どうせならおやつが良かったのだ~…」

 

「うそぉ~……いやまぁ、そりゃ確かに子供なら私への命令権なんかよりもお菓子の方が良いんだろうけど…なんだろう、この敗北感…」

 

「う~!お腹空いたのだぁ~!」

 

「しょうがないわねぇ…ほら、これをあげるわ」

 

 そう言って迅真はスキマを使い、家の中にあるバッグの中から袋を取り出す。

 

「ほら、お菓子の詰め合わせ。あげるわよ」

 

「わ~い!ありがとうなのだ~!」

 

 アンはパァッ!と明るい笑みを浮かべる。それをみて迅真も自然とにやける。

 

「じゃあ、どうする?私はもう手伝いに戻ろうかと思うんだけど。貴方を元の世界に帰しましょうか?」

 

「う~ん…もう少し遊ぶのだ!だから帰るのはもう少し後にするのだ!!」

 

「そう?ならそれでいいわよ。じゃ、行きましょうか」

 

 そう言って二人は香の家へと戻って行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、アンが帰ったのは翌日の朝だった。




 アンちゃん、かなり強化してしまった(゚Д゚;)
 アレ、本当にアンちゃんか?あれ?もっと弱かったような…まぁ、その…お許しください。『アライブスタートパレード』がやりたかっただけなんです<(_ _)>

 お菓子詰め合わせ…かなり内容として組み込みにくいアイテムを放り込みましたが、それは迅真への命令権でどうかご慈悲を…<(_ _)>

 いやぁ、書いてる最中はすごいたのしかったんですけど…うん。やりすぎた。ここまで強化したのはさすがにやりすぎでしたか。私的にはアンちゃんに勝たせたかったのでこうなっちゃいましたけど…こんなのアンちゃんじゃねぇ!って感じでしたら書き直します。そっちはそっちで考えたので全然オッケーですよ。はい(`・ω・´)ゞ

 では、マロマロン大帝さんありがとうございました!(`・ω・´)ゞ

 次はUe3anとのコラボです!よろしくお願いします!(`・ω・´)ゞ














 本当は順番が逆でした。えっと、すいません!!<(_ _)>

 コラボ募集、明後日までです!まぁ、オーバーしても来週の日曜日までとします(つまり12/5まで)。ではではヾ(≧▽≦)ノ
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