色々と仕込みをした日から2週間。閃鬼に宣告した期限の日である。なので、迅真は妖怪の山の上空に来ていた。
「さてと。何人集められたかな?」
そう呟き迅真は閃鬼の家の前に降りると、家の中に入り、
「よっす。何人集まった?」
「だから自然に入ってくんなっつの。ビビるだろうが」
「ハハハ。スマンナ」
「棒読みじゃねぇか。全く悪いと思ってないだろうが」
「まぁな。閃鬼の家だから俺の家同然だ」
「なんだそれ。ここをお前の家にした覚えはないぞ」
「そんな…!ここは俺の家じゃないだと…!?」
「当たり前だ!ってか、本題入れこの野郎!」
「それはボケか?家に入って来た瞬間に用件は言っただろうが」
「え?あ、あぁ…あ?あぁ、あれか」
「おい待てお前一瞬マジで混乱してたろ。まさかもう年なのか…!?」
「うわぁぁ!やめろ!やめてくれ!そんな憐みの目で俺を見るなぁぁ!!」
「早く本題に入りなさいよ!!」
「迅真ぁぁぁ!?」
どこからともなく現れたルーミアが迅真を蹴り飛ばす事によってこの止まらない会話に終止符を打つ。
「全く。朝もぼんやりしてたのに今度はずっと喋ってるつもり?さっさと用事済ませて帰って来なさいバカ」
「いつつ……いや、ちょっと世間話をな…?」
「言い訳は許さないわ。後1時間以内に私の元に帰って来なかったら罰があるからね」
「は、はい」
思わず敬礼してしまうほどの威圧感を放ちながらそれだけ言うとルーミアは出て行く。
「な、何だったんだ、今の」
「ルーミアだけど…ありゃ相当怒ってるな」
「何をやったんだよお前は」
「う~ん…何もやってないはずなんだけど…なんでだ?」
「むしろ何もしてないのが原因じゃないのか?」
「あ~…いや、もしかしたら近くにいなかったことが原因か…!?」
「……なぁ、迅真。ちょっと殴らせてくれないか?」
「は?何でだよ」
「世界がそう望んでるからだ」
「いや意味分からなぃぎゃあ!!」
理不尽なまでの一撃が顔面に突き刺さるが、全てはうらやまげふんげふんなのが悪いのだ。
「ぐぅ…すげー理不尽なんだが…もういいや。本題に入ろう。というか、改めて聞こう。何人集まった?」
「鬼のほとんどは集まったよ。それで、させたい事ってなんだ?」
「簡単に言えば種蒔きだな。ちなみに、やろうとしてる事は大晦日の行事。ちょっと工夫してカオスにしてみようかと思ってな」
「やめろお前が言うとシャレにならん」
「とりあえずそんな感じの事をやろうとしてるんだよ。だからその準備の種蒔きだ」
「ちょっと待て。なんで種蒔きが準備の段階に存在するんだよ」
「食材の生成だ。かなり変な食材も用意したからかなり面白くなる事間違いなしだ」
「危険な未来しか見えねぇよ!!即刻やめろい!」
ごもっともな意見。だがこいつにそんな意見が通るわけが無いのは分かり切っているだろうに。それでも言わなくちゃいけないのが良心のある彼の定めなのだ。
「さて。じゃあ全員集め終わったら家の前にいてくれ。5分しないで帰ってくるからそれまでに終わってる事を祈るぞ」
「いやいやいや!ひでぇな!事情は無視な感じか!?」
「無視な感じじゃないぜ。無理な奴は集め無くたっていいからな。安心しとけ」
「な、なら何とかいけるか…?ちょ、ちょっと遅れても待ってくれは…」
「するから。俺はそこまで悪人じゃないッつの。お前単体だったらするけれども」
「そ、そうか。なら安心…ん?今お前、俺だけだったらするって言わなかったか?」
「…………」
迅真は無言のままテレポートで逃げ出す。
「テメェ!俺にも優しさをよこせぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
* * *
「ふぅ…間一髪逃げ切れたぜ。なんか罪悪感も置いてきた感じだけど閃鬼相手だからセーフだな」
親しき仲にも礼儀あり。そんな言葉は迅真の中にはないようだ。まぁ、実際はこれくらいの攻撃は双方共に笑い話にする節があるので何とも言えないが。
そんなこんなで香の家に帰ってきた迅真は、迅真からの頼まれ事をこなして倒れている香を跨いでその奥にある香に作らせた大量の種の所に行くと、
「おい香。疲れ切って倒れてるとこすまないが、これを外に出すの手伝えるか?無理だったら外に出ててくれ」
「ぐ…ぅ…外に…出てる」
這う様にして香は外に出て行く。その姿を見て、迅真はさすがにやり過ぎたか?と思い、後で何かお礼をしようか。と考えながら種を外にテレポートさせ、再度閃鬼の元へと戻る。
* * *
「早くない!?」
開口一番、閃鬼に言われた言葉がソレである。しかし、そう言いつつもちゃんと参加してくれる全員に声をかけ終わっている閃鬼もさすがと言うべきか。
「それで、集まったのは参加してくれるうちの何パーセントだ?」
「全員だ」
「…そりゃすげぇなさすが閃鬼って所か?」
「いや、俺だけじゃなくて姐さんたちも手伝ってくれたからな。かなり助かったよ」
「そっか。取りあえず、遠慮なく皆を使わせてもらうぜ」
「あぁ、俺も含めて全員従ってやるよ。相当無茶じゃない限りな」
「ハハハッ!そりゃ難しい注文かな。最初は本当に雑用だしな」
「なんだそりゃ。まぁ別に構わないさ。どうせ最後には戦闘が待ってるんだろ?お前が誘うなんてそんくらいしか思いつかねぇしな」
「こりゃ手厳しいこった。まぁ現にそうだからな。じゃ、行くか」
迅真はそう言って閃鬼の家を出ると、閃鬼の家の屋根の上に跳び上がる。
「あ~…久しぶりであってるか?取りあえず、お前らにはやってもらいたいことがある!やってくれるか!?」
「「「おうとも!!」」」
「ハハハッ!威勢のいい声だ!だが、最初にやってもらう事には少しばかりお前らの誇りを汚すかもしれない!それでも手伝ってくれるか!?」
「「「もちろん!手伝おう!!」」」
「そうか!ならやって貰おうか!!」
迅真がそう言うと共に地面が輝き、次の瞬間には景色が変わり、香の家の前になっていた。その反動で閃鬼の家の上に乗っていた迅真は空中に放り出されるが、すぐさま闇の翼を出して飛ぶと、再度叫ぶ。
「ここが作業場だ!内容は簡単!今お前達の目の前にあるその袋の中の種を辺り一面に広がる畑に植える事!!植え方はそこにいる香に聞いてくれ!今は疲れ切ってるから説明が雑かもしれないがどうかそれは我慢してくれ!!今はそれだけだ!全員が終わったら代表として閃鬼!お前が俺の所へ来い!以上解散!!」
迅真が言い終わると、鬼たちは袋を掴み、全員に均等になるように種を配って行く。
それを見て、迅真は心配はなさそうだな。と確信すると、ルーミアの所へテレポートをする。
* * *
ルーミアがいたのは香の家から少し離れた丘。枯葉で辺りは茶色く染まっており、そこに座っているルーミアはいつもより美しく見えた。
と、そこでルーミアは迅真に気付くと、こちらへ顔を向け、
「お疲れ様」
「いや、別に俺は何もしてないよ」
「それでもよ。私がそう言いたいの。ダメ?」
「別にダメじゃないよ。言われて嫌な気分にはならないしな」
「なら良いじゃないの。ほら、ここに座って?」
そう言ってルーミアは自分の右隣りを叩く。
迅真は言われるままにルーミアの横に座ると、
「じゃ、おやすみなさい」
といってルーミアが迅真の足を枕にして横になった。
「なんだよ。お前が寝るのかよ。まぁ、別にいいけどさ…普通逆じゃね?」
迅真が疑問を口にするが、返答は帰って来ない。なので、とりあえずこの状況を保とうと、迅真は闇で背もたれを作って寄り掛かるのだった。
あぁ、コラボがまだ5話しか仕上がってない…だ、大丈夫!明日から一日4~5話書き上げればどうにかなる!(死に顔
当日のAM6:00に投稿されてなかったら、あぁ、こいつ出来なかったんだな。ってあざ笑ってやってください。泣きますので。が、頑張りますよ!精一杯!