東方種変録   作:大神 龍

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 これ、しっかり一時間ずつ見てる人なんているのかな?ちょっと気になる。


第八十話 コラボ AM10:00

 気付くと、全員は最初の位置に戻って来ていた。

 

「…時間制だったのか?」

 

「まぁ、そういう事だなっ!」

 

「そうか…じゃあ迷ってもちゃんとここに戻れるんだな」

 

「そういう事になってる!ただ、指輪を落とした奴は救いようがないんで注意な。まぁ、ここは俺の結界の性能をこっそり追加してるから死んでもここで復活するんだけどな」

 

「なんちゅう親切設計の様な拷問」

 

「復活できるんだから感謝しろぅ。この世界でお前らはプレイヤーなのぜ。ゾンビ戦法完備だ!」

 

「誰がするかそんなもん。死ぬ時の感覚が甦って絶望するだけじゃねぇか!!」

 

「し、知らんな」

 

 迅真の怒りを示しつつも、別段復活自体には文句は無い全員なのだった。

 

「さて。じゃあ再分配だな」

 

 俊が話を進めようとし、絶が気付く。

 

「そう言えば迅真。俺たちが採って来たアイテムはどこに行ったんだ?」

 

「ん?あぁ、キッチンだ。こっちを通さずに直送だからな。何が入ってても驚くなよ?」

 

「驚くような何かが入ってるのか?」

 

「さぁな?俺も見てないし」

 

「そうか…所で、その後頭部のたんこぶは何だ?」

 

「………それは、聞くな」

 

「お、おぅ」

 

 妙に思い言葉で絶を黙らすが、その絶の後ろにいる人物のうち、三名ほど目を逸らした。

 

「んじゃ、とりあえず転移だ転移。さっさと決めて飛んじゃおうぜ」

 

 優の面倒そうな言葉と共に彼らは転移する。

 

 

 * * *

 

 

 絶、ドール、孤狼、隆文の四人は、掃除場所へと移動する。

 

「…………おい、掃除するって、どこをだ」

 

「……ここを…これ以上…ですか?」

 

「さっきの時点でほとんどっていうか、必要以上に終わってたし…」

 

「確かにな…」

 

 キラキラ輝く、つい二時間前の惨状が嘘のように片付いていた。

 

「飾り付け…ってことか?」

 

「「「なるほど」」」

 

 四人は目的を決めた所で、行動に移す。

 

 

 * * *

 

 

 ファントム、りょうか、あっきの三人は、また転移せずに残っていた。

 

「さてと?お前らはまた採取か」

 

「でないと食糧が無くなってしまうかもしれないからな」

 

「なるほど。まぁ、そりゃそうだ。無くなったら料理どころじゃねぇな。んで?今回は誰がどこだ?」

 

「私は野菜を採りに行こうかと」

 

「私は肉で」

 

「俺も野菜だな」

 

「了解…って、別に俺が仕切る必要ないのか」

 

「それもそうか。じゃあ、私は行かせてもらう」

 

「じゃあ、私も」

 

「俺も行くことにしよう」

 

 そう言って、彼女らはそれぞれの目的地へと行くのだった。

 

 

 * * *

 

 

 俊、優、絆、葉、ホワイト、しろま、狼達七人はキッチンへと転移していた。

 

「うぉ!?意外にもきれいだと!?」

 

「ちゃんと整頓されてる…のか?」

 

「なんか、見慣れないモノもありますね…」

 

「紅魔館で見た事の無いようなモノが…!」

 

「ここ、本当にキッチン?」

 

「うわぁ!すごい!」

 

「ネタアイテムとか、絶対に仕込まれてそうなんですけど…」

 

 それぞれが感想を言うが、ここの設計者は至って真面目に考えている。調味料が無駄に多かったり、包丁が長さや用途単位で数千あろうが、設計者は至って真面目に考えている。

 

「そう、至って真面目に考えた結果だ」

 

「うわ!ちょ!驚かすなよ!」

 

 後ろから現れた迅真に驚くも、俊はその奥にあったモノに気付く。

 

「……なぁ、迅真。後ろの割れた食器は何だ?」

 

「……………………………………………どうやらお前は消さないといけなくなってしまったようだ」

 

「そんな重要事項だと!?」

 

 振り下ろされた剛腕を全力で受け流すと、俊は逃げ出し、迅真は追いかけはじめる。

 

「はぁ…また始まったよ」

 

「全くね。まぁ、あの二人は置いておくことにして、先に説明しちゃうとするわね」

 

「おう、頼むよ」

 

 いつの間にか隣にいたルーミアに驚くこともせず、優は話しを進めるように促す。が、

 

「(び、ビビった…全く気配が無かったぞ?っていうか、声をかけられても気付けなかった…)」

 

 ちょっとどころか何段階も飛び抜けた性能のルーミアに心の底で驚いていた。

 

「さて。ここは見ての通り調理場。調味料は迅真の持っていた全てを置いているわ。全部使うと迅真が泣くから絶対やめてよね?それと、刃物も見ての通りたくさん。元々何人来るか考えてなかったからこんなことになったんでしょうね。そして、かまど、コンロ、IHとか言うのもあるわ。そこらへんは全部迅真が組み込んでたわ。途中で香も捕まってたけど、たいして役立たなかったみたいで数分後には帰って行ってたわ。まぁ、そんな感じ。適当に使ってね」

 

「…中々、恵まれ過ぎな感じの場所だな…」

 

「これ、帰ったらちゃんと料理できるかな…?」

 

「慣れない様にいつもの道具に似てるのを使えばたぶん大丈夫ですよ…たぶん…」

 

「……あの食器、孤狼の落とした奴だよね…たぶん」

 

「いよっし!!頑張っちゃうぞ!」

 

「頑張るですよ!」

 

 そうして、彼らも仕事を始めるのだった。

 

 

 * * *

 

 

「……で、またここなのか?」

 

「うん!いなりはまだ遊ぶの!」

 

「はいはい。それで?何する気だ?」

 

 もう諦めた様に香はため息を吐き、稲荷様に手を引かれて畑を廻る事になるのだった。




 お皿…なんで落ちたんでしょうね。不思議です。

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