東方種変録   作:大神 龍

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 掃除、やる事無いからって言ってたけど、あの惨状をまるで無かったかのようにしたさっきの掃除組すごいよね。


第八十一話 コラボ AM11:00

 さて。掃除組、もとい飾り付け組は、黙々と作業していた。

 

 さすがに食糧系のは無理なので、コツコツと門松、注連縄を作っていた。

 

「……羽子板も作るか?」

 

「あ~…作りましょうか…」

 

「なら手頃な木材を探して来よう」

 

「あぁ、俺も行くぞ」

 

「任せたぞ。じゃあドール。俺たちはこっちの作業を続けよう。っていっても、時間までにはたぶん終わらないけどな」

 

「はい。出来る所まで頑張りましょう」

 

 会話はそこで途切れ、また作業に没頭するのだった。

 

 …………そう言えば閃鬼はどこへ消えたのだろうか。

 

 

 * * *

 

 

 りょうかは肉を探していると、どむっ!と、柔らかい様な、硬い様な感触の壁の様なものにぶつかる。

 

「いたた…これ……は……?………………………………え?」

 

 一体何メートルあるだろうか、見上げても天辺が見えないその巨体。光の屈折により目を刺激する鱗。左右目いっぱいに広がる『ソレ』は、りょうかが当たった衝撃で鎌首をもたげる。

 

「あ…あぁ…」

 

 次の瞬間、森に響いた悲鳴。それにより、天災は舞い降りる。

 

 

 * * *

 

 

 最初に気付いたのはファントム。耳に微かに響いた悲鳴に気付き、顔を上げる。

 

「……這いずるような音…それに、木々が倒れる音…?あっちから聞こえて来る……」

 

 呟きながら音源の方を振り向くと、10メートルは優に超えるであろう巨大な蛇が向かって来る。

 

「…ここは、色々といるな…さて、あの巨体にどこまで通じるか…」

 

 そういって、彼女は構えるのだった。

 

 

 * * *

 

 

 さて。ファントムと同じで野菜を採っていたあっきは、りょうかの悲鳴を聞き、その後ろから聞こえて来るズガガガガガガガッ!!という轟音に咄嗟に振り向く。

 

「え、ちょ、ま!こっちに来るなぁァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 必死の形相でこちらへ向かって来るりょうかに文句を言いながら全力で逃げ出す。

 

 

 * * *

 

 

「どけ!」

 

 前方から声が聞こえたと思ったら、二人の間をすり抜けるように黒い何かが通り過ぎ、直後、ドガッ!!と打撃音が響き、蛇の巨体が揺らぐ。

 

 その一撃を叩き込んだのはファントム。りょうかとあっきはそれに気付くと、瞬時に戦闘の準備をして、蛇と向き合う。

 

 二人にとって、誰かが先頭で戦ってくれるならそれに便乗して最高の支援が出来る。その誰かをファントムが請け負った事により、二人は本来の力を十分に発揮できるようになった。

 

「『ストップ』!『フレアー』!」

 

「『プロテア』!『ヘイスト』!『インビア』!『ラスロウ』!『コンヒュ』!」

 

 敵の動きが止まったと思ったら、獄炎が蛇を包み、それと同時に全員に防御膜が付き、移動速度が上がり、気配が薄くなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが、しかし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 奴はそれでも動く。時間を奪われ、獄炎に飲まれたにも拘らず、そんな攻撃など無かったかのような速度でその巨体を利用し周囲を覆われると、ファントムは蛇の巨大な口に襲われる。

 

「っぁ!!」

 

 ファントムは咄嗟の判断で横へと跳んで回避すると、スレスレの所を通り過ぎて行く。

 

 そして、蛇が再び襲い掛かろうとしたところに、あっきが魔法を浴びせる。

 

「『サンガー』!!」

 

 ズダァァァァァァン!!と落雷が蛇の身体を焼き尽くす。

 

「『ブリザガ』!」

 

 追撃するりょうか。その魔法は蛇の身体を凍てつかせ、氷漬けにしてしまう。

 

 しかし、蛇はその氷を内部から破壊し、あっきとりょうかに襲い掛かる。

 

「やらせはせん!!」

 

 直後、蛇の頭を穿つ強撃に、蛇は堪えることが出来ず、そのまま地面に激突する。

 

 だが、硬直したのは数秒の事で、勢いよく起き上がると、すぐさま体の向きを反転させ、逃げ出そうとする。

 

「おいおい、逃げる気か?負け犬の様に。だがな、犬は私だ。犬でない貴様は逃げる事は許されん!!」

 

 素早くファントムは蛇の尾を掴むと、勢い良く引く。

 

 悲鳴のような鳴き声と共にその巨大な図体は持ち上げられて飛ばされ――――

 

 

 

 

 

――――剣を持って待機していたりょうかは、溜めの姿勢で、

 

「うりゃああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 ザンッ!!!と轟音を立て、蛇の身体は両断された。

 

 

 * * *

 

 

 まさか外でそんな事が起こっているなんて思っても居ない料理組は、とりあえず冷蔵庫の中身を見てみる。

 

「………ナニコレ。すごいどっかで見た事のある造形…」

 

「あ、コレ、僕たちが採ってきたのです。あれです。某赤の配管工おじさんのゲームにでてくるお花です」

 

「パック〇フラワーじゃねぇか!なんでいるんだよ!?」

 

「フハハ!もう香に作らせた怪植物の一体が引き抜かれたか!」

 

「おい待てその発言はまだいるって事か!?」

 

「次元発動式もあるからな!精々楽しめ!!」

 

「めんどくせぇモンスター大量ポップだと!?」

 

 ウガー!と叫びつつも、食材を取り出す俊。ちゃっかりパック〇フラワーも取っていっている。

 

「なぁ俊。何作る気だ?」

 

「パック〇フラワーのサラダ」

 

「中々恐ろしい料理になりそうだなおい」

 

「おもしろそうだし良いんじゃないか?」

 

「まぁな」

 

 ダメだ。あのサラダが凶器に見えて仕方がない。誰か止めるんだ…!

 

 しかし、それ以上に変な事をしている奴はいた。

 

「よしよし。今日の俺は体が妙に軽いからな。これならしっかりできるだろ」

 

 そう言いながら()を取り出す優。彼の目の前には肉のブロックがまな板に乗っていた。

 

「なにをする気ですか?」

 

「絆。フッフッフ。俺はこの刀で、食材を斬るのさ!!」

 

「え…?だ、大丈夫なんですか?それ」

 

「まぁ見てなって。目にもの見せてくれるわ!!」

 

「すごい嫌な予感しかしないんですけど!?」

 

 悲しい事に、優はにやりと口角を上げてすでに刀を振るっていた。

 

 

 

 ザンッ!!ザンザザザザザザザンッ!!!と、無数の斬撃音の後、数瞬の間の後、肉が等間隔で斬られる。

 

 

「お、おぉぉぉ!すごいです!優さん、器用なんですね!」

 

「フハハ!恐れ入ったか!」

 

 ドヤ顔で優が自慢し、肉に触れる。その瞬間、

 

 ズダン!!と音を立て、まな板どころかその下の土台も等間隔で断ち切られていた。

 

「…………………………………」

 

「……………………………………………」

 

 二人の間に流れる何とも言えない沈黙。

 

「………………………良いか?俺は何もしてない。んで、お前は何も見てない。ここは始めから壊れていた。良いな?これが真実だ。俺は悪くない。俺は悪くない。な?分かったか?絆」

 

「え、あ、は、はい。そ、そうですね。わ、分かりました」

 

 取りあえず、二人は肉だけ持って撤収するのだった。

 

「さてと。じゃあ僕もお料理を頑張ります!……って!な、何ですかこれぇ!」

 

 惨状の第一発見者となってしまった狼は、この後、無事生還することが出来るのだろうか!?次回に続く!(話題は引っ張らないぜ!たぶん)

 

 

 * * *

 

 

「メイン、魚になりそうですね」

 

「精一杯焼くぞぅ!」

 

「焼きすぎない様にして下さいよ?」

 

 ホワイト、しろま、葉の三人は、たぶんこの中で小さな癒しエリアになりそうだ。




 ってことで今回の行動

 採集:120(×2)(肉:40 魚:0 野菜:80 ?:0)

 掃除:〔-75-140-20〕=-235

 料理:260-65(八分の一の数値)=195

 おサボり:1人


 初WARNINGを二倍で突破…HP200に設定してたのに…

 パック〇フラワーのサラダですよ!おいしそうでしょう!?(錯乱
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