東方種変録   作:大神 龍

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 飯だ―!!食うぞおらー!!


第八十二話 コラボ PM0:00

「よっしゃぁ!待ちに待った食事だぜぃ!!」

 

「「「うおぉぉぉぉ!!」」」

 

 迅真の叫びと共に何名かが声を上げる。

 

「じ、迅真さん、異常なくらいに嬉しそうなんですけど、そんなにご飯が楽しみだったんでしょうか?」

 

「そりゃ、朝は何も食べてないからね。あんな風にもなるわよ」

 

「あぁ、それはなりますね…なんで食べなかったんですか?」

 

「『今日の俺は誰かが作った料理を食べるんだ!手伝いはするけどな!』って言ってたわ。だから自分で作ったりしないで招待した人達――――つまり、貴方達の作った料理を食べるつもりなんでしょうね」

 

「そうなんですか…なら、いつも以上に精一杯頑張らないとですね!」

 

 ルーミアの説明に、納得しつつも呆れる絆と葉。ただ、絆はいつも以上に頑張ろうと決めるのだった。

 

 

 * * *

 

 

 さて。並んだ料理を見てみよう。

 

 まず、明らかに異様な存在感を示す赤に白い斑点模様の付いた花が真ん中にドンッ!と乗っているサラダ。たまにピクピクッと動くのは気のせいだろう。

 

 次に、やはりインパクト十分なステーキ。その隣には小さくカットされた肉もあった。

 

 後は、絶が採って来たのであろう薬草のお茶などがあり、毒対策は万全。焼き魚や刺身もあるが、そちらのインパクトが強すぎて何とも言えない。

 

「いよっし!!じゃあ食うぞー!!いただきまーす!!」

 

「「「いただきます!!」」」

 

 耳がいたくなるほどの声と共に、食事が始まる。

 

 

 * * *

 

 

「それにしても、部屋がここまできれいになるとは…って、これさ、改装されてね?」

 

「ん?あぁ。改装したぞ?壊れてたからな。そんなところでやってられるかっての。廃材とかも利用してしっかり補強したぞ」

 

「おぉぅ。想像斜め上の成果だぜ。面倒臭がってやらねぇと思ってた」

 

「残念。掃除しても倒壊したら無意味だからちゃんと改装したさ」

 

「なるほどな。パーフェクトだぜ俊」

 

「俺以外にも言ってくれ。孤狼とか隆文とか。材木を集めるのを手伝った貰ったんだ」

 

「そうか。じゃあ言って来るぜ」

 

「おう。行って来い」

 

 そういって、迅真は行ってしまう。

 

「さて、こいつ、どうしようか」

 

 キシャアァァァァァァァァ!と声を上げて威嚇してくるパック〇フラワーを相手に、俊はフォークを使い戦いを始めるのだった。

 

 

 * * *

 

 

「孤狼。楽しんでるか?」

 

「あぁ、迅真か。それなりには楽しんでるが…稲荷様を知らないか?」

 

「稲荷様?あぁ、確か香と一緒にいたと思うぞ?」

 

「そうか。ありがとう。ちょっと行って来る」

 

「お、おぅ。いってらー」

 

 孤狼はそれだけ言うとスタスタと行ってしまう。

 

「なんか、大変そうだな。あいつ」

 

 苦労人を見る目で迅真は数秒孤狼の後姿を見た後、近くにあった料理をつまむ。

 

「……意外と美味いな、この肉。イノシシだろうけど、ちょうどいいくらいの柔らかさまで柔らかくされてる…作ったのは絆かな?後で作り方聞いておこう」

 

 

 * * *

 

 

 さて。香の方はというと、迅真の言っていた通り、稲荷様と一緒にいた。

 

「それで、稲荷様?何を食べるんです?」

 

「ん~…アレを食べてみよう!」

 

 シュタタタタター!!と走り行く稲荷様の後ろをついて行く付き人香。本人はまんざらでもないようである。

 

「稲荷様。ご迷惑をかけてはいけませんよ」

 

「ころ!あたしを止められると思わないことね!」

 

「はいはい。ま、止めますけどね」

 

 バシッ!と腕を掴まれて止められる稲荷様。じたばたと暴れるが、残念ながら孤狼の力の前には無力だった。

 

「おっと。お前が稲荷様の保護者か?」

 

「一応そういうことになっています。いつもは振り回されていますが、今日は貴方がいるので意外と自由です」

 

「そうか。じゃあお前が楽できるように預かっておくよ。手に負えなくなったらお前に助力を求めるかもしれないけどな」

 

「えぇ、お願いします。稲荷様。行きますよ」

 

「あぅぅ~!」

 

 孤狼に連れ去られる稲荷様を、香は見送るのだった。

 

 

 * * *

 

 

「楽しんでるか~?」

 

 香が声をかけたのは、ドール、りょうか、あっき、しろまの四人。

 

「それなりには」

 

「ちゃんと楽しんでますよ」

 

「一応な」

 

「そっちこそ楽しんでる?」

 

「おぅ。俺の方も楽しんでるよ」

 

 香はそう言ってドールの隣に座る。

 

「さてと。俺はここで食事をすることにするか」

 

 そう言って香はその場に留まるのだった。

 

 

 * * *

 

 

「ってことで、お礼に来たぜ」

 

「なんだ突然」

 

「全くだ。お前がそういう事を言うと鳥肌が立つ」

 

「ひでぇ。そんなに言わなくてもいいだろうが」

 

 隆文と絶に言われ、少しダメージを受ける迅真。

 

「素直にお礼に来たらおもっくそ文句言われるとは思わなんだ」

 

「いや、だって違和感しかないからそうなるだろ」

 

「あれだけやりたい放題騒いでいた奴がお礼をしに来るとは思わなくてな」

 

「なんだいなんだい!俺がお礼を言うのはそんなにおかしい事だってのか!ふん!もういいもんね。俺は向こう行くし」

 

「ハハハ!やっぱりそっちの方が似合うっつの。無理すんじゃねぇって」

 

「分かりましたよ~だ!騒ぎ尽してやるもんね!!」

 

 それだけ言うと、迅真はシュタタター!!と行ってしまうのだった。




 出てきてない人たちは…後半の食事で出てきます!安心してください、ちゃんと出ますよ!?

 食事回復+430
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