東方種変録   作:大神 龍

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第八十八話 コラボ PM6:00

 時間になり、全員はまた集められる。

 

「ってことで、再分配。次はどこに行くかな!?」

 

「なんで今更そんなテンション高いんだよ?」

 

「テンションが高いからさ!!」

 

「分かった。何も考えてないからだ」

 

「まぁまぁ。とりあえず移動しようぜ」

 

 そんな感じでまた転移する。

 

 

 * * *

 

 

 絆と葉は、掃除場所に来ていた。

 

「お掃除お掃除らんらんら~ん♪って、あれ?そ、掃除するところがありません!!」

 

「絆さん。そこにあるお正月飾りを作るんですよ」

 

「そうなんですか?葉。ありがとうございます」

 

「はい。頑張ってくださいね」

 

「え?て、手伝ってくださらないんですか?」

 

「お料理を待つんです!おいしく食べるために!!」

 

「そ、そうですか…」

 

 絆は料理には勝てなかったようだった。

 

 

 * * *

 

 

 俊、優、絶、ホワイト、ファントム、隆文、狼はキッチンにいた。

 

「さて…って、なんかすごいのが残ってるんだが…」

 

「コレ、さっきの龍じゃね?」

 

「あの龍がこんな料理になるとは、予想外だ」

 

「すごい料理の量ですね。これ、大丈夫なのでしょうか」

 

「誰かが食べるだろ」

 

「ふむ…どれもおいしそうだな…」

 

「つまみ食いはだめですよ?」

 

 それぞれが感想を言ったあたりで、動き出す。

 

「…おい、優。何しようとしてるんだ?」

 

「ん?何って…見りゃ分かんだろ。刀で食材を切ろうとしてんだよ」

 

「何しようとしてんだお前!!」

 

「クックック…なんだ、刀で食材を斬るのか…なら俺も参戦するぜ!!」

 

「お前はどこから出てきたんだ!?」

 

 出てきたのは迅真。手には精密な作業をしやすくするためか、霊剣を持っていた。

 

「やるか…見せてやる。俺の剣技を!!」

 

「いや、だからやめろって!!」

 

 優はそう言い、食材を投げ、無数の剣戟を浴びせる。

 

 ドドドドドドッ!とまな板に落ちた食材。それは完璧に切られていた。

 

「クッ!なかなかやるな…なら、俺の剣技もとくとご覧あれ!!」

 

「お前もか!!」

 

 迅真も同じように食材を投げ、霊剣で切り裂く。

 

 ドサッ!とまな板に落ちた食材は、やはりきれいに切られていた。

 

 が、そこで止まらず、まな板まで切れてしまう。

 

「うわぁー!ミスったー!!」

 

「無様だな!!貴様の負けだ!!」

 

「うぎぎ…!!」

 

「だからやめろって再三言っただろ!?」

 

「クックック…優。俺を忘れてもらっちゃ困るな…」

 

「だ、誰だ!?」

 

「まだ続くのか…!!」

 

 出てきたのは絶。その手には何もない。

 

「刀を使っている時点で二流だな…俺は、手刀で食材を斬ってやる」

 

「「手刀…だと!?」」

 

「俺は絶だけは比較的まともな部類だと思ってたんだけど…俺の勘違いだったのかもしれない」

 

 もう俊のライフは0だが、知ったこっちゃない。

 

「見せてやるよ。俺の極めた剣戟…手刀の力ってやつを!!」

 

 絶は食材を宙に放り投げ、腕を振るう。

 

 流れるように動くそれは、一種の芸術。音もせず、振るわれた手刀の威力は、トサッと音を立てて落ちてきた食材が物語る。

 

「これは…普通に包丁を使ったものと変わらない…いや、それ以上だと!?」

 

「完璧に均一に切られてやがる…クッ!今回は俺達の負けか…!!」

 

「ふっ…まだ修行足りないな。後千年は練習しな」

 

「「ぐわぁぁぁァ――――!!」」

 

 バタッ!と優と迅真は倒れる。

 

「……なんだこれ」

 

 俊が呟いたそれは、おそらくこの場にいる全員が思っていただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 絶が少し離れた瞬間、まな板が等分割される。

 

「……………………」

 

「…………………………………」

 

「………なんだ、その目は」

 

「いやぁ?」

 

「手刀でもまな板は切れるんだなぁって」

 

「「思っただけだよ?」」

 

 よく見てみると、まな板は等分割されたうえで、やすり掛けをされたように輝いていた。

 

「これ、ある意味すごいですよね…」

 

 狼の呟きに、ホワイトと隆文は苦笑いをするのだった。

 

 

 * * *

 

 

 ドール、りょうか、あっき、しろまの四人は、稲荷様、孤狼と一緒にいた。

 

「何して遊ぼうかな?」

 

「何でも構いませんよ。節度を守ってくださるなら」

 

「じゃあ鬼ごっこしよう!」

 

「このメンツでやるのか…」

 

 呟くのは香。その隣には閃鬼がいる。

 

「じゃあ鬼は俺だな。種族がそれだし」

 

「じゃあはじめ!にげろ~!」

 

 稲荷様の声と共に全員散開する。

 

「…さて。ルールは転生前のでいいよな…数えるか」

 

 そういって、閃鬼は数字を数え始めるのだった。




 採集:0(肉:0 魚:0 野菜:0 ?:0)

 掃除:〔-530-20+10〕=-540

 料理:(80-10=)70

 (食事:20)

 遊ぶー:0(孤狼+ドール、りょうか、あっき、しろま。おまけで香と閃鬼)

 おサボり:4人
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