時間になり、全員はまた集められる。
「ってことで、再分配。次はどこに行くかな!?」
「なんで今更そんなテンション高いんだよ?」
「テンションが高いからさ!!」
「分かった。何も考えてないからだ」
「まぁまぁ。とりあえず移動しようぜ」
そんな感じでまた転移する。
* * *
絆と葉は、掃除場所に来ていた。
「お掃除お掃除らんらんら~ん♪って、あれ?そ、掃除するところがありません!!」
「絆さん。そこにあるお正月飾りを作るんですよ」
「そうなんですか?葉。ありがとうございます」
「はい。頑張ってくださいね」
「え?て、手伝ってくださらないんですか?」
「お料理を待つんです!おいしく食べるために!!」
「そ、そうですか…」
絆は料理には勝てなかったようだった。
* * *
俊、優、絶、ホワイト、ファントム、隆文、狼はキッチンにいた。
「さて…って、なんかすごいのが残ってるんだが…」
「コレ、さっきの龍じゃね?」
「あの龍がこんな料理になるとは、予想外だ」
「すごい料理の量ですね。これ、大丈夫なのでしょうか」
「誰かが食べるだろ」
「ふむ…どれもおいしそうだな…」
「つまみ食いはだめですよ?」
それぞれが感想を言ったあたりで、動き出す。
「…おい、優。何しようとしてるんだ?」
「ん?何って…見りゃ分かんだろ。刀で食材を切ろうとしてんだよ」
「何しようとしてんだお前!!」
「クックック…なんだ、刀で食材を斬るのか…なら俺も参戦するぜ!!」
「お前はどこから出てきたんだ!?」
出てきたのは迅真。手には精密な作業をしやすくするためか、霊剣を持っていた。
「やるか…見せてやる。俺の剣技を!!」
「いや、だからやめろって!!」
優はそう言い、食材を投げ、無数の剣戟を浴びせる。
ドドドドドドッ!とまな板に落ちた食材。それは完璧に切られていた。
「クッ!なかなかやるな…なら、俺の剣技もとくとご覧あれ!!」
「お前もか!!」
迅真も同じように食材を投げ、霊剣で切り裂く。
ドサッ!とまな板に落ちた食材は、やはりきれいに切られていた。
が、そこで止まらず、まな板まで切れてしまう。
「うわぁー!ミスったー!!」
「無様だな!!貴様の負けだ!!」
「うぎぎ…!!」
「だからやめろって再三言っただろ!?」
「クックック…優。俺を忘れてもらっちゃ困るな…」
「だ、誰だ!?」
「まだ続くのか…!!」
出てきたのは絶。その手には何もない。
「刀を使っている時点で二流だな…俺は、手刀で食材を斬ってやる」
「「手刀…だと!?」」
「俺は絶だけは比較的まともな部類だと思ってたんだけど…俺の勘違いだったのかもしれない」
もう俊のライフは0だが、知ったこっちゃない。
「見せてやるよ。俺の極めた剣戟…手刀の力ってやつを!!」
絶は食材を宙に放り投げ、腕を振るう。
流れるように動くそれは、一種の芸術。音もせず、振るわれた手刀の威力は、トサッと音を立てて落ちてきた食材が物語る。
「これは…普通に包丁を使ったものと変わらない…いや、それ以上だと!?」
「完璧に均一に切られてやがる…クッ!今回は俺達の負けか…!!」
「ふっ…まだ修行足りないな。後千年は練習しな」
「「ぐわぁぁぁァ――――!!」」
バタッ!と優と迅真は倒れる。
「……なんだこれ」
俊が呟いたそれは、おそらくこの場にいる全員が思っていただろう。
絶が少し離れた瞬間、まな板が等分割される。
「……………………」
「…………………………………」
「………なんだ、その目は」
「いやぁ?」
「手刀でもまな板は切れるんだなぁって」
「「思っただけだよ?」」
よく見てみると、まな板は等分割されたうえで、やすり掛けをされたように輝いていた。
「これ、ある意味すごいですよね…」
狼の呟きに、ホワイトと隆文は苦笑いをするのだった。
* * *
ドール、りょうか、あっき、しろまの四人は、稲荷様、孤狼と一緒にいた。
「何して遊ぼうかな?」
「何でも構いませんよ。節度を守ってくださるなら」
「じゃあ鬼ごっこしよう!」
「このメンツでやるのか…」
呟くのは香。その隣には閃鬼がいる。
「じゃあ鬼は俺だな。種族がそれだし」
「じゃあはじめ!にげろ~!」
稲荷様の声と共に全員散開する。
「…さて。ルールは転生前のでいいよな…数えるか」
そういって、閃鬼は数字を数え始めるのだった。
採集:0(肉:0 魚:0 野菜:0 ?:0)
掃除:〔-530-20+10〕=-540
料理:(80-10=)70
(食事:20)
遊ぶー:0(孤狼+ドール、りょうか、あっき、しろま。おまけで香と閃鬼)
おサボり:4人