東方種変録   作:大神 龍

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第八十九話 コラボ PM7:00

「第二回、飯だー!!」

 

「「「いよっしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」

 

 そんなわけで、夕食が始まる。

 

 

 * * *

 

 

「外、すでに真っ暗だな」

 

「もう夜なんだから当たり前だろうが」

 

 そう話しているのは、苦労人の胃を溶解させよう隊隊長と副隊長。この二人が揃ったとき、主に俊と閃鬼と香に被害が及ぶ。

 

「さて。この肉…調理時点でクッソ硬かったんだが…食えるだろうか?」

 

「硬かったのは鱗な。皮も硬かったけれども」

 

「後であの鱗と皮でなんか作るか。って、それはいいや。とりあえず、この肉はどれほどうまいのかってのを確認せねばいかん」

 

「お前が食いたいだけだろうが」

 

 優の突っ込みを無視し、迅真は肉にかぶりつく。

 

「ッ!!!」

 

 口の中に広がる甘い肉汁。柔らかいその肉は、口の中に含むと溶けていく。

 

「う、美味い!!うまいぞこの肉!!」

 

 いやっほー!とテンションが一気に高くなる迅真。

 

「そ、そんなにうまいのか?」

 

「かなり!これは食わなきゃ損だな!!」

 

「マジか…俺も取って来よう」

 

「おう!行って来い行って来い!!」

 

 テンションの高い迅真に進められ、優は龍のステーキを取りに行くのだった。

 

 

 * * *

 

 

 香は、ホワイトとファントムの二人を一緒にいた。

 

「ホント、なんで俺はこんなことやってるんだか…」

 

「それをこっちに言われても困るんだが?」

 

「それは分かってるんだけどさ…」

 

 なんか、すでに疲れ切っている香。

 

「何があったんですか?」

 

「いやぁ…幼女に連れまわされて、さっきまで鬼ごっこ(ガチ)してただけだ」

 

「なんですか、その(ガチ)って」

 

「鬼役の閃鬼が本気で走って来たんだよ…あれは怖かった」

 

「何してんだか」

 

「全身全霊の命を懸けた鬼ごっこだ。死ぬかと思ったぜ…」

 

「そんなに恐ろしい鬼ごっこをしてたんですか…なんというか、それはそれで見てみたい…かも」

 

「またやるかもしれないからその時参加すればいいさ」

 

「そうですね」

 

 モグモグとご飯を食べながら、彼らは話し続ける。

 

 

 * * *

 

 

「龍を食べるなんて、初めてですよ!」

 

「そもそも見ないですしね」

 

「どんな味なんでしょうか…!!」

 

「お前ら、楽しそうだな」

 

「「「だって龍ですよ!?龍!!」」」

 

「あ、はい」

 

 絆、葉、狼の三人に気圧される閃鬼。

 

「お肉そのものの味を味わうにはお刺身が一番ですよね!!」

 

「ステーキも捨てがたいです!」

 

「唐揚げとかでもいいですね!!」

 

 わ~!キャ~!と騒ぐ三人について行こうとするも、ちょっとついていけない閃鬼。たぶんあの中に混ざるのは迅真とかがいいんだろうな。と思うのだった。

 

「それで、結局何を食べるんだ?」

 

「「「全部です!!」」」

 

「そうか…行ってら」

 

 結局ついて行くことを諦めるのだった。

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