「第二回、飯だー!!」
「「「いよっしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」
そんなわけで、夕食が始まる。
* * *
「外、すでに真っ暗だな」
「もう夜なんだから当たり前だろうが」
そう話しているのは、苦労人の胃を溶解させよう隊隊長と副隊長。この二人が揃ったとき、主に俊と閃鬼と香に被害が及ぶ。
「さて。この肉…調理時点でクッソ硬かったんだが…食えるだろうか?」
「硬かったのは鱗な。皮も硬かったけれども」
「後であの鱗と皮でなんか作るか。って、それはいいや。とりあえず、この肉はどれほどうまいのかってのを確認せねばいかん」
「お前が食いたいだけだろうが」
優の突っ込みを無視し、迅真は肉にかぶりつく。
「ッ!!!」
口の中に広がる甘い肉汁。柔らかいその肉は、口の中に含むと溶けていく。
「う、美味い!!うまいぞこの肉!!」
いやっほー!とテンションが一気に高くなる迅真。
「そ、そんなにうまいのか?」
「かなり!これは食わなきゃ損だな!!」
「マジか…俺も取って来よう」
「おう!行って来い行って来い!!」
テンションの高い迅真に進められ、優は龍のステーキを取りに行くのだった。
* * *
香は、ホワイトとファントムの二人を一緒にいた。
「ホント、なんで俺はこんなことやってるんだか…」
「それをこっちに言われても困るんだが?」
「それは分かってるんだけどさ…」
なんか、すでに疲れ切っている香。
「何があったんですか?」
「いやぁ…幼女に連れまわされて、さっきまで鬼ごっこ(ガチ)してただけだ」
「なんですか、その(ガチ)って」
「鬼役の閃鬼が本気で走って来たんだよ…あれは怖かった」
「何してんだか」
「全身全霊の命を懸けた鬼ごっこだ。死ぬかと思ったぜ…」
「そんなに恐ろしい鬼ごっこをしてたんですか…なんというか、それはそれで見てみたい…かも」
「またやるかもしれないからその時参加すればいいさ」
「そうですね」
モグモグとご飯を食べながら、彼らは話し続ける。
* * *
「龍を食べるなんて、初めてですよ!」
「そもそも見ないですしね」
「どんな味なんでしょうか…!!」
「お前ら、楽しそうだな」
「「「だって龍ですよ!?龍!!」」」
「あ、はい」
絆、葉、狼の三人に気圧される閃鬼。
「お肉そのものの味を味わうにはお刺身が一番ですよね!!」
「ステーキも捨てがたいです!」
「唐揚げとかでもいいですね!!」
わ~!キャ~!と騒ぐ三人について行こうとするも、ちょっとついていけない閃鬼。たぶんあの中に混ざるのは迅真とかがいいんだろうな。と思うのだった。
「それで、結局何を食べるんだ?」
「「「全部です!!」」」
「そうか…行ってら」
結局ついて行くことを諦めるのだった。