第一回戦 ファントムVSドール
「第一回!はじめ!!」
羽を持っているのはファントム。
ファントムは羽を宙に投げ――――
ガゴンッ!!とおおよそ羽子板でたたき出す音をはるかに超えている一撃。だが、ドールはその恐ろしいほどの速度で飛来する羽に追いつき、全力で腕を振るいはじき返す。
ゴァンッ!!とやはり羽子板の音ではない轟音を立てながら帰っていく。
「負けないぞ…!!」
向かってくる弾丸を空中で体勢を立て直し、更に跳ね返す。
「うりゃぁ!!」
ドールも全力で跳ね返そうとし――――
バキンッ!!と羽子板の板が爆散する。
「……………………………」
「…………………………………………」
「………ダメだったわね。もうやめましょ。コレ」
羽子板。開始30秒で終了。
* * *
「つ、次は駒とかどうだ?」
「じゃあ俺が回すぞ」
そういって絶が駒を手に取り、回す。
すると、駒は恐ろしいほど回転をして、地面に埋まっていく。
「……………」
「……………………………………………」
「これもダメね。最後まで出来ない」
「埋まるとか人生初だな」
やれやれ。といったように絶は首を振る。
* * *
「凧揚げは…」
「この暗闇の中でやって何が楽しいんだ?」
「だよな」
* * *
「福笑いは…」
「アイテムが無いな。諦めよう」
「もう何もないだろうが!!」
「……もう面倒だから雪だるま作って寝ようぜ?もう眠い」
「もうだめだこりゃ」
すでに主催者が満身創痍である。
「お土産のお餅をプレゼント!って言ってもいいか?」
「まだ駄目だから」
ブーブーと文句を言う
「はぁ…じゃあ適当に雪だるまでも作るか。こんなに雪も積もってることだ…し…?」
そこで迅真はやっと気づく。
「あれ?稲荷様、だよな?」
稲荷様と同じ気配を持つ彼女は、スレンダーなボンッキュッボンッの三段階の魅力的なボデー。腰まである白いポニテで、赤い瞳をした美女。
「今の私はウカノミタマ様よ。分かった?」
「お、おぅ。で、なんでそんな体になってんだ?」
「こっちが本当の姿なの。今なら何でもできるわよ?」
「マジで!?」
「短い間だからすぐにさっきのに戻っちゃうけどね」
「ふぅん?じゃあさ、これで行こう。ゴニョゴニョ」
「ふむふむ……分かった。やってみるわ」
ふっふっふ。といった感じで、二人は行動を始める。
「ねぇ、何を考えてるんだと思う?」
「さすがに迅真も神様の力を使って悪だくみしようなんて考えないだろ…き、希望をもっていこうぜ」
ルーミアと香はそういうが、不安で不安で仕方がないのだった。