Fate/Ancient Ragnarok Libido   作:アサシン・零

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七海大海の覇者
第1話「神々の試練」


神それは天衣無縫な存在だが元からそれがいたわけではない。ましてや先の第4次聖杯戦争でホムンクルスのジークは戦死した。そして結果的にユグドミレニアは魔法協会から独立し、独自の魔術師界を率いていくのである。

 

遠坂 衛。(16歳)。彼はこの物語の主人公である。彼の誕生と今までの人生の経緯は非情な現実であった。彼女の母はかの有名な大魔術師遠坂 凛と父であるエイブラハムから誕生した。

 

父エイブラハムは北欧のとある地域に住んでいた男性だが記憶喪失となった凛と結婚し、家庭を築いたのである。その時に誕生したのが遠坂 衛である。

 

父エイブラハムは遠坂姓を貰っていた。息子の衛も遠坂姓である。その数十年前に聖杯大戦と言われる史上最強の聖杯戦争がルーマニアで勃発した。

 

ルーマニアでは赤の陣営は次々と討ち取られ黒の陣営、ひいてはユグドミレニアの勝利に終わる。ルーマニアでの聖杯戦争のおり、ホムンクルス達が自由を求めたが彼らには選択肢が与えられた。

 

そのホムンクルスの一体であるジークは事情により、黒の陣営なのだが戦死してしまったのである。彼はサーヴァントのセイバー・ジークフリートと受肉し、結果的に見れば長い人生を得た。にも関わらず彼は死んでしまったのである。

 

時を越えて30年後、衛は魔術師となった。衛は賢く恐れていた次の聖杯大戦はまた起きると。必ず第二の聖杯大戦が起きると思うのであった。

 

「衛、おい!!衛!!」

 

「うーん。なんだよ?」

 

「間桐..........?」

 

「やっとお目覚めかよ。だいぶうなされていようだが大丈夫か?」

 

「ああ、真桐も無事か..........?」

 

「おまえだいぶ顔色悪いぞ。ユグドミレニアも反乱には成功したがその後のことは考えていなかったようだな。おまえは最近、働きすぎた。」

 

「そうかな?」

 

「そうだ。毎日、働くのもいいのにもいいんだがおまえが倒れてしまったらそれこそうちの部署は人間が少ないから困る。」

 

「ごめん。真桐、ちょっと仮眠室行ってくる。」

 

「おう。あっ仮眠室行く前にさ話があるんだが............。」

 

「俺達ってさ友達だよな?」

 

「どうしたの?急に.............そりゃあ、親友だよ。」

 

「親友の頼みではあるんだが仮眠室から起きたらちょっと付き合ってくれ。」

 

「うん。」

 

「じゃあ、また30分後にな。」

 

衛は間桐に相づちを打ち、仮眠室に向かう。

30分間仮眠を取るとすぐに間桐のところに向かった。

 

間桐は間桐 慎二の息子である間桐 雪翔である。青と白の髪は輝き水色の眼は輝く。

 

「やあ、間桐、ゆっくり休めたよ。」

 

「そりゃあどうも。」

 

「話って何?」

 

「いや衛はさ。聖杯大戦を知っているんだろ。」

 

「うん。」

 

「おまえさ岸波 白野は知っているか?」

 

「いいや30年前の人物なのか?」

 

「いいや俺達と同世代で同じ年齢の筈だが...............どうもおかしい................。」

 

「その人の性別は?」

 

「女性だよ。確かに彼女は表裏のない性格だ。」

 

「だが彼女に今回、伝手を使ってコンタクトを取ることができたんだ。」

 

「本当か!?」

 

「ああ、彼女曰くおまえの予想どおり、次は第二の聖杯大戦になるらしい。しかも前のルーマニアの聖杯大戦は黒の陣営と赤の陣営に分かれてただろ?」

 

「そうだね。30年前俺達、まだ産まれてなかったけどどうして彼女は知っているんだろうね。」

 

「知らん。聖杯大戦のことではあるみたいだが................どうも腑に落ちない...............。」

 

「というよりも彼女は何かを.............求めている。そんな感じがピリピリするよ。」

 

「間桐............」

 

「ああ、あの娘は只者ではない歴戦の闘将だ。それこそ聖杯戦争を繰り返し行ってきたかのような言動も多々見られる。」

 

「彼女や俺達の父、母は月に行っていたのもな。」

 

「どこぞの電脳世界が..........と俺の親父も言っていたが..........あれはヤバいな。親父、今、西暦3000年ですかって言っていたからそんな理由無いだろうとツッコんでやった。」

 

「まぁしょうがないよ。俺の母も記憶喪失だけど時々、夢に出てくるのかうなされていたしね。」

 

「まぁおまえの母親の場合、多分、魔力が枯渇したか魔力量が減少しているんだろう。」

 

「んで、一番、親の親父であった慎二が岸波 白野を見たとたん、震えていたし、相手方も覚えていたようだから。」

 

「そりゃあね。月で何があったんだろうね?」

 

「冬木の聖杯戦争が終わって幾年月が流れた。今度は聖杯大戦と来た。」

 

「俺はおまえと共に来て良かったと思っている。親父やおまえの母は相変わらず、なんか焦燥感があるみたいで話してくれないが................」

 

「ありがとう間桐。」

 

「こちらこそ俺の親友である遠坂 衛。」

 

遠坂 衛は頭の中で呟く。

 

しかし、第二の聖杯大戦か。厄介だな。今回はどんな聖杯戦争になるやら............。その岸波に会えたら良いんだがここは日本ではなくデンマークだ。ユグドミレニアが起こした千年樹協会の支部がある国だ。そうやすやすと本部のルーマニアが出張ってくることもないと思いたいが...............。

 

果たしてどうなるか..............。

 

遠坂 衛と間桐 雪翔は別れた。それぞれ家に帰るためである。その頃、ルーマニアでダーニックが死去。ユグドミレニア次期総帥はフィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニアに決定された。

 

そして第二の聖杯戦争が幕を開けるいや開けようとしている。

 

それはフィオレ率いる千年樹協会が次なる聖杯を見つけたのである。聖杯戦争における聖杯が見つかり、ユグドミレニアが次なる標的にしたのはデンマーク・コペンハーゲンにある支部とドイツのフランクフルトにある支部である。

 

これにより三つ巴の聖杯戦争が始まろうとしていた。過去最大級にして過去最大規模の聖杯戦争、第二の聖杯大戦の序幕はまだ始まったばかりいや始まろうとしている最中である。

 

 

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