犬夜叉ノ姉ノ物語   作:アルトリア・ブラック(Main)

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百鬼蝙蝠の話と旅路の話。

かごめ視点、主人公視点が多いです


第二話『百鬼蝙蝠・上』

 

それから咲耶さんは四魂の欠片を探す旅に着いて行くと言われた

 

「けっ、いつまで俺をガキ扱いしてんだ」

 

「まだ200歳も行っていないだろう?」

 

「妖怪換算で考えんな!」

 

そう言いつつも犬夜叉はまんざらではなさそうだった。

 

「勿論ずっといるわけではない。私にもやることはあるから居なくなることはある」

 

「咲耶様がおられれば旅の安全も保障されると思いますな」

 

「けっ」

 

咲耶さんの目の前にやって来た雲母を見て手を出すと、雲母が甘えていた

 

七宝が白いモコモコを見ていると、七宝の方に尻尾を出していた。

 

(…めちゃくちゃ優しい…)

 

殺生丸とは全然違うなーと思いつつ旅を始める

 

「これはヤバい」

 

弥勒様が咲耶さんのしっぽに横になりながらそう呟く

 

目がヤバい

 

「凄いモコモコ…え…寝袋より気持ちいい…!」

 

「…そんなにか?」

 

かごめはふと気になりリュックからポテトチップを出すと…

 

「?!」

 

毛が逆立つとはまさにこのことかと思うぐらいの勢いで鳥肌が立っていた。

 

「…そんなに?」

 

「…(…猫みてえ…)」

↑犬夜叉

 

「……遠慮しておく…」

 

本当に嫌そうに顔を逸らす咲耶に弥勒が

 

「やはり、これは匂いがきついんですね」

 

「味は美味しいんだけどね」

 

「癖になる!」

 

「かごめの国の菓子ってのはすげぇ味なんだな…」

 

そう言われ咲耶さんが『国?こんな味のものがある場所など知らないが』と言われる

 

「えっと。なんと言えば良いのかな…未来のお菓子です」

 

「未来のお菓子…」

 

「平成の」

 

「平成」

 

「発音は完璧ですな」

 

それから咲耶さんに説明していると興味深そうに聞いてくれる。

 

その反応の斬新さがあって、飲み込みもかなり早くて驚いた。

 

ある程度旅をしていると、咲耶さんが『村に用がある。ここから近い、寄っていくか?』と言われる。

 

案内されると何もないところを咲耶さんが妖刀で切る

 

結界が開き、何もない空間に村が現れる

 

中央にある大きな木の周りに小さな家が点在していた。

 

「空気が澄み渡ってますね」

 

周りを見渡すと不思議な耳、不思議な目の色をした人々がいた。

 

「ここって…」

 

「私が作った結界だ。外の人間と関わりたくなくて作った」

 

そう言って村の中に足を踏み込むと、子供達が『咲耶様〜!』と走り寄って来ていた。

 

咲耶さんに案内され、中央の大きな屋敷にやって来ると

 

「母上、おかえりなさい」

 

綺麗な着物に身を包んだ女性が現れる

 

「おお!若姫さま!御久しゅうございます〜!冥加です〜!」

 

冥加がピョンピョンとかごめの肩の上で跳ねる。

 

「あら、冥加さまもいらっしゃったのですね、自己紹介が遅れました。私は北條 美紅と申します。半妖です」

 

「大樹の所に行って来る。美紅、あとは頼む」

 

「はい」

 

ペコリと頭を下げる。

 

「こちらへどうぞ」

 

そう言って美紅が背を向ける。

 

美紅に続き犬夜叉一行は少し大きめの屋敷に入る。

 

「お茶をお持ちしますね」

 

そう言って美紅が居なくなったのを見届ける。

 

「…不思議な結界ですね、ここは」

 

弥勒の言葉に珊瑚が『里全体を覆ってる結界だけど、妖怪の侵入もある程度は許すけど、夜盗とかそういうのどうしてるんだろうね?』と言う。

 

七宝、雲母が普通に入って来れたことを鑑みればそんなすごい結界でもないのだろうかとかごめが考えていると…

 

「お待たせしました」

 

そう言って美紅がやって来てお茶を出してくる。

 

配り終えるとお盆を持って近くに座る。

 

「美紅様。失礼ながら、一つお伺いしてよろしいですか?」

 

弥勒の言葉に微笑む『なんでも聞いてください』と返す。

 

「この結界は…人間達から守っているのですか?」

 

「あぁ、この結界はですね、外から見えないようにするための結界です。まぁ、妖怪達を弾く結界の機能も兼ね備えていますが」

 

「そんな凄い結界をどなたが?咲耶様ですか?」

 

「母上が作りました。見えないに越した事はないでしょう?下手に見られれば厄介ことに巻き込まれますし」

 

和かに言ってくる。

 

犬夜叉は関心がないのか「けっ」と言う。

 

 

大樹の元にやって来た咲耶は墓の周りを綺麗に掃除し、二つの墓標の前に座る

 

「………」

 

墓の名前には夫の名前と息子の名前が刻まれていた。

 

『犬夜叉を、お願いします』

 

そう頭を下げる十六夜を思い出す。

 

犬夜叉を見て、息子を重ねてしまっていた。

 

息子と犬夜叉は違うというのに

 

犬夜叉があの村に行ってからは他の村人と仲良くやっていたから安心していたが、結局犬夜叉は封印されてしまっていた。

 

そもそも、この村に連れてくれば良かったのだが、あの時はまだ心の整理ができていなかった。

 

(…情けない話だな、姉だというのに)

 

ふぅとため息をつきながら空を眺めていた。

 

「お祖母様〜」

 

やって来た10歳ほどの少女が抱きついて来る

 

娘の方の子供で半妖の雪男との子供だから雪のような目の色と自分譲りの白髪と爪。

 

「モフモフ〜」

 

尻尾に抱きつきながら言って来る。

 

立ち上がり歩き始めると、孫が手を握って来る

 

旅に出たいなら好きにして良いが、泊まっても良いと伝えるとかごめ達が泊まっていくと話していた。

 

美紅が歩み寄って来て三人で話したいことがあると部屋を移す

 

 

 

犬夜叉との旅で、鉄砕牙の強化の為に百鬼蝙蝠の妖怪がいると言われる村にやって来ていた。

 

「そいつは百鬼蝙蝠の子供を産んだんだ!人間のくせに!」

 

村人の言葉に紫津と呼ばれた女性が下を向いていた。

 

その後、室内に入りかごめが紫津に手当てをしていた

 

「紫織を差し出せばこの村を襲わないと、大獄丸と約束を結んだ。それに、あの子は人間の里にいるよりも妖怪達といた方が守られる」

 

そう紫津が言うのを見ると紫津がビクつく

 

「…妖怪といた方が幸せになる、なんてのは世迷言だ」

 

「!」

 

「私は妖怪の身内を何より信用していない。まして、人間に恋をしたなんて言う妖怪は異端扱いだ、人間と一緒に行くと決めた時点でもうどっちの世界にも入れない」

 

立ち上がり部屋の外に出る

 

「姉貴」

 

犬夜叉に声をかけられ足を止め

 

「話が終わったら声をかけてくれ」

 

そう言ってそのまま外に出る

 

『初めて会った時はさ、咲夜さんはめちゃくちゃ美人かつ無口でかっこよくて、強くて、欠点はねぇのかって思ったけど、こうして一緒に暮らしてみると分かったぜ、欠点が』

 

『例えば?』

 

『そうだな、凄く寂しがり屋で繊細でっ…てすぐにゲンコツしてこなくていいだろ!?咲夜さんの拳骨は人間の頭蓋骨を破壊する腕力なのを忘れないで?』

 

『おとーさんうるせぇ』

『ちちうえは明るい!』

 

息子と娘の声

 

戦いしか知らず、死ぬことは誉れであるという事に疑問を持ち続け、それでも兄のため、家のために人間社会の中で誰よりも強くなったあの男の声を思い出す。

 

あんな血みどろの戦いをし続けたというのに、あの男はあんなにも明るかった。

 

川をボーと眺めていると

 

後ろから犬夜叉が歩いてくる

 

 

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