宵崎奏は冬の女王とイッシュチャンピオンを目指すようです【改訂版】 作:弊鳥
『ライモンジム』
アグネスデジタル「さてさて、このジムの頂点が属する『統率型』についてです!」
奏「う~ん、と、統率?」
私は思わず、今までの指示と育成は結構わかりやすかったけれど・・・ここにきて良くわからないものがきたなぁ。ポケモンバトルと中々結びつかないけど・・・あっ
ふと思いあたる節があり、私がその宛先である。カリオストロの方を向くと不思議そうな表情を浮かべつつ、カワイイモードのまま、コテンと首を傾げ見返してきた。
カリオストロ「ん?どうしたの奏お姉ちゃん?もしかしてカリオストロから溢れ出る『統率』に魅了されちゃった?」
奏「そういえばカリオストロって『敵性種』なんだよね?」
カリオストロ「無視かよ。まぁ敵性種ってのはその通りだな。別に表立って敵対する腹積もりは微塵もないが」
モルガン「飼い慣らされたワンパチのような心構え、褒めて差し上げましょう」
うん今の感じだとあまり敵性種って感じはしないから本当かどうかは少し怪しいんだけど・・・
奏「カリオストロみたいな『敵性種』と一緒ポケモンバトルで一緒に戦いたいってなった時に『統率』って重要、なのかな?」
アグネスデジタル「おおっ!いいところ所で初手から核心を突いてきますね!」
奏「あ、うん。海夢がカリスマって言ってたし、敵対している種族でもそういう憧れとかキラキラしたものに付いていけるのかなぁって」
海夢「流石!奏ちゃんはかしこいなぁ~♪ライモンシティ自慢の娘だよ~♪」
奏「えっと・・・年齢的には海夢の一歳下くらいなんだけどな」
さっき、カリオストロが『敵性種』って話が出たときに、どうやって人に従いにくいらしい『敵性種』が仲間になってくれるんだろう・・・って思ってた。
でも今まででた『指示型』も『育成型』もそこに関して言ってなかったし、この次の『能力』もそこに当てはまることはなさそうだったから、まぁここかなぁ・・・って当てずっぽう。
アグネスデジタル「それでおっしゃった通り、『敵性種』含めて一部のポケモンには従えるのに『統率力』が必要な場合がありまぁす!」
虹夏「例えばデジたんみたいな『友好種』なんかは殆ど『統率』の力が無くても良いんだけどね。
アグネスデジタル「カリオストロしゃんみたいな『敵性種』だったりプライドが高いポケモンしゃんを従えたい!ってなった時にはそれをするだけのカリスマ性が必要になるわけです!」
奏「プライド・・・」
私はちらとモルガンの方を覗き見る。
モルガン「・・・まぁ生半可なトレーナーに仕える気など毛頭ありませんが」
モルガンは敵性種ではないって言ってたにせよにせよ、プライドとかは言うまでもなく極上。多分へろへろな私なんかじゃ一緒に戦ってくれたりはしないんだろうなぁ・・・
アグネスデジタル「とは言っても統率力によっては従えられるレベルもまちまちです。普通の『モンスターハンター』種とか低難度の群れの長とかならそこそこの統率力でも従えられます。・・・まぁそのレベルでも多くが『種族値合計600を超える』ステータスですが」
海夢「それ以上・・・例えば『古龍』って呼ばれてる特別なモンハン種だったり高難度のダンジョンのボス、通称『異界のヌシ』って呼ばれるポケモンは統率力に特化した『統率型』の特権なのです!」
奏「なるほど・・・『育成型』は後から伸ばすけど『統率型』はそもそも強大なポケモンを使えるってことか」
いわゆる強いポケモンを使えればっていうところでは『育成型』も『統率型』同じなんだろうけど、アプローチは別のやり口からっていうこと、かな?・・・ゴールは同じだけどアプローチの仕方が違う。私の音楽にも少し活用できるところがあるかもしれない。
虹夏「ただそれだけじゃないのがね~、統率型は」
海夢「そうそう!別に統率型だって後からポケモンの『ポテンシャル』を伸ばせないわけじゃないからね~♪それこそ溢れ出るポケモンとの信頼関係を使って?」
奏「・・・そうなの?」
『育成型』のようにポケモンをさらに強くできるということだろうか?信頼関係、というと連携とか、もしくは・・・"部品になることを厭わない"、とか。
アグネスデジタル「はい!それで言うと代表的なのは『追加役割』ですね!」
奏「役割?でもポケモンってとりあえず高い火力のわざをバンバン使う位じゃないの?」
モルガン「・・・それだと私がリフレクターを覚えている意味も無いでしょう」
あ、そっか。
でも確かに6vs6のバトルだと単純に強いわざをぶつけてばかりだと足を救われちゃうってことなのかな?
アグネスデジタル「トレーナーさんは元々パーティのポケモンさんに特別な効果を持った役割を『1パーティに4種類の中から一個ずつ』付与できるんですが・・・それが『統率型』だと『追加役割』含めて『9種類』に増えるんです!」
奏「・・・急に増えすぎじゃない?」
虹夏「まぁポケモン一匹につき一つだから、実際のバトルで見られるのは6つまで何だけど・・・ただバトルに及ぼす効果は絶大だよ!『追加役割』の例を挙げるといわゆる『死に出し』で場に出たときに『好きな能力を』任意の能力値をぐーんと上げる。とか!」
海夢「それ以外にも自身のこうげきわざ全てに『「おいうち」効果を付与する』とか強力なものばっかり!ほんといっつもうちの子たちには助けられちゃってて~♪」
役割に任命できる・・・なるほど。
王様みたいなカリスマ性だったり、「この人にならついていきたい」って思わせる信頼感からそういう"部品"としての『追加役割』を受け入れてくれるってことなのかな?
アグネスデジタル「他にも色々ありますが、取れる選択肢が非常に多い『資質』なのです!」
奏「なるほど・・・『統率型』についても同じように纏めてみると」
【統率型】
◎強大なポケモンも従える事ができる!
◎特別な『役割』を与えて強化することができる?
◎強い信頼からポケモンの底力を引き出したりも?
海夢「・・・あっ、そうだ!統率型の特権!もう一つあった!」
と、纏めている最中。隣にいた海夢が何かに気づいたかのようにハッと顔を上げた・・・その瞬間
海夢「お~い、らいら~い♪」
---------------------ラライー!!
トッ、トッ、トゥ、バッ・・・・・・ストンッ!
奏「う、わっ!?」
急に海夢が誰かを呼んでそれに答える声がしたかと思えば・・・
?「・・・・・・グル」
目の前には・・・そこまで大きくないながらもその身に迸るオーラが霹靂にも思えるような。そんな、こんな私でも一目で強大だと分かるようなポケモンが目の前に立っていた。体は黄色く、何物も砕いてしまいそうな鋭利な牙に、背中には雷雲を思わせるような紫雲の鬣を靡かせている。
海夢「見てみて!かわいいでしょ~♪」
奏「かわ、可愛い・・・?」
虹夏「あ~この娘感性独特極まれりって感じだからそこは宛にしないで」
カリオストロ「結構可愛いな・・・オレ様には遠く及ばないが」
うん、まぁそれは人それぞれということで・・・
海夢「『古代種』のライコウっていうらしいんだけど、この前ジョウト地方の『焼けた塔』ってところでコス撮影してたらたまたま出会っちゃって♪そのまま連れ帰ってきちゃった♪」
虹夏「・・・え、いや初耳なんだけど!?
奏「えっと、それって大丈夫なの?」
虹夏「・・・黙っておけば、触らぬ神にたたりなし」
モルガン「神染みたポケモンなら目の前にいますが」
そんな困惑の表情「わ~もふらせろ~」と言いながらすり寄っていく海夢。
それに対して眉一つ動かさず微動だにしないライコウ、その威厳はどこか伝説的というか、神々しさ的なものを感じるような。もふもふされてなければ。
アグネスデジタル「伝承とかに残っている伝説の存在、ではあるらしいです!」はぁっ!今日もその凛々しい眼差しがオタを狂わせるぅ・・・はぅ!」
モルガン「このジムには頭の螺子がタマゲダケになった存在しかいないのですか?」
海夢「まぁそんなわけで、このライコウみたいな『伝説』っていう伝承に言い伝えられているようなポケモンは『統率力』が無くても従えられはするけど、出会える機会も大かっりするのが!私たち統率型の特権ってわけだよ!」
うん、まぁ言ってることは凄くわかるけど。存分にモふり倒している所で『統率型』のカリスマトレーナーという説得力は
奏「うん・・・ないや」
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アグネスデジタル「さて、これが最後の説明。奏さんもお持ちの『能力』についてですが・・・う~ん」
奏「・・・ん?どうしたの」
アグネスデジタル「いやはや、一から説明となると中々難しい領域でして」
海夢「まぁ間違いなく一番ド派手で、一番映える資質なんだけどね~♪」
でもさっきの統率と同じで、私としてもよくわからないな・・・確かさっき言ってた「もしくは・・・トレーナー自身の特異で勝負を塗り替えるか」ってなるとトレーナー自身が何かするってこと、だよね?
奏「・・・超能力か何か?」
海夢「んん~、そうだな~。なんか説明するのもむずそうだし!ネットでも出回っている情報位だったら実際のデータを見せた方が早いんじゃない?」
アグネスデジタル「それもそうですね!例えばのデータになりますが」
そうアグネスデジタルと海夢が呟くと一つのスマホに顔を近づけて、ああでもないこうでもないと揃って操作し始めた。何か吟味しているようだけれど。
やがてちょうどいい何かが見つかったのか、顔にキラキラのエフェクトを交えながら、こっちにそのスマホの画面を見せてくる、ええっと・・・?
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「「草」わざが「こうかいまひとつ」の時、きゅうしょに当たりやすく(C+2)なる。」
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えっと、突然見せられてもどういうこと、これ?まさかこれをトレーナーの『能力』として、戦ってるポケモンにできる付与ってこと?
アグネスデジタル「え~、端的に言ってしまうとその通りです!これはトレーナーさんの『能力』の資質が発現したものになります!」
虹夏「要するに『バトル中はこの効果がずっと発動する』ってことだよね?」
海夢「その通り♪まぁこれ位は完璧に超能力とかの方面か、って言われると微妙だけどね~」
奏「そうなの?十分すごい様に思えるけど」
虹夏「例に挙がったものなんかは『能力』の素質としては低いものだし、相手を良く見る観察眼が『能力』に転じたって感じかな?」
海夢「まあね、ランクとしては『C』くらい?」
ま、魔境・・・私が少し外に出ていない間にこの世は超能力者に溢れ、常識が通用しない荒れた世界になってたなんて!ちなむと曲を本格的に作り始める前のことは記憶に薄いので前からそうだったとかはあんまり覚えてなかったりする。仕方ないね。
海夢「ちなみにあたしはちょっと他より積極性が強い?とかで『条件付きで『電』わざの優先度を+1する』っていう能力をもってま~す♪これはさっきの「草」わざのやつより私の『能力』資質が高いからその分強力なわけっ!」
奏「えっとつまり・・・海夢はでんきタイプのわざならさっきのポケモン、ライコウ?みたいに『速』が高くても関係なく、常に先に攻撃できる、ってこと?」
それってかなり強力な気がする。
ああでもタイプが決まってるってことは、それに耐性を持つようなポケモンを出せば良かったりするか。
・・・いやそれを読んで対策を講じることもできるってことか・・・奥が深い。
虹夏「まぁ海夢の猪突猛進っぷりがポケモンにも伝わるって感じで、いわゆる皆が想像する超能力って感じではないかもね」
アグネスデジタル「ただ実際にジムリーダーしゃんのポケモンしゃんがトレーナーを信頼して紫電が如く相手を一閃する姿は・・・ジュルリ」
カリオストロ「確かに、高速で動いて相手をなぎ倒すって姿は映えそうだな」
モルガン「ある種条件で縛っている分、強力な効果も実現できる、と」
奏「自縄自縛、いやどちらかというと縛りというか制約と誓約かな」
虹夏「ちなみにほぼ全てのトレーナーは『能力』が出回ってるから術式の開示で強化なんてモノはないがねっ!」
奏「・・・あれ、でもそういえば」
今までに出たのはどれも『能力』の説明で『能力型』の説明じゃなかった。つまりどれも『能力』に秀でたトレーナーの説明ではなくて一般的なトレーナーが持つ『能力』ということ。
つまりは『能力型』が持つ能力、特権というのは。
アグネスデジタル「・・・えーというわけで、それでこちらが世が世なら超能力者・異能者扱いされてた『能力』の極地。『能力型』の持つ能力の一例になります。」
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「味方が場に出たとき、4Tの間自陣を「追い風」状態にする事ができる。」
「『炎』タイプの味方の全種族値を1ランク上げる」
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奏「・・・はい?」
アグネスデジタル「え~・・・前者が『風』を操る異能を持つトレーナー、後者が『炎』との親和性を強く持つ異能を持つトレーナーの力が、ポケモンバトル用として現れたものになりますね」
カリオストロ「おいおい・・・確かにこれはド派手になりそうだな」
いや、これは思ってた以上に強力に見えるし、こんなのがバンバン飛び交うのを考えると、これは確かにポケモンバトルも人気が出そうだな。あれでも、確かスクールにいたときにチラッと聞いた気もするけど確か「追い風」って『速』が2倍になるとかだったよね?
奏「『速』2倍だったら海夢の『能力』の方が先制できるし強い場面もあるんじゃない、かば?」
海夢「まぁうん確かにそれはそうなんだけど。まずあたしの方には色々縛りがあるのに対して『能力型』は場に出るだけで簡単に発動できちゃうっていうのがまず強い、強すぎ」
モルガン「通常交代は当たり前として、ポケモンが瀕死になった後の『死に出し』、さらにはとんぼがえりやバトンタッチといった交代を伴う技でも発動するわけですね」
海夢「そして何より・・・『能力型』はこんな能力を最低2つ、多くて3つ保有してるんだなこれが」
奏「・・・えっ、こんなのをいくつも?」
ま、魔境だ・・・いくら私には関係ないとはいえ、そんな何でもアリのポケモンバトルとか相手することを考えるとそれだけで疲れ・・・ああいや味方側も同じような長所を持ってるのか。うん、それはそれでやっぱり魔境。魑魅魍魎が跋扈し血で血を洗う獄の園か。
虹夏「まぁ言っても異能者なんて全人口で見ればほんの少ししかいないもんだけどね~」
アグネスデジタル「それでも・・・『各資質のトレーナーの中で、プロになる割合が一番大きいのは『能力型』ですから。間違いなく強力ではあるかと』」
モルガン「数は小さいけれどその分有望株、ということですね」
えっと・・・それで何でモルガンは私を見るのかな?確かに何故か異能力者でもないのに『能力』のステータスが一番高かったけど。
ま、まぁ一旦ここまでで纏めてみよう。
【能力型】
◎バトルの根幹を覆してしまうような凄い力をトレーナーが行使できる!
カリオストロ「・・・シンプルなのは良い事だと思うぜ」
奏「いやえっと、これくらいしか読み取れなかったし良いかなって・・・」
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海夢「と、いうわけでここまで4つ紹介してきたけども」
虹夏「いや紹介の大半はそこのデジたんがしてくれてたけどね」
モルガン「ジムリーダーとしてはどうなんでしょうこの姿」
カリオストロ「外に漏らしたら色んな所お偉いさんから怒られそうだよね☆」
奏「ま、まぁまぁ」
そういうのは多分思っても言わない方がいいとかいうアレだ、うんアレ。それより色々この短期間で詰め込まれていて、もう正直忘れかけていることもあるけど。
奏「そういえばさっきも言ってたけど、海夢は『統率型』なんだっけ?」
海夢「おっ!良いところに気が付いたね奏ちゃ~ん♪」
虹夏「なんか今日だけでそのセリフめっちゃ聞いた気がするな・・・」
ガサゴソとポーチの中を漁り、ピンクの花びらのような模様のケースを纏ったスマホを取り出して得意げにニヤニヤとしている海夢
アグネスデジタル「実はですね・・・そういう『資質』についてはポケモン図鑑のアプリにあるオプション機能で簡単に測れちゃうんですよね~。勿論測られる側の許可は必要ですが 、奏ちゃん、試しにあたしの『資質』を測ってみてよ」
奏「え?いいの、かな?」
海夢「勿論!奏ちゃんにならあんなところもこんなところも、果てはあたしの知らないほくろの位置まで・・・」
モルガン「いい加減にしないとさっきのライコウ呼んでビリビリにしてもらいますよ?」
カリオストロ「これは独り言だけど、人間さんは数A流れただけで大惨事なんだって!こわ〜い☆」
そんな風に話ながら私はスマホを操作してポケモン図鑑アプリのカメラを起動した。やんわりと冷や汗をかきつつ、彩られたネイルを隠すようなギャルピースをしている海夢の方に向けて、えっと、オプションにある『トレーナーステータス』でいいのかな?
奏「あっ・・・私と同じようなアルファベットが付いてる。これは階級ってこと?」
アグネスデジタル「はい!それがトレーナーしゃんの資質を比較して、それぞれ並べたものにのになります!原則一番下はEから上は”基本”AAAまで!」
虹夏「まぁ大体だけどプロのトレーナーならそれぞれCは最低欲しいかな?って感じ」
海夢「それで『Aがあれば!その資質を長所として持つ、私なら『統率型』を名乗れる』ってわけ!」
なるほど、それで言うと海夢の資質の中でAを超えてるのは『統率』だから、海夢は『統率型』にあたるってことか・・・というより統率のこれ・・・
奏「AAAってかなり凄いんじゃ?」
海夢「まぁジムリーダーってのも伊達じゃないってこと♪ふっふっふっ~」
奏「あれ、この『(AA)』っていうのは?」
海夢「ああそれは・・・ん~・・・」
海夢に今借りたスマートフォンでほっぺたをやんわりと潰しながら、海夢は言葉を詰まらせている。言いづらいとかいうよりはどんなふうに言うかを悩んでるみたいだけど・・・
海夢「・・・ドーピング?」
虹夏「一番最悪な返答来た」
前言撤回。言いづらいものだった。
アグネスデジタル「あの~、それは流石に誤解をうむのでは・・・?」
海夢「あはは~、まぁ別に違法とかじゃなくて外付けで『資質』を伸ばす方法もあるってこと!まぁそれなりにデメリットも伴ったりするから、一概にはお勧めできないけどね~」
「でもあたしはそんなデメリットを踏み越て、イッシュトップレベルの統率力をゲットしたのだよ」と尊大ぶった笑みを浮かべる海夢。でもそのドーピングを抜きにしても『統率:AA』って時点で相当優れたポケモントレーナーなんだろうなってことがわかる。
最初はちょっと軽薄そうだとも感じてしまっていたけど、やっぱりジムリーダーと一般人は違うなぁと感心している一方、視界の中に映るモルガンは私の方を一点に見ていた。
モルガン「・・・奏もそう卑下するものではありません。要らぬ価値まで下げる姿は好ましくない」
奏「え?私?」
そんな風に思っていたら、急にモルガンの方から話が飛んできた。さっき見てもらった通り、私なんかとてもプロのトレーナーレベルには及ばないだろうけど・・・
カリオストロ「まあそこに関してはそこの女と同感だ。つーかオレ様的にはそこの金ぴか女みたいな、クラクラしそうな輝きよりも奏の方が好ましさを感じる。得体の知れない高い能力も観察対象としては二重丸だ」
奏「さらっと実験対象にされてる」
海夢「さらっとあたしも好ましく無い宣言されたんだけど」
でも私は超能力者でもないし、そんなカリスマがあるわけでもないし、ポケモンに詳しいわけではないからそこまで期待されるようなものは持っていないと思うのだけれど。
◎『宵崎奏のトレーナーステータスを公開します!』
虹夏「改めて見るとすっごいステータスしてるなこの子、え?プロじゃない?」
海夢「『能力:A+』・・・これはまごうことなき『能力型』」
う~ん、いやいやいや待ってほしい。聞いている中で自分はどれに当てはまるかなとか、色々可能性として考えていたけれど、まさか一番ないと思ってた『能力型』なんてことは流石にない!
奏「えっと、やっぱりどこか間違えちゃってるんじゃないかな?私は別に超能力者でもないし、そんな特別な力はない、よ?」
モルガン「・・・果たしてほんとうにそうでしょうか?」
えっ、とモルガンが全てを見通すような透き通った瞳をこちらに向けながら思いもよらぬことを呟いた。
モルガン「特別な力がないというのは今はそうかもしれません」
奏「そうだよ、だから」
モルガン「強い思いの欠片が『能力』として発現するのを待っている、というのもあり得るのではないでしょうか?」
奏「・・・強い、オモイ?」
モルガン「ええ、貴女の歌から感じられた、全ての人を救うため、前に進み続けなければいけないという祝福が形を成した『能力』」
奏「もし、モルガンの言っていることが本当だと、しても」
だ、だととしても私がやることは変わらないはず。むしろ、いやそうだからこそ、トレーナーではなく、作曲者としてすべきことがある。曲を、作る事をしなくてはいけない。むしろ、私の決意は固まったとも言える。
だけど、そこでモルガンが見せた
モルガン「・・・フフ♪」
喜びを喉元で抑えようとして、それでも漏れてしまったかのような『妖精』のような微笑みが私の脳裏に強く残ったのはどうしてなのだろうか・・・。
ライコウ:出典「ポケットモンスター」
【奏ちゃんメモ】
【統率型】
◎強大なポケモンも従える事ができる!
◎特別な『役割』を与えて強化することができる?
◎強い信頼からポケモンの底力を引き出したりも?
【能力型】
◎バトルの根幹を覆してしまうような凄い力をトレーナーが行使できる!
『ライコウ』:喜多川家のワンパチ
『役割』『追加役割』はまた来るべき時に
奏ちゃんの能力はいうなればメサイアコンプレックスから生じているとも・・・