宵崎奏は冬の女王とイッシュチャンピオンを目指すようです【改訂版】   作:弊鳥

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第7話 ライモンジムリーダー 喜多川 海夢

 

 

 

『ライモンシティ ライモンジム』

 

 

 

 

?「あぁ〜〜!!!!!かっわいいいい〜~~~♪」

 

奏「え、と、あの」

 

 

 

 

 

 パシャパシャパシャパシャ!!

 パシャパシャパシャパシャ!!

 

?「いっや~この街にこんな可愛い娘がいるなんて知らなかった~!ね!ね!コス・・・お着替えとか興味ない!?いやというかこんなジャージじゃもったいない!せめてあたしの服あげるから!着て!!!!!!!」

 

 背景、トレーナースクールで友達だったヒナちゃん、お元気でしょうか。

 

 私は今、ショッピングモールで地味に楽しみにしていたカップ麺選びもアイドル動画すらお預けされて、金髪でハイテンションな美人さんの被写体にされています。いや、もう何だろう。日々の暮らしでは終ぞ見ることなかったボンキュッボンが容赦なく目の前で、揺れ・・・

 

?「はぁーーーーーーっ!『じゅうまんボルト』を喰らった時以上にビビっと来た!ここはウェディング風なドレスを着て、後ろで綺麗な髪の毛を編み込んでブーケを持たせれば・・・はぅっ、あたしの閃きが憎い・・・!」

 

奏「そうじゃなくてそれよりまずは状況の説明、とか」

 

 なんで?なんでこうなったのだろうか?カリオストロと出会ったあと、伊地知さんの提案でライモンジム?まで来て、そうしたらあっという間にシャッター音でフェスが開かれてて。

 

?「そう、コスも良いけど最初はやっぱり素体を活かす方向じゃなくちゃ・・・!ちょっと地雷系の服装持ってきて、秘蔵の限定ネコ耳ヘッドホンの出番・・・これだ!」

 

奏「・・・だ、誰か・・・」

 

 どうしよう・・・でも、このテンションを前にしたらおろおろするしかできないし。誰か他に助けてくれそうな人は・・・と、辺りを見回すと開けたバトルフィールドの方にはカリオストロの姿ともう一人、耳を生やした女の子のポケモンの姿。な、なんとかこっちに助け舟を・・・。

 

 

?「はい!それじゃあっちに的を用意したので、あれに向かって思いっきりわざを繰り出してください!」

 

 

 

 

 

カリオストロ「え?いいの~?人里で許可書がなくて、誰にも捕獲されてないポケモンが思いっきり暴れたら問題になるって風の噂で聞いたけど?それにでんきタイプのジムでじめんタイプのカリオストロがど~ん♪ってしちゃったら騒ぎになっちゃわない?可愛すぎて」

 

?「ここはポケモンジムの中ですし!多少ポケモンちゃんが暴れた程度では流石にびくともしませんので!いえまぁカワイさで激震は走りかねませんが!」

 

カリオストロ「う、うん・・・なんか真に受けて来られると戸惑うな」

 

アグネスデジタル?「はぁぁ・・・!私も知らないポケモンちゃんが躍動するさまを間近で見られるなんて!しかもあんなキラキラしたお姿ででんきタイプに対して、無慈悲な『じめん』わざなんて正に芸術さく、ひんっ!駄目!駄目よアグネスデジタル!ただでさえ推しが多くて海夢しゃんと張り合う位なのに、こんな今日会ったばかりのポケモンしゃんを推しにしてしまう、なんて!およよ・・・いや、昔の偉い人は言いました。『推しの数だけ人生は濃密で充実し、ビリビリとした刺激的な日々を過ごせるだろう』と。で、あれば据え膳を心のカメラに収めぬはオタの恥!不肖アグネスデジタル!死地に向かわせていただきます!」

 

カリオストロ「・・・おい本当に大丈夫かこいつ?ったく、とりあえずアイドルの動画を見るために来たってのに、なんだってこんな事に・・・お~い☆始めても良いかなっ?」

 

アグネスデジタル?「はっ!?どうぞどうぞ!体、防、特防どれもSの包容力抜群の的ですよ〜」

 

カリオストロ「ふ~ん、それじゃ遠慮なく!」

 

アグネスデジタル?「でゅふ・・・ああ、あのでんきタイプな私なら致命傷は避けられない、しなやかな手先から放たれるだいちのちからを・・・ジュルリ」

 

 あ、だめだ。なんかあっちはあっちで盛り上がっててこっちに気が付きそうもない・・・!

 

?「とりあえず!ヘアスタイル弄るところから初めてみるのはどうどう!?も!うちょっと整えて、横に流してみるとか!それかいっそポニーテールとかちょっと巻いてみるとかそれかそれか猫耳じゃなくてもワンポイント付けて纏めてみたり!はぁ!推し活最高っ!」

 

あっ、溺れる・・・眩しさとシャッター音の波に、飲まれて、水底というにはキラキラしすぎた陽の波動に・・・さらさらぁ・・・

 

 

その後、戻ってきた伊地知さんの「お触りは有料だぞこらぁっ!」という鶴の一声でその場は何とか収まった

 

・・・あれ?お金払えば私は好き放題されていいの?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

『ジムリーダー、それは各地方ごとに8人存在する凄腕のトレーナー達』

 

『彼ら、彼女達は18あるタイプのうち、一つを司るプロフェッショナル』

 

『ある種、その制約に縛られながらも各地方のトッププロに匹敵する実力を持つ英傑』

 

『そしてそんなジムリーダーには他にも役目がある。一つはトレーナー達の育成機関』

 

『ジムリーダーが実質的な師範を務めるポケモンジム。最前線で戦うジムリーダー直下で研鑽を積んで、プロの舞台にデビューする研修生は数多い』

 

『そしてもう一つが街の治安維持』

 

『単体で持つ戦力としては漏れなく最高峰であり、有事の際には先頭に立って人理の防人となる』

 

『まさに人々の憧れにして頂点の一角』

 

『そしてイッシュ地方、ライモンシティにもポケモンジムが存在する』

 

『兼ねてより”でんき”タイプを操り、この地方で最も煌々と輝く街の中心に存在するライモンシティジムリーダーこそーーーーーー』

 

 

 

 

 

海夢「この・・・喜多川海夢というわけっ!でも固いのはいやだから気軽に海夢って呼んでねっ♪」

 

奏「・・・お、おおー・・・?」

 

 キラーン☆と何処からか目に見える擬音を鳴らしながら、目の前のハイテンションさんが名乗りを上げた。ジムリーダーの威厳?権威?傲慢?そんなものは垣間見えない。私の隣で今も威厳ある姿を見せているモルガンと違って。

 

 

 溌剌とした大きな声に、両手でギャルピースをしてる姿には圧倒的な”陽”の光を感じる。それでいて手入れもされた派手な金髪もどこかセクシーに使いこなしてる・・・モルガンとはまたベクトルの違う美人さんだなぁ。

 

 

モルガン「・・・奏からの評価が少し心配になってきましたね」

 

虹夏「というか奏ちゃん、自分の住んでる街のジムリーダーも知らなかったのか」

 

奏「うん・・・まぁ、そんなに重要じゃないかなって」

 

海夢「重要じゃ、ない・・・!?」

 

 あ、明らかにショック受けてる。なんかごめんなさい。でも実際思った以上に広大で遊園地も大きな地下鉄の駅もスタジアムもあるようなライモンシティで過ごしててジムリーダーさんと何か遭遇する機会なんて稀だし、すれ違っても分からないし・・・あれ?でも何かどこかで見た覚えが・・・

 

奏「・・・見間違いでなければ街中で見たような?気もするような。コンビニの雑誌とか

 

モルガン「先程の交差点にもありましたね」

 

奏「あ、あとネット上で調べものしてる時の広告とかでも。でも今の感じと全然違うような・・・」

 

海夢「あっ!多分それもあたし~♪いやぁ実は結構有名な雑誌で読モやってたら、その縁もあってモデルとか広告とかでも結構色々御呼ばれするようになっちゃって♪参っちゃうな~♪オタ活する時間が減っちゃうな~」

 

虹夏「はぁ・・・あの感じが何処でもできてりゃ尊敬に値するジムリーダー様なのに。あとオタ活する時間気にしてるようだけど」

 

奏「伊地知さんこそ、ジムリーダーさん「海夢!」・・・海夢と知り合いだったんだ。個別に連絡とってたみたいに見えたけど・・・」

 

虹夏「うんまぁ腐れ縁っていうか、幼馴染ってやつ?ふっつーにあたしも残念ジムリーダーもライモン出身だしね。そこまで深い仲とかではないけど」

 

海夢「そこまで言うとか流石にひどくない?昔は二人で切磋琢磨した仲じゃん!虹夏もジム門下生になればよかったのに~。金髪だしジムリーダー争いに乗ってこれるじゃん?」

 

虹夏「古くから続いているこのジムの伝統がそんな金髪かどうかなわけないでしょ!それに黒髪だった時代だって記録に残ってるし!」

 

 ・・・仲良しだなぁ。あんな風に言い合えるのはある意味羨ましい。私もスクールの頃の友達と付き合いが続いていれば・・・駄目だ、想像ができない。ジムリーダーさん・・・もとい海夢みたいな人が相手だったらそのうち灰になっちゃうんじゃなかろうか・・・

 

モルガン「・・・余談はそこまでにしてはどうです。いえまぁ、主な目的は既に果たされている模様ですが」

 

 そう言うとモルガンはチラと大きな部屋の反対側を見る。そちらには備え付けの巨大モニターに映るアイドルのライブ映像と、それを観るカリオストロと先程アグネスデジタルと名乗っていたポケモンの姿。

 

 

アグネスデジタル「ヒョワァアアアイ!やっぱり最高!このポケモンちゃんは全力であざとカワイイポップソングが相乗効果のかたまり!ああっ!思わず体がPPPHを!たまらん!しゅき!」

 

カリオストロ「なるほど、こいつぁ『カワイイ』だな・・・もちろんオレ様にもできないことなんて無いが、ここまで作り上げるのにはちと骨が折れそうだ」

 

アグネスデジタル「おおっ!この完成度がわかりますか!」

 

カリオストロ「まーな。単純なダンス、歌の練習量ってのもあるが・・・自前で演出まで徹底してやがる。

 

アグネスデジタル「そうなんですよ!特にこの後!」

 

カリオストロ「歌とダンスをしながら完璧なタイミングでわざで演出しながらファンサまでこなすか・・・まっ、簡単な道だと思ってないし、そうこなくっちゃな」

 

アグネスデジタル「おおっ!?まさかカリオストロさんはアイドル志望!?はっ、もしかして私、すごい歴史的瞬間を見ちゃってるんじゃ!?も、もしよかったら、ファン第1号の名前をもらっても・・・!!」

 

カリオストロ「もー☆カリオストロがカワイイからってしょうがないなー☆公認ファンクラブ第1号の座を下賜してあげるから、た~っくさん世のカワイイに飢えた獣に布教するんだぞっ♪」

 

アグネスデジタル「ひいぃぃッ!ファンサがすぎるうぅ~~ッ!!」

 

 

 ・・・あの、なんというかアイドルの映像と音声を見て鑑賞したいのはやまやまなのだけれど、あの空間に立ち入るのには必要な気がする。類稀なる勇気が。まぁこっちはこっちで海夢とモルガンという圧倒的うつくしさに挟まれて溶けそうなのだけれど・・・というか両手をがっちりホールドされてにげられないのだけれど。鹵獲された宇宙人かな?

 

 そんなわけで遠目でアイドルの映像を見つつ、私は先ほどから疑問に思っていた、ちょっと前にスタジアムの方で繰り広げられてた光景について海夢に問いかけてみる。

 

奏「えっと、海夢に質問なんだけど・・・」

 

海夢「おっ!いいよいいよなんでも聞いてねっ!おすすめコスメとかあたしの今期の推しアニメ、イチオシの大人向けゲームでもなんでも!」

 

奏「うん、そんなパーソナルなご期待には添えなくて申し訳ないんだけども、さっきカリオストロが的に向かってわざをうってたの・・・あれは何?私がシャッター音の荒波に揉まれている横で何かやってたみたいだけど・・・」

 

海夢「あっ、あれ?あれはね・・・『敵性種』っていう''人間に牙を剥くような生態を持つポケモン''が、誰かの手持ちでもなくライモンシティで過ごす上で問題なさそうかの確認と、ガス抜きっていうところかな?」

 

奏「・・・敵性種?」

 

虹夏「あのポケモン『敵性種』なんかいっ!?カワイイでイッシュ全域を支配しようとするのは確かに野心に満ちてるけども!」

 

確かにカリオストロがさっきからたまにしてる凶悪な笑みは敵性といっても過言では無いかもしれない。怖いし。それでもカリオストロが積極的に人を害するかと言われると・・・どうだろ。カワイイって言われてたらそれで満足してるような気も。海夢としても似たような事は思っているらしい。

 

海夢「ん~、微妙っ!そりゃ種族としては危険だけど、個のポケモンがどう思ってるかはそれぞれじゃん?やっぱそこは大事にしたいな〜って思うんだよね!」

 

 

 

 

 言おうとしてることは分からなくはない。私が授業とか、テレビとかで見た『敵性種』ってもっとバチバチしてるっていうか。

 

 

 

 黄金の毛を持つお猿さんとか、

 

 

 

 

 空を飛んでる赤い飛竜とか、

 

 

 

 

 

他にもすっごいセクシーな服着て人間を惑わしてくる羽の生えた悪魔、黒い龍に、大地を揺らす魔猪、嵐を生み出す海龍とか。

 

 

 

 

 少なくともカリオストロの第一印象とは似ても似つかない。

 

 

モルガン「そもそもこの街に入れてる時点で、単体では問題ない事は判断済みなのでしょう」

 

奏「そうなの?」

 

モルガン「ええ、それに元のレベルも低い上に、更に最低ラインまで下げられているみたいですし」

 

 それなら安心・・・なのかな?確かにこのライモンシティジムに入った時にチラッと見えたポケモンは相当強そうだったし・・・あんなすごそうなポケモンがいるだけでも暴れる気は失せると思う。

 

 

海夢「まぁそれでも万が一はあるしさ〜?うちのジムでスタッフしてて、マジでポケモンオタ極めてる『ウマ娘』ちゃんに見てもらってたんだけど・・・」

 

 

海夢「お~い!デジた~ん!」

 

デジたん?「あ、は~い!リーダーしゃん!」

 

 と、カリオストロの横でよだれを垂らしそうになりながら眼を蕩けさせていたポケモンが答えた。ピンク色で、左右に束ねた髪を揺らしながら超特急でこちらに来た彼女だが、その頭についている耳が『ウマ娘』種という種族であることを、雄弁に示してくれている。

 

海夢「この娘はオタク、アグネスデジタルだよ」

 

 

 

 

 

アグネスデジタル「はい!『ウマ娘』種のアグネスデジタルです!オタク、やらせていただいてます!」

 

奏「あ、うん・・・よろしく、宵崎奏、作曲家やらせてもらってます・・・?なんか今紹介が逆じゃなかった?」

 

 びしぃ!と音が聞こえるくらいの綺麗な敬礼で名乗りを上げると、何故かこちらもつられて敬礼をしてしまった。なんだか小さくて可愛らしい・・・オタクと名前が逆だったことはもうなんかそれでいいってことらしい。

 

 

海夢「それでどーよ?デジたん?種族とかわかった?」

 

アグネスデジタル「はい!それはもう隅々まで堪能させていただきました!」

 

 おお自信満々、これは何か凄いことがわかったに違いない。

 

アグネスデジタル「調べてみましたがわかりませんでした!いかがでしょうか?」

 

モルガン「今堪能と仰ってませんでしたか」

 

奏「終わってるまとめサイトみたい」

 

カリオストロ「ま、天才乙女には秘密がつきものだししょうがないよねっ☆」

 

と、アグネスデジタルの後を追ってこちらに来たカリオストロがぴょこんっ、と急に私の目の前に飛び出て来た。

 

海夢「でもデジたんがわからないってことある?ポケモンガチオタじゃん」

 

奏「そうなの?いや、アイドルには詳しいと思ってたけど」

 

アグネスデジタル「ふぅん・・・自慢じゃなく『プロリーグ』の試合は全試合みてますけど、この娘はデジタン徹頭徹尾攻略チャンネルには一件もヒットしなかったんですよぉ。それにっ!こんなキラキラのポケモンさんがいたら、とっくのとうに推してますっ!」

 

海夢「確かにそれはそう!」

 

虹夏「いやそれで納得するのかよ」

 

 な、なんだかよくわからないけれど、わからないことがわかったらしい・・・カリオストロも教えてくれる気配は無いけど、海夢も焦ったりしてない感じ危険は無さそうだし・・・まぁいいのかな?

 

アグネスデジタル「あ、でもステータスはとても優秀そうでした!『敵性種』らしさを感じます!しかもまだまだ先も感じたので今後も要チェック!!」カチカチカチカチカチ

 

海夢「へぇ~?どれどれっと・・・ほら!奏ちゃんも見てみなって!」

 

奏「あ、うん。じゃあ失礼して」

 

カリオストロ「ああ、いいぜ。バトル方面でも隙がないカリオストロの完璧っぷりを、思う存分目に焼きつける権利を、あ・げ・るっ☆」

 

 

 

 

 

 

 

虹夏「ほぇ~全体的なバランスもそれなりに良くて、このとくせいもあれば・・・物理方面で倒すのは中々骨がおれそう」

 

アグネスデジタル「さっき見せていただきましたが、タイプ一致の『だいちのちから』は結構な火力でした!中速アタッカーですが、体力も並み以上はありそうですね!それに『あまえる』でさらに火力も下げてしまえばもう!」

 

カリオストロ「だって、乙女の柔肌に傷なんて付いたら大変でしょっ☆」

 

虹夏「これなら積み技とかあってもさらに凶悪になってたかも。まぁ『しんぴのまもり』で状態異常対策も効きそうだけど」

 

モルガン「まぁ私なら対面した時点で『速』下げしてムーンフォースで完封ですね。とくせい込みで2体目も視野に入る程には」

 

カリオストロ「もぅ!これだからフェアリータイプは嫌いっ!」

 

モルガン「嘆くのなら貴女の残念な『とくぼう』を呪うのですね」

 

奏「・・・でもなんか二人とも似たもの同士な『こうげき』のような」

 

モルガン・カリオストロ「「似てません(ねぇっ!)」」

 

 モルガンが上から見下ろすように、カリオストロは下から上目使いになって言い合うのを何とか宥める。二人とも遠距離タイプみたいなのに、間近で睨みあわないでもらえるかな・・・?怖い・・・

 

 

海夢「う~ん、でもやっぱりちゃんと良い下地がある。これででんきタイプだったらノータイムでスカウトしてたわ。あたしならちゃんと強みを活かせてたと思うし」

 

虹夏「あっ、でんきタイプのジムにじめんタイプは」

 

海夢「じめんタイプは解釈違いです」

 

カリオストロ「ぴりぴりしててこわ~い☆あっ、こうかはないようだ☆」

 

海夢「うん、今からでもでんきタイプにならない?ほら、デジたんみたいに電波系をちょこっと入れれば」

 

アグネスデジタル「えっ!?あたしのでんきタイプってそういうことなんですかっ!?」

 

 

 私自身あまりみんなと比べて詳しくないから付いていけて無いけれど・・・カリオストロもモルガンと同じで強いみたい。私は上手く実感がわかないけれど、本来あまり強くは無いはずの『妖精』種なのに、しっかり力を持ってるモルガンと、自信過剰でカワイイを見せつけることに執着してるけれど、それを出来る魅力に溢れたカリオストロ。

 

 どちらも本当の頂点には届かないかもしれない。それでも、挑む姿は人を惹きつけてやまないことは、私でも想像できる。

 

奏「プロ・・・か」

 

 

カリオストロ「あぁそうだった、そっちの道についても聞かせて欲しいなっ!ポケモンバトルのプロリーグ!」

 

 ポケモンバトルのプロの世界・・・スクールにいる時には見学とか特別講師とかって言って、生の試合も見に行ったことあったっけ。すごい迫力で、見てる人も皆魅入って、目をキラキラさせて。

 

 

 そういえばヒナちゃん・・・今でも思い出せる私の親友だった彼女は、はあれから、そんな誰かを魅了するようなプロのポケモントレーナーになれたのだろうか・・・?

 

 

 

 

カリオストロ「アイドルも一朝一夕ではどうにもならなさそうだったしな、次善策として聞いておきてぇ」

 

海夢「じぜんさく?」

 

カリオストロ「うんっ☆カリオストロのと〜ってもカワイイ勇姿を全世界にお届けするためのっ♪」

 

海夢「ほうほうほう・・・?まぁよくわかんないけどこうして会ったのも何かの縁っしょ!今後の可能性を広げるために、ちょっち『プロリーグ』について説明してあげよう!」

 

カリオストロ「わ~い!お姉さん大好きっ!」

 

海夢「じめんタイプなこと以外は私も大好きっ!」

 

 ・・・さて、色々時間を使いすぎてしまった

 

奏「それじゃアイドルの情報ももらったし、私はここで・・・」

 

 カリオストロはプロについての説明をうけるみたいだし、私にはここから先は関係ない。私の責務、悲願、祝福は全ての人を救う曲を作ること。

 

 そろそろ帰って、今得たインスピレーションを一度形にしないとーーーーーーー

 

 

 

 

 

モルガン「・・・奏も聴いていくのはいかがでしょう?」

 

奏「・・・え?」

 

 あの部屋に帰ろうと、カリオストロや海夢、アグネスデジタルに声をかけようとした瞬間、見透かしていたようにモルガンから全く考えてもいなかった提案を受ける。

 ・・・私がプロについての話を聴く?・・・なんの、ために・・・?

 

モルガン「特に他意はありません。いえ、誰かを救う曲を作るのであれば、様々な視点も持って損はないでしょう。それこそ・・・ポケモンと人が手を取り合う唯一の勝負のセカイであれば、そこでしか得られないモノはあるのでは?」

 

奏「それは、まぁ確かに・・・どこか避けてた所はあるけど、唯一無二の世界というのは理解してるし・・・」

 

 さきほど思い返した幼い頃のポケモンバトルの光景。確かに、そこにしかない熱狂と興奮はあるし、ポケモンと人間が近い関係だからこそ見えてくるものはあるだろう。

 

 それでも、私の脳裏には

 

奏「でも・・・私には」

 

海夢「えっ~?奏ちゃん、帰っちゃうの?」

 

 帰るつもりでいた私の方に、周りの人たちも一斉に目を向ける。うっ・・・そんな目で見られると、なんか思うところが・・・。

 

海夢「せっかく知り合ったんだし!もうちょっ~と奏ちゃんについても色々知りたいな~!」

 

海夢「どうしても、どうしてもっていうんなら仕方ないけど、あたしももっと奏ちゃんと仲良くなりたいし!そしてあわよくばコス合わせに引きずりこんで・・・フヒヒ」

 

アグネスデジタル「出てます!ジムリーダーしゃん漏れてます!オタは推しに干渉しすぎない!イエス信奉ノータッチ!」

 

虹夏「あー・・・奏ちゃん?別に無理にこいつらに付き合う必要はないけど・・・?」

 

奏「・・・うん、大丈夫・・・そっか、そういう見方もあるなら」

 

 後になって思えば、後悔するのかもしれない・・・この一分一秒でも無駄にすべきではなかったと思うかもしれない。でも、今は何となくだけど。

 

 

 

奏「やっぱりもう少し、ここにいるよ。モルガンも一緒に」

 

モルガン「ええ、奏がそう決めたのなら」

 

 




・ライモンシティ ジムリーダー 喜多川海夢(出典:その着せ替え人形は恋をする)
・ライモンシティ スタッフ アグネスデジタル(出典:ウマ娘 ウマ娘 プリティーダービー)

『友好種』
人類に対して概ね友好的に接するポケモンをまとめて称したもの
比較的自身の種に対するプライドが低く、トレーナーとしての才能があるものならば容易に従えられる。
多くの『古代種』もこの枠組みに入るが、一部の伝説と呼ばれる種族はこれにあたらない。
また種としては友好種でも、別の要因でトレーナーに従うポケモンも存在する。

『敵性種』
人類の敵対者にして自身の種に絶対的なプライドを持つポケモンたち。
その多くが他のポケモン以上に強力な能力を秘めているが、その在り方故に『統率』ができる資質を持つトレーナーでしか扱うことがほぼ不可能。
災害を招く可能性もあり、人界への侵入は捕獲されていない限りは防がねばならない。
例:『モンスターハンター』、『アラガミ』、『深海棲艦』など

『ウマ娘』
人に近い姿に特徴的な耳を備えた人と良好な関係を築いている『友好種』。
種族的な特徴として特にすばやさに秀でているものが多く、統率力がなくても従えられる個体が多い。半面とくしゅわざは苦手気味。
ただ人々からは直接的な勝負であるポケモンバトルは少し不得手とも言われている。


『プロセカ 4周年限定桃井愛莉』
出ない

『プロセカ 2025お正月限定桃井愛莉』
出ない

『プロセカ キラー衣装桃井愛莉』
出ない

『プロセカ はぐ衣装桃井愛莉』
出ない

『プロセカ WL2限定桃井愛莉』
出す

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