AIに諸々丸投げしてFFT世界にプレインズウォーカーを放り込んでみる   作:あーぷ

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スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 私はふと、ラムザに対して図れる便宜がないことに気づきます。

 

 彼がもっとも望むであろうイヴァリースの人々の幸福への寄与(食糧援助等)は既に実行に移していますし、精神操作であれこれやっても(例えばダイスダーグに親殺しを自白させるとか)むしろ顰蹙を買うだけでしょうし、なんかすごい武器(例えばエルドレイン次元に伝わる「エンバレスの宝剣/Embercleave」とか)をあげても別に喜ばないでしょうし、わりと手詰まりです。

 

 かといって、結果として貧乏くじを引かせているラムザに対して何もしないというのも、私としては信義に反します。

 

 

 というわけで、私はたいへん忙しそうにしているガフガリオンを捕まえ、アグリアス同様「みなぎる活力/Vitalize」をぶち込んで彼の疲労とついでに加齢による腰の痛みやらを取り払った後、「ラムザになんか報いてやりたいんだが、彼って何すると一番喜ぶだろうね?」と聞きます。

 

 ガフガリオンは「忙しいのにくだらねえことで呼び止めんな死ね」みたいな罵倒が喉元まで出かけますが、私を怒らせても何の得にもなりませんし、長年悩んでいた腰の痛みが消え去ったこと自体は喜ばしいことのため、渋々真面目に答えてくれるでしょう。

 

 

 以上の流れを描写し、またガフガリオンの考えをシミュレートした上で、彼の返答を描写してください。

 

 なお、私はガフガリオンの怒りや苛立ちをちゃんと把握しています。ただ喋るにあたって、一切それを考慮するつもりがないだけです。ガフガリオンもそのことはしっかり分かっているので、なおさらイライラしているでしょう。

 

 

 

 ◆ラムザへの報酬と、とんだとばっちり

 

 

 ラムザとの会話を終えたフェイは、彼に「貧乏くじ」を引かせてしまったことへの、わずかな(本当にわずかな)罪悪感と、「何かしてやりたい」という、これまた気まぐれな善意を抱いていた。

 

(とはいえ、ラムザ君は何をあげても喜ばなさそうだな……)彼は食堂を出て、霊気拠点内を歩きながら考え込んだ。

 

(食料支援はもうやってるし、精神操作で兄貴たちをどうにかしても、アイツは絶対怒るだろう。エンバレスの宝剣みたいな、すごい武器を渡しても『僕にはもったいないです』とか言って、結局自軍の武器庫行きだろうし……)

 

 彼はプレインズウォーカーとしての全能感に反して、一人の少年の心を満足させることの難しさを感じていた。

 

(かといって、面倒事を押し付けたまま、何もしないというのは、私の信義にも関わる。労働には正当な報酬が支払われて然るべきだ)

 

 そこで彼は、最も手っ取り早い情報源を頼ることにした。ラムザの元上司であり、今やイヴァリース復興支援隊(仮称)の総隊長として辣腕を振るっている(はずの)、ガフガリオンだ。

 

 

 

 フェイは、本部となっている拠点2のオフィスエリアへと向かった。案の定、ガフガリオンは山積みの書類や通信クリスタルに囲まれ、部下に怒鳴り声を上げながら、まさに戦場のような忙しさで働いていた。

 

「よう、ガフガリオン部長。息災か?」フェイは、そんな彼の状況などお構いなしに、幽霊のように背後に現れた。

 

「ああ!? 今、手が離せん! 後にしろ!」ガフガリオンは、振り向きもせずに怒鳴り返した。だが、その声の主がフェイだと気づき、しまった、という顔で固まる。

 

「まあまあ、そう邪険にするな。いいものを持ってきた」フェイはニヤリと笑うと、ガフガリオンが何か言う前に、彼に向かって緑色のマナの光を放った。「《みなぎる活力/Vitalize》! ついでに腰痛も治しとけ」

 

「な、貴様、いったい何を!」ガフガリオンは身構えたが、抗う間もなく光に包まれた。次の瞬間、ここ数週間の激務で蓄積した疲労が嘘のように消え去り、それ以上に、長年の戦場暮らしで彼を悩ませてきた、あの忌々しい腰の痛みが、完全に消滅していることに気づいた。彼は、驚きと、認めたくないほどの爽快感に、思わず自分の腰をさすった。

 

(こ、これは……!? 痛みが……ない……! なんという回復力だ……!)

 

 

 

 だが、彼の口から出そうになったのは、「忙しい時にくだらねえことで呼び止めんな死ね、このクソ魔術師!」という、感謝とは程遠い罵倒だった。しかし、彼はそれを寸前で飲み込んだ。この男を怒らせても、百害あって一利なし。それに、腰痛が治ったのは、紛れもない事実であり、非常に、非常に喜ばしいことだった。

 

「……何の用だ、フェイ殿」彼は、最大限の不機嫌さを声に込めながらも、渋々といった体でフェイに向き直った。「見ての通り、こちらは貴様の『丸投げ』のせいで、猫の手も借りたいほど忙しいんだが」

 

 フェイは、ガフガリオンの怒りや苛立ちなど、手に取るように分かっていた。だが、彼はそれを一切考慮するつもりはなかった。

 

「いやあ、元気になったろ? それはそうと、ちょっと聞きたいんだがね。ラムザ君になんか報いてやりたいんだが、彼って、何すると一番喜ぶだろうね? 君は彼の元上司だし、彼のことをよく知ってるだろ?」

 

 

 

 ◆傭兵隊長の洞察

 

 

 ガフガリオンは、フェイの質問を聞いて、心底呆れた顔をした。(……は? ラムザ? あの甘ちゃん坊主のことか? こいつが、なんでまた……? 報酬? あの坊主が欲しがるもの……?)

 

 彼は、フェイの突拍子もない思考回路と、人の神経を逆なでする物言いに、もはや怒りを通り越して、一種の諦観すら感じていた。だが、彼は渋々ながらも、真面目に考え始めた。ラムザ・ベオルブという若者のことを。

 

(金か? いや、奴はそんなタマじゃねえ。地位か? むしろ捨てたがってる。じゃあ、何だ? ……正義か? 民の平和か? くだらん。だが、あいつなら本気でそう思ってやがる。とはいえ、そんな夢物語を、この現実主義者の皮を被った化け物に言っても仕方ねえ……)

 

 彼は、少し違う角度から考えた。あの若者が、本当に必要としているものは何か。

 

 彼は、大きなため息をつくと、フェイを睨みつけたまま、ぶっきらぼうに答えた。

 

「……フェイ殿。貴様は、本当にくだらないことを考える天才だな。だが……まあいい。あの坊主が喜ぶもの、か。そいつは難しいな。奴は、金にも地位にも興味がねえ。そこらの騎士なら喜びそうな、光り輝く剣なんぞ渡しても、『僕にはもったいない』とか言って、どうせ肥やしにするのがオチだろう」

 

 彼は少し間を置いた。「……奴が本当に望んでいるのは、たぶん、『誰もが正しく、幸せに暮らせる世界』なんていう、反吐が出るような夢物語だろうよ。だが、そんなものは、このイヴァリースには、いや、どこの世界にも存在しねえ」

 

 

 

 彼は、椅子に深く腰掛け直し、腕を組んだ。「だがな、フェイ殿。もし貴様が、本気で奴に『報いたい』というのなら……奴に、『信じられる仲間』と、奴が『自分の足で立てる居場所』を与えてやることだろうな」

 

 ガフガリオンの声には、意外なほどの真剣さがこもっていた。「奴は一人で抱え込みすぎる。甘ちゃんな癖に、責任感が強すぎるんだ。ジークデンでもそうだった。奴には、背中を預けられる仲間が必要だ。そして、ベオルブの名でも、傭兵の仮面でもなく、『ラムザ』として、自分の信じる『正義』を、たとえそれがどれほど不器用で青臭くても、貫ける場所が必要なんだ」

 

 彼は、ふっと息を吐いた。「それがあれば、奴は一番『報われた』と感じるんじゃねえか? ……あとは、妹君が無事で、たまに顔を見られりゃ、それで十分だろうよ。まあ、せいぜい、貴様の『お友達ごっこ』のついでにでも、考えてやることだな」

 

 彼は、最後の言葉に皮肉を込めることを忘れなかったが、その答えは、長年ラムザを見てきた彼だからこその、驚くほど的確な洞察だった。フェイは、その答えを聞いて、少し意外そうな顔をしながらも、何かを考えるように、うんうんと頷いていた。

 

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「なるほど、つまり今の私では手詰まりということらしいね」 言葉とは裏腹に、私は楽しそうに言います。

 

「与えようのないものを与える? いやあ、久々に難題だ。しばらく考えてみよう、ありがとうガフガリオン、君はたいへん素晴らしい人材だな」

 

 といって、私は自分の研究所にスタコラ向かいます。そんな私をガフガリオンは胡散臭そうな目で見送ります。

 

 

 彼はプレインズウォーカーという一種の超越者である私の思考回路をそれなりに読み取れてはいます。しかし、要するにプレインズウォーカーというのは「それなりに頭の回る思考する爆弾」なので、深い付き合いをするのは非常に危険だ、今ぐらいの関係性でギリギリだ、と思うでしょう。その後、彼は楽になった身体を再び酷使するため、仕事に戻ります。

 

 

 以上の流れを描写してください。なお、一応ラムザに対しては「アルマと直接話せるアプリケーション(LINEのようなもの)が入ったタブレット」を渡し、アルマにも同じものを送り付けて直接的にやり取りできるように計らいますが、あくまでそれはオマケであって、「便宜を図る」=「与えようのないものを与える」については引き続き考えていきます。

 

 もっとも、考えることを楽しんでいるだけで、たぶん何も実行には移しませんし、移せません。

 

 

 

 ◆難題という名の娯楽と、思考する爆弾

 

 

 フェイは、ガフガリオンの意外なほど的確な答えを聞いて、目を輝かせた。それは、彼がこれまで考えてきたような、物質的な報酬や直接的な介入とは全く異なる次元の答えだった。

 

「なるほど、『仲間』と『居場所』か。それは確かに、今の私にはポンと与えられるものじゃないな。つまり、手詰まりということらしいね」

 

 言葉とは裏腹に、彼の声は弾んでいた。まるで、解きごたえのある難問に出会った学者のように、楽しそうに言った。

 

「与えようのないものを与える? いやあ、久々に難題だ。プレインズウォーカーとしての腕が鳴るな! しばらく考えてみよう。ありがとう、ガフガリオン部長、君は実にたいへん素晴らしい人材だな! やはり君に任せて正解だった!」

 

 彼は、一方的にガフガリオンを褒め称えると、もはや彼の返事など待たずに、意気揚々と踵を返し、自分の研究所へと向かっていった。その足取りは、新たなオモチャを見つけた子供のように軽やかだった。

 

 

 

 残されたガフガリオンは、そんなフェイの後ろ姿を、胡散臭そうな、そして何か得体の知れないものを見るような目で見送っていた。彼は、この異世界の魔術師――プレインズウォーカーという存在の思考回路を、短い付き合いながらも、それなりに読み取れるようになってきていた。

 

(あいつは……根本的に、我々とは違う。力がありすぎる。そして、倫理観も、価値観も、我々の常識からはかけ離れている。奴の言う『真面目』も、『良心』も、その時の気分次第でどうにでも変わるだろう)

 

(奴は……そうだ、まるで『思考する爆弾』だ。それなりに頭は回るし、時には役に立つことをもたらすが、いつ、どこで、何を考えて爆発するか、全く予測がつかないときやがる。深い付き合いをするのは、あまりにも危険すぎる。今の、この付かず離れずの関係……それが、ギリギリのラインだ。これ以上、奴の『難題』や『娯楽』に深入りするのはごめんだ……)

 

 ガフガリオンは深いため息をつくと、信じられないほど軽くなった自分の腰をさすった。この魔術師がもたらすものは、厄介事ばかりではない。その事実が、彼をさらに苛立たせるのだった。

 

 彼は、再び山積みの書類へと向き直り、楽になった身体を、以前にも増して酷使し始めた。

 

 

 

 ◆ささやかな『オマケ』

 

 

 一方、研究所へと戻る途中、フェイは「与えようのないものを与える」という難題について考えながらも、まずは手近な『オマケ』を実行することにした。

 

 彼はファクトリーの中央コンピューターにアクセスし、特殊な魔術回路を組み込んだタブレット端末を2台、製造するよう指示を出した。それは、たとえ次元を隔てても、特定の相手とだけ文字や音声、映像でやり取りができる。いわば『次元間メッセンジャー』だった。

 

 完成した2台のタブレット。彼は一方に「ラムザ・ベオルブ様へ」、もう一方には「アルマ・ベオルブ様へ」と魔法のインクで記し、小型の転送ドローンにそれぞれの届け先を指定した。ラムザへは直接手渡し、アルマへは、彼女がいるであろうベオルブ家別邸の、彼女の私室にだけ、そっと転送させるように。

 

(まあ、これで兄妹の会話くらいはできるだろう。寂しさは、少しは紛れるかもしれないな)彼はそう思った。(だが、これはガフガリオンの言う『仲間』や『居場所』とは、本質的に違う。あくまで気休めだ。さて、どうやって『与えようのないもの』を与えるか……そのプロセスを考えるだけで、ワクワクするな)

 

 

 

 彼は、その『難題』を解くこと自体を楽しんでいた。実際に、そのために骨を折り、面倒な実行に移すかどうかは、また別の話だった。

 

 おそらく、彼はこの難題を、頭の中でこねくり回して楽しむだけで、結局は何も実行に移さないだろう。あるいは、移せないのかもしれない。プレインズウォーカーといえども、人の心に『仲間』や『居場所』を直接与えることなど、できはしないのだから。

 

 彼は、そんな無責任な思考を抱えながら、新たな次元門の研究と、『与えようのないものを与える方法』という、彼にとって最高の知的遊戯に没頭するため、研究所の重い扉の向こうへと消えていった。

 

 

 

 ――次の指示を待ってください。

 

 

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