AIに諸々丸投げしてFFT世界にプレインズウォーカーを放り込んでみる 作:あーぷ
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(プロンプト21:削除)
◆観光計画と胡散臭い提案
次元門の設置とエスタでの拠点確保を終えたフェイは、意気揚々とアウルムの霊気拠点に戻ってきた。
彼には別に、FF8の世界で何かを成し遂げようという大それた目的があるわけではない。単に、あの未来都市の雰囲気が気に入ったのと、何より『鎖国中で平和』という点が、今後の観光地の候補として魅力的だったのだ。
(オヴェリア王女たちも、いつまでもアウルムに引きこもっているわけにもいかないだろう。かといってイヴァリースはまだ危険だし、他の次元も未知数だ。その点、エスタなら科学も医療技術も発達しているだろうし、ずっと衛生的だから、快適な滞在が見込める。私が魔法でどうにかすればいい話だが、なんでもかんでも私任せじゃ、アグリアスあたりが不安がるだろうしな。異世界とはいえ、ちゃんとした文明の裏付けがあった方が、彼女たちも安心できるはずだ)
そんな、彼にしては珍しく配慮深い(と本人は思っている)考えを胸に、彼は食料支援部のオフィスへと向かった。そこでは、アグリアスがガフガリオンから送られてきたらしいイヴァリースの情勢報告書と格闘しており、その傍らで、ラムザが輸送部隊からの報告書を整理していた。
ここ一週間ほど、ラムザはオヴェリアとの件で悩みつつも、ガフガリオンの下で実務をこなし、アグリアスと連携する機会も増えていた。
「やあ、二人とも。良いニュースと、更なるプランを持ってきたよ」フェイは、いつものように何の断りもなく部屋に入ってきた。
アグリアスは、報告書から素早く顔を上げ、露骨に身構えた。ラムザも、ビクッと肩を震わせ、警戒心溢れる目線をフェイへと向ける。
フェイは構わず、エスタに拠点を作ったこと、そしてそこが観光地としていかに素晴らしいか(平和で、科学が進んでいて、医療も万全、衛生的!)を力説した。「プレインズウォーカーの魔術も便利なものだが、やはりしっかりとした文明の裏付けがあった方が、君たちも安心できるだろう?」
アグリアスは、フェイの説明を聞きながら、その表情を次第に険しくしていった。
(いったい私は何を聞かされているんだ。『プレインズウォーカーの魔術』も、聞いたこともない『異世界の医療、衛生技術』も、私にとってはどちらも等しく信が置けない。安全? 正直、目の前の男が一番の不安定要素だと思うのだが)
むろん彼女は声には出さなかったが、その視線は雄弁にそう語っていた。ラムザも、アグリアスに大筋で同意するように、困ったような、どこかばつの悪そうな目をフェイに向けている。
フェイは、例によってそんな二人の反応など全く気にせず、話を締めくくった。「というわけで、兼ねてよりの議題だった異世界観光の目処は立った! 王女様防衛部部長であるアグリアス嬢の許可が降りれば、いつでもオヴェリア王女を連れて、比較的安全な異世界へバカンスに行けるよ。君たちも含めて、気分転換も必要だろう?」
彼はラムザにも視線を向けた。(そういえば、こいつ、まだ王女に話してないな。ガフガリオンの仕事が忙しいってのは本当みたいだが、ちょっと逃げてる部分もあるんじゃないか? まあ、イヴァリースも今すぐどうこうってわけじゃないし、急かすこともあるまい)彼は、ラムザの件はあっさりと頭の隅に追いやった。
◆聖騎士と若者の反応
アグリアスは、フェイの能天気な提案に、深いため息をついた。彼女の目の下のクマは、フェイの『すっごいケアルガ』――《みなぎる活力/Vitalize》で一度は消えたものの、心労と激務で再びうっすらと浮かび上がってきている。
「フェイ殿。貴殿のご厚意……と呼ぶべきなのかは分かりませんが、そのお考えには感謝いたします。ですが……」彼女は、いかにも疲れの滲んだ口調で言った。
「バカンス、ですか? 我々は、故郷イヴァリースがいつ戦乱に巻き込まれるか分からない状況にあり、王女殿下も安全とは言えぬ身です。そのような状況で、のんきに異世界旅行など……到底、考えられません」
彼女は、フェイの楽観主義に釘を刺した。「それに、その『エスタ』という場所が、本当に安全であるという保証はどこにあるのですか? 貴殿の言葉だけを鵜呑みにすることはできません。未知の世界には、未知の危険があるはずです」
しかし、彼女はちらりと、最近、図書館で楽しそうにしているオヴェリアの顔を思い浮かべた。(……だが、王女殿下は、ここに来てからもずっと気を張っておられる。異世界の芸術に触れ、少しは心が和らいだようだが……それでも、ここは戦場ではないとはいえ、安息の地でもない。少しでも気晴らしになるのなら……)
アグリアスとしても、そうした考えが浮かびはするのだった。彼女は、騎士としての責任感と、王女を気遣う気持ちの間で揺れながら、続けた。
「……もし、本当に行くというのであれば、その場所の安全性について、もっと詳細な情報と、考えうる限りの万全の警護体制が必要です。それが約束されない限り、私から許可を出すことはできません」彼女は、簡単には首を縦に振らなかった。
すると、それまで黙っていたラムザが、慎重に口を開いた。「フェイ殿、僕もアグリアス殿と同意見です。それに……なぜ、急に観光などと……? 貴殿には、何か別の目的があるのではないでしょうか? その『エスタ』という場所に、僕たちを連れて行く、本当の理由は何ですか?」
ラムザの目は、まっすぐにフェイを見つめていた。これまでの経緯もあって、彼は、この魔術師の行動の裏には、常に何か余計な意図があるのではないかと、疑わずにはいられなかったのだ。
フェイは、そんな二人の真剣で疑り深い反応を見て、(うーん、どっちも真面目だなあ。ただの思いつきなんだけどな)と内心思いながらも、にっこりと笑って答えるのだった。
「いやいや、本当にただの観光だよ。たまには息抜きも必要だって」
――次の指示を待ってください。
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「ああ、どうやら価値観の相違があるな」 と、私は表面上深刻そうな顔をして言います。
「私から見たオヴェリア殿下は、まぁ戦時被災者みたいなもんだ。たまたまウチ(アウルム)に余裕があったのでここに避難しているわけだが、そういう人間を1つどころに押し込めて放っておくってのは、仁義に反する。君らと違って彼女にはやるべき仕事もないわけだからね。もうこっちに来てから一ヶ月近く経つが、ひたすら図書館で暇つぶしとか、私からすりゃあ拷問みたいなもんだ」
もちろん、オヴェリア王女は長年修道院で軟禁みたいな生活を送っていたわけで、そっちよりはよっぽどマシな生活なのですが、そのことは意図的に無視します。
「というわけで、彼女にはレクリエーションが必要だと思う。ついでに言えば、王族として見聞を広めるのは彼女の仕事でもあるだろう。別にイヴァリースの地方だろうが、異世界だろうが、行けるんなら行っとくに越したことはあるまい。ああ、ちなみに安全がどうのって話だが、私が出かけているときのこっち(アウルム)と、私が一緒に行っているエスタだと、ぶっちゃけ私がいないときのアウルムの方が危険だと思うよ。なので、そこのところは心配無用だ。万全だなんてだいそれたことは言わないが、相対的に良好な警備体制は、既にあると言える」
話に一貫性はあるものの、アグリアスやラムザの価値観からすると相変わらず無茶苦茶です。無茶苦茶ですが、一貫性は取れています。このジレンマ的な状況を適当に咀嚼し、二人に何らかの結論を出させてください。
なお、実際のところ、ガフガリオンの部下やらがうろついている上にファクトリーなどでの労災も危ぶまれるアウルムよりも、文明人オンリーで外出時にはだいたい私が一緒にいるであろうエスタの方が普通に安全です。
◆価値観の相違と強引な理屈
フェイは、アグリアスとラムザの警戒心に満ちた反応を受けて、妙に深刻な顔を作った。
「ああ、どうやら君たちとは、根本的な価値観の相違があるようだな」
彼は、真面目くさった口調で続けた。その手には、いつの間にかどこからか取り出した栄養ドリンクのようなもの(もちろんファクトリー製だ)が握られている。
「私から見たオヴェリア殿下は、まあ、極論すれば『戦時被災者』みたいなもんだ。故郷を離れ、見知らぬ土地(アウルム)に避難しているわけだ。たまたまウチに余裕があったから保護しているわけだが、そういう人間を、いくら安全だとはいえ、一つの場所にずっと押し込めて放っておくってのは、私の感覚からすると仁義に反する。君たちと違って、彼女にはここでやるべき『仕事』も、今のところはないわけだからね」
彼は、ぐいっとドリンクを煽った。「もうこっちに来てから一ヶ月近く経つ。その間、ひたすら図書館で過ごすか、番狼の散歩をするか……私からすりゃあ、それはほとんど拷問みたいなもんだよ」
もちろん、フェイはオヴェリアが長年、オーボンヌ修道院で軟禁に近い生活を送っていたことを知っていた。それに比べれば、巨大な霊気拠点での生活は遥かに自由で刺激的だろう。
だが、彼はその事実を、自らの主張を通すために意図的に無視した。
「というわけで、彼女には『レクリエーション』が必要だと思うんだ。心身の健康のためにね。ついでに言えば、将来、彼女がどのような立場になるにせよ、王族として『見聞を広める』のは、彼女の立派な『仕事』でもあるだろう。それがイヴァリースの地方都市だろうが、異世界のエスタだろうが、行ける環境があるんなら、行っておくに越したことはあるまい」
彼は、アグリアスとラムザが最も懸念しているであろう安全性についても、自信満々に言い放った。
「ああ、ちなみに安全がどうのって話だがね。率直に言って、私が出かけていて留守にしている時のこっち(アウルム)と、私が一緒に行っているエスタだと、ぶっちゃけ、私がいないアウルムの方が、よっぽど危険だと思うよ」
二人が「え?」という顔をするのを見て、彼は頷いた。「ここにはガフガリオンの部下みたいな、素性の知れない連中もうろついているし、ファクトリーだって、下手にいじれば大事故に繋がりかねない。だが、エスタは管理された平和な都市だし、何より私が一緒にいる。つまり、万全だなんて大それたことは言わないが、『相対的に良好な警備体制』は、エスタの方に既にある、と言えるわけさ。そこのところは、心配無用だ」
◆聖騎士と若者のジレンマと決断
アグリアスとラムザは、フェイの言葉を聞いて、深いジレンマに陥った。
彼の言うことは、一つ一つ取れば無茶苦茶で、彼らの価値観とは全く相容れない。オヴェリアを「被災者」と呼び、図書館通いを「拷問」と言い放つ。安全性の根拠が「自分がいるから」であり、逆に「自分がいない方が危険」だなどと平然と言う。まさに傲慢で、独善的だ。
だが、それでも、彼の話には奇妙な一貫性があった。レクリエーション、つまりメンタルケアの必要性。見聞を広めることの重要性。そして、彼自身の力が絶対的な安全保障になるという(認めたくはないが、否定しきれない)事実。
そして何より、彼がオヴェリアのことを(彼なりに)気にかけているらしいこと。
アグリアスは、こめかみを押さえた。頭が痛い。この男と話していると、常に常識を揺さぶられ、ペースを乱される。だが、彼の提案を完全に拒絶することもできない状況に、毎回のように追いやられている。
彼女は、長い逡巡の末、重い口を開いた。「……フェイ殿。貴殿の倫理観は、我々の常識とはかけ離れており、安易には受け入れがたい部分も少なからずあります。しかし……」
彼女は顔を上げた。その目には、疲労と、しかし責任感が宿っていた。
「……王女殿下のご心労をお察しすること、そして見聞を広めていただくことの重要性は、理解いたします。そして……貴殿が『安全』を保証するとおっしゃるのであれば……確かにそれも、一定の信頼性が見込めるのでしょう」
彼女は、妥協案として、厳しい条件を提示した。「ですが、もし、本当に『視察』――バカンスではありません、あくまで視察です――に行かれるのであれば、以下の条件を飲んでいただきます。第一に、行き先は貴殿の言う『エスタ』のみとし、他の場所へは絶対に立ち寄らないこと。第二に、常に私、あるいはラムザが王女殿下に同行し、護衛すること。第三に、滞在期間は最大でも三日とし、具体的な日程と行動計画を事前に提示すること。第四に、現地での行動は、事前に我々と協議し、許可を得た範囲内とすること。……これらの条件が守られるのであれば、王女殿下のご意思を確認した上で、許可することを検討いたします」
ラムザも、アグリアスの言葉に強く頷いた。「僕も、アグリアス殿の条件に賛成です。王女殿下の安全が最優先です。フェイ殿、これらの条件を守っていただけますか?」彼の目にも、フェイに対する漠然とした不安と、王女を守るという強い決意が浮かんでいた。
フェイは、二人の生真面目な反応を見て、(やれやれ、堅物だなあ。でもまあ、これくらい慎重な方が、任せる方も安心か)と思いながら、にっこりと笑って応えた。
「もちろん! 君たちの懸念は理解できる。その条件、全て受け入れよう。じゃあ、早速、王女殿下にご意向伺いと、旅行計画のプレゼンに行こうじゃないか!」
彼の頭の中は、すでにエスタの観光プランと、ついでに試してみたい現地のレストランのことでいっぱいになっていた。
――次の指示を待ってください。
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(プロンプト22:削除)
◆聖騎士の言質とプレインズウォーカーの推論
フェイは、アグリアスとラムザを伴って(あるいは先導して)、オヴェリア王女の部屋へと向かう廊下を歩きながら、先ほどのアグリアスの言葉を脳裏で反芻していた。
(「私、あるいはラムザ」だぁ?)
アグリアスが、王女の護衛という最重要任務の代役として、ラムザの名を挙げたこと。それは、フェイにとって非常に興味深い事実だった。
(あの堅物で、貴族でもない傭兵を簡単には信用しないはずのアグリアスが、あの若造をずいぶんと信頼しているじゃないか。単なる戦力としてではない、もっと個人的な信頼だ。これは、十中八九、ラムザは彼女に自分の正体――ベオルブ家の末弟であること――を、王女に先んじて明かしているな。そして、アグリアスも、彼の家柄と、何よりその人の良さ、誠実さを買って、対等な『仲間』として認めている、と。なるほどねぇ……)
フェイは、記憶の中にある『ファイナルファンタジータクティクス』の物語を思い起こした。
ラムザとアグリアス。彼らは、もし自分が介入しなければ、これから多くの死線を共に潜り抜けるはずだった間柄だ。生真面目で正義感の強い女騎士と、実直で優しい、しかし芯の強い若者。
(人間的な相性は、悪くないどころか、むしろ良いだろう。身分的にも、イヴァリースでは大貴族だが、家格的にはあんがい高くないベオルブ家の末子と、王女に仕える聖騎士――家格はそれなりだろうが、実利は少ない――なら、まあ、釣り合わないこともない。これは……放っておいたら、普通にくっつくんじゃないか? この二人)
彼は、まるで安っぽい恋愛ドラマの筋書きでも考えるかのように、面白そうに推測した。
◆新たなる懸念と野次馬根性
他人の恋愛事情に口を出す趣味はなかったが、フェイはその可能性がもたらす別の影響に思い至った。
(だが、それはそれで……オヴェリア王女のメンタルケアを考えると、あんまり良い展開じゃないかもしれないな)
彼は、最初の頃から、ラムザをオヴェリアの「お友達」兼「相談相手」にしようと計画していた。だが、そのラムザが、彼女が最も信頼するであろう護衛騎士アグリアスと恋愛関係になったとしたら?
(信頼していた部下と、これから友達になろうとしていた男が、自分を差し置いて親密になる? それは、ただでさえ孤独な彼女にとって、相当な疎外感を生むだろう。普通にマァマァ不快だろうし、自分が仲間外れにされたような、置いてきぼりにされたような気分になるはずだ。今の彼女に、そんな精神的負担をかけるのは、さすがにまずい)
フェイは、自分の計画に新たな変数が増えたことを認識した。
(これは、ちょっと現状を把握しておく必要があるな……)
オヴェリアの部屋に着くと、フェイはエスタ旅行の計画を、先ほどまでの熱意はどこへやら、かなり手短に説明した。オヴェリアは異世界への期待に目を輝かせ、アグリアスも王女の喜ぶ顔には逆らえず、条件付きでの許可を出す意向を示した。
フェイは、「じゃあ、詳しいことはアグリアス殿を中心に進めておいてくれ!」と、いつものように丸投げをすると、そそくさと部屋を出た。
彼の次のターゲットは決まっていた。比較的、口が軽そうで、色々な情報を持っていそうな人物――ラヴィアンだ。
(さて、あの元気な女騎士殿はどこかな? アグリアスやラムザの最近の様子について、何か面白い話が聞けるかもしれないな。いやいや、これは決して野次馬根性なんかじゃない。あくまで、王女殿下の精神的安定を確保するための、重要な情報収集活動だ。うん、そうだそうだ。4割くらいは、真面目に王女のことを考えてのことだからな!)
彼は、自分に都合の良い言い訳をしながら、中庭で番狼たちの訓練(というより、巨大な狼たちに振り回されているようにしか見えないが)をしているラヴィアンの元へと、にこやかな笑顔で近づいていくのだった。
――次の指示を待ってください。