AIに諸々丸投げしてFFT世界にプレインズウォーカーを放り込んでみる   作:あーぷ

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荒野の再生/Wilderness Reclamation

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 さて、残念ながらGeminiの反応が怪しくなってきた(※:現行生成AIは一定の記憶容量をオーバーすると、トコロテン式に情報が抜けていって反応が支離滅裂になっていきます)ため、展開を巻いていきましょう。

 

 

(プロンプト26:削除)

 

 

 

 ◆二ヶ月後のアウルムと、王女の変化

 

 

 エスタへの『視察』は、アグリアスの厳重な監視とフェイの気まぐれな案内のもと、数度にわたって行われた。未来都市の光景、ホログラム技術、清潔な環境、そして何より、身分や血筋に縛られずに生きる人々の(ように見えた)姿は、オヴェリアに大きな衝撃と、これまで知らなかった価値観の多様性をもたらした。

 

 彼女の世界は、アウルムとエスタを知ることで、物理的にも精神的にも、急速に広がっていった。

 

 その間、ラムザは正式にオヴェリアに自らの身分を明かした。最初は驚きと戸惑いを見せたオヴェリアだったが、彼が「アルマの兄」であること、そして彼もまた「家」に苦しんできたことを知ると、急速に彼に親近感と信頼を寄せるようになった。ラムザは、フェイに促されたこともあり、誠実に彼女の相談相手となり、二人はアウルムの図書館や中庭で、イヴァリースの未来や、あるいはもっと個人的なことについて、語り合う時間を増やしていった。

 

 

 

 一方で、ラムザとアグリアスの関係も、仕事上のパートナーとして、そして共にイヴァリースを憂う者として、着実に深まっていた。

 

 厳しい訓練や、ガフガリオンとの折衝で疲弊するアグリアスをラムザが気遣い、ラムザの青臭い理想をアグリアスが現実的な視点から諭す。その姿は、周囲から見れば、非常に頼もしく、そしてどこか親密に見えた。

 

 オヴェリアは、二人の関係を微笑ましく思う一方で、時折、自分がその輪の外にいるような、微かな疎外感を覚えずにはいられなかった。

 

 

 

 しかし、彼女には新たな情熱があった。フェイが与えたタブレットと、図書館の膨大な(そして混沌とした)蔵書。彼女は、地球や他の異世界の絵画史に夢中になった。宗教画から始まり、権力者の肖像、風景画、市民の生活、そして光と色彩の探求へ――芸術が、時代や社会と共にその姿を変えていく様に、彼女は心を奪われた。

 

 そして、いつしか彼女は、故郷イヴァリースの芸術、特に絵画の歴史を、自らの手で編纂したいという、ささやかな、しかし確かな野望を抱き始めていた。

 

 アウルムに来てから、二月ほどの時が流れていた。

 

 

 

 ◆図書館での問いかけ

 

 

 ある日の午後、フェイは図書館で、異世界の画集に熱心に見入っているオヴェリアを見つけた。珍しくアリシアやラヴィアンの姿はなく、静かな書庫には二人きりだった。オヴェリアの横顔は、以前よりも少し大人びて、そして自信の片鱗が覗えるように見えた。

 

「やあ、オヴェリア殿下」フェイは、彼女の正面の席に腰を下ろした。「君は最近、本当に生き生きしているね。自分のやりたいことを見つけた人間の顔だ。それは、見ていてとても気分がいいよ」

 

 オヴェリアは顔を上げ、フェイに微笑んだ。「はい、フェイ様。ここでの毎日は、驚きと学びに満ちています。特に、これらの絵画は……ひとつひとつが、私に新しい世界を見せてくれます」

 

「それは良かった」フェイは頷いた。そして、彼は、いつもの軽い口調とは少し違う、穏やかだが、どこか真剣な響きを持つ声で尋ねた。「そこで、少し意地悪な質問をさせてほしい。君も、ここでの経験を通して、随分と強くなったように見える。だから、きっとこの問いにも向き合えるだろうと、私は判断したんだがね」

 

 オヴェリアは、彼の真剣な眼差しに、少し緊張した面持ちで姿勢を正した。

 

「もし、君が『王女としての責務』――イヴァリースの未来を背負い、その象徴として、時には不本意な役割も果たし、民のために尽くすこと――と、『君個人のささやかな野望』――この絵画史の研究を続け、それを君自身の書物として完成させること――、そのどちらか一つしか選べないとしたら、果たして今の君は、どっちを優先するのかな?」

 

 

 

 ◆王女の葛藤と答え

 

 

 フェイの問いは、静かな図書館に重く響いた。オヴェリアの顔から、さっと血の気が引いた。彼女の目が、驚きに大きく見開かれる。それは、彼女が心のどこかで感じていたかもしれない、しかし、決して正面からは向き合おうとしなかった、重い問いだった。

 

 彼女の表情が、目まぐるしく変わっていく。最初は、ただ驚きと困惑。なぜ、この方は、今、そのようなことをお聞きになるのだろう?

 

 次に、問いの意味が心に浸透するにつれ、深い苦悩の色が浮かぶ。「王女としての責務」……それは、彼女の存在そのものだったはずだ。だが、「個人の野望」……それは、彼女がここで初めて見つけた、自分自身の輝きだった。

 

 どちらか一つしか選べないとしたら? その考えが、彼女の胸を締め付けた。

 

 

 

 彼女の視線が、画集の上を彷徨う。ルネサンスの巨匠が描いた聖母像、印象派が捉えた光のきらめき、そして、イヴァリースの古い写本に描かれた、素朴だが力強い聖人の絵。

 

 それらのイメージが、イヴァリースの民衆の顔、戦乱の影、ラーグ公やゴルターナ公の野心、そして、ラムザとアグリアスの親密な姿と、頭の中で交錯する。葛藤が、彼女の心をかき乱した。

 

 やがて彼女は唇を噛みしめ、俯いた。長い沈黙が流れる。フェイは、ただ静かに彼女の答えを待っていた。

 

 

 

 しばらく経ち、オヴェリアはゆっくりと顔を上げた。その目には涙が浮かんでいたが、そこにはもはや、ただ運命に翻弄されるだけのか弱い王女の姿はなかった。

 

 苦悩と葛藤を経て、それでも自分の意志で答えようとする、一人の人間の強さが宿っていた。

 

「フェイ様……」彼女の声は、震えていたが、芯があった。「それは、私にとって、ひどく答えるのが難しい。でも……答えなくてはならない問いなのだと、思いますわ」

 

 

 

 彼女は正直に告白した。「かつての私であれば、迷うことなく『王女としての責務』と答えたでしょう。民のために生きることこそが、神に与えられた私の道だと信じておりましたから」

 

 彼女は、自分の胸にそっと手を当てた。「ですが……ここに来て、フェイ様や、皆さんと出会い、語らい合い、そしてイヴァリースの外の世界を知り……この絵画という、私自身の『好き』を見つけて、私は、変わってしまったのかもしれません。王女であることだけが、私の全てではないと、知ってしまったのです」

 

 涙が一筋、彼女の頬を伝った。「だからといって、イヴァリースを、民を、捨てることなどできません。それは、犯してはならぬ罪です。ですが……ただ、責務のためだけに、この喜びを、この『私』を、捨てることも、私には……できません」

 

 

 

 彼女は言葉に詰まった。

 

 しかし、彼女は止まらなかった。フェイの目をまっすぐに見つめ返し、彼女自身の、まだ不確かだが、熱のこもった意志を告げた。

 

「……フェイ様。私は、まだ、どちらか一つを選ぶことはできません。それは、王族として、傲慢な望みなのかもしれません。ですが、そのどちらかを選ぶのではなくて……私が『私』として、このオヴェリア・アトカーシャとして、イヴァリースに、そして私自身に、貢献できる道が、もしかしたら、あるのではないかと……それを、探したいのです」

 

 彼女の声は、だんだん確かさを増していた。「王女としてでもなく、ただの個人としてでもなく。その両方を抱えた『オヴェリア』として、生きる道を……。それは、許されないことでしょうか? その道を探すことは……間違っているのでしょうか?」

 

 彼女は、フェイに答えを告げたのではなく、自らの進むべき道を探求する『許可』を求めているかのようだった。

 

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

(プロンプト27:削除)

 

 

 

 ◆背中を押す言葉と、残酷な問い

 

 

 オヴェリアの、拙いながらも前へ進もうとする意志を感じ取り、フェイは、彼女の望みを肯定するように、しかし彼らしいシニカルな視点を交えて言った。

 

「君の望み――責務と個人の喜びを両立させたい、という道を探すこと。それは、一般庶民が『俺は今の二倍働くことで二倍の給料が得られるはずだ』と言い張るようなもので、率直に言って、かなりの傲慢ではあるんだけれどね」

 

 オヴェリアの顔が、その辛辣な評価に一瞬こわばる。だが、フェイはすぐに続けた。

 

「とはいえ、君は頭は悪くないし、周りにはアグリアスやラムザ、アリシアといった信頼できる連中もいる。君たちが本気でその『傲慢な望み』を追求するなら、もしかしたら、本当にやれるかもしれない。だから、やりたいならやればいいと思うよ。私も微力ながら手を貸そう」

 

 彼は、少しだけ茶化すように付け加えた。「まあ、『一生丸ごと責任持て』なんて言われた日には、流石にうんざりして、全部放り投げて別の次元に逃げるかもしれないが、君もそこまで無茶は言わないだろうしね」

 

 フェイの雑な物言いは相変わらずだったが、その言葉には、確かに彼女の背中を押す力があった。オヴェリアは、フェイが決して無責任な慰めではなく、可能性とリスクの両方を示した上で「やればいい」と言ってくれたことに、深く感謝し、安堵した。

 

「はい……! ありがとうございます……! 無茶は申しません、けっして」彼女は、少しだけ微笑んだ。

 

 

 

 だが、フェイは、その安堵を打ち砕くかのように、さらに踏み込んだ問いを投げかけた。

 

 その瞳には、先ほどまでの穏やかさとは違う、全てを見透かすような、冷徹な光が宿っていた。

 

「じゃあ、その『道』を探すためにも、ついでにもう一個、本質的な質問をしておこう。君にとって『民のために生きる』っていうのは、具体的にどういうことなのかな? 傀儡であれ、誰かの妻であれ、とにかく『王族』としてイヴァリースの頂点に立ち、君臨する、というのは、絶対に、絶対に、必要な条件かい?」

 

 彼は、一呼吸置き、最も残酷な言葉を、静かに、しかしはっきりと紡いだ。

 

「君には、とっても残酷なことを言うかもしれないが……オヴェリア殿下。もしかしたら、君という存在が、最初から『居ない』ほうが、イヴァリースの民草にとっては、長い目で見て良いことなのかもしれないよ。少なくとも、オリナス王子との間で、いずれ起こるであろう血なまぐさい権力争いで、国が割れて多くの民が苦しむ、っていう最悪のケースの一つは、君が『居なければ』、確実に潰せるわけだから」

 

 

 

 ◆凍りつく時間と、魂の叫び

 

 

 その言葉は、まるで鋭い氷の刃のように、オヴェリアの心を貫いた。

 

 彼女は、凍りついたように固まった。

 

 血の気が引き、顔は真っ白になる。開かれた画集が、力なく彼女の膝から滑り落ち、床に音を立てた。だが、彼女にはその音すら聞こえていないようだった。大きく見開かれた瞳は、フェイを見ているようで、何も見ていない。呼吸すら、止まっているかのように見えた。

 

(私が……いない方が……良い……?)

 

 その言葉が、悪夢のように彼女の頭の中で反響する。民のため、国のため、それが王女としての自分の存在意義だと、信じてきた。疑うことさえ、許されないと思ってきた。なのに、その存在そのものが、民を苦しめる原因になるというのか? 自分がいるから、争いが起きる? 自分が消えれば、平和になる?

 

 では、自分の人生とは何だったのか? 修道院での孤独な日々も、追われる恐怖も、そして、ここで見つけたささやかな希望も、絵画への情熱も、全て、存在しない方が良かったというのか?

 

 絶望が、冷たい水のように彼女の全身を満たしていく。視界が滲み、涙が溢れそうになる。もう、何も考えられない。何も、言えない。

 

 

 

 しかし、その絶望の底で、何かが、か細く、しかし確かに燃え上がった。それは、フェイが彼女の中に見ていた「強さ」の兆しだったのかもしれない。あるいは、ただの、生き物としての生存本能、自分という存在を否定されたことへの、根源的な反発だったのかもしれない。

 

 彼女の唇が、わななと震えた。凍りついていた瞳に、再び光が宿る。それは、悲嘆の色を帯びながらも、何かを訴えかける強い光だった。

 

「……それは……」

 

 声にならない声が、ようやく彼女の喉から絞り出された。涙が、ついに堰を切ったように頬を伝う。

 

「……それは……あんまりよ……!」

 

 彼女は、もはや敬語も、王女としての体面も忘れていた。ただ、魂が叫んでいた。

 

「私が……私がいるから、争いが起きる……? 私が消えれば、平和になる……? そんなことが……そんなことが、許されていいはずがありません……!」彼女は、震える足で立ち上がり、フェイを見据えた。

 

「では、私の人生は!? 私の心は!? まるで、最初から無かったかのように、消し去られてしまって良いというの!?」

 

 

 

 彼女は、フェイに詰め寄った。「確かに、私の血は、争いの種になるのかもしれません! だけど……だけど、私が『居る』ことで、できることもあるはずです! 私が、王女としてではなく……この『オヴェリア』として、この絵画史を完成させることが……もし、たった一人でも、誰かの心を慰め、豊かにすることができるのなら……それは、『民のために生きる』ことには……ならないのですか!?」

 

 彼女は、嗚咽を漏らしながらも、必死に言葉を続けた。「私は……ただ消えるために生まれてきたのではないわ! 王族だからというだけで、死ねというのですか!? 私は……私が『居る』意味を、私自身で見つけたいのです! その喜びを知ってしまったのです! それが……それすらも、駄目だというのですか……!?」

 

 それは、これまで押し殺してきた、彼女自身の心の叫びだった。王女としての責務でも、誰かに与えられた役割でもない、オヴェリア・アトカーシャという一人の人間としての、生きることへの渇望だった。

 

 フェイは、涙ながらに自分に訴えかけるオヴェリアを、ただ黙って見つめていた。彼の表情は読み取れない。だが、その瞳の奥には、彼女の叫びを、確かに受け止めているかのような、深く青い光が宿っていた。

 

 

 

 ――次の指示を待ってください。

 

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

(プロンプト28:削除)

 

 

 

 ◆プレインズウォーカーの祝辞と解放宣言

 

 

 フェイは、涙ながらに、しかしこれまでに見せたことのない強い意志をもって自らの存在意義を叫ぶオヴェリアの姿を、静かに、そして満足そうに見つめていた。

 

 彼女の魂が、押し付けられた「王女」という殻を破り、一つの個として輝き始めた瞬間を、彼は確かに感じ取っていた。

 

「たいへん結構だ、オヴェリア」

 

 彼は、初めて彼女を、敬称も、王女という肩書もつけずに、ただその名で呼んだ。その声には、彼女の成長を認めるような、温かい響きがあった。

 

「人間、まずは『自分のため』にどうするかっていうのがなくちゃあならん。君の場合、『民のため』という立派な考えを、小さな頃から外側から注がれっぱなしで、それはもう、ほとんど『呪い』みたいになっちまってたんだ」

 

 彼は、彼女の苦しみの根源を、容赦なく、しかしどこか優しく指摘する。

 

「『自分のため』、つまり、自分が心からそうしたい、そうありたいと思うからこそ、『他人のため』にも本当の意味で力が湧いてくるし、行動に意味が生まれる。そこのところを主客転倒させて、『他人のため』ばかりを考えていると、いつか『私は、何のために生きているんだろう?』ってなって、往々にして虚無的な思考に陥るだけだ。……まあ、ちょっと小難しいことを言ったけれどね」

 

 彼は、少し照れたように頭を掻くと、もっと分かりやすい言葉で彼女に語りかけた。

 

「要するに、君はもう少し我がままを言っていいと思うよ。『民のため』っていう、その重たい荷物は、一旦、そのへんにポイっと置いといて、まずは君自身のやりたいようにやりたまえ。前にも誰かに似たようなことを言ったけれど、『オリナスみたいなガキに国を任せてたまるか、イヴァリースはアタシのもんだ!』でもいいし、『イヴァリースなんか知ったことか、私は私のやりたいように、絵のことを考えて生きていく!』でもいい。もちろん、君が見つけたいと言った『第三の道』でも、他のどんな選択肢でも構わん」

 

 彼は、席を立ち、オヴェリアの肩に優しく手を置いた。

 

「どんな道を選んでも、骨は拾ってやる……という言い方は、イマイチ縁起が良くないな」 彼は苦笑した。「ま、どんな道を選んでも、私ができる範囲で、フォローはするから。安心して、自分の心の声に従ってみるといい。君はもう、一人じゃないし、ただ守られるだけのか弱い『お姫様』でもないんだろう?」

 

 フェイは、まるで大きな仕事をやり遂げた後のように、あるいは、素晴らしい舞台の幕が下りたのを見た後のように、清々しい顔つきをしていた。

 

 彼は、まだ涙を浮かべながらも、彼の言葉を必死に受け止めようとしているオヴェリアに、力強く頷きかけると、軽く手を振り、静かに図書館を去っていった。

 

 

 

 残されたオヴェリアは、一人、静寂の戻った書庫に立ち尽くしていた。

 

 フェイの言葉が、彼女の心の中で何度も反響する。「自分のため」「我がままを言っていい」「フォローはする」。頬を伝う涙は、もはや絶望の色だけではなかった。

 

 それは、長年の呪縛から解き放たれた安堵と、自らの意志で未来を切り開くことへの不安、そして、それでも確かに胸に灯った、希望の光が混じり合った、温かい涙だった。

 

 彼女は、床に落ちた画集を拾い上げ、その表紙を、まるで大切な宝物のように、そっと撫でた。彼女の物語は、今、本当の意味で始まろうとしていた。

 

 

 

 ――次の指示を待ってください。

 

 

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