AIに諸々丸投げしてFFT世界にプレインズウォーカーを放り込んでみる   作:あーぷ

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創案の火/Fires of Invention

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

(プロンプト5:削除)

 

 

 

 

 

 ◆慈悲深き騎士か、異世界の代理人か

 

 

 フェイは、無力感と苛立ちに打ち震えるガフガリオンを見つめながら、まるで世間話でもするかのような軽い口調で切り出した。

 

「さて、ガフガリオン。君をここに連れてきたのは、ただ君をからかうためじゃない。君に頼みたいことがあるんだ」

 

 彼は手すりに寄りかかり、眼下に広がる異世界の夜景に視線を移した。「私はイヴァリースについて、転移門を開く前にざっと調べたんだが、まあ、ひどい状態らしいね。戦争の気配が濃厚だし、またここ数日見た限り、とりわけ食料生産と流通が死んでいるように見受けられる。民衆は飢えているんじゃないか?」

 

 ガフガリオンは眉をひそめた。この男が何を言い出すのか、全く読めない。「……それがどうした。戦乱の世とはそういうものだ」彼の声には、諦めとシニカルな響きがあった。

 

「うーん、そうかもしれないけどね」フェイは肩をすくめた。「だが、私としては、ちょっと見過ごせない。人道的見地、というやつかな。幸い、私のこの拠点には、食料を無尽蔵に生産できるファクトリーがある。これをイヴァリースの人々に提供しようと思っているんだ」

 

 ガフガリオンは、思わずフェイの顔をまじまじと見た。無限の食料? 人道的見地? この化け物じみた魔術師が、そんな聖人のようなことを言うとは信じられなかった。

 

 

 

「しかしだ」フェイは続けた。「しょせんは他所の世界のことだ。私がつきっきりで関わるのも、なんだか面倒くさい。私の本業は次元の探求と魔術の研究なんでね」彼はガフガリオンに青い目で向き直り、悪戯っぽく笑った。

 

「というわけで、ガフガリオン、君に頼みたい。私の代わりに、食料をこっちから搬出してもらって、イヴァリースの各地に行き渡るよう手配してもらえないかな?」

 

「な……に……?」ガフガリオンは言葉を失った。提案のスケールが大きすぎて、彼の理解が追いつかない。

 

「もちろん、君一人じゃ無理だろう。君の手下や、信頼できる人間を集めて組織を作ればいい。貴族連中との折衝が必要になるだろうが、それも君に任せたい」フェイは、さらにとんでもないことを付け加えた。「もし、強欲な貴族が邪魔をするようなら、遠慮なく言ってくれ。なんなら、一人二人《支配魔法》で洗脳して、君の言いなりにしてやってもいい」

 

 彼はガフガリオンの肩を軽く叩いた。「どうだろう? 君は民衆を飢えから救う『慈悲深い騎士』として名を上げられる。一方、私は長期的な面倒を引き受けずに済む。まさに Win-Win じゃないか?」

 

 

 

 ガフガリオンは、フェイの手を振り払うこともできず、ただ呆然と立ち尽くしていた。彼の頭の中は、嵐のように様々な感情と思考が渦巻いていた。

 

(馬鹿な……! 馬鹿げている! 異世界から食料を? イヴァリース全土に? そんなことが……できるはずがない!)

 

(いや、待て。この男なら……この、世界を渡り、剣も魔法も物ともせず、人を彼方に吹き飛ばし、心までああも操る男なら、本当にやりかねない……!)

 

(もし、もし本当に実現したら? 民衆は救われ、俺は……俺は英雄になれる? いや、それ以上の存在に……イヴァリースを裏から操ることも可能か?)

 

 

 

(だが、こいつの目的は何だ? ただの気まぐれか? それとも、俺を傀儡にしてイヴァリースを乗っ取るつもりか? こいつを信用できるのか? いや、できるはずがない!)

 

(貴族を洗脳……? あんな恐ろしいことを手当たり次第に……だが、それがあれば、あの腐った連中を黙らせ、計画をスムーズに進められる……それは、なんと魅力的な……)

 

(民を救う……か。騎士だった頃、俺もそんな夢を見ていたことがあった……くだらん感傷だ!)

 

 

 

 彼の顔には、嘲笑、驚愕、疑念、打算、そして、ほんのわずかな、かつての騎士としての矜持がもたらす動揺が、目まぐるしく現れては消えた。彼は唾を飲み込み、かすれた声でフェイに問いかけた。

 

「……本気で、言っているのか?」

 

「もちろん」フェイは笑顔を崩さない。「私は嘘はつかない。ただ、時々面倒くさがるだけだ」

 

「……貴様は、一体何者なんだ。神か、悪魔か?」

 

 

 

「ただのプレインズウォーカーさ」フェイは軽く言った。「で、どうするんだい? ガフ・ガフガリオン。金のために人を殺すだけの傭兵で終わるか、それとも、歴史に名を刻む『慈悲深い騎士』を演じてみるか。もちろん、報酬は弾むぞ。君が望むなら、金でも、地位でも、あるいは……この世界の魔法の一部でもいい」

 

 ガフガリオンは、目の前の男を見つめた。その青くぼんやりと光る瞳の奥は、あまりにも深く、彼の常識では測ることができない。この提案は、毒か、それとも千載一遇の好機か。

 

 彼は、長年の傭兵生活で培った直感を働かせようとしたが、この異世界の魔術師の前では、それすらも役に立たないように思えた。

 

 

 

 彼は、長い沈黙の後、ようやく口を開いた。

 

「……貴様の言うことは、あまりにも突拍子もなさすぎる。だが……もし、それが本当に可能で、俺に全権を委ねるというのなら……」彼はフェイの目を睨みつけた。「その『食料』とやらを、まず俺に見せてみろ。話はそれからだ」

 

 それは、完全な承諾ではなかった。しかし、それは明確な拒絶でもなかった。フェイは、ガフガリオンの反応に満足そうに頷いた。このひそかに誇り高く、しかし現実的な傭兵は、彼の壮大で、少しばかり「面倒くさがり」な計画の、最初の駒として動き出すかもしれない。

 

 

 

 ――次の指示を待ってください。

 

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

(プロンプト6:削除)

 

 

 

 

 

 ◆無限のパンと面倒くさがりの神

 

 

 フェイは、半信半疑といった表情のガフガリオンを伴い、霊気拠点の中枢部に位置する自動生産ファクトリーへと足を踏み入れた。その瞬間、ガフガリオンは再び言葉を失った。

 

 彼の目の前には、中世イヴァリースの人間には到底理解不能な光景が広がっていた。天井高く伸びる金属のアームが無数に動き回り、光るエネルギーがパイプラインを駆け巡る。見たこともない機械が唸りを上げ、ベルトコンベアの上を、規格化された食料パック――栄養価の高いバーや、長期保存可能な乾燥肉、圧縮された穀物などが、川の流れのように運ばれていく。

 

 時折、ゴーレムやドローンがそれらを回収し、巨大な貯蔵庫へと格納していく。その全てが、人間を一人も介さずに、自動で、そして恐るべき速度と規模で進行していた。

 

 

 

「試しにやってみようか」フェイは壁の一部に埋め込まれた水晶のパネルに触れ、いくつかの指示を入力した。「例えば……『硬パン、500人分、一週間ぶん』と」

 

 すると、ファクトリーの一角がにわかに活気づき、小麦粉のようなものが練られ、巨大なオーブン(のようなもの)を通過し、あっという間に大量のパンが焼き上がり、包装され、大した時間も掛けずに目の前の搬出口へと積み上げられていった。その量たるや、オーボンヌ修道院の礼拝堂を埋め尽くさんばかりだった。

 

「……信じられん」ガフガリオンは呆然と呟いた。「これだけの食料が……一瞬で……?」

 

「まあね。この次元の豊富な霊気がある限り、いくらでも作れる」フェイは、まるで子供がおもちゃを自慢するように言った。「構造は理解できなくても、これが『使える』ことは分かっただろう?」

 

 

 

 ガフガリオンは無言で頷いた。彼の傭兵としての経験、騎士としての知識、その全てが、目の前の現実の前では意味をなさなかった。これは、もはや人間の技術ではない。神の御業か、あるいは悪魔の所業か。

 

 フェイは、そんな彼に向き直り、自分の行動理念について語り始めた。

 

「さて、ガフガリオン。君は私が何を考えているか、不思議に思っているだろうね。はっきり言おう。私は、基本的に『面倒くさい』ことが嫌いなんだ」

 

 彼はファクトリーを見渡した。「これを最初に作ったのだって、生活必需品をこっちでいちいち手に入れるのが面倒だったからだ。一種の趣味だよ。イヴァリースに来たのも、ただの気まぐれな旅行。オーボンヌで君たちを助けたのも、目の前で人が死にそうになっているのを見て、なんとなく手を出しただけだ。深い意味はない」

 

 ガフガリオンは、そのあまりにも自己中心的で、しかし妙に正直な物言いに、怒る気力さえ失っていた。

 

 

 

「ただね」フェイは続けた。「私にも、それなりに良心はあるらしい。君たちの世界の、特に民衆が飢えている状況を知ってしまうと、何もしないのはどうにも寝覚めが悪い。だから、この食料を提供しようと思ったわけだ。だが、それを配って回るなんて、考えただけでも面倒くさいだろう?」

 

 彼はガフガリオンの目をまっすぐに見た。「それから、もう一つ。私は、仲間――君がもしこの仕事を引き受けるなら、君は私の『仲間』になるわけだが――に、洗脳とかテレパスみたいな小細工を使うのは、悪趣味で好きじゃない。できれば、君自身の意志で動いてほしいと思っている。だから、さっきの提案なんだ。君は『慈悲深い騎士』として名誉と、おそらくは実利も手にする。私は良心が満たされて寝覚めが良くなるし、面倒な実務からは解放される。Win-Winだ。実に都合がいい」

 

 

 

 フェイは少し間を置いて、付け加えた。「なんだったら、この仕事、ラムザ君にやらせてもいいんだがね」

 

 その名前に、ガフガリオンの眉がピクリと動いた。

 

「彼にはベオルブ家という身分もある。だが、どうも彼は……人が良すぎるというか、青臭いというか。貴族連中との腹黒い交渉や、複雑な流通網の構築なんて、彼には向いていないだろう。下手をすれば、あの若者を使い潰すことになりかねない。それはそれで、私の寝覚めを悪くするんだ。だから、酸いも甘いも噛み分けた、君のような男に頼みたいんだよ、ガフガリオン」

 

 フェイは、決断を迫るように言った。「さあ、どうする? グズグズしている時間はないぞ。君が断るなら、私はラムザに全部ブン投げるだけだ。彼が苦労するのは本意じゃないが、まあ、それも経験だろう」

 

 

 

 ガフガリオンは、唇を噛みしめた。ラムザ。あの甘ちゃんだが、真っ直ぐな若者。彼がこの、とてつもなく巨大で、そして危険な計画の中心に立つ姿を想像した。

 

 貴族たちの陰謀、民衆の期待、そしてこの得体の知れない魔術師の気まぐれ。ラムザには荷が重すぎる。彼が潰されてしまうかもしれない。いや、それ以前に、こんな手柄を、あの若造に渡してたまるか。この大事業を動かせるのは、自分しかいない。

 

 そして、フェイの言葉。「仲間には洗脳やテレパスを使わない」。それは、彼にとって一条の光だった。操り人形ではなく、対等な(少なくとも表面上は)協力者として扱われる。そして、「面倒くさがり」で「気まぐれ」だが「良心」はあるという、この奇妙な男の性格。それは、あるいは、最も信用できないようでいて、最も御しやすいのかもしれない。

 

 彼は腹を括った。もはや、この流れに逆らうことはできない。ならば、この奔流に乗り、自分が行けるところまで行ってみるしかない。

 

 

 

「……いいだろう、魔術師」ガフガリオンは、低い、しかし決意のこもった声で言った。「その話、乗った」

 

 彼はフェイを睨みつけた。「ただし、言っておく。俺は貴様の傀儡にはならん。この計画は、俺が主導する。貴族どもをどうするか、流通をどうするか、全て俺が決める。貴様は、ただ『パン』を供給するだけでいい。怪しげな洗脳なんぞ、不要だ。俺の腕と知恵で、必ず奴らを動かしてみせる。それでいいな!?」

 

 フェイは、ガフガリオンの力強い宣言を聞いて、満面の笑みを浮かべた。

 

「ああ、それでこそガフガリオンだ。それでいい。いや、それがいい」彼はガフガリオンに手を差し出した。「よろしく頼むよ、私の『慈悲深い騎士』殿。イヴァリースの未来は、君の双肩にかかっている……まあ、当座の面倒なところだけだがね」

 

 ガフガリオンは、一瞬ためらった後、その異世界の魔術師の手を、強く握り返した。

 

 彼の傭兵としての人生が、今、終わりを告げ、誰も予測できない、新たな物語が始まろうとしていた。

 

 

 

  ――次の指示を待ってください。

 

 

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