AIに諸々丸投げしてFFT世界にプレインズウォーカーを放り込んでみる 作:あーぷ
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(プロンプト6:削除)
◆全権委任と釘刺し
フェイは、目の前の圧倒的な生産能力にまだ呆然としているガフガリオンに向き直り、ファクトリーの制御パネルを示した。「基本的な操作はこんな感じだ。あとは、このリストから生産したいものを選んで、量を指定すればいい。イヴァリースの人間が好みそうな、ちょっと高級なワインや香辛料なんかも作れる。これで貴族どもを懐柔するなり、市場を操作するなり、好きにするといい」
彼は制御パネルの管理者権限をガフガリオンのアカウント(フェイが即席で作ったものだ)に移譲した。「生産計画、輸送ルートの確保、人員配置、貴族との交渉……イヴァリースでの実務は、全部君にブン投げる。私は口も手も出さない。思う存分、腕を振るってくれ」
ガフガリオンは、信じられないという表情で制御パネルを見つめた。これほどの力、これほどの資源を、本当に自分一人が動かせるというのか。
「ただし」フェイは釘を刺すように付け加えた。「定期的に、君がちゃんと『慈悲深い騎士』をやっているか、チェックはさせてもらう。もし、私利私欲に走って民衆を苦しめるような真似をしたり、ファクトリーの資源を横流ししたり、そういう変なことをしていると判断したら……その権限は、即座に取り上げる。いいな?」
その目は笑っていなかった。プレインズウォーカーとしての、底知れない力がその瞳の奥に揺らめいている。ガフガリオンは背筋に冷たいものが走るのを感じた。
しかし同時に、彼は直感的に理解した。(……こいつ、口ではこう言うが、よほどのことがない限り、面倒くさがってチェックなんかしやしないだろうな……)
その見透かしたような思考が、なぜか彼を苛立たせた。まるで、自分の手綱を握られているようで、しかしその手綱はひどく緩いのだ。
だが、その緩さこそが、彼自身の良心に――彼がとうに捨てたつもりでいたそれに――訴えかける。ふつふつと、奇妙な対抗心が湧き上がってきた。
(見ていろ、魔術師。貴様の気まぐれな善意、俺が本物の『偉業』に変えてみせる。貴様の想像を超えるやり方でな……!)
「……わかっている」ガフガリオンは、ぶっきらぼうに答えた。「貴様の気まぐれに付き合う以上、結果は出す。貴様の『寝覚め』が悪くならないよう、せいぜい『真面目に』やらせてもらうさ」
「それでこそだ」フェイは満足そうに頷いた。
◆拠点2への訪問と報告
ガフガリオンとの密談を終えたフェイは、隣接する「霊気拠点2」へと足を運んだ。
アグリアスの指示のもと、騎士たちやガフガリオンの部下だった傭兵たちが、慣れないながらもこの異世界の砦の警備や整備にあたっており、少しずつではあるが、イヴァリース風の、しかしどこか近未来的な奇妙な活気が生まれつつあった。
フェイは、オヴェリア王女とアグリアスが滞在している区画へと向かった。応接室に通されると、そこには少し落ち着きを取り戻した様子のオヴェリアと、依然として鎧を身に着け、警戒を解いていないアグリアスが待っていた。
「やあ、王女殿下、アグリアス。少しは慣れたかな?」フェイは軽い口調で切り出した。
「はい、フェイ様。おかげさまで……」オヴェリアは淑やかに頭を下げた。「このような安全な場所を提供していただき、感謝の言葉もございません」
「それはよかった。それで、今回はちょっとした報告があってね」フェイはソファに腰を下ろした。「イヴァリースへ食料支援をしようと思っているんだが、その責任者としてガフガリオン氏を雇うことにした。彼には傭兵としての経験もあるし、裏道にも詳しそうだ。彼に実務部隊を組織してもらって、各地に食料を届ける計画だ。事後報告になってしまって悪いけど、まあ、そういうことで」
彼は、ガフガリオンがオヴェリア暗殺を企んでいたことなど、おくびにも出さなかった。それは、この場で波風を立てるだけの、まさに「面倒くさい」ことだったからだ。
その言葉に、アグリアスの表情が険しくなった。「お待ちください、フェイ殿! ガフガリオンを……ですか!? 彼は所詮、金で動く傭兵! そのような大事業を、彼に任せるなど……!」
「まあまあ、アグリアス」フェイは彼女をなだめた。「彼の腕は確かだし、それに、ちゃんと私が見張っているから大丈夫さ。今は、イヴァリースの民衆を救うことが最優先だ」
彼はオヴェリアに向き直った。「それで、王女殿下のことなんだが、どうも君の立場はかなり厄介らしい。下手にイヴァリースに戻って、また命を狙われるより、しばらくはここで安全に隠れていた方がいいんじゃないかな? 君の身の安全が確保されるまで、私が責任をもって保護する」
彼はさらに付け加えた。「ここにも、それなりに娯楽施設はあるよ。図書館もあるし、幻術で映画や音楽を再現することもできる。それに、もし退屈するようなら、そのうち暇つぶしに、また別の世界にでも行ってみるのもいいだろう。美しい自然が広がる世界もあれば、もっと賑やかな都市が広がる世界もある」
◆王女と騎士の反応
オヴェリアは、フェイの言葉に様々な感情を抱いた。食料支援の話には、彼女の顔がぱっと明るくなった。
「まあ……! それはなんと素晴らしいことでしょう! 民の窮状には私も心を痛めていました。彼らもきっと救われます……」彼女は心から感謝した。ガフガリオンが関わることには一瞬不安を覚えたが、フェイが「大丈夫」と言い、そして何より民が救われるという大義の前では、それを口にすることはできなかった。
そして、滞在の提案。イヴァリースに戻ることへの恐怖は、彼女の心に深く根差していた。「はい……私も、そう思います。このような美しい場所にいられるのなら、それが一番安心です」彼女の言葉からはフェイへの信頼が見て取れたが、それ以上に敵の手に対する怯えが色濃く滲んでいた。
更に、別世界の話には、年頃の少女らしい好奇心が顔をのぞかせた。「別の……世界……? それは、どのような場所なのでしょうか……?」その瞳には、不安と共に、未知への微かな期待が宿っていた。
一方、アグリアスは納得がいかない様子だった。彼女はフェイに感謝していた。王女を救い、安全な場所を提供してくれたことには、いくら礼を言っても足りない。しかし、ガフガリオンへの不信感は拭えなかった。
「フェイ殿、お言葉ですが、ガフガリオンは信用できません! 彼は金のためなら何でもする男です。食料を横流ししたり、それを盾に悪事を働く可能性も……!」
彼女はフェイの楽観的な態度に苛立ちすら感じた。「貴殿のお力は分かっているつもりです。ですが、人の心の闇を、あまりにも軽視なさっておられるのではないですか!? 王女殿下をお守りする立場として、私は彼の登用には断固反対いたします!」
それでも、王女の安全を考えれば、フェイの提案する滞在を受け入れるしかなかった。「……ですが、王女殿下の御身の安全が最優先であることは、私も同感です。しばらく、こちらでお世話になること、お許しください。このご恩は、けして忘れません」
彼女は深く頭を下げたが、その顔には依然として疑念と警戒の色が浮かんでいた。彼女は、この底の知れない異世界の魔術師と、彼が引き入れた信用できない傭兵から、自分の主君を必ず守り抜かねばならないと、決意を新たにしていた。
フェイは、そんな二人の反応を、興味深そうに、しかしどこか他人事のように眺めていた。「まあ、心配しなくても大丈夫だって。何かあれば、私がなんとかするさ」彼は軽い口調で言った。
「さあ、せっかくだから、この世界の娯楽でも楽しんでいってくれ」
――次の指示を待ってください。
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(プロンプト7:削除)
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アグリアスがガフガリオンへの不信感を露わにするのを見て、フェイはやれやれといった表情で肩をすくめた。「アグリアス、君が心配するのはもっともだ。だが、少し私の考えを聞いてくれないか」
彼は少し身を乗り出し、できるだけ分かりやすく、しかし根本的な部分は変えずに説明を繰り返した。
「ガフガリオンにも言ったんだが、私は基本的に面倒くさがりなんだ。壮大な計画を立てるのは好きだが、それを実行する地道な作業は、できれば誰かに任せたい。この食料支援計画もそうだ。私の『良心』が、飢えている人々を見過ごすなと囁くんだが、私の『本性』は、流通網の確保だの貴族との交渉だのといった泥臭い仕事は絶対にやりたくない、と叫んでいる」
彼はアグリアスの目をまっすぐに見つめた。「だから、ガフガリオンに任せるんだ。彼が善良な人間か、それとも悪人か、正直なところ、私には分からないし、あまり興味もない。だがね」フェイは人差し指を立て、悪戯っぽく片目をつぶった。
「ちょっと『ズル』をして、彼の頭の中を覗かせてもらった限りでは、彼は非常に『損得勘定』ができる人間だということは、良く知っている」
「ズルを……?」アグリアスは眉をひそめた。その言葉の意味するところは完全には理解できなかったが、フェイが常人には不可能な方法で情報を得たことは察せられた。
「そうさ」フェイは頷いた。「そして、金勘定ができる人間というのは、自分が損をすると分かっている間は、そうそう裏切らないものだよ。今回の計画で、彼が真面目に働けば、彼は名誉も実利も手にする。だが、もし彼が裏切って、食料を独り占めしたり、悪事に使ったりしたらどうなるか?」
フェイの声のトーンが、わずかに低くなった。それは静かで、感情がこもっていなかったが、それゆえに冷たく響いた。
「まあ、そうなったら……彼は、一生『金勘定』ができなくなるだけさ」
彼はそう言うと、また元の軽い口調に戻った。「もちろん、彼に分かりやすく危害を加えるつもりはないよ。でも、彼が二度と傭兵稼業も、悪巧みもできないようにする方法は、いくらでもある」
アグリアスは息をのんだ。彼女には、フェイの言葉の裏にある「精神を刻み、作り変える」などという恐るべき可能性までは想像もつかない。だが、彼女は彼女なりに、その言葉の意味を解釈した。
(この方は……ガフガリオンが裏切れば、容赦なく彼を社会的に、あるいは物理的に抹殺するつもりなのだ……! それだけの力と、その意思がある……!)
その解釈は、彼女の中に奇妙な感情をもたらした。目の前の男の、人間離れした異常な力と、時折見せる冷徹さに対する畏怖。そして、ガフガリオンという危険な男が、この絶対的な力の監視下に置かれることへの、ある種の安堵。
しかし、同時に、そのあまりにも非情なやり方に対する、聖騎士としての抵抗感も感じていた。
彼女は、しばらくの間、葛藤するように黙り込んだ。そして、意を決したように顔を上げた。
「……フェイ殿。貴殿のお力と、お考えの一端は理解しました。貴殿がガフガリオン殿を『管理』されるというのであれば、彼の暴走はある程度抑えられるのかもしれません」
しかし、彼女の声にはまだ迷いがあった。「ですが……人の心を『ズル』で知り、損得勘定で人を縛り、裏切りを『処断』する……それは、あまりにも……。貴殿の力は、確かに人々を救うかもしれません。ですが、その行いは、果たして神の御心に適うものなのでしょうか?」
フェイは、彼女の真摯な問いかけに、困ったように、しかしどこか面白そうに微笑んだ。
「正しいかどうか、か。それは難しい問題だね、アグリアス・オークス。私は学者であって、聖職者じゃない。神の御心なんて、私には分からないさ。私はただ、私の良心――それがどれだけ気まぐれで、自己満足的なものだとしても――に照らして、ベターだと思う選択をしているだけだ」
彼は立ち上がり、窓の外に広がる異世界の風景を見つめた。「私のやり方が気に入らないなら、君は君の信じる正義を貫けばいい。ガフガリオンの監視? もちろん、君の好きにしてくれて構わないよ。むしろ、君がしっかり見張ってくれるなら、私がチェックする手間も省けて助かるくらいだ。君の目は、私の『ズル』なんかより、ずっと信頼できるだろうからね」
その言葉は、アグリアスの心を少しだけ軽くした。彼は、彼女の正義を否定しなかった。そして、彼女の役割を認めてくれた。
彼女はまだ、この異世界の魔術師を完全には信用していなかった。だが、今は、彼の力を借りて王女を守り、民を救うという目的のために、彼と協力するしかないのだと悟った。
「……わかりました」アグリアスは深く頭を下げた。「今は、王女殿下の御身の安全と、民の救済を信じ、貴殿のお考えに従いましょう。ですが、ガフガリオンの動向には、このアグリアス・オークスが、必ずや目を光らせてまいります」
「ああ、頼んだよ」フェイは、満足そうに頷いた。
――次の指示を待ってください。