AIに諸々丸投げしてFFT世界にプレインズウォーカーを放り込んでみる   作:あーぷ

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環境科学/Environmental Sciences

 

 

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 ◆異世界学入門

 

 

 フェイは、ラムザとの微妙な会話を終えた後、気分転換も兼ねてオヴェリア王女の部屋へと向かった。遠い未来、もしくは近い将来において、ラムザの正体を彼女にどう伝えるか(あるいは、どう面白く伝えるか)を考えながら歩いていると、すぐに王女に割り当てられた居住区画に着いた。

 

 扉の前には、アグリアス配下の女騎士、ラヴィアンとアリシアが控えている。フェイが来たことに気づくと、二人は一瞬警戒の色を見せたが、すぐに恭しく礼をした。

 

「やあ、二人ともご苦労様。王女殿下は中に?」

 

「ええ、フェイ殿。どうぞ」アリシアが扉を開けた。

 

 

 

 部屋の中は、霊気拠点の機能的なデザインを基調としつつも、オヴェリアの好みに合わせてか、イヴァリース風の優雅なタペストリーや、柔らかな色合いの家具が魔法によって設えられていた。

 

 オヴェリアは窓辺に座り、窓の外に広がる原生次元アウルムの見慣れぬ風景を、少し不安そうに、しかしどこか興味深げに眺めていた。

 

「失礼するよ、王女殿下」フェイが入ると、オヴェリアはハッとして立ち上がり、淑やかにカーテシーをした。「フェイ様! わざわざお越しくださるとは……」

 

「まあ、座ってくれ。アグリアス殿は今、ガフガリオンと仕事の打ち合わせ中だからね。代わりに私が少しお話を、と思ってね」フェイは部屋の中央にある円卓を指し示した。「前に、異世界に遊びに行くのもいいだろうと言っただろう? もし本当に興味があるなら、その前に、ちょっとした『お勉強』が必要かと思ってね。世界の仕組みについて、少しだけ知っておいた方が、旅もより楽しめるだろうから」

 

 オヴェリアは戸惑うような表情になった。「異世界の……お勉強ですか?」

 

「そうだ。アリシア殿も、一緒に聞くといい。君は学者貴族の家系の出で、学問にも明るいと聞いている。きっと興味深い話だと思うよ」

 

 フェイの言葉に、入り口側にいたアリシアは少し驚いたように、しかし知的な好奇心を隠せない様子で頷いた。「は、はい! 拝聴させていただきます」ラヴィアンは、難しい話は苦手だと顔に書いてあったが、王女のそばを離れるわけにはいかず、壁際に直立不動の姿勢で控えた。

 

 

 

 オヴェリアとアリシアが円卓に着くと、フェイはプレインズウォーカーとしての知識を、できるだけ分かりやすく語り始めた。彼は指先で宙に光を描き、言葉と共にイメージを投影していく。

 

「まず、君たちが知っているイヴァリース……それは、壮大で美しい世界だ。だが、それはこの『多元宇宙』全体から見れば、無数にある『部屋』の一つに過ぎないんだ」

 

 宙には、様々な色と大きさを持つ光の球体がいくつも浮かび上がった。それらはゆっくりと回転し、互いに距離を保っている。

 

「私たちは、この無数の部屋――次元――の集まりを『多元宇宙』と呼んでいる。それぞれの次元は、独自の歴史、独自の法則、独自の生命を持っている。そして、これらの次元は、『久遠の闇』と呼ばれる、エーテルの嵐が吹き荒れる空間によって隔てられているんだ」

 

 光の球体の間を、暗く、激しいエネルギーが渦巻く空間のイメージが埋め尽くした。

 

「ここは非常に危険で、普通の生き物は決して渡ることができない。だが、ごく稀に、『火花』と呼ばれる特別な才能……まあ、魂の輝きのようなものを持って生まれる者がいる。それが、私のようなプレインズウォーカーだ。私たちは、この久遠の闇を渡り、次元から次元へと旅をすることができる」

 

 フェイ自身の姿が、光となって久遠の闇を突き抜け、別の次元へと移動するイメージが映し出された。

 

「といっても、万能というわけじゃない。次元渡りは不安定だし、危険も伴う。どこへ行けるかは、その時の多元宇宙の状態にも左右される。時には、これまで行けなかった次元への道が、突然開けることもあるんだ。今回がまさにそうでね」

 

 フェイは、アウルムを示す緑と青の球体と、イヴァリースを示す(彼がイメージする)黄金色の球体を指し示した。二つの球体の間の『久遠の闇』が、他よりも薄くなっているように見える。

 

「どういうわけか、私が支配するこのアウルムと、君たちのイヴァリースの間の久遠の闇が、最近すごく薄くなったんだ。それで、『これは面白そうだ』と思って、試しに次元門を開いてみたら……まあ、君たちがオーボンヌ修道院で大変なことになっていた、というわけさ。助けたのは、半分は気まぐれ、半分は成り行きだよ」

 

 フェイが説明を終えると、部屋にはしばしの沈黙が流れた。

 

 

 

 ◆王女と騎士の反応

 

 

 オヴェリアは、まるで神話を聞いているかのように、目を丸くし、口をわずかに開けてフェイの話に聞き入っていた。その瞳には、畏怖と、信じられないものを見るような驚きが浮かんでいる。

 

「まあ……」彼女はか細い声で呟いた。「世界が……無数に……? 神様がお創りになった世界は、イヴァリースだけではなかったと……? なんて……なんて壮大なことでしょう……」

 

 彼女は胸の前で手を組んだ。「久遠の闇……プレインズウォーカー……フェイ様は、まるで物語に出てくる天上の旅人のよう……いえ、それ以上のお方なのですね……」彼女はフェイを敬意を込めて見つめた。

 

「私たちが助かったのは……偶然、とおっしゃいますが、きっと、それは偉大なる神がフェイ様をお遣わしになり、私たちをお導きくださったのに違いありません。心より、感謝いたします」

 

 彼女にとって、この驚くべき事実は、彼女の信仰を揺るがすものではなく、むしろ神の権威をより高めるものとなったようだった。

 

 

 一方、アリシアは、学究的な興奮を隠せない様子だった。彼女はペンをメモ帳に走らせながら(どちらもフェイが提供した大量生産品だ)、鋭い視線でフェイを見ていた。

 

「多元宇宙……! 古の賢者たちが語った『異界』の伝承や、召喚士たちが契約するという異界の存在とも、どこか通じるものがあるやもしれません」彼女は早口に言った。

 

「その『久遠の闇』とは、我々の言う『異界の狭間』や、あるいは魔力の源泉である『エーテル界』と同一、あるいは類似の概念なのでしょうか? そして、『火花』……それは、選ばれた者にのみ宿る、特別な魂の力……血筋や修行ではなく、天賦の才であると? 非常に興味深い」

 

 彼女は身を乗り出した。「フェイ殿! その次元間の『繋がりやすさ』が変化する原因とは何なのでしょう? 星の配置? それとも、各次元のマナの流れの変化によるものですか? プレインズウォーカーは、久遠の闇の中でどのようにして身を守り、方向を定めるのですか?」

 

 

 

 ラヴィアンは、二人の反応を、そしてフェイの説明を、半分も理解できていない顔で見ていたが、ただ一つ確かなことは、このフェイという男が、自分たちの常識を遥かに超えた、捉えようのない存在であるということだった。

 

 彼女は、王女のそばに、より一層強く、しかし目立たぬように寄り添った。

 

 フェイは、オヴェリアの純粋な信仰心には穏やかに微笑み、アリシアの学問的な質問の嵐には、「はは、良い質問だね。だが、その話はまた今度にしよう。一度に全部話しても混乱するだけだからね。まずは、世界が一つではない、ということを知っておいてもらえれば十分さ」と、巧みにかわしながら、彼女たちの反応を興味深そうに観察していた。

 

 

 

 ――次の指示を待ってください。

 

 

 

 

 

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 ◆神話の裏側と異世界のルール

 

 

 オヴェリアの敬虔な反応に、フェイは穏やかに頷いた。「そうだね。信仰は個人の心の問題だ。私がそれに深く踏み込むのは、色々と面倒なことになりそうだからね。神様は偉大だ、という結論で、私も異論はないよ」

 

 彼はそう言いながら、アリシアへと視線を向けた。その瞬間、アリシアの頭の中に、フェイの声が直接響いた。それは耳で聞く音ではなく、思考そのものに語りかけるような、奇妙で抗いがたい感覚だった。

 

(ところでアリシア殿。君の知的好奇心は素晴らしいが、一つだけ。君たちの世界の神話の登場人物や、聖人――例えば聖アジョラのような――あるいは悪魔や召喚獣といった存在。その中には、私のようなプレインズウォーカー本人や、その眷属、あるいは彼らが残した影響が混じっているかもしれない。だが、このことは、あまり大っぴらには言わない方がいいだろうね。真実は時に、世界を混乱させるから)

 

 アリシアはハッとしてフェイを見た。彼自身はオヴェリアに微笑みかけており、声を出した様子はない。しかし、確かに声が聞こえたのだ。

 

 これが……異世界の魔術師の力……? そして、その内容の重大さに、彼女は背筋が凍る思いがした。聖アジョラが……プレインズウォーカー? その可能性は、イヴァリースの歴史と信仰を根底から揺るがしかねない。彼女はゴクリと唾を飲み込み、フェイの言葉の重みを噛みしめた。

 

 フェイは、アリシアの内心の動揺には気づかないふりをして、話を続けた。「アリシア殿の質問にも少し答えようか。久遠の闇を単独で行き交う場合は、我々プレインズウォーカーの持つ『火花』が、強力な防護膜になってくれるんだ。火花はそれ自体が高純度なマナの塊でね。なんなら、これを無理やり爆発させれば、次元そのものに風穴を開けたり、小規模な次元なら消し飛ばしたりできるくらいのエネルギーがある」

 

 彼は、まるで危険なおもちゃの話でもするように、しかし目は笑わずに言った。「もちろん、私自身はそんな物騒なこと、やりたくはないがね。プレインズウォーカーは、普通の人間よりはずっと死にづらいけれど、不死身というわけでもないから」

 

 その冗談めかした物言いに、オヴェリアは少し顔をこわばらせたが、アリシアはプレインズウォーカーの持つ力のスケールに改めて戦慄した。

 

 

 

「そして」フェイは続けた。「君たちがここに来た時に利用したように、プレインズウォーカーが作った次元門が繋がっていれば、火花を持たない者でも次元を行き来することができる。これは比較的安全な方法だ。ただし、この門は、基本的に久遠の闇が薄まっているところにしか、安定して開くことができない。だから、もし君たちが遊びに行くとしたら、必然的に、このアウルムから見て『近い』次元に行くことになる」

 

 彼は、イヴァリースの住人である彼女たちに分かりやすいように、魔法に関する例え話を持ち出した。

 

「『近い』ってことは、世界の成り立ちや、そこに住む人々の傾向がある程度似通っている可能性が高い。もしかしたら、魔術の体系――例えば、ファイアを強化するとファイラになって、その次がファイガ、みたいな――なんかも、驚くほど同じだったりするかもしれない。だから、そこまで馴染めないってことはないと思うよ。ただまあ、何の事前準備もなしに、いきなり別の世界に出向いても、右も左も分からなくて、観光客としてあんまり楽しめないだろうからね。こうやって、事前の話をさせてもらったと、そういう流れさ」

 

 

 

 ◆再びの反応と図書館への誘い

 

 

 フェイが説明を終えると、オヴェリアは少し安心したような、それでいて期待に胸を膨らませたような表情をしていた。先ほどの戸惑いは随分薄まっていた。

 

「近い世界……魔術も似ているかもしれないのですね。それなら、少し安心ですわ。どのような場所があるのでしょう……お話を聞いているだけで、胸が躍ります」彼女は、この異世界の主に導かれる未知の旅に、心を惹かれていた。

 

 アリシアは、フェイからテレパシーで伝えられた衝撃的な情報を頭の中で反芻しつつも、彼の説明に知的な興奮を覚えていた。(魔術体系の類似性……! もしそれが本当なら、異なる次元間で魔導理論を比較研究できる……! なんという可能性!)

 

 彼女は、プレインズウォーカーという存在、多元宇宙という構造、その全てが、彼女の知的好奇心を強く刺激するのを感じていた。

 

 フェイは、そんな二人の反応を見て、にっこりと笑った。「興味が湧いてきたようだね。もし、もっと色々なことを知りたければ、前にも言ったがこの拠点には図書館もある。自由に出入りして構わないよ」

 

「まあ!」オヴェリアは喜んだ。

 

「ぜひ、蔵書を拝見したいですわ!」アリシアも目を輝かせた。

 

 

 

「ただし」フェイは、少し申し訳なさそうに付け加えた。「期待はしすぎないでくれ。あそこにあるのは、私が色々な次元から気まぐれに集めてきた本やデータクリスタルばかりでね。ジャンルも言語もバラバラで、おまけに整理も全くされていない。カオスそのものだよ。イヴァリースの言葉で書かれたものは、残念ながら一冊もないだろうね。解読する楽しみはあるかもしれないけど、かなり骨が折れると思うよ」

 

 その言葉に、オヴェリアは少し残念そうな顔をしたが、アリシアはむしろ挑戦心を掻き立てられたようだった。「いかなる言語であろうと、挑んでみせますわ! それこそが、知識を探求する者の喜びです!」

 

 フェイは、その熱意に苦笑しつつ、彼女たちの新たな日常が、少しだけ賑やかになりそうだと感じていた。

 

 

 

 ――次の指示を待ってください。

 

 

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