AIに諸々丸投げしてFFT世界にプレインズウォーカーを放り込んでみる 作:あーぷ
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(プロンプト13:削除)
◆助手と番犬、そして研究室へ
フェイは、オヴェリアとアリシアが図書館への期待に胸を膨らませているのを見て、満足げに頷いた。
彼は一旦部屋を出ると、通路で軽く手をかざし、魔法陣を展開した。歯車が噛み合うような音と共に、古びた金属と羊皮紙で構成されたような、人型のアーティファクト・クリーチャーが実体化した。それは《歯車の文書管理人/Cogwork Archivist》だった。
「アリシア殿、こいつを君の助手として付けよう」フェイは、文書管理人を伴って再び部屋に戻り、言った。「彼は図書館の主だ。君が求める本のキーワードや内容のイメージを伝えれば、膨大な蔵書の中から、それに最も近い内容のものを探し出してきてくれるはずだ。まあ、時々、画集や漫画、あるいは全く関係ない次元の辞書なんかを持ってくるかもしれないが、そこはご愛嬌だ」
彼はオヴェリアにも目を配った。「そういうわけで、図書館には絵がたくさんある本や、言葉が分からなくても楽しめる本もある。オヴェリア殿下も、きっと退屈しのぎにはなると思うよ」
次に、フェイは壁際に立つラヴィアンに目をやった。「ラヴィアン殿、君は王女の護衛だな。一人では心許ないだろうから、これも付けてやる」
フェイが再びマナを練ると、今度は緑と白の光が迸り、床に二つの魔法陣が浮かび上がった。そこから飛び出してきたのは、熊ほどの大きさを持つ、緑と白の毛皮に覆われた巨大な狼だった。それは《番狼/Watchwolf》。見た目は獰猛だが、その瞳には知性と忠誠心が宿っていた。
「うわっ!?」ラヴィアンは思わず後ずさった。その巨体と迫力は、イヴァリースでもそうそうお目にかかれないものだった。
「こいつらは番狼だ。非常に従順で、戦闘になれば巨大な鹿(3/3クリーチャー相当)並みの働きをする、優秀な護衛だよ」フェイは番狼たちの頭を撫でながら言った。「ただし、見ての通り図体がでかいから、飯はよく食うし、運動(散歩)も必要だ。世話は少し大変だが、君は動物が好きそうだから、まあ、任せた。よろしく頼む」
ラヴィアンは、巨大な狼たちがおずおずと自分に鼻をすり寄せてくるのを見て、恐怖と同時に、抑えきれない好奇心と愛着が湧き上がるのを感じた。「は、はあ……お任せください……(デカい……! けど、可愛いかも……!)」彼女は文句を言いたげな顔をしながらも、その瞳はどこか楽しそうに輝いていた。
必要な手配を終えたフェイは、最後に皆に告げた。「さて、私はしばらく、新しい次元門を作るための研究に籠もることにする。何か緊急の用件があれば、この通信機(彼は皆に小さな水晶を渡した)で連絡してくれ。まあ、大抵のことは、ガフガリオンか、あるいは歯車の文書管理人か、番狼たちがなんとかしてくれるだろう。じゃあ、また」
そう言うと、彼はひらひらと手を振り、自らの研究室へと続く扉の向こうに消えていった。彼の能動的なアクションは、これ以降、著しく減ることになる。
◆時間経過:半月の後
こうして、原生次元アウルムの霊気拠点での、イヴァリースの客人たちとの奇妙な共同生活が始まり、更に半月ほどの時が流れた。オヴェリアはアリシアやラヴィアンと共に、図書館で異世界の知識に触れたり、番狼たちの世話をしたりしながら、比較的穏やかな日々を過ごしていた。
一方、イヴァリースへの食料支援計画を丸投げされたガフガリオンと、その監視役を押し付けられたアグリアスは、目まぐるしい日々を送っていた。
◆イヴァリース食料支援部 活動記録(アウルム到着後 第1日~第15日)
・第1日~第3日:組織構築と方針策定
ガフガリオン、フェイの命名(というより無茶振り)を無視し、組織名を「イヴァリース復興支援隊」と自称。
自身が総隊長、アグリアスを副隊長兼監察官に任命。旧部下たちを各班長とし、霊気拠点2を本部として設営開始。
衝突と妥協: ガフガリオンは効率と実利を優先した計画(貴族との取引、傭兵の雇用)を提案。アグリアスは民衆への直接支援と騎士道精神に基づく運営を主張し、激しく対立。
しかし、フェイの「無限に近いが有限」な食料供給量と輸送能力の限界、イヴァリースの現実(治安、貴族の支配力)を前に、アグリアスもガフガリオンの現実路線の一部を渋々受け入れる。ガフガリオンもまた、アグリアスの主張する「透明性」と「公平性」が、長期的な民衆の支持を得るために必要だと打算的に判断し、計画を修正。監視役としてのアグリアスの存在が、皮肉にも計画の健全化に寄与する。
・第4日~第5日:情報収集と目標設定
フェイから提供された(と思われる)イヴァリースのリアルタイム情報(ただし断片的)と、ガフガリオンの持つ地理・勢力知識、アグリアスの持つ騎士団ネットワークからの(古い)情報を統合。最も困窮し、かつ政治的介入が少ない地域として、オーボンヌ修道院の南方に位置する、戦乱で荒廃したいくつかの村落を第一次支援目標に設定。
・第6日~第7日:輸送ルート確立と準備
フェイ(の研究室に通信し、面倒くさそうに対応された末)に依頼し、アウルムの搬出口から、第一次支援目標近くの、人目につかない廃墟の砦跡へと繋がる簡易的な次元門を開通させる。
輸送手順を確立:アウルム側でゴーレムが食料を門まで運び、門の向こう(イヴァリース側)でガフガリオンたちが受け取り、馬車(現地で調達、あるいはアウルム製?)で各村へ輸送。
ガフガリオンは信頼できる旧部下数名を護衛兼輸送担当に任命。アグリアスは自ら護衛部隊を率い、輸送の安全と、横流しなどの不正がないかを厳しく監視すると宣言。
・第8日~第10日:第一次食料輸送実施と反応
最初の輸送隊が出発。 基本的な食料(パン、乾燥肉、豆、塩)を積んだ馬車が、アグリアスの厳しい監視の下、各村へと向かう。
住民の反応: 突然現れた豊富な食料を配る一団に、村人たちは当初、盗賊か何かの罠ではないかと激しく警戒。しかし、無償で、分け隔てなく配られる食料と、アグリアス(聖騎士の出で立ち)の存在により、警戒は徐々に驚きと感謝、そして歓喜へと変わる。
「神の御使いか」「伝説の義賊か」と噂が立ち始める。 ガフガリオンは、あくまで「名もなき篤志家の代理人」として振る舞い、自身の姿は極力隠す。
・第11日~第12日:噂の拡散と領主の動き
食料支援の噂が、予想以上の速さで周辺地域へと広がる。人々が支援を求めて集まり始める一方、この地域の領主である小貴族、エルムドア侯爵配下の代官が、この謎の集団の動きを不審に思い、調査を開始する。
・第13日~第15日:貴族との初接触と取引
ガフガリオンは、代官の動きを察知し、先手を打つことを決断。フェイのファクトリーで特別に生産させた、極上のワインと香辛料、美しい織物などを「手土産」として用意。
交渉: ガフガリオンは「東方の裕福な商人ギルドの代理人」を名乗り、代官と接触。
「我々は、戦乱で苦しむ民に人道支援を行いたい。つきましては、貴領内での活動の自由と安全を保障していただきたい。見返りとして、領主様個人への『特別な献上品』と、領内の治安維持への協力を約束する」と持ちかける。
アグリアスの葛藤: アグリアスは、あからさまに腐敗した貴族(の代官)と取引することに強く反発する。
「民を救うために、悪と手を組むなど!」しかし、ガフガリオンは「綺麗事だけでは、一人も救えん。時には泥も啜る必要がある。これが現実だ、聖騎士様」と冷徹に言い放つ。 アグリアスは、民衆の笑顔と、イヴァリースの厳しい現実との間で激しく葛藤する。
合意: 代官は、ガフガリオンの素性を疑いつつも、目の前の豪華な献上品と、「治安維持への協力」(実質的な傭兵力の提供)という申し出に抗えず、領内での「限定的な活動」を黙認することを約束。
ガフガリオンは、イヴァリースにおける最初の足掛かりを得ることに成功する。
こうして、ガフガリオンとアグリアス率いる「イヴァリース復興支援隊」は、対立と妥協を繰り返しながらも、着実にその活動を軌道に乗せ始めていた。
だが、それは同時に、彼らがイヴァリースの複雑な政治と陰謀の渦へと、足を踏み入れていくことをも意味していた。
――次の指示を待ってください。
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(プロンプト14:削除)
◆研究室からの通信と新たな依頼
フェイは、薄暗い研究室で複雑な数式と魔法陣が乱舞する光のディスプレイを眺めていた。
追加の次元門を安定して開くには、各次元間のエーテル流動パターンを精密に計算する必要があり、その作業は膨大で、しかし彼にとっては知的に刺激的なものだった。そんな彼の元に、ガフガリオンから定期報告の通信が入った。
巨大な水晶球に、少し疲れたような、しかしどこか充実感も漂わせるガフガリオンの姿が映し出される。彼は、この半月の活動成果――組織の立ち上げ、第一次輸送の成功、そして貴族との最初の接触――を、簡潔かつ的確に報告した。
「ほう、それは見事な手際だ、ガフガリオン部長」フェイは椅子の背にもたれかかり、心から感心したように言った。「さすがは元北天騎士団、伊達じゃないね。君に任せて正解だったよ。アグリアスとも、まあ、なんとかやっているようで何よりだ」
ガフガリオンは、フェイの称賛にわずかに口元を緩めたが、フェイの次の言葉に、その表情はすぐに引き締まった。
「だがね……」フェイは指を組み、水晶球の向こうの傭兵を見据えた。「君のやり方は実に堅実でスムーズだ。だが、それゆえに、既存の権力――つまり、君が今、取引をしているような貴族ども――を温存することになる。このまま飢えだけが解消され、国力が回復したら、どうなると思う? おそらく、またぞろラーグ公だのゴルターナ公だのが色めき立って、隣国との戦争、あるいは主導権争いのための内戦を始めるんじゃないかな。それでは、根本的な解決にはならない。火種は残ったままだ」
ガフガリオンは黙って聞いていた。彼自身、薄々感じていたことだったが、この(近頃は引きこもっていたはずの)異世界の魔術師が、そこまで見通していることに改めて驚きを禁じ得なかった。
「もちろん、今の『輸血』は必要だ」フェイは続けた。「民が飢えていては何も始まらないからね。君の仕事は、このまま続けてもらう。だが、いずれ、その火種そのものを消しにかかる必要があるだろう。その時は、遺憾ながら、私がちょっと『力技』を使うことになると思う」
『力技』という言葉に、ガフガリオンはオーボンヌ修道院でディリータが空高く吹き飛ばされた光景と、自分自身が精神を操られた屈辱を思い出し、背筋に冷たいものが走った。
「とはいえ、別に一年後二年後の話じゃないから、そう急ぐわけじゃない」フェイは前置きした。
「だが、今のうちから考えておきたい。そこで君に頼みがある。君の目で見て、このイヴァリース、あるいは周辺国も含めて、最も戦争を引き起こしそうな、あるいは戦争から利益を得そうな『火種』となる人物を、3人リストアップしてくれないか。誰が一番危険か、君の目で選んでほしい」
フェイは、まるで夕食のメニューでも決めるかのように、恐ろしいことを言った。「まあ、その3人をどうにか――思想転向させるなり、影響力を削ぐなり――して、それでもダメだったら……その時は、それがイヴァリースの運命だと見なして、私は手を引くかもしれないね」
ガフガリオンは、フェイの最後の言葉を鼻で笑いたい衝動に駆られた。(手を引く? 馬鹿を言え。貴様のような男が、これほど面白いオモチャを、そう簡単に手放すものか)
彼は、フェイが本気でイヴァリースを見捨てる可能性は低いと読み切っていた。この男は、自称『面倒くさがり』な性格に反して、己の良心(それがどれほど気まぐれでも)に引きずられ、一度関わった物事からは、簡単には離れられないタイプだろうと。
だが、それはそれとして、フェイが少なくともイヴァリースの『未来』について、彼なりに真面目に考えており、長期的な視点を持っているらしいことは、ガフガリオンにとって一種の安心材料だった。自分が行っている仕事が、ただの気まぐれな慈善事業ではなく、もっと大きな計画の一部であると感じられたからだ。
そして、その計画の重要な部分に、自分が組み込まれている。それは、彼の野心を刺激するには十分だった。
(もっとも、言い方がいちいちムカつくし、雑なことこの上ないがな!)
「……承知した、フェイ殿」ガフガリオンは、内心の苛立ちを抑え、重々しく応えた。
「貴様の言うことにも一理ある。火種となる人物……心当たりはいくつかある。これまでの情報と、今後の活動でさらに吟味して、後日報告しよう」
彼は、敢えて釘を刺すことも忘れなかった。「だが、その『力技』とやらは、慎重にやってもらいたいものだな。場当たり的なやり口は、常にどこかにしこりを残す。それは、この俺が身を持って良く知るところだ」
「分かっているよ」フェイは水晶球の向こうで微笑み、軽く頷いた。「だからこそ、君のような『現実』を知る人間の目が必要なんだ。頼んだよ、ガフガリオン」
通信が切れると、ガフガリオンは深く息をついた。彼の前には、食料を配るという『慈悲深い』仕事と、戦争の火種を特定するという『暗い』仕事が、同時に横たわっていた。
どちらも、あの異世界の魔術師の手のひらの上で踊っているに過ぎないのかもしれない。だが、ガフガリオンは、その舞台の上で、最高の踊りを踊ってみせようと、決意を新たにしていた。
――次の指示を待ってください。