第四次聖杯戦争をリリスと勝ち抜きたい欲   作:みっか

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ということで次話ではついに、あのディルムッドが…悲しいですね、今話での彼の活躍に期待しましょう


次回!ディルムッド死す、決闘スタンバイ!

「えーッ!?ランサーとアサシンが脱落したァ!?」

 

深夜、近所の人に対する嫌がらせの罪かなんかで罰せられそうなレベルの声を出すこの男はバーサーカーをマスター、廻灰流(カイバラナガレ)である。名前忘れてただろ。ちなみに防音結界貼ってあるから大丈夫です

 

だが叫ぶのも無理は無い、なんやかんや遊んでばかりで進捗の無かった聖杯戦争が、一夜、というかほんの2時間ほどで大進展したのだから

 

『ええ、ランサーの消滅から少しして、アサシンがライダーを襲撃、返り討ちに会い恐らくは全滅…分身系の宝具?かと思われますので、1人、2人程度なら残っている可能性もありますが…あれほど分かれてはいくら宝具と言えど弱体化は必須、戦闘力、気配遮断、共に一般魔術師でも対処可能なレベルかと』

 

そのような報告をしているのは同盟相手であるキャスターである。使い魔越しでの情報提供だ

 

えー、ケイネス先生やっぱり死んじゃったかー

 

「うーむ…なるほどね…これでセイバーは手が癒えて本気で戦える…ウチとキャスターはコソコソしてるから、ぶつかるとしたらセイバー、ライダー、アーチャーかねー?うーん、キャスター…隠れすぎて逆に狙われるのでは…?」

 

うん、まぁ、キャスターは隠れることに全力らしいし…魔術師のサーヴァントの全力の隠密って、見つけられるんかね…?

 

『そうですね…あぁ、ところで()()()()()についてなのですが』

 

()()?一応聖杯が顕現したらやろうかなと…」

 

ここ、冬木の聖杯は悪意に汚染されている。第三次聖杯戦争で呼ばれたアヴェンジャー、アンリマユの性質(この世全ての悪として在れ)が、あまりに聖杯(あらゆる願いを叶える願望器)と相性が()()()()故の事故であった。しかし忘れることなかれ、こう見えて彼、根源接続者である。現実に可能なことであれば、大抵のことはできる

 

つまり神代の魔女が汚染された聖杯を浄化できるならば、彼も頑張ればできるのだ

 

根源君に聞いてみたところ、

 

聖杯を浄化し、正常に戻すことはできるのか?

 

A.できる

 

できるらしい、ならやるか!

 

これにより、聖杯浄化作戦は立てられたのである

 

「えーと、4騎が脱落…つまり残り3騎になると本体?が顕現するっぽい」

 

『…なるほど?ではあと2騎と』

 

「うむ、まーそれまでに聖杯の入れ物…アイリスフィールから聖杯を摘出しとこーかな。聖杯の小端末みたいなもんだけど、アレと柳洞寺の大聖杯があれば、()()()()()()()()()()()聖杯本体にも影響与えられるし、それにあんま魔力溜まっちゃうと反抗してくるとかありかねないし…うん、よし!決めた!」

 

『聖杯の入れ物…なるほど、まぁ貴重な品を守りやすい場所に隠すのは理にかなっては居ますか…聖杯もただの無機物ではありませんしね。…反抗?』

 

「うむ、聖杯くんが抵抗するかもしれないね!ということで!アイリスフィール誘拐作戦を!実行する!!!」

 

 

 

 

「えー、そんなんでアテシの宝具使うのー?」

 

「頼むよリリス…お願い!ほら…ウチ隠密できるやつ居ないから…リリスの闇で囲っちゃってください!」

 

「まーいいけどさ、アテシまだ一度も戦ってないんだよ?たまには出番ほしーなー」

 

「えー、リリスが危ない目に会うとかやだな」

 

「んっ…まぁ…そういうことならいいけどさ、ちゃんと勝てるの?」

 

()()()

 

「あっそ、ならいいけど」

 

「大丈夫、僕、最強だから(最強ではない)

 

「うっさい」

 

 

 

 

セイバーのマスター、衛宮切嗣が拠点としているアインツベルンの城、その日もいつも通りセイバー、アイリスフィール、衛宮切嗣の3人が居たのだが…

 

突如、城全体闇に飲まれる。無論城内には火を灯す物はいくつもあったはずなのだが、1歩先すら見えぬほど異常に暗くなる

 

「これは…襲撃?何かの呪いか…?盲目…いや、見えない訳では…」

 

『マスター!ご無事ですか!』

 

「…セイバー、状況を報告しろ」

 

『っ!突如として城全体が闇に包まれています!明かりには()()()()()かき消しているようで…』

 

「…闇が()()()?」

 

自分の部屋の燭台に歩み寄って見てみる

 

「なんだ…これは…?」

 

まるで意思を持ったように暗闇その物が()()、燭台に絡みついている

 

『えー、アインツベルンの皆様に告げます』

 

「!?この声…まさかバーサーカーのマスター…!?」

 

『安心してくだサーイ、ミーたちはユーたちを傷付けるつもりではありまセーン、少し用事があるだけデース』

 

「…まさかバーサーカーのマスターめ、自分から持ちかけておきながらこんなに早く裏切るとは…何が目的なんだ…!?」

 

「…にしてもなんなんだ、このふざけた喋り方は」

 

 

 

『安心してくだサーイ、ミーたちはユーたちを傷付けるつもりではありまセーン、少し用事があるだけデース』

 

「っ、姿を表せ()()!互いに手は出さないという()()はどうした!」

 

セイバーが声高に叫ぶ、どこからか響いてきた聞き覚えのある声、おそらくバーサーカーのマスター。だがバーサーカーのマスターの目的が分からない。今すぐマスターの元に駆けつけたいが、城内全てがこうなっているとすれば不意打ちを全て避けられるとも、追跡に気付けるとも言い難い。切嗣には令呪がある以上、今は背中のアイリスフィールを守ることに尽力するのがベストであろう

 

「いやね、こちらもしても非常に大切な用事がございまして…」

 

「そこか!」

 

セイバーが剣を振るう、しかしそれは…

 

「させないよ」

 

バーサーカーが手に握る、黒い()()()に防がれる

 

「やはりあの約束は口先だけだったということか」

 

「いやいや、まだ約束破ってないよ?」

 

「戯言を」

 

一旦距離を取り、アイリスフィールの元に下がる

 

「…セイバー、切嗣は?」

 

「ご無事のようです。今再び念話を送りましたが、直ぐに駆けつけると…5分程度でしょうか」

 

「いやさ、お互い攻撃しない、戦闘の妨害はしないって約束だったじゃん?ただお城を闇で包んだだけだし、セイバーは今どことも戦ってないじゃん?」

 

「これのどこが敵対行為ではないと言うのだ」

 

「大丈夫大丈夫!セイバー達の損になるようなことはしないし、すぐ帰るから」

 

「…では今すぐにでも立ち去れ!」

 

「まぁ…目的果たしたらね?」

 

バーサーカーのマスターの姿が消える

 

「っ、どこに!?」

 

「はいはーい、追いかけるならアテシが止めることになるけど…どうする?」

 

…まさかマスターを狙いに行った?であればいつ情報が漏れて…ランサーとの戦いを見られていた?可能性はあるが…

 

にしても言っていることが支離滅裂過ぎる。敵対はせず、攻撃もしない、こちら側の損になるようなことはしない…?ならばなぜ城全体を闇で覆う必要が…

 

とはいえ今は2人の身の安全を守ることが最優先だ

 

「アイリスフィール、必ず私が守りますのでご安心を」

 

「アリガトウセイバー、ウレシイワー」

 

「っ!バーサーカーの…!?」

 

明らかにふざけた男の声、アイリスフィールであるはずもない

 

サーヴァントであるセイバーの警戒をすり抜けて、アイリスフィールが居たはずの場所にはなぜか、バーサーカーのマスターが居た

 

「ちょっと奥さん借りていきますね…NTRやんけ〜!(脳が破壊される〜)

 

「っ!逃がすかっ!」

 

アイリスフィールを肩に担ぎ、見た目と裏腹に普通の人間ではありえない速度で走り出すバーサーカーのマスターを追いかけようとするセイバー、しかし

 

「ごめんねー、そういうことだから」

 

バーサーカーのハサミにも似た闇が振るわれる。セイバーの直感が警鐘を鳴らす。『()()』は受けてはいけないと

 

「っ!くっ…」

 

「あーあ、避けられちゃった」

 

「ほらバーサーカー、帰るよ」

 

「はいはーい、じゃあね、少女騎士王サマ?」

 

「大丈夫!そのうち返すから!」

 

3人の姿が闇に消える。もはや気配すら感じられず、ましてやこの視界では追跡も難しいだろう

 

「アイリスフィール…なぜ彼らはアイリスフィールを…?」

 

と、少し遅れて切嗣がセイバーの元へと到着する

 

「セイバー、無事か?」

 

「え、えぇ…ですが…」

 

「…アイリは?」

 

「バーサーカーとそのマスターに…」

 

「……」

 

沈黙、ランサー陣営に勝利した矢先の出来事。セイバー陣営はだんだんと晴れていく暗闇とは対照的に、その心中は暗雲が立ち込めるのであった

 

 

 

 

「さーて、今日の3分クッキングはこちら!聖杯の器〜」

 

「趣味わるっ」

 

「ということでね、今日のゲストはこちら、セイバー陣営のアイリスフィールさん!」

 

「本日はですね、この方の臓器に根付いた聖杯を摘出していくわけなんですけど…」

 

「グロいのでカットで☆」

 

 

 

2時間にも及ぶ大手術が終わる。その手術室の前には、泣すがる男が居た

 

「妻は…妻は無事なんですか…!?」

 

「…(ふるふる)…全力は尽くしましたが…」

 

「そ、そんな…!」

 

「変な一人芝居はやめて?」

 

「いえ、私にできたことと言えば、小聖杯を摘出し、あと50年は生きられるようにしただけで…追加50年分の稼働時間の延長は、およそ現実的ではなく…せめて竜種の心臓(弩級の炉心)でもあれば…」

 

「100年分延命しようとしてる!?てか大成功してるじゃん!これ以上望んだら多方面に怒られるくらい成功してる!」

 

「『ごめんなさいアナタ…私、こんなに変えられちゃったわ…』」

 

「気持ち悪いしアイリスフィールの声真似やめて。似てるのが本当に嫌」

 

「これね、皇帝特権(声真似A)

 

「根源の力!?」

 

 

 

 

 

「ちなみに摘出したものがこちらになります」

 

魔力を帯び、光り輝く黄金の盃…これこそ聖杯

 

「おー、これが聖杯かぁ…キレイだね?」

 

「では次に柳洞寺に向かいます」

 

「今から!?」




アイリスフィール誘拐事変とでも名付けましょうか、今回のタイトルは
…え?ランサーが死んだ?この人でなし?…まぁ、悲しいですが、現実としてそうなってしまったので…
それとこの作品は各話のタイトルと内容が一致しないことが多々あります

キャラクター紹介

アサシン 百貌のハサン
100の分身的なのを生み出せる人。それぞれが特徴を持っている。使い方によってはかーなり強い、マスターがそもそもアサシンに活躍させる気がなかった、哀れ…

言峰綺礼
アサシンのマスター、人の心が分かるけどちょっぴり異状性癖。人の不快が己の快…みたいな、人が苦しむの…好き…♡な人。アーチャーに鞍替えした
Fate/Zeroの作品で言峰綺礼がこんなに出ない作品ありうるのか?

聖杯
光の聖杯、すごくすごい。ねがいをかなえる
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