初代皇帝は何を見る 作:アウグストゥス
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オクタウィアヌス……否、アウグストゥスとなった男はポンペイ近郊の町ノーラにある屋敷で床についていた。
「なあ、友よ。アグリッパよ。私がこの人生の喜劇で自分の役を最後までうまく演じたとは思わないか」
部屋にはオクタウィアヌスただ一人のみ。
彼は己の死期を感じ取り、天に居る忠臣であり無二の友に語り掛けていた。
「皮肉なものだ……病弱な私が長く生き、病気知らずな君はもう居ない」
そこにいるのは次代の後継者を指名し、ローマの帝政を築き上げたアウグストゥスではない。
未来を想い、かつての縁を懐かしむただ一人の男だった。
「君の血縁を後継者に入れたかったが、それも叶わぬ夢であったな……」
もはや男に生気はない。命の灯は消える直前であった。
「民よ、神よ、そして友よ。この芝居がお気に召したのなら、どうか拍手喝采を」
そう言い残すと瞼が重くなってきた。
(ああ……だがしかし……)
もはや開くことのない瞼の裏に映っていたのはただ唯一の後悔で。
(義母上と……義弟は……どうなったのだろうか)
40年前に言葉を交わし、ローマから逃がした者たちだった。
西暦14年8月19日 享年75歳
胃腸を患い、ノーラの町にてその生涯を閉じる
その遺体はローマ市内のアウグストゥス廟に葬られた
死後、彼は神格化され、8月を表す“ Augustus”の語源となったとされる
…
……
彼の人間としての生はこれで幕を閉じた。
しかし、彼の偉業は讃えられ、英雄として座に招かれた。
「ここが英霊の座というやつか」
自分のために作られた空間にて、オクタウィアヌスは一人呟いた。
「余以外には誰も居ない……というのも存外寂しいものだな」
彼は広い宮殿において独り、玉座に座り思案していた。
「何かあれば気まぐれに召喚されてやろう。あるいは……」
彼の脳裏によぎるのは義父や友、そして生前唯一の後悔の姿であった。
「また会うことができるやもしれんからな」
人理が燃え、彼が召喚されるのは凡そ2000年後の話である……
【マテリアル】
真名:オクタウィアヌス/アウグストゥス
適正クラス:ルーラー
一人称:私/余
好きなもの:ローマ、友
嫌いなもの:病、無能
出典:史実
地域:ローマ
性別:男
身長:172cm
体重:78kg
属性:秩序・中庸
副属性:人
【ステータス】
筋力:B
耐久:C
敏捷:B+
魔力:D+
幸運:B
宝具:A+
【クラススキル】
対魔力:C
騎乗:B
陣地作成:A
神性:E
【スキル】
国父のカリスマ:A
プリンケプス、アウグストゥス、パテル・パトリアエなどローマを代表する者としての称号を多く持ったが故に着いたスキル。
人として最高位のカリスマ性である。
軍略:EX
彼に時の覇王たちと並ぶ知略はない。
しかし、彼はその時代・場所に合った最適解を導き出し続けるという高い適応能力を持つ。
皇帝特権(裁):EX
本来持ち得ないスキルを、本人が主張することで短期間だけ獲得できる。
ルーラーとしての能力である真名看破と融合されている。
同じEXでもネロのそれより強力であり、ロムルスすら上回る大権である。
【宝具】
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【余談】
ルーラー以外だとライダー、キャスターの適正を所持しているほか、皇帝特権により七騎士全てになることできる。
冠位英霊の資格は所持していないが、本人曰く「おそらくなろうと思えばなれる」とのこと。
カルデアにおいてはクレオパトラのことを「義母上」と呼んでしまい、カエサルに揶揄われた。
それ以来カエサルを「義父上」、クレオパトラ「義母上」と呼んでおり、クレオパトラには青年期のことも思い出されたため二人には頭が上がらない模様。
史実との相違点Ⅱ
アグリッパがオクタウィアヌスよりも早くに亡くなっています。史実ではアグリッパはオクタウィアヌス亡き後も生きていますね。オクタウィアヌスは崩御の直前にアグリッパを訪問していた記録があり、二人は強い絆で結ばれていたのだと思います。
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多分続きません
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