初代皇帝は何を見る 作:アウグストゥス
FGOのマテリアルを見ながら書いていますね。
総合評価が350を超え、嬉しい限りです。
一方で評価バー赤色は低評価が入れば落ちてしまうこともありヒヤヒヤしています。
高評価や感想、本当にありがとうございます。
ランキングでも中々高い位置に居れているのは皆さんのお陰です。
欲を言えば日間ランキングにも入りたいところですね。
ローマ市近郊でオクタウィアヌスとレオニダスが激突したころ、カルデアは陸に到達し、首都ローマへ歩みを進めていた。
「もうすぐですね。首都ローマにはまもなく到着します。お疲れ様でした、先輩」
「それにしてもなぜ馬に乗らぬのだ、藤丸?戦車でも用意すればよかったか」
「馬には慣れていなくて……」
まだローマ市での戦闘を知らぬ一行は和やかな時間を過ごしていた。
「ならば皇帝陛下、次の遠征には戦車を用意いたしましょうか」
「自ずと必要になるであろう。何せ、次の遠征は連合の首都への本格侵攻だからな!」
「はっ!」
女神ステンノより連合首都の場所を教えられ、彼の地への攻撃のことを考えている一行に通信が入った。
『ん……皇帝陛下、敵襲のようだよ』
通信の相手はロマニ・アーキマン。
Dr.ロマンと呼ばれるカルデアのリーダーである。
「なんだと?」
「敵性を発見しました!マスター!指示を!」
ローマ兵とカルデア一行はすぐさま敵を鎮圧した。
ガリアを墜とし、勢いに乗る彼らの敵にはなりえなかったのだ。
「奇妙……ですね。敵性存在の頻度が以前とさほど変わりません」
「そうだな……我が領域と接するガリアを制したというのに」
ガリアを墜とすより前のローマ帝国は首都ローマのすぐ近くまで攻められていた。
しかしカルデアや客将として迎え入れられたサーヴァントたちの活躍によりようやく攻勢に出ることができていたのだ。
「まさか海路で来ているというのか?斥候が気づかぬ、ということは……」
『斥候を発見して抹殺できる、精鋭たちが上陸している可能性があるね』
「なるほど。ドクター、ということはつまり……」
『ああ、そうだねマシュ。敵性反応多数だ!』
「伝令!前方に敵兵数百を発見!戦闘中の模様!」
「え?戦闘中?」
Dr.ロマンの通信を聞いて身構えていた一行に伝えられた伝令に藤丸はつい拍子の抜けた声を出す。
「サーヴァント多数!しかしはっきりとした反応は二騎のみです!」
『あ……ああ。その二騎が戦闘中のようだ!』
「ふむ……急ぐぞ!味方が孤軍奮闘しているのなら駆けつけなければなるまい!」
ネロの言葉に一行は行軍速度を上げる。
その先に待っていたのは激しい剣と槍の応酬だった。
「なに……あれ……」
藤丸から声が漏れ出る。
冬木やオルレアンでは大技の打ち合いという側面が大きかった分、初めて見る宝具でもない技術と力の応酬。
付近に居る宝具によって生み出された兵士たちは近づくこともできていなかった。
「ん?」
「これは……」
戦っていた二人は一行に気が付いたようで、戦いを止めた。
「貴公の援軍か?」
「いえ、帰還したガリア遠征軍でしょう」
「ガリア遠征……だと?」
二人の話し声を聞き、一行はオクタウィアヌスの方が味方であることを理解したようでレオニダスに警戒していた。
「ガリア遠征がこの時代に行われているなどあり得ん……全くなにが起きているのやら……」
『え?あの感じ、今のローマ帝国を把握していないのか!?てことはもしかしてあのサーヴァントはローマの客将じゃないのかい!?』
「う……うむ。余はあのような者を客将に迎え入れた記憶はない。いや、だがしかし……」
「皇帝陛下?あのサーヴァントに心当たりがあるのですか?」
「あ……ああ。しかし連合に居るのかと思っていたのだが」
『本来なら連合に居ると思われていたサーヴァントだって?ということはまさか!』
どうやらカルデアは彼のことを客将として迎え入れられたサーヴァントの一人と思っていたらしいが、実際はつい先程召喚された逸れサーヴァントである。
「そこな一行、当代のローマ皇帝であるネロとその配下と見た」
「うむ!余の名はネロ・クラウディウス!ローマ帝国五代皇帝である!しかし、貴方はまさか……」
「
「初代皇帝ですか!?ということは貴方は……」
「余の真名はオクタウィウス!
「オクタウィアヌス?」
『ああ!ローマ帝国を築いた初代皇帝だよ!てっきり連合ローマ帝国に居ると思っていたが逸れサーヴァントとして召喚されていたのか!』
「む?どうにも信用ならないような声が……ああ、遠見の魔術か」
『ぐっ!なんでこう僕はサーヴァントに嫌われるんだ!』
「して……どうする?ネロ帝よ」
凹むDr.ロマンを無視してオクタウィアヌスはネロへ問いかける。
その問いにネロは堂々と答えるのだった。
「蘇った初代に余の威信を示すことができるなんて奇跡、ものにするしかあるまい!その頼み受け入れようではないか!」
「頼みではなく命なのだが……いや、敢えて言い換えることで余と同格であることを誇示したか。フッ当代は存外優秀らしい」
本来ありえなかった初代皇帝と五代皇帝の問答。
そしてこれまで敵であった歴代ローマ皇帝の中で味方として現れたオクタウィアヌスの存在がローマの士気を大いに上げた。
「これはスパルタの意地の見せ所ですな!」
「スパルタですか……?ならば貴方は!」
「私は
「レオニダス……炎門の守護者であるか!?ローマ皇帝以外にも死者が蘇っている?ということはブーディカ、其方も……」
『アウグストゥス帝のショックで忘れていたけど真名を名乗ることに躊躇が無い……やはり通常の聖杯戦争とは違うのか?』
「敵サーヴァント、レオニダス王!来ます!マスター、指示を!」
「うん!乗り切ろう!」
FGOでは「マスター、指示を!」で戦闘に入って切れることも多いので本小説でもそのように切ってみました。
セプテムでは存在感を示さなかったレオニダスですが、バビロニアでは兵士長やってたし一流の武人なので本作ではオクタウィアヌスと打ち合う強キャラになりました。
ところでこの藤丸は男女どちらでしょう?
どちらとも取れる言い回しのつもりで書いているので読者の方々に解釈は任せようと思います。
ローン・カルデア一行の会話はセプテムから引用し、若干変えたものになっています。
Dr.ロマンが出てきてウルっと来たのは私だけではないはず。
ちなみにドクターのサーヴァントからの印象が基本マイナスなのは人理焼却の間接的な原因であることが由来らしく、生前であったベディは唯一マイナス評価をしていません。
感想や高評価を頂けると幸いです。
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