初代皇帝は何を見る 作:アウグストゥス
UAも10000を突破しました。
多くの評価をいただいて感謝の極みです。
今後ともよろしくお願いします。
ネロ率いる正統ローマ帝国軍は客将であるブーディカ、スパルタクス、荊軻、呂布と合流し、連合帝国首都へ向けて進軍を開始していた。
「しかしまぁ……暇だな」
「サーヴァントも居ない、独立した軍のみであるからな。余等が出るまでもないということよ」
そんな中、軍の後方で二人の皇帝は駄弁っていた。
一応、軍議や政治の話などもしているが、行軍時間が長い上に楽に撃破できているため二人の間の空気は緩んでいた。
「兄上ー何か話はないのかー?」
「リウィアとの惚気でよければ話すが」
「長くなりそうだな……」
何だかんだ、ネロとオクタウィアヌスは兄妹のような関係性に落ち着いたらしく、レオニダスと戦ったときにあった固さは跡形もなく消え去っていた。
「そういうネロは浮ついた話はないのか?」
「ないのー余は男装しているというのもあるし」
「それで……男装……?いや、何も言うまい……」
明らかに胸を出し、スカートを履いているネロの服装に「男装とは何か」を感じ取ったオクタウィアヌスだが、この時代の問題として触れないことにして話題を逸らす。
「そういえばカルデアのが戦記のようなものを付けていたな」
「藤丸とマシュがか?」
「ああ……義父上のガリア戦記のようなものではなく、精々日記だろうが」
「面白そうだな……行ってみるか」
「ああ、行ってこい」
そういってネロはオクタウィアヌスから離れてカルデアへ向かおうとして振り返った。
「兄上は行かんのか?」
「余は酒でも飲んでいるわ……病弱だが酒には強い」
「うむ……程々にな」
そうしてネロはカルデア一行やブーディカ、荊軻の居る方向へ移動した。
その後ろ姿を見送りつつ、オクタウィアヌスは一人今後について思案する。
(余と義父上がこの特異点に呼ばれている……ということは義母上がこの地に喚ばれる可能性もあるのか……?)
かつてエジプトで会い、その後戦い、自らの手でローマから逃がしたファラオがオクタウィアヌスの頭をよぎる。
「ハッ……不確定なことを考え、望むなど余らしくもない」
そしてオクタウィアヌス戦車の上で一人、酒を飲み始める。
(もし会えたならその時は……今度こそ、義母と呼んでみるのもいいかもしれぬな……)
その時、前方にまた新たな軍勢が現れる。
カルデア一行や客将たち、そしてネロは臨戦態勢に入っているようだ。
そんな彼ら彼女らを見てオクタウィアヌスは槍を手に取り戦車の手綱を握る。
「おい、そこな兵」
「はっ!なんでしょうか!?」
既に「蘇った初代皇帝」として軍全体に知れ渡っているオクタウィアヌスに対してローマ兵は敬意を示しつつ返事をする。
「この衝突、余が直々に出る……前を開けさせろ」
「な!?承知しました!初代皇帝アウグストゥス様御出陣!前方を開けろ!」
号令と共に軍が割れ、一本の道ができる。
『な!?アウグストゥス帝が直接だって!?』
「おお!兄上が出るのか!」
「ちょっと待ってネロ、兄上って何?」
カルデア等にも聞こえていたらしく、様々な反応をする。
「武勲欲しい者、余やネロに勇姿を見せたいものは余に続け!突撃!」
「オォォォォ!」
軽い日常回モドキでした。短いの続きで申し訳ございません。
セプテムではかなり暇そうにしていたネロがオクタウィアヌスとのんびり会話しているのが見たかったという自分の願望を形にしただけです。
アンケートに御協力いただければ嬉しいです。
感想や高評価をいただければ幸いです。
セプテムの後、アウグストゥスを何処に入れるか
-
ハロウィン・カムバック!
-
神聖円卓領域キャメロット
-
冠位時間神殿のみ
-
冠位時間神殿の後、アトランティス
-
冠位時間神殿の後、オリュンポス
-
螺旋証明世界リリムハーロット
-
セプテムで完結
-
全部やれ