ハイスクールD×D~悪魔と天使の旅人~   作:鳴神カイル

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第8話恋愛は色んな出来事を起こすもの

さて、ここで良いかな?ここなら相手が来ても分かるだろうし

 

「シレン、お前も律儀な男だな」

 

「律儀も何も相手が呼び出したんだしそれにこういうのは直接会わないと失礼だろ?だからこうやって屋上に来たんだ。まあ、今までこういう経験したことの無い俺が言える事じゃないけどさ」

 

「断るなら手紙でも良かったんじゃないのか?」

 

「それが出来るなら苦労しないさ。手紙には名前と場所しか書いてなかったんだ。クラスが分からない、顔も分からない。忙しい中でどうやって探せばいいのやら。ゼオルが探してくれるならまだ分かるけどな」

 

「それは無理だ」

 

「だよな」

 

それから10分後

 

「ねえ、あんたが龍守シレン?」

 

「はい、そうですけど」

 

そこには二人の生徒がいた。一人はちょっと不良そうな子ともう一人はおどおどして恥ずかしそうこちらを見ている。

 

「君達が手紙をくれた、玲さんと由良さんですか?」

 

「あたしが玲でこっちが由良ね」

 

「そうですか」

 

「で、どうなの?」

 

ん?どうなの?って何がだ?訳分からなくなってきそうだ

 

「何に対しての質問ですか?」

 

「だから!あたしと由良とどっちと付き合うの?」

おいおいおい!単刀直入そして変化球無しの見事なまでのストレートな質問だな!

 

「その返答の前にちょっと質問、君達は知り合いなのかい?」

 

「は、はい。私がいじめられてた時に助けてくれて、それから話すようになったんです。それと玲ちゃんが昨日龍守君に助けてもらったときに一目惚れしちゃったそうなんですよ。私も一目惚れだったんですけどね。それでちょっと一緒に考えようって事で」

 

「僕が?昨日?もしかして路地裏で不良達に襲われてたのが玲さん?」

 

「そ、そうだよ!由良も余計な事言わなくても良いよ!その時のアンタがかっこよく見えたって言うかなんてゆうか。それにあんたあの時とは全然雰囲気違うんだけどなんなの?」

 

「その時は人格が変わってたんだと思います。僕は人と喧嘩するときはどうもあんな感じになっちゃうんで」

 

「そうなんだ。でどうなの。どっちと付き合う気なの?」

 

「単刀直入に言うよ。君達とは付き合えない」

 

「えっと、、それはなんでですか?」

 

「そうだね。確かに手紙をもらった時は嬉しかったし今君達と話してると楽しかったりするよ。だけど僕は君達の事を何一つ知らないんだ」

 

「そんなの、付き合ってからでも遅くはないじゃん」

 

「確かに、そうかもしれない。だけど、逆に言ってしまえば君達は僕の事を何も知らないよね?」

 

玲は俯いている。そして雫が地面に落ちる。涙だ。玲は泣いている。

 

辛いんだろうな。悲しいんだろうな。やっぱりこういう事を断るって自分も辛いんだな。由良が慰めてる。あの子も辛いんだろうな。

 

「玲さん。泣かないで。確かに僕は君を振った。でもそれはもう会わなくなる訳じゃないですよね?振った自分が言うのはなんですが、またお話しましょうよ。それでは由良さん。玲さんの事を頼みます。そうだ、玲さん、これを着て帰ってくださいよ。その服装じゃあ、また襲われかねませんから」

 

そしてシレンは屋上を後にする。

 

さて、次は体育館裏だっけな?これも二人同時にお相手かな?まあ、急ぐか・・

そして体育館裏に着くや否や声が聞こえてくる。

 

「ショウ先輩を見た時から好きになりました!私と付き合ってください!」

 

おっとここでも告白中か?それに今のショウってまさか・・

 

「気持ちは分かった。だけどごめんな、付き合えない。俺は他にも告白されてるんだ、全員断ってきた。それは手紙をくれた全員に失礼だからな。俺だって断るのは辛いんだ。だけど卯月だけを選ぶことは出来ないから。ごめん」

 

そしてショウが卯月の頭を撫でる。卯月は走り去っていった。

 

「ごめんな。おい、そこの覗き魔、出て来い」

 

「おっとやっぱりバレてたか、それにしてもお前も優しい奴だよな」

 

「あれくらいは普通だ。俺にだってそういう礼儀は持ち合わせているさ」

 

「お前はもう全員断ったのか?」

 

「ああ、もう全員な。お前は?」

 

「ここで二人に呼び出されてるんだ」

 

「それは私と瑠璃よ。二人とも来てくれてるなんて嬉しいわ」

 

後ろから声が聞こえてくる。そこには二人の女子生徒がいた。見る限りでは上級生だろうな。

 

「貴方が佐藤先輩と安城先輩ですか?」

 

「ええ、そうよ。私が佐藤沙耶」

 

「あたしが安城瑠璃よ。よろしく」

 

「ええ、こちらこそ」

 

シレンが言葉を終える前に二人はシレンを抱き寄せる。そして身体中を撫で回す。

 

「ちょ・・ちょっと!何し始めてるんですか!?」

 

「え?女の口からそんな事言わせる気?わかってるんでしょ?本当は」

 

「そうだ、だったらそこに居る君も一緒にやっちゃう?」

 

「いえ、遠慮します。まさか貴方達は身体目当てだったとは」

 

「それ以外目当ては無いわよ?」

 

「そうですか。それはそれでも良いのですが、今、こっちに先生が用具を片付けに来てますよ?見つかっても知りませんが?」

 

「え・・やばっ!瑠璃!行くわよ!」

 

「沙耶もやる場所考えなさいよね?」

 

そして女子生徒は去っていった。

 

「助かったよ。で、本当に来てるのかよ先生は」

 

「来るわけ無いだろ?ここは体育館裏だぜ?よっぽどの事が無い限り来るわけないしな」

 

「まあ、ありがとよ。もうすこしで喰われそうだったぜ」

 

「それで、あと一人は?」

 

「ああ、最後の一枚は告白状ではなく呼び出し状だろうよ。それもオカルト研究部からのな」

 

「てことは」

 

「ああ、ちょっと面倒な事になるかもな。まあ行こうぜ」

 

そしてシレンとショウはオカルト研究部の部室に向かっていった。

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