ハイスクールD×D~悪魔と天使の旅人~   作:鳴神カイル

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第9話俺って非道ですか?

俺達はオカルト研究部の部室に向かっているのだがショウが口を開いた

 

「なあ、シレン。俺は木場に明日オカ研に行くって伝えてあるんだが?」

 

「それは俺も同じ事だ。一誠に明日行くって言ってある。でも、これを見た時に行かないとって思ったんだよ。理由はその差出人がリアス・グレモリー本人からの物だからさ」

 

そして手紙を見せる。

 

「おい、待てよシレン。この手紙がリアス・グレモリー本人が出したって証拠は無いぜ?差出人の名前も書いてなければその人の情報もまったく無いんだぞ?」

 

「ショウ、お前の目は節穴か?まったく書かれてるぞ?」

 

「へ?」

 

「まず、初歩的なことから、まずはこれを見て何を思う?」

 

「手紙だな、女子からの」

 

「そうだな、これで少なくとも男子からではないって事が分かった。それから後輩ではないって事が分かっている」

 

「そりゃなんでだ?」

 

「まず、この手紙の中に俺達の名前が書かれてるだろ?もし後輩であるなら名前の後に先輩とさん、どちらかが添えられるはずだ。さっきの卯月って子の手紙を見て比較してみろ」

 

「あ、本当だ。卯月は先輩ってつけてる」

 

「だろ。これで二年生か三年生の女子生徒って事が分かる。そしてオカ研の生徒だという事をふまえると、二年には木場と一誠しかいない。そして最後は三年であるリアス・グレモリーか姫島朱乃に絞られる。そしてこの俺達の過去を知っているのはザーゼクス様だけだ。それなのに知っているとなるとそれは親族であるリアス・グレモリー本人にたどり着くわけだ」

 

「すごい、推理するのね?」

 

「推理ではなく誰でも出来る連想ゲームみたいに簡単なものですよ。リアス・グレモリーさん」

 

「よく来てくれたわね。さあ、入って。話を聞かせてもらおうかしら?」

 

「ええ、良いですよ。話せる範囲内であればね」

 

そしてお茶が差し出される。俺はそのお茶をリアス嬢と入れ替える

 

「どうしてそんな事を?」

 

「サスペンスドラマでもあるじゃないですか、睡眠薬もしくは毒物が入っている可能性あるから入れ替えたまでですよ。ただそれだけのことです。お気を悪くされずに」

 

「要は信用していないと・・言うわけね」

 

「ええ、用心深いものでね。本当にこいつは・・・・」

 

「zzzzz」

 

「やはり睡眠薬が入っていたんですね」

 

「まんまと罠に嵌るなんて」

 

「まあ、いいです。本題に入りましょう。俺達をここへ呼んだ用件は何でしょう」

 

「それは貴方達にオカルト研究部に所属してもらおうってことよ」

 

「要は仲間になれと、それなら勝負が必要ですね。一誠、お前に言っておいたよな。部に所属させるには勝負をしないといけない。運動部はこれが絶対条件です。文科系の部活は無しですがオカルト研究部は話が別ですから、勝負の内容を提示してください」

 

「そうね、だったら。チェスでどうかしら?」

 

「チェスですか?良いでしょう。じゃあこいつを起こしてきます」

 

そして俺は席を立ちショウを連れ出し部室を出る

 

パンパンパンパン!!ベキィ!

 

「こちらも準備は出来ましたから良いですよ」

 

「すいません。途中で寝ちゃいまして」

 

「大丈夫だけど顔はれてるぞ?」

 

「それは気にするな」

 

「では、誰がお相手を?」

 

「私がするわ」

 

「部長!俺がやります!というか、やらせてください」

 

「まあ、落ち着け。俺がイッセーとやる。シレンはリアスさんとやれよ」

 

そして席に着く。そして対決が始まる。

 

最初はイッセーが優勢だと思われていたがショウが少しずつ追い詰めていく。そして

 

「これでステイルメイトだ。どう足掻こうが引き分けだぜ?」

 

「まさか、お前が引き分けに持ち込もうなんてな、思わなかったよ」

 

「俺は元々ステイルメイト一択だよ。勝とうとは思わないし負けようとも思わないさ」

 

「すいません、部長」

 

「大丈夫よ、相手が何枚も上手だったのよ。仕方ないわ」

 

「それじゃあ、リアスさん、お相手をお願いします」

 

「ええ、いいわよ」

 

そして対決が始まった

 

「さて、始めますけれど、先攻はリアスさんでどうぞ」

 

「その余裕が敗因にならなければいいけど」

 

そして10分ほどで対決は終わってしまった。終わらされたと言った方がいいだろう。

 

「まさか、貴方までステイルメイトに持ち込むなんてね」

 

「シュウがステイルメイトに持ち込んだときからもう引き分けにしようと考えてましたからね」

 

「二人揃って勝負する気が無かったって言うのかよ!?」

 

「まあ、落ち着け。俺らはそんなわけでやったわけじゃない。俺がお前と戦ったときにすぐに分かったんだよ。こんなものでは全員の力なんて分からないって」

 

「俺達が今まで運動部の奴らと勝負していたのは実力を見るためだって訳だ。まあ、弱いの一言だったぜ。ショウがステイルメイトに持ち込んだのは本当の実力。いわゆるイッセーお前で例えるとポーンとしての実力そして赤龍帝としての実力が分からないって事だよ」

 

そしてこう言い放った。

 

「俺は赤と紅の力が知りたいんだ。こんなチマチマとしたものではなく力と力のぶつかり合いで見極めたいんだよ。だから今日の夜、この学園のグラウンドで待ってるぜ。それと婚約パーティーに居なかった健気な僧侶(ビショップ)も一緒にな。それじゃあ失礼します」

 

「それじゃあ、失礼しました」

 

そして部室を出て行った。

 

「おい、シレン。なぜあの僧侶(ビショップ)まで?」

 

「あの子にはちょっと役を演じてもらわなきゃいけないんだ。ショウも協力してくれよ」

 

「分かってるよ」

 

 

~夜~駒王学園グラウンド

 

夜は綺麗な星空が見えてリラックスできる。天上院の皆も見てるだろうな。ちょうど今日ぐらいに天体観測の日だったな。皆楽しんでるだろうな、でも約一名は泣いていそうだ。いや?怒ってるかな?

 

そしてふと声が聞こえてきた

 

「相手が来ていると言うのに呑気に星空を観測しているなんてどれだけ私達をバカにしているの?」

 

「いえいえ、バカにはしていません。ただ自分が住んでいた孤児院では毎月一回この日ぐらいに天体観測をするもので、その名残ですかね、星空を見てしまうんですよ。お!僧侶(ビショップ)もちゃんと来てくれていますね」

 

「貴方が呼んでおいたくせしてなにを言っているの?それに貴方の相棒が居ないわよ?」

 

「いえ、ちゃんと居ますよ。ただ単に横に居ないだけで。それにその子がもし来なかった場合ゲームが出来ないもので」

 

「ゲーム?」

 

「ええ、ゲームですよ。ショウ頼んだ」

 

「了解」

 

そしてショウは物陰から飛び出し僧侶(ビショップ)を連れ去る

 

「アーシア!てめぇ!まさかお前もアーシアの神器(セイグリット・ギア)が目当てなのか!?」

 

「ん?何を言ってるかさっぱりだが、俺はそんな非道な事なんてしないしなんでそんなに怒ってるのか分からない。俺はあるゲームがしたいだけ」

 

「なんだよ!そのゲームって!」

 

「ルールは簡単。10分以内にアーシアだったよな、この子を助け出せればそっちの勝ち。だけど助けるには俺を倒さなければならない」

 

「そんな事しなくても今すぐ助け出す事できるじゃないのか?」

 

「それはまず無理だ。木場」

 

そしてパチンッと指を鳴らす。するとアーシアの周りに光の檻が出現する。

 

「貴方!何をしているの!」

 

「何って檻を出しただけですけど、それがなにか?」

 

「それが何かって!貴方分かっているの!?悪魔に光は禁物なのよ!」

 

「ええ、分かっていますとも。分かっているからこそやっているんですって」

 

「うおおおおお!」

 

イッセーはシレンに向かって走り出す。その目にはハッキリと怒りが見て取れた。

 

「まあ、そんなに怒るなよ。冷静さが欠けると判断能力が落ちるんだぜ?」

 

フォン!シュン!

 

「それと言い忘れていたけど、その檻を壊そうなんて思わない方が良い。俺の意思なく破壊された場合光は光弾と化し周囲に飛び散る。そう散弾銃のようにな。いつまで殴りかかれば気が済むんだよ。ちょっとは落ち着け!」

 

ドスッ!

 

「ぐあっ!」

 

「俺を地面に這い蹲らせれば檻の解除だ。制限時間を過ぎたら檻は爆発する」

 

するとシレンの周囲を黒い光が包み込む。そして光が消えるとそこに居たのは

 

「ま、まさか、貴方は!」

 

オカ研のメンバーは驚愕していた。それもそのはず、メンバーが見たのは悪魔の羽と灰暗い天使の羽を生やしたシレンの姿だった

 

「そう、俺は堕天使であり悪魔でもある。だから光を作り出すことも容易いんだよ。分かるな?制限時間は10分だ!さあ!力と力のぶつかり合いを楽しもうぜ!」

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