ハイスクールD×D~悪魔と天使の旅人~   作:鳴神カイル

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第10話強さの本当の意味とは

目の前には殺意をむき出しのオカ研メンバーの視線の先には本来の姿のシレンが不敵な笑みを向けて立っていた

 

「さっさと来なきゃ時間はなくなるぜ?」

 

「部長!行きます!」

 

「皆!行くわよ!」

 

そして一斉に走り出すオカ研メンバー

 

「シュウはここに居てくれ。この子を頼んだ」

 

「分かってる。行って来い」

 

そしてシレンは飛び上がりオカ研メンバーの一人小猫に狙いを定める

 

「行くぞぉ!」

 

「させるかぁぁぁ!」

 

イッセーがこちらに飛んで来るがシレンはそれを紙一重で避け踵落しを喰らわせようとするが避けられる

 

「避けたか」

 

キィィン!

 

「遅いな。今はまだその程度か木場祐斗!」

 

ドッス!シレンはソバットの様な蹴りを木場の鳩尾にヒットさせる。怯んだ瞬間一瞬にして魔力を開放し魔法を放つ

 

「捕らえたぜ!吹っ飛べぇ!」

 

「ぐあああ!」

 

「祐斗先輩!」

 

「他人の心配より自分を心配したらどうだ?」

 

「くっ!」

 

小猫は攻撃を放つが安易に避けられる。シレンは一旦距離を置こうとした時体が動かなくなってしまった。それは姫島の魔力によって捕まってしまったからだ。

 

「くそ!やべぇ!」

 

「今よ!」

 

「あの時のお返しです」

 

「ちょ、待てよ!おまっ・・・ゴフッ!」

 

そして小猫の乱打がシレンを襲う。そしてシレンがぐったりとして起き上がらなくなってしまった

 

「やったんですか?」

 

「そのようね」

 

「お前らあいつを甘く見ない方が良いぞ?あいつはたかがそこら辺の中級悪魔よりは強いぜ?」

 

「え?」

 

「そうそう、偽者に気を取られてるうちに能力も開放できた」

 

「「「「!?」」」」

 

「あれあれあれぇ?まさかそんな間抜けな奴が俺だと思われては困るなぁ」

 

そして一気に小猫との間合いを詰め

 

「お前もまだ弱い。終わりだ!」

 

「あ・・・え・・」

 

ドサッと小猫が倒れる。シレンはそれを見てこう言い放った

 

「楽しくないな。弱すぎる。あと残り5分だ。早くしなきゃあの綺麗な顔が血に染まるぞ?」

 

「喰らいなさい!」

 

雷撃がシレンに向かっていくが途中で何かに弾かれる。

 

「俺の能力は相手の力すなわち神器の能力そしてその悪魔の駒の能力をコピーするってこと。そしてそれを同時に使う事が出来る。だから今出来る最大の攻撃は」

 

そう言ってシレンは魔剣を出現させる。するとシレンの周りに同じ魔剣が出現する。

 

「木場の魔剣を何本も!?」

 

「この一本だけが本来の力を使える。それ以外はレプリカだよ。だが切れ味は抜群だ!」

 

フォン!シュイン!ザシュ!

 

「朱乃!」

 

「朱乃さん!」

 

「あんたも他の二人のようにしてやる」

 

そして一つの魔球がシレンを襲う。シレンはそれを打ち消そうと試みるが逆に掻き消される。その魔球をスレスレで避ける

 

「なんだ?あの魔球に掻き消された?」

 

「よそ見してんじゃねぇ!」

 

「何!?」

 

ドゴォ!

 

「ぐ!!」

 

やはり赤龍帝の力は強い!一撃が重い!だが一撃ごとに攻撃力は元に戻る。その瞬間だ!

 

「どうだ!」

 

「お前はやっかいだ!お前からやるべきだったよ!」

 

「あれだけ倍増させたのにまだピンピンしてるのか!?」

 

「俺はそこらのはぐれ悪魔とは経験の差が違うんだ!」

 

そしてシレンの右腕には神器が装着されていた。それもイッセーと同じ赤龍帝の籠手だ。

 

「喰らいやがれぇ!」

 

一撃でイッセーを仕留める。

 

「さて後は王である貴方だけだ!リアスさん!」

 

「くっ!」

 

その時前方から爆発音が聞こえてきた。

 

「まさか!」

 

「シレン・・アーシアが無理に足掻いて檻が爆発したぞ。それでそっちに向かってる」

 

アーシアがシレンの目の前に立ちふさがる。その目には怒りがハッキリと見えた

 

「アー・・シア?」

 

「こ・・これ以上皆さんを傷つけないで下さい!もし傷つけるというのなら私だって貴方と戦います」

 

「ほう?言うじゃないか?なら、お望みどおりに!」

 

そしてシレンはアーシア目がけて走り出す。

 

「や!やめろぉぉぉ!」

 

「な~んてな」

 

「え?」

 

そしてオカ研のメンバーを光が包み込む

 

「ふうぅ~やっと面倒な事するの終わった~」

 

「なんで光なのに癒されるんだ?」

 

「それは俺が母親に教わった最初で最後の技かな。俺の母親の力は悪魔でも癒す力を持っていたらしい。だから癒されるんだと思う」

 

「待ってくれ。さっきのアーシアを捕らえていた檻には光が含まれていたんだろ!?なんでアーシアはほぼ無傷なんだ!?」

 

「それはシレンが嘘をついていたんだ。光で作られている事や制限時間があるのも真っ赤な嘘!」

 

「嘘?なんで嘘をついていたの?」

 

シレンは地面にへたり込みながら

 

「その方が本気の実力が垣間見えるかな~と思いながら考えたんだ」

 

「そんな事しなくても本気で戦ったのに」

 

シレンは首を横に振った

 

「それじゃあ駄目なんだ。イッセーで例えるならライザーとの戦いだな。あの時お前はリアスさんを助けるために必死になって戦ったんだろ?それと同じように何かきっかけみたいな物があれば本当の力が分かると思ってたんだ」

 

そしてシレンは立ち上がり

 

「俺が思うにこの中で一番強いと思うのはアーシアだと思う」

 

「「「アーシア!?」」」

 

「確かにリアスさんに姫島さんも強いかもしれません。でもアーシアは自分が傷ついても仲間のために俺に立ちふさがった。木場のような剣術は持ってない、塔城のように格闘が強いわけでもない、ましてや姫島さんのような魔力を持っているわけでもない。そしてイッセーお前のように強いわけでもない。それで負ける事は分かっていたそれでも立ち塞がった。それは他でもない、仲間を守るためにだ」

 

「じゃあ、あの時お前がアーシアも一緒にって言った理由は」

 

「そう、アーシアを含めて実力を見極めるため。そして本当の強さの意味アーシアに知ってもらおうかなって」

 

「私に・・ですか」

 

「そう、皆みたいに強くなくてもアーシア、君にしか出来ない事がある。それは何だと思う?」

 

「私にできる事、それは皆さんを癒す事だと思います」

 

「そう、皆が傷付いた時その傷を癒せるのはアーシアしかいない。それは君の強さだ。まあ、こんなところかな」

 

「そうだったのか。お前って色々考えてるんだな」

 

「それと一つやらないといけない事があるんだ」

 

「何だよ。やらないといけない事って」

 

そして木場と小猫と朱乃の目の前に歩み寄り、頭を下げたのだ

 

「俺の茶番に付き合わせてしまってすいませんでした!」

 

「本当の理由が分かりましたから別に良いです」

 

「そうだね。最初は非道だって思ってたけどこうも謝られると許さないといけないしね」

 

だが、ある一人はまだ納得していないようだ

 

「確かに君の言い分は分かるけどこれはちょっとやりすぎじゃない?」

 

「ええ、そうですね。俺に何か出来るなら何でもやります」

 

そして朱乃さんが不敵な笑みを浮かべる。

 

「何でも?」

 

「はい」

 

「朱乃止めときなさい。それで?どうするか決まったの?」

 

「ええ、決めました。入部します」

 

「俺は元々入部する気だったけどな」

 

「そう、それじゃあ決まりね。詳しい事は明日説明するから。また明日部活で会いましょう」

 

「それではまた明日」

 

そしてオカ研メンバーが帰っていくところを見送った後

 

「じゃあ俺らも帰るか」

 

「そうだな。また明日から楽しくなりそうだぜ」

 

「そうだな」

 

そして二人は他愛もない話をしながら帰路についた

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