ハイスクールD×D~悪魔と天使の旅人~   作:鳴神カイル

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~序章~第二話幽閉されし青年の開放作戦!

ストンッ ここからだ、この山の奥から憎悪を感じる。でもなんでだろ。近づけば近づくほど悲しみも感じる。怒りも憎しみも滲み出ているほどなのに何故天界の人は原因を追求しようとしないんだ。

 

「まあ、それはお前が自分の目で見れば良い。どうせこの気配をおかしいと考えているのだろ?」

 

「ああ、そうだ。ここまで憎悪を感じるのになんで原因を探さないのかこの事態をおかしいと思わないのかってな」

 

その時、声が聞こえてきたので俺は茂みに隠れる。男と女が話をしながら歩いているようだ。

 

「ふう、やっと当番が終わったよ。この番が来るたびに寿命が縮まって嫌なんだ」

 

「なんで早く殺さないのかしら、もう60年もあんな状態なんでしょ?いっそ殺した方が早いわよ。」

 

60年?当番?なんの事だ?俺は静かに耳を澄ます

 

「60年前に起こった惨殺事件の犯人なんだぞ?だがまだ子供だったからああやって幽閉してるんだよ。」

 

「でもあれは悪魔の仕業って噂もあるのよ?」

 

惨殺事件?子供だった?ますますこれは解決しなきゃいけねーだろーが!それになんだよ幽閉って!酷すぎる!それじゃあこんなになるわけだ!それに悪魔の仕業か、、それなら俺は絶対に解決してやる。

そして俺は見つからないように山の奥へと入っていった。

 

「ここから気配が滲み出ているようだな。本当に入るのか?」

 

「ああ、行くさ。さっさと終わらせてこの中の奴助けてやんねーとな」

 

そして大きくそして分厚い石のドアを開ける

 

ゴゴゴゴゴ

 

そして中には鎖に繋がれた男が居た

 

「だ、誰だ、、お前は」

 

「俺は龍守シレン、あと見えないだろうけど近くにゼオルって言う俺の神器(セイグリット・ギア)なんだ 今、鎖をはずしてやるからな!」

 

だが男は暴れだす!おいおい!何で暴れる必要があるんだよ!ゼオルが言うにはさっきの話の中で俺が悪魔だってことに気づいて殺しに来たんだとでも思ったのだろうと。いやいや!俺はただ助けたかっただけなのに!

 

「あああああ!」

 

「ったく!戦う気はこれぽっちも無いってのに!まあ、良いや能力がどんなものか見てやるよ!」

 

ゼオルの能力は相手の力をコピーする能力で俺の力はまだ自分自身が会得していないが故に分かってはいない。俺自身もそこまでこの状態に慣れていないから発動が出来ないのだ

 

「お前の能力は体術かでもただの体術じゃあなさそうだな」

 

男は目の前から消えた。消えたのではない、背後へ移動していたのだ。俺はすぐさま後ろへ飛びのくが男の方がスピードが早く真正面から攻撃を食らう。

 

「ぐっ!」

 

男は俺より戦いの経験も知力も何枚も上だ!こいつはやばいな軽く見てたけど本気で戦わないと俺がやられちまうぜ!俺は力を解放させ戦闘モードへ移行する。俺はこいつを正気に戻してやるんだ!

 

「お前に聞きたい!お前は事件の犯人か!」

 

「俺はやっていない!俺は二人を守りたかった!妹を守りたかった!だが悪魔は俺達を殺そうとし俺は生きた!だが俺はあいつらに殺人鬼扱いされこの暗い場所へ幽閉された!俺はここを出て悪魔に復讐してやるんだ!殺すんだ!」

 

そうか、こいつの思っている事惨殺事件の真相も少し分かった。だけども俺は一つだけ容認できない事がある。

 

「復讐か、、お前の両親はお前が悪魔に復讐する事を望んでるのか?俺も親を悪魔に殺されて今まで人間として生きてきた。でもある日悪魔に襲われて悪魔に転生して俺は頭がついていかなかったよ。俺が悪魔で天使だなんてさ。それに俺はその悪魔に最初は復讐しようかなって思ってたけどそれは親が望まないだろうって思ったから止めたんだ。もしお前に少しでも迷いがあるなら留まれ!」

 

「迷いなんてあるわけ無いだろ!俺は奴を殺してやるんだぁぁぁぁ!」

 

そうか、迷いはないのか、なら俺はそんなお前を止めるだけだ!

 

「来い!俺がお前を止めてやる!」

 

男は走り出す、俺はそれに合わせるように走り出す。そして拳を顔面に叩き付けるがそれに動じず男は鳩尾を殴りつける!俺は思った、こいつの一撃が重すぎる!これは真正面から何発も受けれねぇ!そして俺は言葉をかける。

 

「お前の両親もお前が復讐する事なんて望んではいない!そしてお前の妹も!確かに!復讐すれば満足するかもしれないが!心には何も残らない!お前はそれでも復讐を望むのか!」

 

「俺は奴らが許せない!殺す事を快楽と考えているような奴らを俺は許さない!絶対に殺すんだ!」

 

やっぱりこいつは何かある!ゼオル!おい!ゼオル!くそ!こんな時に睡眠とは何処の王様だよ!男は不規則に打撃と蹴りを繰り出してくる。さて、こいつの能力が分かったからにはちょっと使ってみるか!

 

フォン!ブン!シュンシュン!

 

「何でだ!なんで当たらない!これは父さんにしか避けられないのに!」

 

これがこいつの能力か、、確かに強い!俺は確かめるように魔術を放ってみる!

 

「そんなもの効くかぁぁ!」

 

男が拳で魔術を相殺する。こいつは厄介だぞ。魔術も相殺され体術では俺が下だ。どうする事も出来んな。

 

「どうした!もう終わりかぁぁ!」

 

男は近づいてくる。その時だ、目の前に大きな光が現れたのだ。その光は霧散する、そこから現れたの小さな女の子が現れたのだ。するとゼオルが男に喋りかける。

 

「こやつはお前の家族なのだろう?思念が強くて分かりやすかったが本来ならお前の両親も連れてきたかったのだが死者を連れてくるには限界があってな、お前の妹を連れてきたのだ。」

 

「リア、、リアなのか!」

 

リアと呼ばれた女の子は男に近づき抱きついた。本当に兄妹だったらしい。男は妹を強く抱きしめる。そして男は泣き崩れる。感動の再開と言うわけか。良いねぇ、泣けるねぇ!やべぇ、涙が出るぜ!

 

「リア、すまなかった、、あの時俺がもっと強ければ、、母さんも父さんも守れてたはずなのに、、」

 

「お兄ちゃん、泣かないでよ。謝らないでよ。リア悲しくなっちゃうから。リアはお兄ちゃんは笑ってるのが一番、好きだから」

 

これが兄妹ってもんなのか。見てると癒されるな。俺はゼオルに何故こんな事をしたのかを聞くとゼオルは男が憎しみだけで生きていてはいつか崩壊してしまうかもしれないからその憎しみから開放するために妹を連れてきたのだという

 

「お兄ちゃん、お父さんもお母さんもリアもお兄ちゃんが復讐する事なんて望んでないよ!お父さんは自分達のために生きないでって自分のために生きろって言ってる、お母さんは怒ってるよ!なんで憎しみなんかに負けてるんだって、悲しい気持ちに負けてるんだって、リアはお兄ちゃんの笑ってる顔が好きだから、負けないで強くなって!またリアに笑顔見せてね!」

 

そしてリアの周りに光が現れる。ゼオルが言うには時間らしい。死者が現世に留まることが出来る時間が限られている。その限界が来たのだろう。そして妹は最後に一言残し消えていった

 

「ショウお兄ちゃん、負けるな!」

 

「くっ!あ、あああああ!」

 

ショウは泣き叫ぶ。今まで溜まっていた悲しみが溢れ出したのだろう。自分の弱さが悔しかったのだろう。それからショウは一時間以上泣き続けていた。

 

 

 

~一時間後~

 

「ショウだったけ?どうだ、落ち着いたか?」

 

「ああ、落ち着いたよ。ありがとう、お前のおかげで踏みとどまれたよ。本当に家族は復讐は望んでなかったらしい。」

 

 

 

そうだろうなと俺は答える。それとお礼を言うならゼオルに言ってくれと言う。さて、俺はこれからの行動をどうするか聞いてみた。こいつがいつまでも幽閉されるわけにもいかないから。俺は考える。そして思いついた事を言ってみる

 

「なあ、お前、これからどうするんだ?俺はこれから帰って冥界に行く予定だけどどうする?着いてくるか?」

 

何の気なしに聞いてみるとショウは俺も連れて行ってくれるんなら行かせてくれ!と頼み込まれたほどだ。それなら一緒に行こうと俺は言う。そして俺達は洞窟を出て山を降りるとそこには大勢の武器を持った天界の人々がお出迎えだ。

 

「おいおい、物騒なお出迎えな事で、どうされたんです?」

 

「何故、そいつを解放した!そいつは殺人鬼なんだぞ!?貴様は正気か!?」

 

俺は真面目な顔して答える。「ああ、至って真面目です!」と答えると男は怒り武器を振り上げ攻撃してくる。俺はただ話がしたいだけなんだけどな~ 俺は武器を鷲掴みにし粉々に砕く。男は怯えながら後ずさる俺は全員に聞こえるように叫ぶ。

 

「よ~く聞いてくれ!こいつは50年前にとある殺人が起きた!そしてこの男!ショウは無実の罪でここに50年以上幽閉され続けた!だが!それは今日で終わりだ!俺はこいつを仲間にする!だからこいつを解放させる!いいか!」

 

「そんな勝手な事が許されると思ってるのか!そうか!お前もそいつの仲間なんだな!それならお前もここで殺してやる!」

 

「お待ちなさい!」

 

男が向かってくる前に女が静止を促す。そこにいたのはマザーとエリアさんだった。

 

「ここで何をしているのです。シレン、貴方は勝手な行動をしてこんな騒ぎまで起こして」

 

「すいません。それでも俺は放っては置けなかったものなんでつい、でも本来、罰せられるはずのものではなく何の罪もない子供が幽閉されるのです?俺はそれがおかしくてならないんです。だから騒ぎを起こしてまでやった。それが理由です」

 

そしてマザーは長老であろう男と話をしている。そしてマザーはこっちを振り向き話かけてくる。

 

「それでは!貴方はその子はもう大丈夫と言うのですね?」

 

「ええ!もうこいつは誰も憎んではいません!それにこいつは良い奴だから!それは俺が保障しますから!だから、お願いします!こいつを許してやってください!」

 

俺は頭を下げる。ショウのために、ショウの家族のために、

 

「シレン君!頭を上げなさい!我々は議論をした!彼をどうするか!本来なら処刑をするはずだが君が彼を更生させてくれたのなら解放しよう!それで良いかね!」

 

「ありがとうございます!」

 

そして俺とショウは一度現世に戻る事となった。

 

だが、その次の日から俺達は大変な事に巻き込まれるなんて知る由もなかった。




どうも、鳴神です。

今回の話でプロローグは終わります。次回からは原作介入でライザー編を投稿しますのでよろしくお願いします。

それとご意見とご感想があればよろしくお願いします。

それでは次回で会いましょう!
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