ハイスクールD×D~悪魔と天使の旅人~   作:鳴神カイル

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第2話二つの想い

ああ、これがレーティングゲームの様子か。まあまあ、激しいなそれにあの兵藤一誠はボロボロにやられいるな。これではまだ目は覚めていないだろう。こんな事で一人の自由を奪うなんて俺は許せない。家の総意だとか悪魔界が危ういだとか、そんな事で自由を奪って良いはずが無い。もしかしたら兵藤一誠も同じ考えで戦っていたのだろうか。まあ、聞いてみるとするか。

 

「ショウ、お前はどこかで悪魔界への入り口を作っておいてくれ。俺はこれからあの男に会って来る」

 

「おい、まだ目を覚ましていないだろ?話なんて出来るわけが無いだろ」

 

「そういうと思ったよ。確かにまだ目覚めてはいないかも知れないがゼオルがあの男の中に何かを感じるらしい。だから俺はゼオルに協力してもらって兵藤の夢に出てやるんだ。それなら話が出来る」

 

馬鹿げてるかも知れない。俺達の本当の目的は黒幕を探す事、それなのにお節介でここまでやるなんて本当に馬鹿げてるそれでも俺はやらないと気が済まないから。

 

「そんじゃあ、ちょっくら行って来る」

 

俺は兵藤の夢の中にダイブする。そこは暗い空間だった。そこに一人佇む男が居た

兵藤一誠だ。俺は声をかける。すると兵藤は俺の存在に気付く。

 

「誰だ、あんたは?」

 

「ああ、ただのお節介焼きの旅人さ」

 

俺は兵藤から強いエネルギーを感じるそれも普通の悪魔じゃ感じもしない力を感じる。何なんだ、こいつの神器(セイグリット・ギア)からだろうか。まあ、戦ってみれば分かるかもしれない。俺は力を解放する。

 

「おい!お前の神器(セイグリット・ギア)を発動させろ!」

 

「お、おい!待てよ、急に何言ってるんだよ!」

 

俺はレーティングゲームを見ていたことや兵藤の覚悟を見ていた事を話した。

 

「お前がもし強くなりたいのなら構えろ!」

 

「ああ!やってやるよ!」

 

兵藤は神器(セイグリット・ギア)を発動させる。それは赤色の籠手だった。

 

俺は能力を確かめるためにコピーを行う。能力は至って普通だがその能力は十秒ごとに力を倍増するものだった。その力があれば使い様によってはどんな奴でも戦っていけるほどの能力だ。

 

「お前はあの成金息子のボロボロにやられたんだろ?だがお前はもっと強くなれる。そしてお前は主を取り返しに行きたいんだろ?」

 

「なんでその事を、、まああんたの言うとおりだ。俺は奪い返しに行く!もう負けたりはしない!」

 

そうか、こいつの覚悟は本物だ。誰がどう言ってもこいつの覚悟は揺らがないだろうが、少し揺すぶってみるか。それで覚悟が無くなればそこまでの覚悟だったというわけだ。それでも覚悟が揺るがなければ、、その時はゼオル頼むぜ。

 

「そうか、だがお前の主がそれを望んではいなかったらどうする?俺の予想だけどお前がどんなにやられても立ち上がり立ち向かう。その姿をもう見ていられない、いやもうお前が傷つく事を恐れた主は投了(リザイン)した。俺はレーティングゲームの場所で少しだが思念が見れてな。お前は意識を失いながらも立ち上がり一歩一歩歩いた。主はお前を止めた、そうお前を失いたくなかったからだろうな。そしてお前は主を奪い返しに行きたいんだろ?だけどそれを望まなかったら?それを拒まれたら?お前は主を思う部下なんだろ?どうするんだ?」

 

「ああ、確かに部長は望まないかもしれない!それでも俺は奪い返しに行く!」

 

「そのお前の覚悟の根源とは何なんだ?何故そこまでお前は主を想う?」

 

すると、兵藤は意外な発言をしてきた。自分は冥界の事情はしらないし難しい事は分からない、だけど泣いていたんだ!

 

そう「主が泣いていたから」という理由で奪い返しに行くそうだ。

 

「ぷ、あはははは!こりゃあ面白い根拠だ。そんな事で奪い返しに行く悪魔なんてお前ぐらいだろ?でも、良い覚悟だ!その覚悟があればお前は強くなれる!ゼオル!準備は出来ているか?」

 

「ああ、準備は完了だ!始めればいい」

 

あの時の俺を見てるようだ。それじゃあこいつに問うてみるか!

 

「兵藤一誠!お前は力を欲しているな!お前は何ゆえに力を欲する?その力を手に入れ何を欲する?権威か?悪魔の爵位か?」

 

「俺は!そんなもの要らない!主である!リアス・グレモリーを奪い返すためだ!それ以外のもんは要らない!その力で!俺は主を守るんだぁぁぁ!」

 

すると、暗かった空間が一気に明るくなり周りが炎に囲まれる!そうか、これがエネルギーの正体か、、俺は兵藤に言葉を残す

 

「ここからはお前の物語だ!ここからは全てお前が決めろ!」

 

そして俺は夢から覚める。これで一つ目の仕事は完了した。あと一つ、ショウが冥界に通じる空間を作ってくれていればいけるかな。

 

「ちょうど、起きたか。今、やっと向こうに通じたところだぜ。それにしても本当にお節介焼きだな。悪魔探しが他人の救出の手伝いなんてお前もお人好しが過ぎるぞ?」

 

「お人好しやお節介は人間の時からだよ。それと俺はただ嫌なだけなんだよ。勝手に自分の人生が決められるなんて嫌だろ?あの男は自分の主の人生いや、あの人自身守るために戦ったんだよ」

 

あとはその主に兵藤とは違う覚悟が無ければ難しいかもな。まあ、向こうに行って聞いてみるしか分からないから行くか!

 

 

 

「イッセー、、」

 

私はレーティングゲームの時のイッセーを思い出す。ボロボロになりながらライザーに向かっていった。どんなに止めても聞かなかった。そのせいでボロボロになって今も目を覚ましていないそうだ。

 

「今、貴方は兵藤君の事を考えていましたね?」

 

「え?」

 

声がする方向に振り向く。そこには一人の青年が窓辺に立っていた。その青年には堕天使の羽が生えていた。

 

「堕天使!どうしてここに!」

 

「おっと、落ち着いてください。確かに俺の背中には堕天使の羽があります。ですが私は危害を加えるために来たのではありません。貴方の部下である兵藤君のことについてです」

 

イッセーについて?どういうこと?

 

 

シレン視点

 

やはり、動揺しているな。まあ無理も無いか。俺みたいな部外者が来てる訳だしそれと兵藤の事についてだ。

 

「ええ、明日の婚約パーティーについての事でもありますが、イッセー君でしたかね、、彼は貴方を取り返しに来るでしょう。いつなのかは分かりません。彼が目覚めたら必ずと言っても過言ではないでしょう。彼ならやりかねません」

 

「貴方は一体何者なの?どうしてイッセーの事が分かるの?」

 

「いえ、名乗るほどの者ではございません。ただのお節介焼きでお人好しの旅人ですよ。貴方は今、なぜそんな事が分かるかといいましたね?それは彼と会話をしたからですよ。そして彼はこう言いました。俺は部長を奪い返すとね」

 

やはり、リアスは驚いている。そうだよな、部下が自分を奪い返しにくるのだから、だが彼女はそれを望まなかった。もう部下が傷つく事を恐れていたからだろう。

 

「そうですか、では貴方に問いましょう、、貴方の目の前で部下が傷ついている。そして貴方は次にどのような行動をとりますか?」

 

俺は白い炎と黒い炎をだす。

 

「黒は貴方が部下を身を呈して自分も傷つきながらも戦う(キング)としての貴方か、それとも相手に懇願して身を守る(キング)としての貴方だ。さあ、貴方はどちらだ?その答えは明日の婚約パーティーでお聞かせ願いたい。それではまた会いましょう」

 

「待ちなさい!貴方は一体何者なの?味方?敵?どちらなの?」

 

それは今は答えられない。味方の時と敵の時そんな事俺が分かったものじゃない。

 

「今は味方です。ですが明日はどちらになるか分かりませんよ。そして俺はとある事件の息子で事件の生き残りですよ」

 

俺は飛び立つ。そして現世に戻ってくる。

 

「シレン、戻ってきたか。どうだった?」

 

「まあまあだ。今はまだどうも言えないさ。明日になれば分かるけどな」

 

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