序章 アンビション総帥の演説
これは、一人のセーラー服を着た中学生の少女が母親を大フリード帝国の軍隊に母親を殺され、出会いと死別を繰り返しながら成長し大人になっていくお話し。
科学文明がもの凄く発達し、名も無き過去の人たちがいる時代から私たち21世紀末である2099年の未来の世界ではその力で人工惑星(スペースガーデン)をいくつも建造し、地球と宇宙の行き来が当たり前になっていてこれからまた素晴らしい時代が始まるのだと多くの人たちが夢を膨らませていて私の友達もとある遠い宇宙(そら)の国に引っ越した。小学5年生の時に。
ちょっと話は脱線したがその年、2099年の12月25日のクリスマスの日、大フリード帝国と名乗るスペースガーデン【 エリア11 】 にある国家がエリア3とエリア6を巨大巡航ミサイルとデバイスロイドと呼ばれるこの世界における第二次世界大戦で使用された機動戦闘用人型ロボットによって消滅させられた。
人々はこの日を忘れない、地獄のクリスマスを。
そして現在2100年の22世紀を迎えた現在、世は戦乱の時代の幕開けを迎えようとしていた。
私がSNSを見漁ってる時のこと、画面に映る景色はここ【エリア11】大フリード帝国の統括議事堂の大広間、公開時々演説会場としても使われる場所である。その高貴な作りをした高台から一人の男がメディアや国民などに向けて演説を始めようとしていた。
「国民のみなさん、時は来たのデス!」
威勢よくいかつい顔をしたスキンヘッドな頭をしてて帝国軍人らしい軍服を身を纏った男が片腕を上げて声を上げた。
「我ら大フリード帝国、フリード宇宙社会派主義国は地球を征服する時が来たのです!」
フリードは自由とかの意味、宇宙帝国なんてアニメとかで出てくるやつ。
「その理由は私が所属する【宇宙国際連邦政治会】の議会に参加した時、議長含め大勢の人が宇宙住宅税の大幅増税の賛成を決議しました。ですがそれが悪いことなんデスよ、ただでさえ宇宙に住む時の光熱費が地球の三倍以上の価格なのにこのままでは無駄な増税のせいで私たち人工惑星(スペースガーデン)に住む者たちは経済的に生活が大変不幸で気ままらないことになるデショウ」
よくある政治活動演説だ。いいこと言ってるけど征服とはなんだ。
「みなさん、このままででいいと思ってらっしゃいマスか。今だに止まらぬ不景気や気候変動による地球温暖化にますます広がる貧困と富裕層の差に人の扱いの悪い国々の愚策ばかりの政策をする無能で馬鹿な権力者に物申す。我らフリード軍は貴様らを粛正するのデス。我々はあんなに腐敗した【宇宙国際連邦政治会】の無能な連中らとは違うのデス。我らフリード国民こそが高貴で誇り高く超能力を使う神人類こそが新たな未来を築く者ということを証明するのです。まずは地球にある極東の島国、日本を潰し国盗りするのデス。トップ含めて経団連の彼らは税金政策をとことん推し進めていたのデス。来日した時に食べた納豆とやらという食べ物が不味かったこともありますが私はそんな資本家だらけで嫌いで気に入らないのデス。そんな怒りはさておき、覚悟するのデスよ地球の同盟軍のゴミクズ共よ、血祭りにあげて差し上あげマスよ……。
馬鹿げた演説だと現実逃避してる自分がいる。言われてみれば軍の博士であるお父さんも少し近いタイプの人間かも。
「全ては神人類の権利と全て宇宙居住者の自由平等のために。ワンフォーオール、ジーク&フリード! 」
「ジーク&フリード、ジーク&フリード! 」
演説を見ていたフリード国民のみんなが歓声の声をあげて叫び出した。昔のドイツ軍を連想させる。
この人は最近水面下で動いてる反宇宙国連組織思考な方かもしれない。
この演説がきっかけで地球のいろんな国やスペースガーデンが緊張の臨戦状態に入ろうとしていた。なにせ去年の2099年12月25日に世界を揺るがす大事件【地獄のクリスマス事件】という人工惑星(スペースガーデン)のエリア3とエリア6が破壊されたから。その大フリード帝国によって。
「ち……地球侵略…国盗り。もう終わりだよこの国… 」
隣で嘆いていたのは友達の影薄コドク。学校一の陰キャで私以外友達がいない。髪の毛が寝癖や癖毛のせいでボサボサになってるのが特徴。
「どうしてこの世はこんなに生きづらいんだろう」
時々思想強めの毒舌というか弱音を吐いたりする。
「ゆ…結城さんは怖くないの? 」
結城というのは私の苗字。私の名前は結城サクラ、ごく普通のこの時代なのに憧れの学校指定のセーラー服を着た中学二年生である。
バスで移動してる時に私は思わなかった。あの時、もしもあのイベントにあしをはこんでなけれ足を運んでなければまだ幸せに生きれただろう。コドクの言う通りかもしれない。