そんな時、出会った大フリード帝国がとったとんでもない行動を目にするのであった。
第二話 奪われた極東の島国
母を訪ねて三千里ほどではないが引き続きアマテラスに
乗ってお母さんを探していた。その時、私は疑問を持っていた。こんなのに乗って何も問題が起きないかということ。まだ中学生の私が敵軍の機体を撃破してフリード軍にマークされてしまわないか不安になる。でもここまでやってしまったら後戻りができない。
お母さんはどこに行っただろう、写真を撮ろうとして立ち往生してたのに戻ったらデバイスロイドと一緒にいつの間にかいなくなってた。連れ去られたに違いない。
このデバイスロイドの機能を調べならがら進んでいる、どうやら歩行以外にもジェットエンジンを使って空を飛ぶこともできる。戦闘機みたいな翼があるものこれのためなんだ。
「よし、少し低空飛行しながら探そう」
マジナイトは魔法で浮遊して低空飛行した。なんかゲームのチュートリアルは物は試しと言わせたい初心者向け講座ということを言ってる感じなのはこういうことなんだ。
「あれは! 」
残りの三機のデバイスロイドを発見した。
「女よ、見ておくがいい。この国が滅ぶ瞬間を」
「それはそれで素晴らしい殺戮ショーになるじゃないかメージチョ、アンビション総帥閣下も派手にやりやがるな」
「モニター用意しました、貴様も見ろ」
一機のデバイスロイドは液晶モニターを出す魔法で大きなテレビみたいなのを出した。
ちなみに私とアマテラスは建物の影から様子を見ていた。
「さて、私に何するつもりなのかしら? 」
「まあ見ておけ」
モニターから映し出されたのはドローンを使ってるかもしれないが上空から見た東京の景色だった。なぜかマジックロイドがパラシュートを付けてたくさん降下しようとしていた。
「出るぞ、惑星破壊爆弾インドラの矢が」
なんか爆弾が落とされた、それも大都会東京の大地に。いやもっと大袈裟に驚愕してしまった方が良い。
「死ぬがいい、ゴミクズな人間共よ」
「それって不謹慎じゃ……」
画面越しから爆弾が落ちてドカーンと爆音と煙が出てドカーンと爆発した。爆発元はしかも国会議事堂だった。この人たちこの国の政治家に恨みでもあったのかな。
「ははは、まるでソドムとゴモラだな! 」
「爆風がここまで僅かに聴こえてるぞ! 」
「作戦大成功」
「そっそんな馬鹿な? 不謹慎な男たちめ! 」
デバイスロイドの手に捕まっていたお母さんが怒鳴り上げて暴れ始めた。
「暴れるなら貴様もあの世に送ってやるぜ! 」
「きゃあぁぁー! 」
お母さんは空に向かって投げ出された。
「デビルズヒット」
「きゃあぁぁぁぁー! 」
そんな、お母さんがやられた。あの悪魔のマシーンに。
お母さんはデバイスロイドの銃の魔弾というかビーム弾に撃たれてそのまま落下し、霰もない姿で地面に叩きつけられた。
「お母さん、お母ぁさあぁぁぁぁー! 」
「なんだ貴様は? 」
怒りが爆発して私は三機のデバイスロイドに向かって滑り込むように突撃した。
「てかなんでせっかく鹵獲したのに動いてるんだあのマジナイトは」
「アルフォのやつ何やってるんだ、まさかこいつに!? 」
「しかもパイロットはガキだぞ」
私はニュースの表の顔しか知らなかった、フリード軍の人間がこんなにクズな人たちだったなんて。人を簡単に笑いながら虐殺するなんて。
「うおぉぉぉぉー、ファイアブレード! 」
今度は炎の剣を斬撃のように三日月の形にして放った。
「はっ速い斬撃だぁぁぁぁー! 」
まずは一機撃破した。結構呆気ない最後だった。
「キットカぁ! 」
「おのれガキの癖によくやったなぁ! 」
相手も反撃を始めた。
「人を殺すことは悪いことだよ! 」
大きく振りかぶってもう一回炎の斬撃を放った。
「何ぃ、盾を貫通というか炎で溶かした!? 」
敵のデバイスロイドは盾も持ってたが今の斬撃で敵のデバイスロイドの盾は炎上し、マグマに触れたかのように溶けていった。
「クソ、使い物にならねぇ! 」
「もうこうかったらこんな機体どうなってもいいや。ガキンチョごと楽にしてやる、デビルズヒット! 」
もう一機の敵のデバイスロイドは走って突撃しながらサブマシンガンを連射した。
「防御が間に合わない、いや無理矢理でも斬る! 」
「こいつ、やりやがるぜ……!? 」
間一髪で敵のデバイスロイドが放った魔弾みたいな弾の列は瞬時に放った炎の斬撃によって真っ二つになって爆散しながら消滅したようだ。
「お母さんの仇ィィィィー! 」
「うわあぁぁぁぁー!? 」
残りは一機、罪には重い罰を与えるべきなんだ。お父さんの言葉の一つ。
「チロル曹長がやられた、この人でなしが! 」
「人でなしはあなたの方だよ、人がされて嫌な気持ちになるってことを今ここで教えてあげるよ! 」
「クソ、任務失敗だ。スタコラサッサだ、シャイン少佐に報告だぁー! 」
敵のデバイスロイドの一機は危機感を覚えたのか大空に向かって飛び去ろうとしていた。
「地獄に落ちて人でなしぃぃ! 」
全速全身で逃げていたが遅かった、そして敵は断末魔も聞くこともなく斬撃に斬られて爆死した。
「お母さん、お母ぁぁさぁぁぁぁーん! 」
私は泣きながらマジナイトのコックピットから降りて倒れてるお母さんの元に駆け寄った。お母さんの容態は血まみれで今にも天に召されそうだった。
「お母さん、なんでお母さんがこんな目に遭わなくちゃいけないの……」
私はお母さんの左手を自分の両手で握った。
「アニメじゃないんだよ、サクラ……」
微かな声が聞こえた。まだお母さんの息はあるみたいだが既に瀕死状態になっていた。下手したらあの時点で死ぬかもしれないのに。
「サクラ、強く生きるんだよ。 私ね……サクラを産んで良かったと思ってる」
まだ中学生ながらもお母さんの情報だと私は小さい頃から物わかりの良い子で賢くて誰にも優しくてワガママを言わない子だったらしい。
「死んじゃダメだよ、今すぐ救急車を」
「もう私は助からない、フリード軍は……この国(世界)を制圧する気だわ。まさかサクラがあのロボットに乗ってこうして親孝行してくれるなんて……」
「変なこと言わないで! 」
「サクラ、あなたは勇者になるべきよ。フリード軍という魔王軍を…倒す勇者…に…… 」
お母さんは最後の言葉を残して散っていった。家族というか大切な人を失うのがこんなに悲しいことなんて、この感情はひいおばあちゃんの葬式以来だった。ひいおばあちゃんもお母さん譲りの優しい人で幼少期の頃遊んでくれたりしたから大好きな人だった。私が5歳の時に亡くなったが。
勇者になる、なれるものならなってみたい。お母さんを含めた多くの人を殺したフリード軍を許さない。
「お母さん、私……勇者になります」
「あら、こんなところにあったのね」
さっきの司会をしてた中佐の人がやってきた。
「悲しいよね、でもこれが戦争なのよ」
「あなたに私の何がわかるって言うんですか、今ここで私のお母さんは死んだんですよ。何が戦争なんですか」
私も人のことは言えないような。また現実逃避し始めてしまった。
「あなたの名前はなんて言うの、ちょっと興味があるの」
「結城サクラです。それがどうしたんですか? 」
「あなたは今日から航空自衛隊第三デバイスロイド師団の元、【地球参加同盟軍・リトルガールズ小隊】に入ってもらうわ」
なんだと思ったら軍の勧誘だった。胡散臭い。リトルガールズ小隊、今の自衛隊って中学生も入れるのかな。
「私まだ中学生なんですけど……」
まだ涙を流しながら論破しようとした。
「残念だけど今のこの戦乱の世では、あなたみたいな子供も犠牲にならなくちゃダメなの。それに無許可で関係者以外の人が【99式デバイスロイドアマテラス】を操縦してデバイスロイドを四機撃破した挙句機密情報を知ってしまってる。本来なら法律では軍の秘密情報を知ったらあなたは少年院行きになるかもしれない。運が良かったね、私がなんとかしてあげるから力を貸して欲しいの」
中佐さんは悲しみに暮れた私に手を差し伸べてきた。
少年院行きになるなんて嫌だ、私みたいな未成年が戦争の道具にされるのは気に食わないがフリード軍に殺されるのはもっと嫌だ。
「女の子の私でも、勇者になれますか? 」
「このご時世に何言ってるのよ、女の子でも艦長どころか勇者になれるよ」
2020年代に入ってからは男女平等の多様性がさらに重視されるようになったことは社会の授業で聞いたことはあるが。
「さぁ立ち上がって、ここに居たら危ないし」
「でっこれからどうするんですか? 」
まさか拷問されたりしてね、いやそんなことする人ではなさそうだこの中佐さんは。
「アメリカに行くのよ、ハンバーガー食べだったけどいざ対面すると掴みどころないタイプって感じだ。
「もちろん給料も出すから私と一緒に来るなら頑張りましょ」
言われた通り、この場に留まってると危ない。東京があんな目に遭ったからいずれフリード軍もこの基地に襲撃する可能性はゼロじゃない。もう選択肢は一つしかない。
「本場のハンバーガー食べたいです。そしてフリード軍を倒したいです」
「じゃあ決まりだね。じゃあ改めまして、私の名前は伊東トモヨよ。あなたの名前は? 」
「結城サクラ、春桜中学校二年生です! 」
決意は固まった、これから私は軍に入って勇者という肩書きを勝手に背負って戦うんだ。憎き悪しきゴミクズしかいないフリード軍を殲滅するために、そこに魔王がいるから。
「その遺体、私が運ぶから。最後の別れはちゃんと派手にやりましょ」
「はい」
伊東中佐がお母さんの遺体を担ぎ、私は共に空母赤城の元へ向かった。
その後、私は基地の地下まで伊東中佐に連れられて避難民もいる空母に乗り込もうとしていた。アマテラスと一緒にしかも好奇心旺盛に伊東中佐は私に操縦の応用的な方法も教えてくれた。こんな人でまだ信用したがい人だけど軍人としての立場とちょっとふざけてる時のメリハリをつけている。こんなユーモアな人もいるんだと思った。
お母さんの遺体はそのまま二人で持ち上げて運んだ。アメリカに行って埋葬しようと考えた。今ここで告別式をしたらこっちもやられるから。
そして次の戦いが始まるんだ。