パンパカパーン!アリスが恋太郎ファミリーに加入しました!   作:アオミドロ

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ある日、彼女たちとのデートのために五未画大杉公園に下見に来た恋太郎だったが…


野生の 勇者が 現れた!

 

 

「うわあ…すごく綺麗な桜だ!」

 

彼女たちとのデートのために“五未画大杉公園”ってところに下見に来たけど、桜が満開だし、噴水もあるし、ちょっとした広場もある!

 

……けど

 

      ぐちゃあぁぁぁ〜

 

 

「ものすごくゴミが多い!!!」

 

上は青空や桜で綺麗なのに、下はゴミが多すぎて足の踏み場がないくらい……なんなんだこの天と地の差は……

 

というかこの作品はいったいいつまで春なんだ?

入学式からもうだいぶ時間が経ってると思うんだけど…

 

[ガサガサ]

 

そんな事を考えていると、近くの茂みから音が聞こえてきた

 

「ん?いったい何の音だろ?」

 

少し気になってみたのでそのまま音が聞こえてきた方へ歩いてみると――

 

「光よ――――!!!!」 

 ピカァァァ

「目が!目がああああぁぁ!!!!!」

 

そう聞こえた瞬間ものすごい明るい光が俺の両目をバルスしたのだった…!

 

 

「ふ、効いたでしょう。勇者であるアリスのトリガーは軽いですよ?これにて堪忍しましたか?この規則違反者め!」

 

「ゆ、勇者?それより規則違反者ってちょっと待ってくれないか!?」

 

まだ目が見えていないけど、どうやら俺は規則違反者と間違えられているようだ

 

「?この期に及んでまだしらばっくれるつもりですか?この公園に来る人は決まって不法投棄する人と決まって……」

 

「俺はただこの公園に下見に来ただけだよ!ほら、手に何も持っていないしカバンの中にゴミらしき物もないでしょ?」

 

「ほ、本当です…何も持っていません。ま、まさかアリスは無関係の人を……。す、すみません!!てっきり規則違反者かと……」

 

そうこうしているうちに視力が戻ってきたみたいで、目を開けてみると…

 

「いやいや、誤解が解けたならそれで…(あれ?この制服、うちの学校の…)」

 

ばちっ

 

「「―――!!」」

 

         ビビ―ン!!

 

「………!」

 

「ッ―――!」

 

「…あ、アリスはお花中学1年生の天童アリスといいます!」

 

「奇遇だね、俺もお花高に通ってて、愛城恋太郎っていうんだ。」

 

「なんと、先輩だったんですね!それなのにアリスはひどいことを……。アリスは勇者失格です…」

 

「アリスちゃん、さっきも言ったけど俺は全然気にしてないからね。それより、勇者って何のこと?」

 

「勇者は勇者です!アリスは立派な勇者になるために日々人助けしているのです!」ムフ〜

 

「(か、かわいい…!!)そういえば、こんなところで何やってるの?」

 

「アリスはこの公園を綺麗にしようとしています!この公園はとても綺麗です。なのに、多くのゴミが捨てられてしまっています…」

 

「こんなきれいな桜が咲いているのに誰も見てくれないなんて、そんな寂しいことはあってはならないはずです!なので、アリスは勇者としてこの公園をきれいにしているところなんです!」

 

な、なんていい子なんだ!世界いい子で賞で金メダルもらえちゃうレベルだよ!

 

「よかったら、俺にも手伝わせてくれないかな?」

 

「いいですよ!2人で頑張りましょう!えいえい、おー!!」

 

「おー!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

公園の掃除は、夕方になることには終わりを迎えることができた

 

「ふー、やっと終わったー!アリスちゃんお疲れ様!」

 

「はい、ありがとうございます!恋太郎先輩もお疲れ様です!」

 

それにしてもアリスちゃんはほんとにすごい

公園の掃除中も……

 

『お婆ちゃん、その荷物はアリスが持つので一緒に横断歩道を渡りましょう!』

『おや、いいのかい?優しい子だねぇ』

 

横断歩道が渡れなくて困っているお婆さんの荷物を持って一緒に渡ってあげたり

 

『誰かー!そのメガネフェチのカラスを捕まえてー!』

『光よ!!』

『カアアァァァ!』

 

メガネフェチのカラスに眼鏡を取られたお姉さんを助けたり

 

『オラオラオラ!金持っねんだろオラ!』

『おぉ?やっちまうぞおぉ?』

『ひ、ヒィィィ!』

『光よ!!!』

 

カツアゲされている人を助けたり

 

『お、お嬢ちゃん…あ、飴ちゃんあげるからね?ほら、こ、こっちおいで…』

『光よ!!!!』

 

誘拐されそうになっていた女の子を助けたりしていた

 

助けるたびにお礼を言われるんだけど、そのたびにアリスちゃんは

『アリスは勇者ですから、このぐらいは当然です!』

と一貫して言っていてとてもかっこよかったんだ!

 

「…アリスちゃんはすごいね」

 

「?何がですか?」

 

「今日のことだよ。公園の掃除もボランティアみたいなものだし、その途中でもいろんな人を助けていた。簡単にできるようなことではないよ」

 

「このくらいは当然です、勇者ですから!…でも、それを言ったら恋太郎先輩もすごいですよ?」

 

「え、そうかな?」

 

「そうです!恋太郎先輩がいたから一日で掃除を終えることができたんですよ?それに、途中恋太郎先輩が6人ぐらいいたように見えました!もしかして恋太郎先輩は魔法使い――賢者だったのですか?」

 

「いやいや、俺はどこにでもいるただの高校生だよ」

 

〘こんな高校生がどこにでもいてたまるか〙

 

「そういえば、アリスちゃんは勇者になりたいんだよね?いったいどうしてそう思ったの?」

 

「……アリスは、ゲームが大好きです。何もなかったアリスに掛け替えのないものをたくさんくれたからです。今までいろんなゲームをやってきましたが、その多くの物語の中で『勇者』という存在がアリスにとって一番輝いていて見えたのです。自分のためではなく、誰かのために何かを成すことができる…そんな勇者たちに憧れたので、アリスはずっと勇者を目指しているんです」

 

「へえ、いい理由だね!」

 

「ありがとうございます…でも、変ですよね?もう中学生なのに“勇者になりたい”だなんて…」

 

『ぷっ、勇者って…夢見過ぎじゃない?』『もうそろそろ、そういうの卒業したら?』『ゲームのし過ぎだよ、くだらない』

    『『『もう中学生だよ?』』』

 

「変……ですよ「変じゃない!」…ね?」

 

「アリスちゃんが勇者になりたいという想いは、決して変なんかじゃない!むしろ素晴らしいことだよ!」

 

「それに誰かを助けたいと思う気持ちが勇者である資格だと俺は思うんだ…だから、アリスちゃんはもう立派な勇者だよ!アリスちゃんのことをバカにする奴らなんて放っておけばいい!」

 

「!!」

 

「アリスちゃんは、アリスちゃんのなりたい存在になっていいんだよ!!」

 

「―――!!!…そ、そんなに言われると恥ずかしいです…!」

 

「っは!ご、ごめんね。アリスちゃんは変なんかじゃないって伝えたくて…つい」

 

「(恋太郎先輩、アリスのために怒ってくれるんだ)」

 

ドキドキ

 

「(なんなんでしょう、この胸の高鳴りは?)」

 

『私、勇者様のことを思うと胸がどきどきして仕方がないんです…。これはきっと―――』

 

「(恋、でしょうか?)」

 

「アリスちゃん、俯いたりしてどうしたの?もしかして体調悪いの?」

 

「(この気持ちを伝えるためには…)」じーーー

 

「ーー?」

 

じーーーーーー

 

アリスが 仲間になりたそうな目で こちらを見ている!

 

「ーーーーーーー????い、いったいどうしたのアリスちゃん?そんなに俺を見つめて…」

 

「(はっ!もしや伝わっていない!?こうなっなら直接言葉で伝えるしか…。ゆ、勇者よ!今こそ立ち上がる時です!)あ、あの!恋太郎先輩!」

 

「あ、アリスと…アリスと付き合ってくれませんか?」

 

「―ーこちらこそ、俺の彼女になってくれませんか?アリスちゃん」

 

「っ!はい!!!!これからよろしくお願いします!」

 

「アリスちゃん……」

「恋太郎先輩……」

 

ちゅっ

 

「(ああ、やっぱり恋太郎先輩は魔法使いだったんですね。だってアリスは今、とても幸せですから…)」

 

 




「パンパカパーン!アリスのサブジョブが『中学生』から『恋太郎先輩の恋人』にジョブチェンジしました!」
「アリスちゃん!?中学生は辞めちゃだめだよ!?」


続きは気が向いたら書いてみます
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