設定としてはシッテムの箱起動時にゼロが転送されてきた世界線
なお作者はブルアカはプレイしてるけどストーリー全然進めてないニワカなのでキャラ崩壊注意。
倒壊した住宅が砂に埋もれ、人工的なアスファルトの道路もところどころひび割れたアビドス郊外を、通学がてらサイクリングしていたシロコはあるものを見かけた。
「…人?」
それは何か大きな荷物を背負った人であり、こんな場所で何をしているのか見当もつかなかった。
遭難者だろうか…だが背中の大きな荷物が気になる。泥棒の類かもしれない。
警戒しつつ前を歩く人影に近づき後ろから声をかける。
「…何してるの?」
話しかけた相手はゆっくりと振り返った。ヘイローがついていないためキヴォトス人ではないようだが、それでもシロコは彼が振り返る一瞬。まるで戦場のようなヒリつきを感じた。
「ッ!」
静かな振りむき。しかし確かに感じた圧。それは瞬きをするよりも短く、ほんの一瞬で納められたが、シロコはとっさに銃に手を伸ばしたがために押していた自転車を手放してしまい、それが倒れてがしゃんと大きな音がする。するとその音に反応したのか、彼の背中の荷物がもぞもぞと動き出す。
”み…みず…”
背負われていたのはどうやら人だったようで、水を求めていた。
「……ん、のみかけでよければ」
『…すまない』
これが3人の最初の邂逅だった。
とんだ出会いをしたのち、シロコの案内の下に砂漠化の進むアビドス自治区にあるアビドス学園。その内にあるアビドス対策委員会の部室にて、自己紹介が始まっていた。
”はじめまして、私は連邦生徒会所属の特別捜査部シャーレの先生です。そして彼は護衛をしてくれているゼロ”
『…よろしくたのむ』
”…少し不愛想だけれど、優しい人だから仲良くしてあげてほしいな”
柔和な顔立ちをし、砂に汚れたYシャツを着崩した先生と、対照的に仏頂面で、ボロの布切れのようなものをマント代わりに身を包み、フードから金髪が覗いているゼロが並ぶ。
二人の簡単な自己紹介の後に、アビドス高校の対策委員のアヤネとシロコ、ノノミが自己紹介を返す。少し遅れて部室に合流したホシノとセリカまで挨拶が終わり、シロコとの出会いを共有したところで、セリカから疑問が飛んだ。
「先生とゼロはもともとここを目指してたんでしょ?なら地図とか水とか用意しなかったの?」
「セリカちゃん、いきなり呼び捨ては失礼なんじゃ…」
『構わない。呼びやすいように読んでくれればいい』
ほとんど砂漠に覆われているアビドスを目指すなら、それ相応の準備をしてしかるべきだ。しかし出会った彼らは地図どころか水すら持っていなかった。
”もともと車に食料や水は積んでたんだけどね、砂嵐やら巨大なミミズだかへびだかに襲われたりでなくしちゃったんだ。”
巨大なみみず???とアビドスの一同が疑問を浮かべると同時に、校内への侵入者を知らせるけたたましい警報が鳴り響いた。
「カタカタヘルメット団です!皆さん戦闘準備を!」
ここ最近頻繁に襲撃を仕掛けてきていた連中だった。
「懲りずに来たわね!こっちは補給も済んで準備万端なんだから!」
これまで弾薬などの補給を気にしつつ受けに回るしかなかったがシャーレの協力を取り付けた今、これまでのうっぷんを晴らすがごとく気炎を上げる一同に、先生の声がかかる。
”私も手伝うよ。これをつけてもらえるかい?”
先生が生徒たちに通信機器を渡すと自身もインカムを身に着ける。
”必要な時だけ指示を出す。みんなは好きに暴れて!”
「「「「了解!」」」」
アビドス高校の校庭は連日の襲撃に耐えるため机やいす、ロッカーなどを張り巡らせたバリケードをところどころに設置している。周囲は塀でおおわれている為、校門から侵入してくる外敵を迎撃する形である。
その迷路を上からアヤネが監視し時に補給を落とす。シロコとセリカが縦横に駆け撹乱し、ノノミが弾幕により制圧し、ホシノがその大きな盾で防ぐ。補給の心配のなくなった各人が最大限のパフォーマンスを発揮し、これまで培われた連携を発揮すると、校門の前を埋め尽くしていたヘルメット団はみるみるうちに数を減らしていた。
「おい、あいつらもうろくに弾薬もねぇって話じゃなかったのかよ!」
「奥になんか大人がいないか?…あれはシャーレとかいう連邦生徒会の先生じゃ…」
次第に旗色の悪さを察したヘルメット団だが、そのリーダーはまだあきらめていなかった。
「奥の手ってのは最後まで取っとくもんだ…おい!あれもってこい!!」
「おやおや~?なんだか引いていくね~」
先ほどまで数で押しつぶそうとしていたヘルメット団たちが引きの姿勢を見せたことにホシノが疑問に思うとともに、通信機から声が入る。
「ホシノは3m後方のバリケード裏で盾構えて!ほかのみんなは盾の陰に!!」
先生の真剣な声にはじかれたように皆走り出す。一番距離の離れていたシロコが滑り込んだ直後に閃光がはじけた。
「…各カメラ復旧します。被害状況を報告。校庭に穴が開いてます…校庭内の3ヵ所、通常のものより破壊力が高いように見受けられますが戦車砲による砲撃と推定、3両以上いるようです」
先生へ被害状況と想定される可能性を伝え、それをもとに戦術を練る。その間に校門に3両の戦車が見えていた。
”(生徒同士の戦闘に直接手を出すのはあまりよくないと思っていたけど、さすがにこれは危ないかな…外部操縦の無人機みたいだし)…ゼロ、お願いできるかい?”
少し申し訳なさそうな顔をした先生がゼロに目をやると、ゼロはうなずき、指揮を執っていた先生のいる高台から飛び降り駆けだした。
「下手して校舎吹き飛ばすなよー」
「でけぇラジコンみたいなもんだからあんまり細かいことすンの難しいんだよ。あの
「なんか突っ込んでくるぞ?」
先生の指揮を執っていた位置から赤い人型がかけてくるのが見える。入り組んでいる校庭をすさまじい速度で駆けてくる。もはや残像を残しつつ走るゼロはアビドスの面々が隠れているバリケードを飛び越した。
「えっ?ゼロ!?」
「うへぇ~、とんでもない速さだぁ」
”みんな聞こえるかい?正面の戦車はゼロにまかせて”
「任せろったって…あんなの一人でどうにかできるの!?」
セリカの心配をよそにゼロは加速し、赤い残像を引いていく。
「あぁ?構わねぇふっとばしちまえ!」
3両の砲塔が一斉にゼロに向くが、巧みにバリケードを活用して縦横無尽に駆け回り、狙いをつけさせない。すると
「爆風でも吹っ飛ばすくらいできんだ、さっさと撃っちまえ!!」
焦れたリーダーの指示が飛び、おおよその狙いをつけた戦車砲が同時に火を噴く
ギュインギュインギュインギュイン…デュオーンッ!
妙な音を響かせたゼロの持つ
「んなっ…はぁ!?」
驚愕するヘルメット団(とセリカたち)をよそにゼロに通信が入る
「アビドスのみんなには下がってもらったから撹乱はもう十分だよ。」
先生からの通信をうけ、派手な動きでの要道は必要がなくなった。最短で戦車に詰め寄る。
戦車の目前まで迫ったゼロは
”ゼロ、できれば情報が欲しい。一台は遠隔操作の電波を受信しているアンテナだけ破壊してほしいんだけど…”
『了解した、位置を教えてくれ』
「戦車上部背面の光っているアンテナです!」
アヤネの情報とともにノータイムで駆け出し飛び上がるゼロ。いくら180度旋回の利く戦車も直上ばかりは狙えずすきをさらす。
『…見えた』
ロットを使いホッピングのような動きで跳ねたゼロはヘルメット団の目の前で着地。ゆったりとした動作で立ち上がる。
「ひぃッおっおたすけ!!」
『…俺は人間は襲わない。』
「…へっ?」
軽くパニックに陥っていたヘルメット団はゼロの言葉にわずかに平静を取り戻すが・・・
「ゼロさんが許してもただで返すわけないじゃないですか~☆」
ニコニコしているのに妙な圧を備えたノノミが校門に立ちふさがる。
「うへ~、ゼロさんってば強いんだね~」
「ん、あっという間に3両も無力化した」
「人間とは戦わないって、そう言うポリシーがあるってこと?」
ほかのアビドスの面々が合流してくる。
”とりあえず、ヘルメット団のみんなは、ちょっと先生におはなしをきかせてほしいな?”
アビドス高等学校防衛戦は、こうして幕を下ろしたのであった。
ロックマンゼロの転送(データにしてバラして先で再構築)ならワンチャンシッテムの箱なら行けるか?で出来上がったクロス。
ゼロさんつえー!をやりたかったのと人間を襲うレプリロイドはイレギュラーだから元イレギュラーハンターのゼロのやることじゃねぇな…の流れで戦車が強くなった話。