更新が遅くなりましたすみません。
最後まで読んでいただけると嬉しいです
あれから数日、葬儀もなく、佐倉咲月は戸籍上死んだ。
身体にも変化があった。まず見た目が全くの別人になった。それと、身体能力が上がった。変化はそのくらいだ、あと、戸籍も準備させていたのでなんの支障もなく生活できている。なぜか六花さんの分の戸籍も準備されていた。
更に数日がたった頃、高校の制服と学生証が家に届いた。前、自分が行っていた場所でもなければ、近い場所でもない。なんなら調べても出てこない、そんな怪しい高校に行ける証をもらったのだ。
「なんだ、これ。」
そこには{怪異対策学園への編入について}と書いてある書類が入っていた。
「怪異対策学園か…まぁ怪異と戦うなら行った方がいいだろ多分。」
ドンドン ドンドン
「誰だ、インターホンくらい鳴らせばいいのに」
などと文句をたれながら玄関に立った。誰かはまぁ予想はできているけど、何の用だろうという疑問を抱えているがそれは扉を開けたらわかることだ。
ガチャ
「六花さん、何の用?」
「佐倉!佐倉!見て制服、高校の制服!似合ってる?似合ってるでしょ?」
やけにテンションが高いと思ったが、まぁ良く似合っているのは事実ではある。
「六花さん、可愛い、似合ってる。」
「心の籠もってないお世辞をありがとう。」
そう、六花さんは嫌味そうに言った。だが僕は精一杯言ったつもりだし、お世辞ではない。そういう風に伝えようと口を開こうとした、その瞬間、いや瞬間よりも短い、同時に限りなく近い、刹那。少し遠くから爆音が轟いた。どの程度の大きさかはわからないが、とても大きい音だったことに違いない。
「佐倉、怪異だ、行くよ!」
「はい!」
急いだ、走った、これまでで1番急いだ。
「いた、あれ。」
初めて見た、というと嘘にはなるが怪異という怪異は初めて見た、燃えている人型のなにかという感じだった。
「あれは、火前坊モドキ、火前坊みたいな見た目だかららしいけど、あんまり似てないと思うのよ、佐倉もそう思うでしょ?」
「火前坊を見たことないからわかんないよ…」
「まぁ、そうよね。」
「ていうかあいつ何なんだ?怪異って人の念とかで発生する現象やもののことって言ってだと思うんだけど?」
「あれはねネットが生んだ怪異よ、人を炎上させるそんな念から発生したの。下級怪異だし佐倉でも勝てるわ。」
勝てるって言われても、戦い方なんてわからない、でも戦わないと話にならない、それに決めたんだ戦うって、
「なにぼーっとしてんの、早く!意外とやれるから。」
そう言われ背中を蹴られた。
火前坊モドキと目が合う。
もう逃げられない、そう告げられるような気がしたのは、その覚悟をこめたというより、殺意をむき出しにしたのような目をしていたからだ。
そこまでの殺意を向けられたことはないので、戸惑ってしまった。そう、バケモノを前に戸惑ってしまったのだ。
そんなの死ぬに決まっていた。
そう思った、刹那──攻撃をするでもなく火球を溜め始めた。
あの刀がなければ今の僕では勝てない、でも、どうやって。
心や、魂が関係しているのかもしれない。
一度、六花さんに聞いたことがある、なぜ【願い桜】は刀になったのか。
その時はこう言われた
『それは、佐倉の魂とか心の形?とか色、要するに、佐倉を構成する要素と1番合致した武器が刀だったことよ。』
と言われた。
考えたって仕方ない、試す他ないのだ。
こっちはもう心の準備はできてる。火前坊モドキの方へ右手を伸ばした。
どうやら向こうも準備ができたらしく、火球が飛んで来た。
「受け止める!」
「は?何やってんのよ!佐倉!」
そりゃ驚くだろう。それでも──やめない!死ぬかもしれなくても、それが僕の覚悟の示し方だ!
火球が掌に当る。とてつもなく熱い。そして痛い。だがこれが僕の覚悟の示し方だ、僕の覚悟に応えろ!【願い桜】!
火球、は濃い煙を残し───静かに消えた。
残ったものは、濃い煙と地面の焦げだけだった。
そう、火前坊モドキは勝ったのだ。
火前坊モドキは"油断"していた。
空から風切り音がなる。火の粉が舞う。君を纏う炎が太陽のように地上を照らす。今後も君は私の太陽でいてくれるのだろうか。
「僕は!まだ死ねないんだぁぁぁ!」
燃え盛る刀が、火前坊モドキに当たる。地面に当たる。
火前坊モドキは消滅した。
❨火前坊モドキ討伐完了❩
「佐倉!大丈夫だった?」
「うん、大丈夫。」
「心配させんじゃないわよ!」
「ごめ…ん……」
あれ?目の前が暗くなって──行く─
目に明るい光が入ってくる
「嬢ちゃん、佐倉くん起きたよ。」
誰だろう。悪い人ではなさそうだ。
「佐倉、起きた?大丈夫?」
「うん、まだ頭が痛むけど。」
「良かった。初めての戦いであんなこと出来るなんて、すごいわ。でもその反動で倒れちゃったのよ。もうあんな無茶しないでね?」
「うん、もうあんな無茶しない。」
「とりあえず佐倉くん、初任務お疲れ様。」
「はい、ありがとうございます。」
「佐倉、紹介するわ。この人は
「よろしく、佐倉くん。」
「よろしくお願いします。」
僕は初任務、…はたして、あれは任務と言えるのだろうか?ここはとりあえず任務ということにしておこうと思う。まぁ初任務を終え、カフェ『黄泉』で労ってもらい、夕飯を済ませ、帰路についた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回更新がとても遅くなりました。
次回はもう少し早くします