怪異対策学園に入ってから約2週間、転校生として、入ったのに友達の1人出来なかった...理由は十中八九僕のコミュ障だろう。まぁいい、六花さんの方は友達ができたようだし。
それにしてもつまらない、授業は簡単だし、話す人もいない、それに、怪異に関しては何も習わない、部活にでも入ろうかな...
「佐倉ーー!」
ドンっ!時間の割に日当たりの良い廊下に鈍い音が響く。擦り傷ではすまないだろう。
「痛っ!六花さん!落ち着いてよ。」
「うるさいわね!佐倉がトロいのが悪いのよ!」
最初の頃の六花さんは、ミステリアスでクールな少女、ホラー小説に出て来ても違和感ない感じだったが、最近は典型的なツンデレお転婆娘といった感じだ。それだけ素の自分を僕に見せてくれているのだろう。
おそらく黄泉人になって長い、故に孤独の時間もそれは沢山あっただろう。人は孤独が続けば愛に飢え幼くもなるだろう。それにこんなわけのわからない状況で整理がつくわけがない。時間の問題ではないのだろう。
今つらつらと言葉を並べたがこれは憶測の域を出ない、机上の空論というやつだ。
ところで一つ本人に直接聞いてみたいことがあるのだ、なぜ敬語でないことにこだわるのか。
短くがあるが僕からしたら非日常を共にした仲である。その中で、六花さんは信用や、信頼といったものに重きを置いている。それが…転じて敬語でないことをこだわるのだろうか。
自分には関係ないと切り捨てるのも冷たいかもしれないが、極論他人事だ。
「ところで六花さん、面白そうな部活ない?」
「うーんそうね、黄泉人研究部ってのがあったわ!」
「なるほど、入部届出してくる。」
「即決ね」
「正直、なんでも良かったから。」
「なら私も入部するわ!」
「賑やかになりそうだ。」
「なんか馬鹿にされた気がするわ!」
「してないよ」
「そう?」
「そう。」
「取り敢えず出しに行きましょ。」
前言撤回、案外学校も楽しいかもしれない。
そして僕等は、部活へと足を運ぶ。
「どんな部活なのかな?」
六花さんは目をキラつかせながら無邪気に問う。
「楽しければいいけど。」
僕は心配そうに答えた。
そんなこんなで部室前に着いたのだが...
「黄泉人いないから研究できねぇ!」
「マジでどうする?1年に2人黄泉人来たらしいしワンちゃん?」
「それに賭けるしかないな」
どうやら僕等が最初の黄泉人らしい。
バーン!
「!?っ、六花さん!?」
六花さんが思いっきり扉を開けた。
「噂をすればってやつか。入部希望かな?それとも戦線布告?」
部長らしき人が言う。
「入部希望よ!感謝しなさい!」
「ちょっと、六花さん偉そうすぎ、一様先輩だよ?」
「いや…いいよ、黄泉人なんだ、僕より長い間生きてるだろうから。」
そこで部室を見渡すと、本棚には黄泉人に関する本、ゾンビや吸血鬼まで...要するに不死身や、蘇りまで調べているんだろう。
部員はパッと見た感じ僕等を除いて3人。
十字架のペンダントを首から下げ、十字架の指輪を付けている、おそらく吸血鬼狩りだ。
その隣には、目が赤く、綺麗な白い髪、透けているかのような肌、ギラつく牙、おそらく吸血鬼だろう。
そして最後は、目の前に居る、胡散臭そうな部長、なるほど不死身狩りか。
「その首の青い焼印、不死身狩りライセンスですよね?」
なぜ僕がここまで詳しくなったのかは、拳慈さんに教えてもらったからだ。
「そうだよ。僕は不死身狩り、不死身の怪異、不死身になってしまった人を殺す、殺してあげるのを生業にしている。」
殺気を隠すということを全くしていない、おそらく煽りだろう。
「先ほど言った通り入部希望です。敵意は微塵もありません。」
「なるほど──殺気に気付いたか...。合格入部を許可する!2人ともね!」
殺気が消えた。やっぱり関わったらダメなタイプかもな。
「一つ言っておくよ、ちゃんと研究するからね?覚悟しといてね?無理強いとかは絶対しないから。」
「取り敢えず今日は依頼に一緒に来てもらう。いい?」
「はい!全然問題ないです。」
「私もいいわよ!」
「移動は新幹線!今から出発!」
「はぁ!!」
あまりに急だったので声が出たが、まぁ、仕方ないよな。僕等が来たのが急出したな。
「佐倉!安心して!拳慈さんには連絡したわ!」
「なんかわくわくしてません?」
「してるわよ!」
「新幹線は初めてかい?なら今回で慣れてくれ。今後沢山使うから。」
「そういえば先輩、名前なんて言うんですか?」
「あの小さい吸血鬼が、
新幹線に乗るまでは語るようなこともなかった。なんなら依頼の場所まで何もなかった。
そして到着した。
大地主が統治する田舎という感じで、大きな館が3つある。
「涼しいね〜、ちなみに、今回の任務、中級以上の怪異が関わってるから。」
唐突、死恵先輩の口から発せられた言葉に僕は、開いた口が塞がらなかった。
呼んでくださりありがとう。投稿遅くてすみません。今後も、首を長くして待ってくれると嬉しいです