NameLessSEED's -名無しの種子達-   作:マサンナナイ

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ガーディナ・・・

今の中層で一番大きな勢力だね

どうってことない普通の()

自分たち以外は皆殺し、必要なモノは殺して奪う

戦士が一番偉くて他は奴隷

そういう普通のニンフの()
 



働く種子達

 

「私達全体が向かっていた致命的な破綻は回避できた・・・でもこれで良かったなんて思えないのはなんでだと思いますか?」

「そんなの見れば分かるじゃないですか管理人さん、中層大森林の第四基地局がハックされてます」

 

 つい口が悪いとは思いつつも「クソが」と私達が苦労して施設している通信システムに迷惑をかけてきている連中に対する罵倒の一言を漏らしてしまう。

 

「念のため、それって現地ニンフからのアタックの可能性は?」

「こっちのプログラムを正しく読んでセキュリティ抜いてます、表層のスクリプトだけでなくC言語まで理解してる現地民はちょっと想像できないですね」

 

 答えは分かっていたけれど念の為に確認すればとても丁寧なお返事を返してくれるのは緑色のロングツインテールの少女。

 私と同じ少女人形であるのだから断じて不細工なんて事は無いけれど、面と向かえばその濃緑色の瞳に全く生気が無い上に表情筋まで死んでいるせいで思わずこのホド(世界)のどこを探したって存在しない筈の精神病院への受診を勧めたくなってしまう。

 

「と言うか、現地のニンフってヘッドセット(拡張頭環)による思考入力に慣れ過ぎてプログラミングの概念すらない感じですし、同種の大半だって頭環任せ感覚頼りが主流になっちゃってますし、便利なのも考えモノですね」

 

 最近では他の同種達から私が大量の仕事を押し付けて働かせ過ぎているからあんなやつれた顔をしているんだとか、事実無根な噂が立ち上り、そのせいで私達が管理している掲示板では彼女の事を【シャチクサン】と呼ぶ風潮が強くなっている。

 

「はぁぁ、仕方ないですね、一度大森林の第四をネットワークから切り離して現地で、サナダさんに頼まずに済む程度の破損なら・・・」

「いえ、すぐ対処します・・・やっぱりこの人、素人に毛が生えた程度ですね」

 

 どこを見ているか分からない真ん丸な瞳孔を複数のモニターへ向けている彼女の頭部に装備された一対の角に見える拡張頭環(Alv413 g2 Varches)が先端部の発光部を点滅させ、私では真似できそうにない高速情報処理を行っているらしい緑髪のニンフの目の中に電子回路にも似た光の線が走る。

 

「ほらぁ、自分に攻撃が来る事を考えてない、こっちのホームグランドに有線を繋げばどうなるか、ふふふっ、教えてあげる」

 

 それから数分の後、通信システムのステータスグラフを表示するモニターへ向けられていた彼女の口からブツブツと漏れていた呟きが止まり、ピカピカと警告灯の様に光っていた拡張頭環が輝きも消え。

 ニタリと口角だけが急角度で吊り上げて彼女が自分用のワークステーションから私のいる方向へと少し不気味に感じてしまう顔を向けてくる。

 

「処理しておきました、ハッキングしてきた同種の拡張頭環、OSから直さない限り使い物になりません・・・そのうち双子ちゃんの所に駆け込んでくるでしょう」

「ご苦労様です、あの・・・シャインさん、そろそろ休憩しても良いと思いますよ?」

今日(・・)の定時はまだですよ? 犯人を荒事担当の人達に知らせておかないと、それにハックされた基地局の破損の確認と」

「どんな仕事だって合間の休憩時間は必要でしょうがっ、6時間以上の無休業務はウチでは認めていません!」

 

 文句なしに有能だけれどワーカーホリックが過ぎる同種へとちょっと強めのツッコミを入れて約10時間前から拠点のデスクトップになんだかんだ理由を付けて齧りついている仕事仲間を休憩時間に送り出す。

 

「あ、ちょっと待ってください」

「はい、やっぱりお手伝いできる仕事があるんですね?」

 

 とぼとぼと職場から出ようとしているさっきよりさらにショボくれた顔になったシャインさんの背中にそのうち伝えようと思っていた連絡をついでに伝える為に声を掛ければ振り返った顔が一瞬だけパッと明るく柔らかい表情を浮かべ。

 

「シャインさん、貴女の有給休暇がそろそろ240時間超えます、近いうちに消化してください」

 

 数十社から何度もご活躍のお祈りを受けた末に就職した会社だからこそ思い出深く、働き始めたら禄でもないクソ職場だったから恨み骨髄に刻まれた、だからシャインと言う明るそうで実はドが付くブラックな名前を名乗っているニンフの明るくなった顔が一瞬でまたやつれた。

 

「しっかり休んでくださいね、機械根での誤魔化しは認めませんよ」

「おつかれ・・・さまでした」

 

 緑髪のツインテールがこの世の終わりみたいな顔色でチラチラと同情を乞う様な視線を向けてくるけれど言う事を言いきった私は犬猫を追い払うように手をパッパッと払う。

 

「ふぅ・・・さて、残った仕事を片付けますか」

 

 全く事実無根なのに最近の私に対する他の同種達の評判が『強者の後ろで笑う腹黒三つ編み』とか『アタオカ種子上位勢の一人』とか、『油断してる同種を借金漬けにして激務を強要するニンフの風上にも置けないヤツ』などと言う事実無根なモノばかりになる一因がシャインさんのワーカーホリックにある事は間違いないと思う。

 

「そう言えば、もうこの世界に落とされてから二年以上経つのか」

 

 拠点の壁に掛けられたネットワーク監視用のモニターに表示されている“Time-Record=1,140,080/minutes”と並ぶ数字を見てふと思う。

 

 ザトウさんや大工さん達と共に空き巣同然に手に入れ、サナダさんと言う得難い電子機器の専門家の協力を得て拠点を改造し始め、ある日どこから話を聞いてきたのか「ここで働かせてください」と頭を下げてきたシャインさんを雇い。

 

 その後も協力的なニンフ達を引き入れて東奔西走して同種間の通信システムを確立した。

 

 あれやこれやと抱えて忙しくしていたからか、それとも昼も夜もあったモノじゃない一歩先が闇に満ちた環境ゆえか、言い訳がしたくなるけれどやはり人間ではない(年を取らない)機械の少女に宿った精神は少しずつズレを重ねていくのだろう。

 

 それでも悪い事ばかりではない、熱いプライドを滾らせた料理人達のおかげで最低限の人間性の破綻が回避されたし、それに伴って秩序の崩壊も今のところは心配しなくても良い。

 

 多くの同種の心を救った一杯のうどん、cellの性質変化の多様性を文字通り身をもって知った者達はそれまでの理不尽で困難な環境に挫けた精神と身体を凄まじい勢いで奮い立たせて動き始め。

 ある者はより多くのcellを得る為に異形の自動機械へ今まで以上に精力的に挑み、ある者はcellの利用方法を模索して幾つかの新たな発見を手にして、活発になったcellの需要とそこから製造される新しいアイテムに目を付けて人間だった頃の様に商売を始める者まで現れた。

 

 かつて通信システム(ネット掲示板)を起動させて間もない頃の私達の拠点を襲った七人のニンフも料理部への仕事を紹介した後は特に問題を起こす事無く真面目に働き、少し前に全員が私の行った制裁によって失っていた顔と身体(造形情報)を買い戻して真っ当なニンフへと戻ったと料理部の責任者である料理長さんが言っていた。

 

「だから悪い事をしたって・・・一度痛い目を見て真面目にやり直すなら救いもあるんだけど」

 

 だが、良い事ばかりではなく大きく前向きな方向へと進み始めた同種達から程度の差はあれど無視できない被害を発生させる害悪種子と呼ばれる同種もまた現れた。

 

「身体が機械になったって元が人間なら仕方ないのかもしれないのかな」

 

 その中の一人についさっき仕事の邪魔をされた私は本日何度目かの溜め息を吐いて自分用にカスタムされたカチューシャ型拡張頭環を軽く撫でてシャインさんが処理を終えた後の通信用中継器の状態を瞳の中に呼び出す。

 

「おぅい、お嬢いるかい?」

「あれ? サトウさんどうしたんです?」

 

 頼りになる工作部(サナダさん)へと発注する修理用部品を脳内でリストアップしていたら部屋のドアが開いて縞模様の着流しを肩で揺らす金髪褐色肌のニンフが顔を出して私へ挨拶代わりに片手を上げた。

 

乗っ引き(のっぴき)ならねぇ用事があるってぇって連中がいてな、ちょいと話を聞いてやっちゃぁくれねぇかい?」

「用事ですか?」

「お嬢の腕を見込んで是非にってんでな、まぁ、アッシも知らねぇ奴らじゃねぇからよ」

 

 普段から頼みを快く受けてくれる友人からの頼みを断ると言う選択は無い、無いんだけれど言うべき事は言っておかねばならない。

 

「サトウさん、私の腕が頼りになるって言うならお嬢呼びは止めてくださいよ」

 

 日ごろのお礼として服飾業を始めた同種に頼んで作ってもらい私がプレゼントした上着を身に着けてくれている軽量級鎧殻姿のサトウさんが華のある顔に「へっへっへ」と悪びれの無い笑みを浮かべ、私達は依頼者が待っている場所へ向かう事にした。

 

「場所は中層、ついでに見ておきたい物ありますし問題ないですね・・・で、その依頼をしてきたニンフ達と言うのは?」

「ああ、五人組でどいつもこいつもスネークってぇ名乗ってやがる連中でよ・・・頭目は、えぇと、ジャックだのジョンだの、アッシに顔見せる毎に名を変えやがる妙なニンフでして」

「スネークって・・・えぇ・・・」

 

 そうして、機械根への道すがら中央大洞穴の薄暗がりを友人と並んで歩きながら私は差し当たっての事前情報を聞き取りしていく。

 

 まさか、その時に出会った五人の蛇を名乗る鎧化兵小隊からの依頼で作ってしまった装置がその後の私個人だけでなくドールズネスト全体へと波及する大事件の切っ掛けだとは想像すらしていなかった。

 

 

「いや、白いスニーキングスーツに金髪オールバックって、ザ・ボスじゃないですか?」

 

 意識して声を作っているのか、それとも素でそう言う声帯を持って生まれたのか、少なくとも人間だった頃の私の記憶のそれとビックリするぐらい彼女の声と雰囲気は似ていて。

 

「あら、分かる?」

 

 ガーディナが実質支配しているドールズネスト中層に繋がる機械根から程々に近い廃ビルの一室で暗色のボディスーツと軽量鎧殻を纏った四人の弟子を相手に鎧殻を身着けずに組み手を行っていた元自衛隊員だと言うニンフが少し嬉しそうに笑った。

 

・・・

 

【スレッド抽出】 《指定ID/ bahkT2DerOy》

 

■■:名無しの種子

 アルカンド着いたぁ!!

 

  photo

 

 絶景! 絶景! マジ水キレイ!

 

■■:名無しの種子

 お前らが散々馬鹿にした私のパンでココにグルメ革命を起こしてやんよ

 

■■:名無しの種子

 まさしくブルーオーシャンってヤ~ツ♪

 貧乏舌のニンフどもが美味い美味いと踊る姿が目に浮かぶわw

 

■■:名無しの種子

 ≫■■ シラスちゃんと仲良くなって裏道教えてもらった

 お前らには教えてやんねw

 

■■:名無しの種子

 負け犬の遠吠え乙

 後追いドモがヨチヨチ登ってくる頃には私のパンがブーム起こしてるからwww

 

■■:名無しの種子

 おかしい、なんかパン売れない

 

■■:名無しの種子

 そんな事無いし、ちゃんと改良してるし!

 

 いや、流石に日本で売ってたのと比べるとまだ負けてるかもしんないけどさ?

 

■■:名無しの種子

 【悲報】私のパン食べ物と認識されて無かった

 教団が運んでくる配給食しか知らないって想像以上にヤバない? この国

 

■■:名無しの種子

 それがなぁ、ふふふっ

 実はちょっと前からリピーターがついたわけよ!

 

■■:名無しの種子

 つまり私のお店はこれからってワケ

 薄利多売で未来のカモネギを引っ張り込んじゃうから

 

■■:名無しの種子

 近くに喫茶店開いた種子がっ!

 どっから来やがった、私のシマだぞこのコロニーは!

 

■■:名無しの種子

 私のパンが貧相なクッキーと紅茶に負けるわけないんだよなぁ

 

■■:名無しの種子

 ええいっ、甘味、甘味がそんなに偉いのかっ!

 ちょっと育房まで戻って砂糖製造用のcellタンク作ってくる!

 

■■:名無しの種子

 ホント良い子!

 この子がいる限り我がパン屋はエセお嬢様がやってる喫茶店なんかに負けない!

 

   photo

 

 見よこの笑顔を! 私の常連客ちゃんカワイイだろ~♪

 

■■:名無しの種子

 コンソメ風スープのセット

 ちょっと原価率悪いと言うか・・・赤字になるけどあのですの種子(・・・・・)に舐められたままじゃいられないんだよぉ!

 最近、浄水層まで登ってきてる種子もちらほらいるし、先駆者として何とかシェアを守らないと!

 

■■:名無しの種子

 ちょいと下に戻って新しい具材仕入れてくる

 料理部でハム作った種子がいるんでしょ?

 

■■:名無しの種子

 なにこの分子構造ぉ、必要cell重すぎでしょ

 

■■:名無しの種子

 いやでも・・・原価高くついてもハムサンドとコンソメスープのセットは絶対売れるっしょ!

 

■■:名無しの種子

 あの子に食べさせたら驚き過ぎてほっぺ落ちるぞ絶対w

 

■■:名無しの種子

 え?

 

■■:名無しの種子

 は?

 

■■:名無しの種子

 どう言う事?

 

■■:名無しの種子

 謨吝屮縺ョ蜈オ螢ォ縺九i縺ゅ?蟄舌?鬆ュ縺?縺第ク。縺輔l縺

 

■■:名無しの種子

 よく覚えてない

 気が付いたらシラスの教会で座ってた・・・

 

■■:名無しの種子

 異端審問、なんでだ

 

■■:名無しの種子

 配給以外の食べ物食べるのがそんなに悪い事なの?

 

■■:名無しの種子

 それなら悪いのって私じゃん、なんであの子が・・・

 

■■:名無しの種子

 生きたまま生体部品剥ぎ取られるなんて

 そんな悪い事してないよあの子

 

■■:名無しの種子

 私みたいな商売する為にニセ信者やってたのと違って本気で女神とか教会とか信じてて

 

■■:名無しの種子

 ・・・は? なにそれ

 

■■:名無しの種子

 ≫■■ 意味わかんない

 ネマ殺して新しいニンフが産まれなくなったのソイツのせいって事?

 

■■:名無しの種子

 周りのコロニーの女王洗脳して、少ない配給で働かせて、徴兵までして

 

■■:名無しの種子

 そのくせ、永遠の繁栄? 自分で新しいニンフ作れなくしておいて?

 

■■:名無しの種子

 何も解決できてないくせに、ネマの代わりすら出来ないくせに大口叩いて何様なの?

 

■■:名無しの種子

 同じコロニーの出身だから責任とか言って姉に妹を殺させるのが平和の為の教団のトップ?

 

■■:名無しの種子

 それで、退屈そうな顔で「やっぱり命令通りにしか動かないな」ってふざけてんの・・・?

 

■■:名無しの種子

 許さない

 

■■:名無しの種子

 

 殺してやる

 

■■:名無しの種子

 

 教会長イーデン・・・絶対に、殺してやる

 

 

【パンと】アルカンド弾圧対策委員会 part22【スープを】

Time-Record=1,792,666/minutes

1:名無しの種子

 ここはアルカンド中央教会が支配下の小コロニーへ行っている弾圧を打ち壊す為に集まった同士が情報を交換する為のスレッドですの

 

 これまでの諸情報のまとめはこちらのリンクをご覧くださいまし

 

document

 

 現在、立案者である【パン屋】は諸事情によりスレッドに参加できない状態にありますのでわたくし、【喫茶店】が進行を担当いたします

 

 

95:名無しの種子

 教団内の協力者から上級権限持ちの『匂い』を入手しました、本部に輸送中

 

96:1

 手筈通りに進んでいますわね

 

97:名無しの種子

 スネークから手に入れた【ポプリ】とか言う識別偽装装置、とんでもなく活躍してるなぁ

 

98:名無しの種子

 便利なのはそうなんだけど・・・ガーディナの内乱引き起こした原因だろアイツ

 

99:名無しの種子

 大義の為とは言え、戦争屋に借り作るの怖いな

 

100:名無しの種子

 あの蛇、三本の女王の新勢力と女王ぶっ殺されたガーディナ残党、見境なく引っ掻き回して戦争経済とかやってんだろ

 この世界はゲームじゃねえんだぞ

 

101:1

 利用できるものは利用するまで、ただし隙は見せない様に気を付けてくださいな

 アルカンドはあくまでもアルカンドとして今後も秩序を維持していかねばならないのですもの

 無粋な戦争屋を浄水層にご招待する予定はございませんわ

 

102:名無しの種子

 あくまでもアタシ達のターゲットは遊び半分で国家運営してやがるイーデンとその直属部隊だ

 

103:名無しの種子

 あいつに搾取されてるコロニーのニンフの生活までぶち壊すわけにはいかないかんな

 

104:名無しの種子

 パン屋、もう戻ってこないのかな

 

105:名無しの種子

 やっぱりスネークが複数いたって言う噂がホントだったのかも

 

106:名無しの種子

 改変受胎権限【ヴァルゴ】もスネークからの提供だっけ

 ・・・シラスの女王化と子供達の誕生は成功したけど

 

107:名無しの種子

 あいつが一番アルカンドの解放と幸せを願ってたのにな

 

 

225:名無しの種子

 SC部隊ファーストロット、戦闘訓練修了

 セカンドロット、サードロットも後数日あれば問題なさそう

 

226:名無しの種子

 と言うか及第点どころかめっちゃ優秀よこの子達

 言動がちょっと・・・ってとこ除けば

 

227:名無しの種子

 シラスチャイルド、全員産まれ持ってきた鎧殻が防御力度外視の高機動型ってのが少し気になるな

 

228:名無しの種子

 言うて捨て駒に使うつもりは元から無いけど中央教会との戦力差は少しでも埋めにゃならんのよ

 

229:1

 本命の部隊を中央に送り込む為に防衛戦力を引き剥す見せ札は多ければ多い程よろしいものね

 

230:名無しの種子

 こちら教団所有の工廠潜入中の種子

 シャーレとファルナの予備機から制御キーの複製成功

 

231:名無しの種子

 でかした!

 

232:名無しの種子

 良くやった、これで本番でアイツらのゲロビの警戒せずに済むな

 

233:名無しの種子

 順調だけど・・・なんかなぁ

 ちょっとハムサンド作ってくる

 

234:名無しの種子

 別にですの(・・・)がまとめ役って事に不満があるわけじゃないけど

 

235:名無しの種子

 これまで俺達引っ張って来たパン屋いないから・・・

 人数は多くなってるはずなのに小教会が何か静かに感じて落ち着かないな

 

 

499:名無しの種子

 ハティ派は妨害はしないけど協力もしない、代わりに中立領域として難民の発生時には保護を請け負うとの事です

 あと、我々の行動記録の為に小教会に記録員を置かせてほしいと言ってます

 

500:1

 問題ありません、ハティ様に感謝を・・・『了承いたします』と先方にお伝えくださいまし

 

 さぁ、必要条件は全てクリアされましたわ

 

 作戦決行は明日の明朝、これより5時間後まで各員最終確認を厳にお願いいたしますの

 

501:名無しの種子

 ついにか、電撃作戦だな

 

502:名無しの種子

 アルカンドに真の愛を!

 

503:名無しの種子

 弾圧からの解放を! 自由の為に!

 

504:名無しの種子

 いきなりテンション上げて、なんぞ?

 

505:名無しの種子

 張り切ってんねぇw

 

506:名無しの種子

 ↑茶化すな、正義の行いなんだから真面目にやんなきゃだろ

 

507:名無しの種子

 解放とか愛とかってなに言ってんだバカバカしい

 おまけに正義? 笑わせるな

 

508:名無しの種子

 ≫507 おま、言っていい事と悪いことあるぞ!?

 

509:名無しの種子

 おいおい、ここで仲間割れはダメだろっ!

 

510:507

 こんなバカバカしい事やる理由なんか、アイツがムカつくからってだけで良いんだよ

 正義だの革命だの言葉飾って誤魔化せば本当の理由が薄くなんだろうが

 

511:507

 ダチになった子達の笑顔が見たいってのに、それを実験だの退屈だったからだのとほざいて邪魔をする奴がいる

 

 だから俺達は目障りなソイツをぶっ殺す・・・理由なんざ、その程度でいい

 

 どうせ言い出しっぺのパン屋だってそう思ってんだろ

 

512:名無しの種子

 おま

 

513:名無しの種子

 なんか、ごめん

 

514:名無しの種子

 ああ、そうだよ・・・私はもう約束を果たせない

 出来損ないのパンを美味しいと言ってくれたあの子に

 もっと美味しいパンを食べさせてあげるって言った約束は永遠に果たせない

 

 だから今も変わらず、滅茶苦茶ムカついてる

 

 アルカンドの頂点にいるヤツを殺す理由にはそれで十分だ

 

515:名無しの種子

 !?!?!?

 

516:名無しの種子

 ちょ、だからこんな時に冗談は

 

517:名無しの種子

 こちら育房の物資調達部隊!

 パン屋復活! パン屋復活!!

 

518:名無しの種子

 キタ―――(゚∀゚)―――― !!

 

519:名無しの種子

 新たな女王を造ってイーデンを超えたぞオメー!

 

520:名無しの種子

 お前を待っていた!!

 

521:名無しの種子

 ついさっき身体の再構築が終わった、今からそっちに向かう

 手筈通りに進んでるみたいで安心したよ喫茶店

 

522:1

 あらあら、まぁまぁ、随分と遅かったじゃありませんのパン屋さん

 

 




 
中央教会の事が聞きたいの?

実質的にアルカンドを支配してる機関だよ

…そもそもが全部この機関のでっちあげ

女王の代わりを造ってみたら

意外と便利な事に気付いたみたい

他の窟も、女王を傀儡にして教化すれば

滅ぼさなくても自分達の一部にできる

こうしてできたのが中央教会とアルカンドという寄せ集め

 
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