INFINITE STRATOS-SEED-盾無き勇者 作:INUv3
別にシリアスな奴じゃないです。
話し方的に、口数が少し足りないだけで
落ち込んでいない時は普通に愉快なヤツです。
SHRが終わった後、俺は一夏に呼ばれた為
一夏の席に向かうと、金髪の少年…いや、少女だわやっぱ
そんな、あべこべ野郎を紹介された。
「アーラン!紹介するよ!最近転校してきた3人目の男子のシャルル・デュノアだ!」
そう言って、一夏が少女を見ながら言ったが
男士生徒として身分を偽っている奴に
わざわざ、首を突っ込むつもりは無いが…
もし、一夏が危険に晒される事があるならば
それはそれで許せないからな…仮面を被って
接触してやるか…クルーゼさんに習ったからな〜コレ
「新しい男子とは、珍しいな、俺も見付かったのは遅かったが、君は更に遅かったようだな…いや、これ以上の邪推は辞めよう。初めましてだな、シャルル・デュノア、世界で2番目の男子操縦者で最近、怪我をして寝込んでいた、アーラン・ドノミコスだ、アーランと呼んでくれ」
俺は、目を閉じながら微笑み
そのまま、友好の印として、右手を差し出す。
勿論、左手は見せているとも、敵意は無いぞ?
…今の所は…だがな
さて、反応はどうだろうか?
「う、うん、よろしくね!アーランくん!一夏が言ってくれたけど、僕の名前はシャルル・デュノアって言うんだ!フランスから来たんだけど、もしかしてアーランも日本以外の人なの?」
「(まぁ、確かに日本以外ではあるな…世界すら違うがな)そうだな、諸事情で所属している国家は言えないが、少なくとも日本では無いな、それにしても、一夏とデュノアは、この1週間で随分と仲良くなったんだな、ふっ、寝込んでいた、俺は出遅れてしまったな(笑)」
俺は冗談を言いながら、2人の仲を見る
一夏は、先程から無意識的なのだろうが
デュノアの右前に立っているし
デュノアは、そんな一夏の事を気にしていない…
つまりだ、俺が居なかった、この1週間で
既にデュノアは、一夏に性別がバレたのだろうか?
いや…早過ぎないか?…多分違うな
その後は、デュノアと一夏の2人と共に
どんな事があったのか会話していると
あの銀髪少女が、一夏に対して
異様に敵意を持っている事や、オルコットさんの
サンドイッチを食べた一夏が、倒れた事などを
教えられたが、チャイムが鳴った為、席に戻る
「(…今の所は敵意や観察する視線は無かった…更に言えば、スパイとしてはド素人すぎる事、ハニートラップとしては生娘過ぎる…何が目的だ…?それに、デュノアっという名前のスペルは、確か、ラファール・リヴァイブを世界に輩出した、デュノア社と同じスペルだった…う〜む、意図が分からなすぎるな…下手に手を出したら、痛い目を見るな…あまり、関わらないようにしつつ、一夏が危険な目に晒されそうになったら、織斑先生の元に連れていけば良いか…)…学園に復帰したとしても…問題は山積み…か(ボソッ)」
この学園は、厄介事に溢れているな。
あの無人機もだが、厄介事が学園に来る理由は
一夏と俺が居るからだろうがな…
「まぁ、今は授業に集中するか…」
ノートにペンを走らせる感触を楽しみながら
どんどん、日本語を翻訳して書いていく
それと同時に、一夏に見せる用の日本語で書いた
ノートを書き上げていくが、左腕が使いずらいな
とはいえ、以前の俺ならば3週間以上はかかった火傷が
1週間程度で治まった事には恐怖すら覚えたな…
「(…この身体は、相当な金がかかったのだろうな…コーディネーターは高額になればなるほど、治癒能力等も弄られているって事を聞いた事がある…つまりだ、俺よりは確実に上だな…そんな奴の親友を俺はやってたのか、面白いものだな)」
そうしていると時間は過ぎていき
授業は終わった後、次は外でISを使う為
皆は移動するが、俺は見学もさせて貰えない
…今の内に、イージスの状態を見ておくか…
そうして、パソコンを取りだしてから
端末にイージスの待機形態であるドックタグを
入れてからスキャンする…そのまま待っていると
突然、横から俺を呼ぶ声が聞こえた為
振り向くと、2組の凰 鈴音が居た
「アーラン!少し、良いかしら?」
「ん?どうした、凰?今回は2組と合同だと聞いていたが、行かなくて良かったのか?」
「いや…まぁ、行かなきゃダメだけど…アンタに御礼を言わないと行けないと思って…」
そう言えば、俺はこの1週間
療養に専念すると言って、面会を拒絶していた
その為、誰とも会わなかったのだ
「そうだな、俺が面会を拒絶していたからな、まぁ、気にしないでくれ、あの時、あの攻撃を防げる程の装甲を持っていたのは、俺だっただけだ、全身装甲じゃなければ、もっと酷い怪我を負っていただろう。必要な犠牲っという奴だ」
「そう…ま、本人のアンタが言うなら、私も納得するしかないわね…だけど、これは借りだと思ってるわ、なんか困ったら私を呼びなさい!出来ることなら、手伝ってあげる!」
「…(フッ)そうか、それは頼もしいな、凰、その時は是非とも、よろしく頼む。」
俺は笑いながら、右手を差しだすと、凰が握る
そのまま、笑った顔を見せたかと思うと
「凰ってのは他人行儀過ぎるわよ!今度からは鈴音か鈴!そう呼んで!」
「あぁ、分かった、改めて、よろしく頼む、
「うぇ…それは嫌ね…そんじゃ!また、会いましょ!じゃぁね〜!」
鈴は俺に手を振りながら、走って行った
「…元気だな、さて、問題なのは…俺の負傷を受けて、イージス…ISが学習したのか、幾つか誤作動を起こしているな…まぁ、一から直していくか」
まずは、ISが独自にOSを
書き換えようとしているから
適切なOSが何たるかを教え込んでいく
そうすると、クエスチョンマークを浮かべ
俺に問い質してくるが、それに逐一答えていく
そうすれば納得してくれるのだ
…人工知能に教育していたアカデミー時代を
思い出すな…懐かしいな〜
「次は、PS装甲を学習しようとしているな…いや、コレは…学習しようとしても、この世界では未知の物質を使っている事から学習出来ずのループに陥っているな…ふぅ…長くなりそうだ」
そこから、ISコアにPS装甲の元となった
クレセント・ニウム鉱石の内容を教えていくが
まるで、幼い少女に物事を教えているのと
変わらないな…うん、事案の香りがした!
だが、コレは人工知能に教育してるだけだうん!
何故、電力を流すと、表面に相転移が発生するのか
それを教えたり、電圧や相転移率に応じて
色彩が変化するのかを教えていくと
理解出来たのか、感謝された…人間か?
「最後は…あぁ、このバッテリーの効率化を求めているのか…確かに、スキュラを4発撃つだけで、ディアクティブモードになるからな、欠陥は酷いだろう…よし、こうするか」
俺はパワーエクステンダーの事を教えたが
あまり、理解されなかった為、不服だが
連合が作り上げた低電力高出力ジェネレーターの
事を伝えてみると、そちらにしましょう!っと
言う感じに、画面に表示された為
既存のバッテリーを使用しての作り方を
教えてみると、1週間で作成完了っと出た
凄いな…学習能力が高い…コレなら…
「…キチンとした道に導ければ…この子が他のISにも伝達させてくれたならば…争いは、少なくなるのだろうか…?」
いや…やめよう、1人?に背負わせるには
余りにも壮大な物事過ぎる…
そんな事をさせてみろ、変に勘違いを起こし
人類を管理し始めてしまう。
それは、双方に利益が少な過ぎる…
「…問題は、山積みだな…」
とはいえ、邪悪な心を持たない
無垢な、この子に、ちゃんとした道徳を与え
キチンと自立してくれたならば…
「…俺が生き残った意味があるだろう…」
俺はそう思いながら
新たな質問を投げかけてきた
イージスのコアに対して
適切な答えを教えていった
なんだか、愛着が沸くな…
…可愛いなコイツ、なんと言うか…
こう…妹みたいな感じがする…
…妹も弟も居たことないけと
「…さて、そろそろ、間食として、本音さんから貰った、これを食べるか」
俺は、しまった鞄から取り出した
ポテトチップスのチョコ掛けワサビ味を
取り出して、食べ始めた…味は、しない
刺激も感じないのは苦痛だな…
「…MSとの神経接続、あれがあった時…その時だけは、俺は味覚が戻った…だが、今はもう、リジェネレイトは無い…何とか精神が戻れば、俺も味がするのだろうか?…まぁ、味覚の次に無くなるならば、嗅覚が良いがな…流石に、視覚、聴覚、触覚が無くなったら困るからな(笑)」
…MSパイロットとしては
味覚は必要では無かったが
今となっては…
「皆と話し合いながら、食事を楽しめたのだろうな…」
戦争は、やはり何も生み出さない
何もかもを喪ってばかりだな
だから俺は想ってしまう…
「…あの戦争が無かったら…俺達は、会えなかったかもしれないが、それぞれの未来を歩み続けれたのだろうか…」
…よそう、未来の話だとしても
俺にとっては、既に過去の事なのだ…
贖罪は残ったが、それ以外は残っていない
だから、今を全力で生きよう…
あの後、4限目のチャイムが鳴ったと
同時にポテトチップスを食べ終えた為
残ったゴミを、ゴミ箱に捨ててから
誰も居ないであろう、屋上に行き
用務道具入れのロッカーから
拝借した掃き箒を手に持ちながら
出入口の建物の上の更に上に設置してある
貯水タンクの上を掃き掃除してから
ロッカーに入れてから貯水タンクの上で
横になる…春と夏の間でありながら
天気がとても良く、風も適度に吹いている為
とても気持ちいい…腕を枕にしながら
そのまま、惰眠を貪ることにした…のだが
屋上に誰か入ってきた…
まぁ、見えない場所で寝ているから
気にしないで寝続けるか…
「…どういう事なのだ、一夏…」
「?大勢で食った方が美味いだろ!それに、シャルルは転校してきて2日目だろ?右左も分からないなら、皆と交友を深めた方がいいじゃないか」
「そ、それはそうだが…」
…うん、修羅場だ、アレ
あ〜、一夏…お前…やったな?
コレは、酷い現場になりそうだ…
よし!面白そうだし、イージスの
ハイパーセンサーで、覗き見してやろ!
「い、一夏、ホントに僕が同席して良かったのかな…?」
「いやいや!男子同士仲良くしようぜ!今日から部屋も同じなんだしさ!まぁ、本当はアーランも呼びたかったけど、何処にも居なかったけど…」
「ありがとう…一夏って優しいね!」
「おう!」
…朴念仁ここに極まれり、デュノアは女だぞ
少しは気付け一夏、ハニトラされても知らんぞ
さて…このモニタリング楽しいな(愉悦)
「さ!まずはアタシからよ!」
「おぉ!酢豚だ!」
「冷めても美味しく作った、酢豚よ!昨日、食べたいって言ってたから、朝に作ってきたのよ!約束通りの品だけど、味濃いから、最後で良いわよ〜」
ほぉ!鈴は料理上手なのか
それに、気配りも完璧だな
まぁ、酢豚って物は分からないが
料理は綺麗だ、コレはポイントが高いぞ?
次はセシリアかな?
「う、うんッい、一夏さん!わたくしも今朝、たまたま偶然、早く目が覚めまして、こういう物を用意してみましたの!」
そう言って取り出したのは…
サンドイッチ…であってるよな?
いや、確かにサンドイッチなのだが
なんと言うか…変な違和感がある…
こう…食品サンプルに近しいものが…
「アレから、腕を磨きましたの!イギリスにも美味しいものがあると、知っていただきませんとね!」
「へぇ〜!言うだけあるな〜、それじゃあ、このマーマレードジャムから!」
そう言って、一夏が取ったのは
マーマレードジャム…だと思うサンドイッチ
いや、見た目は完璧なサンドイッチなのだ
だがな?…こう…嫌な予感がするのだ
アレは何なんだろうか?
あ、一夏が口にした…
急速に顔色が青白くなったが?
アレ、絶対ヤバい代物だろう。
劇毒も真っ青の即効性だな
「さぁ!どんどん召し上がってくださって構いませんのよ!」
「え、えっと…いやぁ…後で貰うよ…えっと、次は箒の…」
一夏…そこは正直に答えてあげよう…
これ以上、死者を出さないようにしろ!
具体的には、君の胃が死ぬ前に!
さて、次はヤマトナデシコ?の箒のだ
「私のは、コレだ」
そうして、取り出し、開いた中身は
アカデミーの図書館で偶然流し見した時に
記憶した、日本の郷土料理という物にあった
日本式弁当という物の様だ。
「おぉ!凄いじゃないか箒!全部、手が込んでるな!」
「つ、ついでだついで!私が、自分で食べた時に、美味いと感じる物を食べたいから、時間をかけただけだ」
「そうだとしても、嬉しいぜ!箒、ありがとう!」
コレが、ツンデレというやつか!
いや〜、人生で初めて見たぞ!
プラントじゃ、見かけた事が無かったからな!
「じゃあ!いただきます!(ムグムグ…)!箒!コレ、凄く美味いよ!物凄く手間がかかったんじゃないのか!?」
「(パァー!)味付けは、醤油に、生おろし生姜と、おろしニンニクに、みりんと隠し味に大根おろしをを混ぜた調味液に漬け込んでから、揚げる時の小麦粉に胡椒を混ぜてあるんだ!」
「本当に美味しいよ!ありがとう、箒!」
そう言って、1口貰った一夏は箒に戻す。
…そこで遠慮するのは果たして美点なのだろうか?
何だか…違う気がする…朴念仁め
「じゃ、最後に私ね、アレから料理の腕を上げたのよ?ほら、あーん!」
「あ〜ん!ん〜!美味い!1年前より更に腕を上げたんだな!」
「「あぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!?????」」
あ、アレが!伝え聞いた物!
『仲の良い、異性に対して、はい、アーンをする!』か!
は、初めて見たぞ!クソ!
クッソ、面白い光景ではないか!
これなら、アスランに教えてやれば良かった!
クソォ〜!前の世界の俺!教えてやれ!
「そうでしょ、そうでしょ!まぁ、お父さんと、離れ離れにはなっちゃったけどさ…コレでも、料理屋の娘よ?幾ら代表候補だって言っても、料理からは離れられないわよ!」
「流石だな!」
「あ、コレ、僕、知ってるよ!日本のカップル同士がするって言う『はい、アーン』って奴だよね!2人は仲睦まじいんだねぇ〜!」
「な、何故!彼奴とはアーンをするのだ、一夏!」
「そうですわ!やり直しを要求しますの!」
「なら、1口ずつ、皆でおかずを交換する時に、一夏に食べさせるのは、どうだろう?」
ん〜、面白かった!
さて、後、20分以上はあるな…
寝るか…
「そ、それは良いですわね…」
「い、一夏が良いって言うなら…」
「お、おう?いいぜ?」
その後か?一夏に食わせてたな
無理やり…凄い光景だったっとだけ
まぁ、その後はハイパーセンサーを切って
空を見てたから、分からなくなったけどな。
次の日の放課後となった時
一夏に誘われて、ISアリーナに来たのだ
別に断っても良かったが、近接戦をしていた
俺の動きを見て、参考にしたいからっとの事だ
…PS装甲はISコアの演算力でさえ
よく分からないという結果が出たとはいえ
無闇矢鱈に出していいものでは無いからな
一夏には、イージスが壊れている為
見学のみにするが良いか?と聞いたら
OKを貰えたから、観客席で観戦する
俺が居る席の近く…というか、ほぼ下には
打鉄を纏った、学園の生徒達が
太刀の葵を手に持ち、ISの基礎練習をしていた
そして、目線を上げると、そこには
箒、セシリア、鈴、デュノア、そして一夏が居た
俺は、ハイパーセンサーを使いながら
その光景を、傍観することにした
「こう、ズバーっとやってから、ガキーン、ドカーンという感じだ!」
擬音祭り鐘の音〜
「何となく分かるでしょ?感覚よ、感覚!はぁ?なんで分かんないのよ、バカァ!」
感覚の権化か何かなのか?
「防御の時は右半身を斜め上5度!回避の時は、後方に20度ですわ!」
詳し過ぎて、逆に分からないと思うのだ
「率直に言わせてもらう…全然わからん!」
「なぜわからん!」
「ちゃんと聞きなさいよ、ちゃんと!」
「もう1回、説明してあげますわ!つまり、斜め上前方ーーーーー…」
分かるぞ、一夏、全く分からないよな?
俺も、分からないもの、安心しろ!
そう思っていると、デュノアが一夏に
話し掛けに行った…
アレは…ラファール・リヴァイブ?
「一夏!ちょっと相手してくれる?まだ一夏とは数回しか戦ってないでしょ?だから、もう1回戦ってみたいんだ!」
「シャルル、分かった!という事で、3人共、また後でな!」
そう言って、模擬戦を始めた2人だが…
「一夏は、単純な直線軌道が多いな、回避行動…つまり、ジグザグに動く等の、簡単な操作すら出来ていない…これでは、引き撃ちするだけで勝ててしまうな」
というか、模擬戦では無い試合等では
無意識的なのだろう。回避行動はちゃんと取っていた
つまり…
「一夏は、実践ならば、実力を発揮するタイプであり、そこから、更に学ぶタイプなのだろう」
さて、模擬戦が終わった一夏は
俺から見て、反対方向の場所で
デュノアから受け取ったセミオートライフルを
照準補助をデュノアにしてもらいながら撃っているが
尽く的の中央点から外れているな。
…さて、問題があるとすれば
あのピットの出入口に立っている少女だな
「ねぇ、アレって!」
「もしかして…ドイツの第三世代…!」
「分かんない…まだ、トライアル中だって話は聞いていたけど…」
「(あの、白髪少女…何故、一夏にアレだけの敵意を持っている…?よく分からん)」
それに、何だ…?あの機体からは嫌な…
こう、嫌な、予感がするのだ
ジェネシスや、サイクロプスとは違う
こう…別の何か…気配を感じるんだ
「…織斑 一夏…」
「…(コレが杞憂に終わるならば、良いのだが…警戒するに越したことはないな)」
「なんだよ…」
「貴様も専用機持ちだそうだな…ならば、話が早い、私と戦え」
「…嫌だ、理由がないからな」
そうだな…意味無き戦いに
何の価値があるんだろうか?
まぁ…戦い、それも命のやり取りほど
非生産的で、非人道的な事は無いがな…
戦争はだからこそ、無くさなければならない
とはいえ、今回は完全に少女の私怨だな
「貴様に無くとも、私にはある」
「今で無くても良いだろ?もうすぐ、クラスリーグマッチなんだから、その時で…」
「ならば、こうするまでだ!」
そう言うと、左肩部に搭載されている
大型のレールカノン砲を撃ったが
それは、デュノアの盾によって弾かれた
「シャルル!」
「いきなり攻撃を仕掛けるなんて、ドイツの人は沸点が余程、低いんだね!」
「フランスの第2世代のカスタム如きで、私の目の前に立つとはな…」
「未だに、量産化の目処が経たない、ドイツの第三世代型よりは、燃費が良いから、動けるだろうけどね!」
[そこ! 何をしている! アリーナ内での無許可戦闘は厳罰だぞ! 学年とクラス、出席番号を述べよ!]
そのまま、膠着状態になったが
そこを、今日の監視員である先生に
止められた為、その場で解散となった
主犯の銀髪少女、ボーデヴィッヒは…
まぁ、織斑先生が面談するだろう多分
その後は、一夏に何処が悪かったかや
動きの硬さ、柔軟な思考を持ち
フェイントを持てと言ったが
一夏は頑なにフェイントは何か卑怯と
言ってきた…頭を悩ませる事になるな
織斑先生の実力も見たいのは確かだが
一夏の矯正をする為にも頼み込むのは
ありだと思ったな…
食堂で注文した後に個人席で
スープとサラダとパンを食べてから
さっさとプレハブ部屋に戻り
勉学に励んでいると、部屋の扉に
ノックがかかった…珍しいな
「今出る…(カチャ)…誰だ?…って、一夏じゃないか、どうしたんだ?」
扉を開けると、そこには一夏が居た
珍しい事もある、俺の部屋のノックを
するのは、大抵は織斑先生と山田先生で
生徒は大体、来る事は無いのだが…
更に後ろを見ると、デュノアも居た…
「すまねぇ、アーラン!ちょっと中に入れてくれ!」
「それは良いが…何故、俺の部屋なんだ?」
「いや、ちょっと聞かれたら不味いことでさ?お願いだ!」
「…分かった、デュノア、お前もそれで良いんだな?」
俺は、言葉を一言も発していないデュノアに
確認の言葉を投げかけると頷いた
「う、うん」
「…入れ、ここは土足OKだからな」
そうして、部屋の中に一夏とデュノアを
部屋に入れてから、鍵を閉めておく
「そこの、椅子に座っておけ、茶を用意する」
「サンキュー」 「あ、ありがとう!」
冷蔵庫で冷やしていた、緑茶を取り出し
人数分のコップに注いでからテーブルに置く
俺は、2人の目を見ると…不安そうだな
俺は2人を見れる、いわゆる中央の椅子に座ると
話が始まる前に軽く喉を潤してから
2人が何か言う前に、応えを出してやる
「デュノア、お前、一夏に女子だという事がバレたのだな?」
コンマ1秒で2人は飲んでいたお茶を吹き出し
テーブルが濡れた…貴様らぁ…!
その後は、雑巾を取り出し
2人に拭かせてから、話を始めるが
その前に…
「「すみませんでしたぁ!」」
「あぁ、次は気を付けろ」
俺は茶を飲みながら、そう言うと
デュノアは、言いずらそうに俺に話す
「え〜っと…その…アーラン君は、どうして、僕が女だとわかったの…?」
「簡単だ、男性操縦者が見付かったならば、直ぐにでも学園に入れられる所をフランスに秘匿されていたにしては、君が出た時に公開されたデータが少な過ぎる、歩き方、骨格、仕草、声帯、筋肉の付き方、IS操縦技術の高さ、最後に、普通の男子生徒ならばしない、不自然な行動…つまり女子に対しての抵抗感が少な過ぎる、女子の中で育ったにしても、この女尊男卑の世界で、あそこまで羞恥心等が無いのは、狂っているか、女性かだろう…とりあえずは、これくらいだろう。後、君が女性だと分かったのは、君と会った時からだ、余りにも分かりやす過ぎて、逆に雑過ぎて女性に化けてる男性を演じているのでは?っと不審に思った程だ」
「な、なんというか…僕の努力は一体…」
「とはいえ、一夏を含め、学園の生徒の大多数は、お前を男性だと疑っていなかった、案外センスがあるんじゃないか?」
デュノアは、顔を真っ赤にして
俯せになってしまった、オモロ
「さて、ここまでは、俺の考察だが、ここから先は、デュノア、君の話だ…教えてくれ、お前が何故、こんな雑過ぎるスパイをしたのかを」
「うん…僕の昔話からになるんだけど…」
そして語られるデュノアから見た事実。
彼女の生まれ、母の死、父親に引き取られた
彼女を待っていたのは暖かい家庭ではなかった。
必要な知識を詰め込まれた彼女は日本へ。
そして、今に至る。
話を聞きながら、脳内で考える
雑過ぎるスパイ教育による、男装
取ってつけたようなカバーストーリー
しかし候補生の立場は本物である事
彼女の専用機は大手メーカーから
とはいえ、一夏のデータを取れなければ
社の存続すらかかっている…変すぎる
これではまるで…
「『バレる事が前提』のような話ではないか?」
「え?」
「…デュノア、コレは確認だ、お前はデュノア社の社長と血縁関係的に親子である事は分かっている…そうなのだな?」
「う、うん、そうだよ」
「となると…可能性の一旦だが、デュノア、お前は…いや、お前達親子は逃がされていた可能性が高い、まぁ、お前が嫌ってしまった、デュノア社長夫妻の手引きによってだがね。」
「C'est impossible!?」
何言ってるか分からないが、多分
嘘でしょ!?や、ありえない!?だろう
コレだから、フランス語は分からんのだ
素直に凄いと思えたのはその直後に
彼女は大きく深呼吸をすると
それだけで落ち着いてみせたのだ
君は、良い人間になるだろう。
「アーラン君も、私の話は聞いてたよね?私達は、あの人達に虐げられてきたんだよ!?それなのに…逃げらされてたなんて…そんな事…」
「確かに、お前の主観からの処遇等を考えれば、虐げられただろう、だがな、デュノア、お前は血の呪縛を知らない、良いか?責任ある存在の子孫である、お前が、何故、それまで、平穏に暮らせていた?何故、母親と生活出来ていた?何故、お前をデュノア社長とその婦人が見逃していた?…簡単だ、お前を生かす為だ、お前にとっては、大人の勝手な都合と考えだろうが、お前が血の呪縛…社長令嬢という立場に囚われず、社の内部抗争に巻き込まれず、世界に羽ばたく事を願っていたんだ…社長夫人もだが、君に嫌われる様に仕向けたのは、確実に、自身らを恨み、あわよくばデュノア社を離れて欲しいと思ったからだろう。お前の父は、3年以内に内部抗争を終わらせれなかった事も考慮している事が分かる。…納得が行ってないな…コレは俺の父から聞いた、とある話だ…とある、国の大統領の息子が、大統領の後を継がずに、とある国に亡命した…だが、それを許さない者や、その男の名前を使い国を乗っ取ろうと画策する者が出た、結果、火種は広がり、彼の名は使われ、更に広がり続け、最後には、大きな戦争となった程だ…分かるか?血の呪縛とは、それ程までに恐ろしいんだ…お前は、それを1度でも体験したか?確かに、コレは俺の推理だが、ほぼ間違いないだろう…だからこそだ、デュノア、お前が嫌う、父と義母、どちらにも言葉を交わせ、もし、俺の推理が間違っていたならば、一夏を頼り、織斑先生に助力を頼め…俺の名前を出してもいい」
俺は、そう締めると、茶を飲み切る
今の俺には何も無いが、機密情報の塊で
ある事には変わらないのだ
織斑先生ですら、手に負えなかったならば
俺が表に出て、デュノアの情報を塗り潰す
さて、後は俺の疑問に応えてもらおう
「さて、どうして一夏はシャルロットが女性だと気が付いたんだ?」
鈍感大将の一夏が彼女の正体を
見抜いたなんてハナから思っていない。
予想では、更衣室で着替えてた所を見た
だろう!
「そ、それは…!」
「ご、ごめん!それだけは言えない!」
2人同時に顔を真っ赤に染めてワタワタしだす
う〜む、ここにワインが有れば叫びたい!
「愉悦であると!」
朝の教室。誰かが入ってくるたびに挨拶
昨夜のテレビドラマの展開
今度の週末の予定や
今日の授業への軽い怠さといった
女子高生らしい会話が飛び交うが
それらは全て前段である
[それで聞いた?]と本命の話題が来るのだ。
その本命の話題が、広まるまでには
1日も要らなかった…いや。怖…
内容は…
【学年別トーナメントの優勝者は織斑一夏と交際できる】
その話を聞いて
衝撃を受けなかった者は
ほとんどいないだろう。
俺も勿論、ビックリした。
織斑がいつの間にか
優勝賞品という人権無視をされた事に
やっぱりIS学園ってヤバい場所なのでは?
ボブはそう、訝しんだ…
そんな会話をBGMにタブレット端末で
ビッグニュースを見ていくが
C.E.では、まず起きない平穏なニュースが
流れていく…コレ、結構見ていて面白いな
C.E.なら、戦争速報かMS強奪くらいしかない
世紀末過ぎるんだよ、あの世界…
「(とはいえだ…やはり、チラホラと不穏な話題はあるな…アメリカ第2世代ISのアラクネの強奪、ブルー・ティアーズの姉妹機、サイレントゼフィルスの強奪…さて、戦争こそ無いが、パワーバランスはまた変わった…どうなるだろうか…)」
そうして、俺は今日の授業を受けながら
平穏な日々を享受していく…
平和な事は、いい事だ
放課後、誰も居ない第一アリーナの
整備室の一角で、イージスを展開し
内部データの統合や、機体点検をしていた
「ふむ、やはり、まだバッテリーは完成してないか、学年別トーナメントまでは間に合うだろうが、まだ暫くはこのままだろう。さて、左腕も治ったのだ、久々に点検が出来るな」
俺は、展開したイージスの装甲を外し
機体内部の清掃をしながら
点検していくと、やはり駆動系には
結構なダメージが残っていた様で
修復が間に合っていない箇所を見付けては
整備室の隣にある作業室で廃材を使い
部品を組み上げては、嵌め込む作業を終わらせ
対ビームシールドのコーティングに移る
「次は、対ビームコーティングだが…まず、特殊塗料が無いからな…調合からだが、ん〜…どの位で作れただろうか?」
部材そのものが、特殊な共振現象を起こす
固有振動数を持った鋼材同士の複合金属で
作られていて、微細な振動を繰り返すことで
コーティングの効果と相まってビームを屈折
拡散して無効化させるのだが
コレには何層も塗り直さなければならない為
記憶にあった作り方で作った対ビームコーティング剤を
塗っては放置し乾かすを繰り返しながら
イージスのOSを弄っていると、轟音が鳴った為
シールドとイージスを仕舞い、急いで現場に向かう
音が出た方向と音の大きさ的に
それ程離れていない
第3アリーナの可能性が高い為
急いで走って向かう
〜IS学園-第3アリーナ〜
俺がアリーナに着いた時に見えた光景は
ラウラ・ボーデヴィッヒが
既にボロボロのオルコットに対して
固められた拳のラッシュが彼女を襲っており
壁には、何らかの方法を使い
吹き飛ばされたであろう
鈴が這いつくばっていたが
どちらも、ISのシールドエネルギーは
ほぼ0に近く、レットアラートが鳴っていた
俺はすぐ様、ピットから出撃する為
ピットに向かおうと、後ろを向いた
「やめろおおおおおおおおおおおっっっ!!」
だが、その叫びに驚き、声の方向を見ると
一夏が機体を展開し、零落白夜をもって
アリーナのシールドを切り裂き中に入る
「くっ!あの馬鹿者め!」
俺は、すぐ様、イージスを展開し
アリーナに居る、一般生徒に向けて叫んだ
「一般生徒の諸君は、速やかにアリーナから出ろ!流れ弾を喰らえば、怪我どころか命の危険まである!退避の援護は俺がする!慌てるな!必ず、俺が護ってみせる!ッ!」
アリーナのシールドは完全にダウンしており
このままでは、一般生徒が危ないと感じた為
すぐ様、行動に移したが、遅かったか…!
一夏とボーデヴィッヒは戦闘を開始し
此方に向けて、外した弾が来た為
PS装甲で、その攻撃を無効化する
攻撃こそ無効化したが、その衝撃で
軽く脳が揺れたが差程問題では無い
「だ、大丈夫!?アーランくん!」
「ん?君は、鷹月さんか、俺は平気だ、君達は直ぐにでも避難を、OK?」
「う、うん!でも、アーランくんも無茶は駄目だよ!」
そう言うと、彼女は皆と共にアリーナ出口に
向かって走り出した…
さて、コレで生徒の避難は完了だが
あっちの方は…デュノアが候補生2人を
安全な場所まで避難させてから参戦したか
とはいえ、既に終わりそうだが
零落白夜を纏った雪片弐型の放出
エネルギーの出力がまずい!
アレでは、ボーデヴィッヒを斬り殺してしまう!
俺は、急いでイージスのスラスターを吹かし
一夏とボーデヴィッヒの間に立ち
対ビームシールドで、一夏の攻撃を受け止める
「な!なんで邪魔をするんだ!アーラン!」
そう言った、一夏の顔面を右腕で殴ると
一夏は、吹き飛ばされ、地面に倒れる
「一夏…!このっ、馬鹿野郎ッ!一時の感情に流され過ぎだ!お前は人を殺したいのか!?応えろ!お前が望んた力は、そんな事に使うものなのか!?」
「あ…あぁ…ご、ごめん…ごめんなさい…」
「…そうだ、今は、頭を落ち着かせろ…」
そして、俺の後ろでは、何故か怒り狂っている
ラウラ・ボーデヴィッヒが、俺に向かって
プラズマ手刀を繰り出そうとしてきた
「貴様ァ!奴を倒す機会を潰すとは!許せない!お前も倒してやる!」
俺は、両手のビームサーベルを発振させ
その攻撃を受け止めようとしたが
振り下ろされる前に、何処からともなく
生身でありながらIS用の近接武器で
ラウラ・ボーデヴィッヒの操る
機体を止める織斑先生の姿が居た
「やれやれ…これは、どういう事態だ?アーラン、応えれるか?」
「織斑教官!?」 「千冬ねぇ!?」
「はい、全てを見ていた訳ではありませんが、ラウラ・ボーデヴィッヒが、イギリス代表候補生のセシリア・オルコットと中国代表候補生の凰鈴音に対して、過剰なまでの攻撃を加えていた所を、織斑一夏が白式の単一能力である、零落白夜を用いて、アリーナのシールドを切り裂き、内部に侵入、その後に続いたシャルル・デュノアは候補生2人を安全地帯に輸送後、織斑と共闘し、ボーデヴィッヒと戦闘となりました、その後、織斑一夏が過剰出力の零落白夜によって、ラウラ・ボーデヴィッヒを切り裂こうとした事を止めたまでが、現状です。それと、アリーナ内部のシールドは見ての通り、ダウンしていますが、生徒達は無事に避難させました。」
「はぁ…分かった、助かった、アーラン、さて…模擬戦をやるのは構わんが、アリーナのバリアまで破壊されるのであれば、教師として黙認は出来ん、お前達は学年別トーナメントが始まるまで、放課後でのアリーナの使用を禁止する、決着はトーナメントで決めろ、そして、織斑とボーデヴィッヒは、5日間の自宅謹慎処分とする。異論は認めん!」
そう言うと、ボーデヴィッヒは顔を顰めた後に
専用機から降りると、鍔を返してピットに戻る
「…教官が仰るならば…分かりました…」
すると、一夏が今度は、抗議し始めたが
「ちょ!千冬ねぇ!なんで俺も…」
「織斑先生と呼べ…アーランが居なかった場合、織斑、お前の行動によってバリアが無くなった観客席に対して、お前達の戦闘の流れ弾による被害が発生していた可能性があるんだぞ?それを考えてから発言しろ…織斑、デュノア、それで良いな?」
それは織斑先生の話で止められた。
「は、はい…分かりました…」
「はい、僕もそれで構いません」
「最後に、アーラン、お前にも罰を与えなければならない」
「な、織斑先生、何でアーランまで罰を受けなきゃならないんだよ!」
「ISの無断展開…それは御法度だと、何度言えば良い?織斑やデュノアはアリーナ使用時に許可は出ているが、アーランは整備室を使用していただけで、展開の許可は出していない…教師としては、処罰しなければ示しが付かないのだ」
「う、それはそうだけど…」
「一夏、気にするな、俺が罰を受けるだけで、生徒を護れたんだ、儲けものと思え…そして、お前は、これを戒めとし、次に活かせ…良いな?」
「…分かったよ…アーラン…それと、俺を止めてくれて…ありがとう」
「気にするな…さて、織斑先生、俺は何の罰を?」
「あぁ、お前には1日の謹慎と、今回の事件のレポートの提出、もしくは、反省文5枚を書く事になるだろう…それでも良いか?」
「はい、大丈夫です。それでは、俺はコレで失礼します。」
俺は、そのまま、第四アリーナの整備室に戻る
さてさて、また自室謹慎か…泣くぞ?
アレから一日後
俺は暇だからと、レポートと反省文の
両方を貰い、書き上げてから提出した
元々、事務系の仕事にも才能があったからな
良く、クルーゼさんの仕事を手伝ってた
経験が、今生きるとは…恐ろしや
「タッグマッチトーナメントなんて聞いてないぞ…?」
一日居なかっただけで話が進み過ぎている
ほぼペアが決まってたのだ…恐ろし
さて、そんな訳で、絶賛ボッチの
俺は、クラスメイトに頼み込んでいたのだが
結果は散々だったな…既に決まってる人
多くない…?
「それで、アーラン君は、私の所まで来たんだね…」
「そういう事だ、鷹月さん、どうだろうか?」
「うん!私もペアが決まっていなかったから、お願いしようと思ってたんだ!よろしくね!」
「あぁ、よろしく頼むよ」
何とか決まったペアの名前は
ショートカットでヘアピンを
両側に着けている子だな
うん、相変わらず思うのが…
「(この学園の生徒…顔が良過ぎる子が多いな…)」
とはいえ、彼女とは余り話した事が無い為
彼女と、そのまま、放課後になるまで
彼女の所に行っては話題を出しながら
会話したり、食事を共にしたり
アリーナに行っては、操縦方法等を
教えたりしながら、トーナメントに備える
タッグマッチトーナメント戦当日
発表されたトーナメント表を見て
まさかの展開に俺は驚いた…
「まさか一夏達とボーデヴィッヒがいきなり戦うことになるとはなぁ…」
第1試合が一夏、デュノアチームと
ボーデヴィッヒ、箒チームの対決であり
専用機同士の対決でもある事から
注目度が凄い事になっているな…
とはいえ、ランダム抽選の結果
組む事になったみたいだが
この面子に放り込まれる箒…
「箒さんも、大変だねぇ…」
鷹月さんは、そう言った
箒のルームメイトでもある彼女は
心配そうに打鉄を纏う箒を見つめていた。
ちなみに一夏達の後の試合に出るのが
俺達なので、彼女はラファール・リヴァイブを
纏っている状態で待機している…
俺は、モニターを見ながら苦笑する
「箒は、確率の女神様に笑われた様だな…流石に、俺でも、あの中には入りたくないな(苦笑)」
「あ、あはは…」
俺のコメントに苦笑する静寐さん。
そんな事を話していたら試合が始まったようだ。
モニター観戦をしていたが、何というか
「本当に、確率の女神様に笑われてないか…?」
即席である以上連携は代表とはいえ
難しいだろうと思っていたが
それ以前に邪魔だからと
箒ごと攻撃してたりする…
みるみる内に
打鉄のシールドエネルギーは消えていき
そのまま、機能停止した…
「あ、箒さん、やられちゃった…」
「まぁ…近接が強い彼女の性質上、予想通りというか…ボーデヴィッヒさんのせいでより速く、倒された感はあるな。」
箒はラウラに吹っ飛ばされだ後
デュノアと戦闘に入り粘りながら
頑張っていたが、落とされた。
ラウラはその後一人で戦っているが
ジワジワと追い詰められている。
「パートナーの事を考えないからだが…まず、組み合わせから負けではあったな…確かに、ボーデヴィッヒは一対一ならば最高クラスだろう、それこそ、一夏なんて簡単に倒せるほどに、だが、デュノアの援護力がある事で、追い詰められているな…」
「ボーデヴィッヒさん、織斑君と因縁あるみたいだったもんね。冷静じゃ無かったのかも。」
俺と鷹月さんは、そう話しながら
試合の行く末を見守っている。
思った以上に一夏とデュノアの連携が取れ
隙が出来た事を見逃さずデュノアのシールド裏に
隠されていたパイルバンカーが炸裂した
「データ上では見た事あるが…凄まじいな…幾ら硬いイージスでも、流石に喰らいたくない」
「それは、私も同意かな…」
決着が着いたと思った瞬間
ボーデヴィッヒのISから
黒い液体が染み出し装甲が軋みを上げ
砕けて形を変えていき、彼女を呑み込む
その姿は彼女のISでは無くなった
直後に鳴り響く緊急警報
緊急時に対応する為に待機していた
教師陣がアリーナに突入し
ISを取り囲んだ…
「ね、ねぇ…アーランくん…何なの…あれ…?」
驚く鷹月さんの声が聞こえるが
俺は俺で別の意味で動揺を隠せなかった。
変質したISの見た目を知っていたからだ
「…とりあえず、鷹月さんは、機能停止した篠ノ之 箒の救助を頼みたい授業の救助訓練と、俺が教えた事を護れば大丈夫だが…動けそうか…?」
「う、うん…大丈夫…行けると…思う」
「…そうか、安心してくれ、大丈夫だ、君の場所まで、俺が行かせない」
「うん…分かったよ、ありがとう、アーランくん!」
「あぁ…さてと…此方、第3アリーナBピットに待機している、アーラン・ドノミコスと鷹月静寐です。管制室、応答を」
[此方、管制室の織斑だ、アーラン、どうするつもりだ?]
「…俺が変化したISを叩きます、その間に、鷹月静寐さんには、篠ノ之 箒の救助をしてもらい、織斑一夏とシャルル・デュノアにも撤退をしてもらいたい。」
[…分かったが、織斑とデュノアが引き下がるとは思えん…その時は、2人をカバーしてやれ…2人を頼んだぞ]
「了解、では、失礼します」
「ねぇ、アーラン君…アーラン君も無理しちゃだめだよ…?」
「あぁ、無理はしない…だから、篠ノ之を頼んだぞ」
「うんっ!」
「よし、それじゃあ、行くぞ!」
鷹月さんはカタパルトに乗り、出撃する。
俺は、その前に可変させたイージスで出る
アリーナに突入した時、奴は未だ動かず
教師隊とにらみ合いが続いていた
箒は撃墜判定後に壁側に待機していたので
結構簡単に見つける事が出来た
「鷹月さん、アリーナの壁側に沿って箒の所に向かってくれ」
「うん、それじゃあ、お願いね!」
そう言って、彼女は篠ノ之の場所まで
飛んで行ってくれた為、俺は教師部隊の
居る場所…よく分からないISの場所に来た
近くには何故か、デュノアが織斑にパスを繋げ
シールドエネルギーを明け渡していた
「…デュノア…一夏…一応言っておく…今直ぐにピットに戻ってくれ」
「断る!俺が、彼奴を倒さないと駄目なんだ!千冬ねぇの真似をする偽物野郎を倒さないと…!」
「そういう訳なんだ…アーラン、一夏を援護してあげてくれないかな?」
「…はぁ、分かった…一応言っておく、アレは、一夏、お前の姉である、織斑先生の機体と同じだと思え…つまり、零落白夜は向こうも使える…俺が、突破口を切り開く!お前は、俺の後ろに続け!」
「分かったぜ!頼んだ、アーラン!」
俺は、その言葉を聞いた瞬間に盾を展開し
謎のISに向かって突撃すると奴も刀で
俺を迎撃しようとしたが、生憎…!
「硬い物質で出来ているのでなぁ!はぁっ!」
刀を弾いたと同時に、右脚でサマーソルトをし
そのまま、後ろに飛ぶと、一夏が俺を越して
奴に向かって、走っていく
[はぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!]
雄叫びを上げながら
白く輝く、日本刀の形に集約した
エネルギー刃を携えて突撃していく。
――ビュンッ!
縦に真っ直ぐ、黒いISを断ち切った。
剣筋に沿って紫電が走ると
黒いISは真っ二つに割れて
中からボーデヴィッヒが出た為
一夏、彼女を抱きかかえた
だが、まだ黒いISは動いていた
「離れろォォォォォォ!!!」
俺は、黒いISに突撃してから
相手を蹴り飛ばし、壁に叩き付ける
すると、黒いISはどんどん姿を変えていく
その姿は、俺の後輩達が追い続けた…
「な、なぁ…!?ま、まさか…!いや、そんな筈が…だが…そんな馬鹿な…!?」
目の前に変化しきった白色の機体…
GAT-X105 ストライク
奴が…居たのだ…!
「(まさか!?何故!ストライクが!俺達を苦しめ続けた足付きの機体が…!?いや、今はそれより…!)」
「全員!その場から避難しろ!こいつは、俺のイージス以外では到底太刀打ち出来ない!アリーナ内部のシールド及び、シャッターも完全に閉鎖しろ!」
[な!?アーランだけ残して行けるかよ!]
[ISシールドエネルギーすら無い僕たちじゃ、足でまといにしかならないよ!一夏!ここは大人しく撤退するよ!]
すると、織斑先生から連絡が来た…
[…アーラン…教えろ、やつは…なんだ?]
「…GAT-X105 ストライク…このGAT-X303…イージスより先に、造られたXナンバーの一機…そして、ザフトに苦渋を飲ませ続けた、足付きのMS…その、ISバージョンならば…恐らく、イージスと変わらない装甲…つまり、ビーム以外の物理攻撃は効かない物です。」
[分かった…アーラン…お前に任せる…だが、死ぬなよ…?]
「…任務、了解…!」
そのまま、敵に相対しながら
俺は戦闘を開始したが、やはり…強い!
エールストライクのビームサーベルを
対ビームシールドで防ぎながら
右腕のサーベルで攻撃したが
それを防がれ、そのまま盾ごと
左腕を持っていかれた、幸いな事に
左腕は、咄嗟に機体胴体に閉まったが
そのまま、顔面を蹴られ、地上に落とされた
その衝撃で、左腕が骨折したが問題では無い!
「グゥッ!…俺がぁ!お前を撃つ!」
その時、思考が透き通った!
相手の動きが読める!これならば!
残った3つのビームサーベルを発振させ
「へァァァァァァァっ!」
ストライクの左腕を切り飛ばすと
ストライクは、俺の頭部を狙ってきたが
宙返りしながら、右脚のサーベルで
胴体を切り裂く!
「ウォォォォォォッ!!!!」
そのまま宙に飛んだイージスで可変し
MA形態のまま、ストライクを鷲掴みにし
奥の手のスキュラを放とうとしたが
ビービービー!!!!
「チィ!バッテリー切れ!だがァ!」
俺は、右腕の内部から出てきた端末に
とあるコードを打ってから
織斑先生に連絡を入れる
「織斑先生…!俺は、ここでイージスを自爆させる!後は頼んだ!」
[な!?待て!アーラン!辞めろ!]
織斑先生の言葉が聞こえたが
そんなもの知らない!此奴は!
この場所に残しては行けないんだ!
「コード2887!消えろ!ストライクゥ!」
General
Unilateral
Neuro-link
Dispersive
Autonomic
Maneuver
ストライクは、最後の抵抗と、俺に向けて
ビームサーベルを発振させ、斬ろうとしたが
その前に、イージスは自爆した
ドガァァァァァァァァァァァァンッ!!!!!!
イージスから緊急脱出した後
俺の身体に途方もない熱を受けた
その瞬間に俺の意識は
虚空へと消え去った…
「ん…あぁ…うっ…こ、こは…?」
次に目を覚ました時
俺は病室のベッドに居た…
「…ふっ、また…ここか…まだ、駄目なんだろ…?」
俺はそう言いながら
身体を起こそうとするが、全身が痛い…
すると、横から声をかけられた
「3日間意識を戻さず、意識を戻したと同時に、全身火傷で骨折複数の重傷人が、無理やり動こうとするな、馬鹿者…」
「織斑、先生…」
「…私が、何故、この様に怒っているか…分かるな?」
織斑先生の顔は、正に激おこであった…
「あ、あははっ…そのぉ…自爆して申し訳ございません…」
「…そうだ、何故、あんな無茶をした?それに…左腕が切られていなかったから良かったが、何故、あんな捨て身な攻撃をした?」
「…ストライクは、我々、ザフト軍を苦しめ続けた、苦い思い出しかない機体です…バッテリーが切れるまで、ストライクのPS装甲は動き続けるでしょう…そんな奴を外に出したら、被害は甚大な事になる…だから、俺を犠牲にしてでも、勝たなければなかった相手なんです…」
「そこまでだったのか…」
「えぇ…それで、ストライクは…どうなりましたか?」
「ストライクは、完全に消滅、装甲すら無かった、イージスは、機体こそ残ったが、ほぼスクラップだろう…それとISスーツも残ったが…お前の身体は火傷と骨折で大変な事になっていたぞ…」
「…つまり、イージスは役目を果たしてくれたんですね…皆を護る盾として…」
「あぁ、そうだ、お前のおかげだ…皆、無事に生き残ってくれた…」
そう言うと、織斑先生は、俺に頭を下げた
「アーラン…お前のおかげで、学園の平和は護られた…ありがとう、アーラン…生き残ってくれて…ありがとう…っ!」
「う、うぅ、あぁぁっ…!あぁぁぁぁぁぁぁぁァっっっっっっ!!!!!」
そう言うと、織斑先生は俺を抱き締めた…
涙は出なく、枯れていたが…この暖かさが…
あぁ…そうか…俺は…生き残れたのか…
それに…良かった…みんな、無事だったのか…
俺は、そのまま、身体を預けた…
「…すみません…恥ずかしい所を…見せてしまいました…」
「…いや、良いんだ、お前は、私の2人目の弟の様な存在だ…だから、今だけは良いんだ…」
そう言った、織斑先生の顔は
物凄く、優しい顔だった…
「!…ありがとう…ございます。それで…その、ボーデヴィッヒのISから出てきた、アレは何なのですか?」
「…他言無用で頼む…アレは、ヴァルキリー・トレース・システム…略してVTSという、過去のモンド・グロッソの部門受賞者ヴァルキリーの動きをトレースするシステムだが、IS条約で現在どの国家組織企業においても研究開発使用がすべて禁止されているそれがボーデヴィッヒのISに積まれていた」
「…VTS…か…なんと言うか…嫌な機能ですね…」
「そうだ、確かに、忌避すべき機能だ」
「…さて、アーラン、お前はコレから少なくとも1週間以上は、自室で療養をしてもらう…良いな?」
「分かりました。」
「ふっ、そうだ、顔位は緩めておけ、ではな、私は会議に行ってくる」
そう言って、先生は部屋を出て行った…
…俺は、今度こそ、誰も犠牲を出さずに
この場所を守れたんだな…
あの後、病室には一夏やデュノア
セシリアや鈴や箒達が見舞いに来たり
一組のクラスメイト達も来てくれた
特に、鷹月さんには怒られたな…
『無事に帰ってくるって言ったじゃない!なんで、そんなに傷付いて帰ってきたの!?』
こんな風に泣きながら言われたら
流石に、俺でも反省するよ…
見舞い時間いっぱいまで
彼女に謝ったけど、許して貰えただろうか?
すると、扉をノックされた為
入室の許可を出した
「まだ、面会時間は過ぎていない、入っても大丈夫だぞ」
「し、失礼する…」
そうして、入ってきたのは
銀髪少女のラウラ・ボーデヴィッヒだった
彼女は、俺の傍に来ると頭を下げた
「その…済まない!アーラン・ドノミコス!私は、お前に対して…」
「それ以上は要らんよ、ラウラ・ボーデヴィッヒ、俺は、別にお前を恨んでる事は無い…だから、1つ言おう、お前も含め皆が無事で良かった…」
そう言った、俺は、彼女の頭を撫でてやる…
何故だろうか…彼女は他人の様に感じないんだ
俺は撫でていた左手を止めてから、彼女を見る
「ラウラ・ボーデヴィッヒ、1つ問いたい、お前は、誰だ?それを教えてくれ」
そう言うと、ラウラ・ボーデヴィッヒは
俺を見据えてから、こう話した
「私は、ラウラ・ボーデヴィッヒだ!それ以上でも、それ以外でも無い!私は、私という個人だ!」
そう言葉にした、彼女は自信が溢れていた…
あぁ、良かった…彼女は、囚われなかった…
「そうか…それならば良かった、そうだな、お前はラウラ・ボーデヴィッヒだ、一人で空に飛び立てる一人前の翼を持つ、個人だ」
「うむ!それと、その…アーラン!もし、良かったら、私の事をラウラと呼んでくれないか…?」
「どうしてだ?」
「いや、その…ボーデヴィッヒだと、長くて言いずらいだろう?」
「…そうか…あぁ、そうだな、では、ラウラ、またな」
「うむ!ではな!」
そう言うと、ラウラは病室を出た…
元気な事で…良かった良かっt
「はぁい♪お姉さんが来たわよ〜!」
「俺の、先程の、感情を返して下さい…」
「あら?タイミング悪かったかしら♪」
そう言った、楯無先輩の顔は笑っていた…
絶対、ラウラが出るタイミングを計ってた
絶対そうだ、じゃないとこんな風に
人の感情を笑う訳がない!
「さて、体調は大丈夫そうだし、少し話す事があるわ」
そう言った、楯無先輩は顔が真面目になった…
つまり、ここから先はおふざけ無しか
「アーランくん、貴方は、VTSによって変化したISのことを知っている様な言葉を話していたわよね?何故、それを知っていたのかしら?…答えによっては貴方を、敵と見なさないと行けないの…答えてくれるかしら?」
あ…墓穴掘ったわ…そりゃそうか
ストライクの情報を知ってるのを
大っぴらに全体回線で叫んだもんな…
…どうすっかな〜…
「…誤魔化せないか…分かりました、教えます。だけど、他言無用で必ず、文字に残さないでください。それくらいには、機密情報ですから…」
「…分かったわ、それじゃ、教えてちょうだい?」
そこから、織斑先生に教えた範囲を選びながら
楯無先輩に教えていく…彼女の顔はどんどん
険しくなっていく…そうして考えた後に
話し始めた
「コズミック・イラ…プラント、地球連合、オーブ連合首長国…なんと言うか、聞いてるだけで、現実味が無くなる事ばかりね…」
「確かに、そうでしょう…ですが、俺の機体は、その世界に俺と共に流れ着いた…だからこそ、楯無先輩が知らない技術とビーム兵器を搭載しています。」
「…なるほどね…分かったわ、とりあえず信じます。それで、貴方は今も、学園の味方かしら?」
「…確かに、俺は自爆しましたが、それでも俺は、学園の味方です」
「それが聞けて良かったわ…また、学園を守ってくれてありがとうね。困った事があったら、お姉さんに言ってね♪」
そう言うと、楯無先輩は病室から出て行った…
はぁ…なんだかドット疲れた…
「だけど…そうだな…少し、心は軽くなったかな…」
やっと、転校生編が書き終わった…
とはいえ、2万文字だから最初よりは少ない
見た目の話
過度なストレスによって髪色が変化しており
灰色と白色が混じっている黒髪である
顔はオルガ・サブナック似ですが目付きが優しい
(元の身体は長めの金髪に緑目の青年)
身長は元は180後半だったが、現在は171cmである
君たち…どれに乗りたい?
-
みんな大好き、フリーダム
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被弾率0%の男が操る、ジャスティス
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突貫工事のやっつけ仕事、プロヴィデンス
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お株奪われた疑惑の、ドレッドノート
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ザフト版ストライク、テスタメント
-
デカーイ!説明不要、リジェネレイト