審議通っちゃった……とんでもない速さで独立の手続き始まってるけどいいのこれ?
わからねえ~国際政治まるでわからねえ~!
でもきっと後で派兵しろって言われるんだろうね。
とりあえず……とりあえず金はなんとかなった。すんげえなんとかなった。
開拓村が正式な市になったからね。税金取れるし信用が違う。
ゲーセンや土曜野外映画館、これは公共施設として税金とらねえ。
その代わり周囲の出店からちょっとづつショバ代とるだろ。
代わりに営業許可とか法律上の優遇をした。
いいのかはわからねえ……わからねえが手探りでやるしかねえ。
投資とかビジネスの話はまともそうなのからちょっとずつ受けて、投資された分をビジネスに回した。復興需要に合わせた建設業とか、海産養殖業とか、食品加工工場とか……
なんならジャムールがプラウダと話しながらもう趣味で作ってる家畜アビス。
あれにアビス素材武器についてる制御装置つけて人間向けに売るとか。
すでに売り出せる段階でさあ……今は試作ロットを売ってるけど。
それでもわりと儲かっててさあ……
村っていうか町はどんどんでかくなっていく。
金がガンガン回ってますよ!経済ぶん回してるよ!
こええ~……実感のないデカい金額の金が右から左に飛び回っている!
いやこええよ……
あとねえ、復興してくるにつれ観光で来るやつらが少しづつ来てさあ……
あと人外好きのスケベな。止めないけど、止めないけどパパ活はやばいって……
よくないよ~。
でも止めらんないから赤線っていうのかな。公設娼館作るように発注したり……
頭痛いことに、コヴナントの中でわりと乗り気のやつらがけっこういるし。
正直オーバーツーリズムは嫌なんだよね。
静かに……静かに暮らさせてくれ……!頼む、静かに……!
■
それで、ニューレムリアが開拓村じゃなくて市になったのはいいんだけど。
私は市長で限界だよ、議員はだれか決めろって言ったらさ。
ロビーがわりとノリノリで議員候補になった。
交換条件で私が公式チャンネルに出ることと、広報官の地位をやることになったけど。
「えー、
「表情硬いっすねー。みなさんおなじみ、コヴナント広報のロビーっす。
いよいよ公式チャンネルで声明をだすことになったよ。
やるけどさあ……やるけどそういうノリのチャンネルなの?あとで覚えてろよお前……
「まず、これはコヴナントの代表としての意見なんですが、アビスについては私たちも困っています。例えるならば、人と虎はどっちも哺乳類ですがそれで虎が誰かを食った責任を哺乳類代表として人類全体が取れと言われても困りますよね?それは私たちにとっても同じで、コヴナントが人だとするならばアビスは哺乳類です。私たちにとっても害獣であり、狩猟の対象なんです。でも、被害を受けた方々のご心痛については深く哀悼の意を表します」
とりあえずこれだけは言っておかなきゃいけないからな!
しらねえよご先祖だとしてもアビスの被害なんて。
責任取れねえよ。私が人喰ったわけじゃないんだから。
「えー、そのうえで我々は適切な距離を取ったうえで皆さんと共存共栄する準備はあります。種族として得手不得手が大きいので全部は合わせられません。すいません。でも協力できることはしていきます。えー、ともに地球の住民として……ってわけです。我々はまだ幼い種族です。どうか地球の先輩として長い目で暖かく見守っていただければ幸いです。よろしくお願いします」
ふー……演説なんて初めてだからね。言いたいことはいったけど。
とりあえず生放送版は英語だ。あとで中国語とアラビア語の翻訳版も収録しなきゃいけねえ。
めんどくせえ~。生放送版にも10か国語で字幕つけるって。よくやるよ……
私が深く頭を下げると、さっそくロビーがマイク取り返してきやがった。
「じゃー、演説はここまでなのでインタビューです。なんでそのような人間に寄り添う方針にしたんですか?ですって」
おいこれコメント流れてるの?チャット欄解放しちゃったのかよ。絶対読みたくねえ……
「あー……私の育ての親が日本人だったからですね。母は私を大切に育ててくれました。人間という種族は難しいところもあるけれど、それでも手を取り合えるとですね……まあ、そういう教育でしたし、えー、私自身何も殺し合うことないじゃないかと……そういう感じで……」
「ありがとうございます。えーと、コメントは英語うまいですねとか、どんなお母さんだったんですか?とかですね」
まあだいぶ言葉を飾ったからね。ママの人物像見えないよね。
「英語も母は教えてくれましたので……母がどんな人物だったか……まじめな人でしたね。ロックンロールが好きでしたけど」
「そういえば代表はギター弾けましたもんね!それもお母さまが?」
「まあそうです」
「あっ、赤スパありがとうございます。うわっ、こんなに。えーっと弾いてくださいってすごい勢いでコメントが」
「あー、スーパーチャットありがとうございます……」
おいなんで公共放送でスパチャが飛んでいる……
目と掲示板でやらなきゃダメ?と聞くけど、絶対やれって。この野郎……
しょうがない、さっと取りに行って弾くかー。
「えー、やります。少々お待ちください」
なんで政府機関公式チャンネルの初回放送で弾き語りすることになるの……?
私にはもうさっぱりわからねえよ。たすけてママ~!
ママのギターは何も言ってくれねえよ……曲は何にしようかな。
「じゃあさっと2曲……サザンのTUNAMIとケシャのライジング・ヘル」
「おー、よろしくお願いします」
ママがサザンの世代でさあ……チューブとかそのへんよく聞いてたんだよね。
うん、TUNAMIはさすがにしっとり弾けるね。疲れてるから逆に情感でるわ。
「えー、じゃあ『ライジング・ヘル』ね」
あっ、この曲ヤバいよ。放送禁止用語まみれだったよ。
あー、でももう伴奏始めちゃったからな。
それに何だ……私がママにささげる感謝の曲には違いねえんだ。
「レッツゴー!ハーレッルーヤ!」
しょうがねえ、脳内掲示板でなんとか……なんとかする!
エレナ:あー、ロビー。今気づいたんだけどこの曲放送禁止用語まみれなんだ。
ロビー:はあ!?今!?
エレナ:そこで今目の前にあるギターケース見えるな?中に拳銃入ってるだろ。
エレナ:放送禁止用語言いそうになったら天井でも撃ってピー音の代わりにしろ。
ロビー:頭だいじょうぶですか?
エレナ:うるせえ!お前らが私に無茶ぶりするからだろ!?もう今更とめらんねえよ!やれ!
ロビー:やってはみますけどね!?何があっても知りませんよ私ゃ!
エレナ:やかましいお前も道連れだ!
エレナ:いっとくが隙があればリロードしろよ。6回じゃすまないから。
ロビー:てめえ後でおぼえてろよ!
伝説の時間が始まった。
『私はここで君たちに贈る、ほとんどブッダ。良い娘は成長するの。
晴れ着はメチャクチャ、でも平気。大好きな服。
二日酔い、デカい心、大騒ぎ。全力よビッ(銃声)私は祝福されてるの』
よし、1発目はいけるな。リロード!リロード急げって!
いやーママに感謝だわ。護身用のチーフスペシャル残しててくれたんだよね。
まさかこんなことに使われるとは思ってなかっただろうけど。
『ああ、いつも説明不能の事態でトラブルだらけ。
でも助けは要らない。歌おう!
ママは私を立派に育ててくれた。
でも私は地獄を通らずに天国に昇る気はないよ。理解って』
エレナ:さーここからが忙しいぞ?
ロビー:地獄に落ちろビッチ!
『アソ(銃声)を落とせ、床につけろ。落とせ、落とせ、落落落落、落落落とせ!
上下にはねろ神が造りし(銃声)
紳士淑女の皆様、神がくれた(銃声)を振ろう。
カモンレッツゴー!
あーもうそれじゃ(銃声)。ビートはこう、私みたいに振るのよ。
ヘイ、それじゃ(銃声)。ビートはこう、俺みたいに振れ。
ああもう(銃声)こうよアンチ野郎!しゃぶ(銃声)』
スゲー!ロビーのやつリロードはええな。
がんばれー。
『神様感じて、このビート!感じるわパワーを!』
おっ、ここは通しか。ていうかリロード超がんばっててウケる。
『エイメンをもらえる?
この行為は創造には似合わない?そりゃどうも。
隠さないで、祝う気持ち。カモン!
隠さないで、祝う気持ち。歌え(銃声)ッチ!
これが私たちの救い……』
やりきったぜ……
あっ、ロビーがキレてる。
「やかましいわこのビッチが!」
痛って銃のケツでぶっ叩かれた。
まあ……伝説になったよ。良くも悪くも。
後で王様と鬼軍曹からガチで怒られた。
でもこの瞬間は心から超笑えたんだ……
どこまで書こう?
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このまま一気に行こうぜ!
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もうちっとだけ続くんじゃ