いやあ……国力差を実感するね。嫌になるよ。
それからしばらく当たり障りない話して、最後のフリートークの時間になった。
よし……ここで探り入れていくしかないな。
「じゃあ、フリートークってことでお互い質問していこう。そっちはなんか僕にある?」
「そう……ですねえ……一番気になるのは、日本はどういう方向を目指していかれるんです……?」
あの無秩序な武力がこっち向くと思うと怖すぎるんだが。
「ん~、それは日本のこれからの方向性とか、僕の政治信条とか?」
「そうです」
「ああ!なら簡単だ。これは僕の個人的な信念だけど『人生は舞台』さ!だから
一見クリーンに聞こえるけど、こいつがアビスを放ったという補助線つけてみると恐ろしすぎるんだけど。世界中を怪獣でぶち壊したのも『演出』ってことにならないかこれ。
「えっと、つまり日本がリーダーシップを取って国際秩序を再編する……みたいな話ですかね?」
「ザッツライト!もう大陸の時代じゃない。これからはアジアの『島国の時代』さ!よかったら君たちも乗ってよ!同じアジアとしてさ!いつまでも中国やロシア、アメリカのご機嫌うかがいはうんざりじゃない?」
「い、いや~……うちはそういうの急に決める国じゃないんで……話し合いで……」
「ふーん……あ、じゃあ次はこっちの質問ってことでさ!君たちの方はどういう風になりたいの?」
指をさすな。しかも両手で。
まあここは本音に近いのを言っておくべきだな。
「いやー、ブルネイ連邦としてはまた違う答えがあるかもですけど、コヴナントの代表としてはですね、一にも二にも人類との『健全な共存』を目指しています。お互い滅ぼし合ったりせずに、依存や搾取といった『不健全な関係』にならないように……って感じです」
「へー、普通だね。大変そう」
すっげー興味なさそうに言うじゃん?
まあそりゃ、こいつに比べたら当たり前のことだろうけどさあ!
もうさァ、必死なんだよ!生き残るのに!
「まあ、なんとかやってますね。あとはシンプルに破綻しない程度に発展とか復興できればなって。あんまり急成長しても後が怖いでしょ?」
「おっ!わかってるね!確かに第二次大戦から日本に限らずいろんな国が高度経済成長したけどさ、あれって伸びしろに限界があるから同時に破綻したんだよね。今回はそうならないさ。僕がうまくやる」
そこからスゲー喋られたけど、あんまわからなかった……
要はイナゴとかと同じで「リソースを使い切ったから滅びかけてた」っていうのがこいつの解釈らしい。あー、だから姥捨てと粛清ってわけね……コワ~……
その上で『うまくやる』ってなんだよ。怖すぎるよ。
「へぇ~……その、うまくやるっていうのはもうプランある感じに聞こえますけど」
「ん?そう言ったよ?聞こえなかった?まあ今は秘密だけどさ。でもそっちも今のうちに勝ち馬に乗っておいた方が楽しいよ!もう『シナリオ』はできてるんだ。今なら君にだって『いい役』をオファーできるよ!」
目がガンギマリなんだけど。
「あ、あはは……その、うちの国は会議でそういうの決まるので……まあ、おいおい……いずれ……あはは……」
ストレスたまる~!このクソ野郎にへつらいの笑みでごまかすしかない~!
「……そっか。おっとそろそろいい時間だね!じゃあまたね~!バイバーイ!」
「あ、お疲れ様でした。ありがとうございました」
もう回線きれてやがる。どっと疲れたよ……
この動画はその数日後にオンエアーされた。
その日のうちにプラウダから連絡が来たよ。
プラウダ:やあ、大変そうだね。そろそろ出ようか?
私はしゅっしゅっとかわいらしくシャドーボクシングするプラウダを思い浮かべた。
頼りにはなるけど、頼りたくねえ~!国際情勢って、ストレスたまる~!
どこまで書こう?
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このまま一気に行こうぜ!
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もうちっとだけ続くんじゃ