怪獣娘トロピカルアイランド開拓記   作:照喜名 是空

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恋したのも罰?

ギターと荷物を防水ケースに入れて私は海に入った。

バイクは残念だけどここでお別れだね……サンキューマイバイク!

ここは日本の九州の辺りだ。腕に方位磁石もくくり付けてる。

いけるはずだ……たぶん!

うおー!泳げー!!

 

なんかいけたわ。海の水は心地よかったし、別に水中呼吸できたわ。

黒潮の海流に逆らって普通に沖縄いけたし。

米軍基地があったから早めに台湾まで行こうと思って1週間かからずにいけたわ。

なんかわけのわからねえ離島はラッキーなことに無人だった。

そこで魚を焼いて食ったよ……

 

ヤシの木が生えてて、砂浜真っ白でめちゃくちゃきれいなんだよね。

空は青いし……なんかもうここでいいかなあ、って『妥協』が芽生えちゃうんだよ。

 

ボルネオまであと2500kmくらいかー。

とりあえず休憩だ……急ぐ旅じゃないんだから安全第一でしっかり体休めていこう。

 

ギターは……ちょっと湿気てるけどいけるわ。

服は今いいや……全裸の方が泳ぎやすいし、この島は暖かいから。

露出に興奮してる部分がないかと言われればある。

 

夜になって星空が出たらテンション上がって即興で二、三曲作っちゃった。

ふと思ったんだけど、脳内掲示板ができるんなら脳内ラジオもいけるんじゃねえの?

 

『どんな深い悲しみも、深い海へ沈めてしまえばいい

波の声がささやく秘密が、自由の意味を教えてくれる』

 

共鳴に乗せる感じでやってみる。

いける感じじゃねえこれ?

 

『記憶の海で出会い、縁が絡んで、指が触れ合う

混沌の中に歌が生まれて、すべての命が溶け合う

気づいたの、歌っていたのは愛の歌』

 

深く、深く。遠くまで届けと。

どこかにいる新たな同族にも。

 

「イエーイ聞こえるー?脳内掲示板に続いて脳内ラジオ実装したよー!リスナーだれかいるー?」

 

おっ、脳内掲示板に反応あったなこれ。

 

ジャガーノート:なんだよこれ!?なんか胸がざわざわするもん聞かせるんじゃねえ!

プラウダ:そうか。それが君の歌なのか。そういえば聞けてなかったから聞けてうれしいよ。

ジャガーノート:歌?うたってなんだ?

プラウダ:これだよ。心地いい声の連なりさ。

エレナ:おっ!聞こえてた?仲間探しに毎日10分くらい流すわ。うるさくてごめんな?

ジャガーノート:10ぷんてどのくらいだよ。

エレナ:あと2曲くらい。これがあと2回分くらいじゃねえかな。

 

脳内にいきなりラジオ流れたら自分の正気をうたがうかもだけど、まあ私らなんかそういう生き物らしいし……

たぶんミュートもできるんじゃないかな。できるといいな。

 

ジャガーノート:まあ……あと2回くらいなら聞いてやる。

エレナ:ありがとう。ツンデレいただきました。

ジャガーノート:だからなんなんだよそれは!?

プラウダ:ツンデレという概念はね……

 

プラウダとジャガーノートが漫才みたいな会話してる間に次の曲いくかー。

今井美樹の「PRIDE」とかどうだろ。南の海つながりで。

 

エレナ:じゃあ次の曲行くなー。今井美樹でプライドな。

リスナー:またきかせてくれるの?あなたどこ?

ジャガーノート:誰だお前!?

 

うおっ、新しい子でてきたよ。

この子自分の名前をリスナーだと思ってるのかな。

図らずも私が名付けちゃった感じか?

私は歌を共鳴に乗せながら掲示板に書き込む。

 

エレナ:とりあえず見上げてみて。空の星で場所わかるかも。私のいるところはこんな感じ「画像添付」

リスナー:こう?「画像添付」

プラウダ:そう。ちゃんと見えてるよ。これは、エレナにかなり近いんじゃないかな。おめでとう。

リスナー:きこえるわ。きこえるわ。あなたの声!すぐいくわ!

 

なんか沖の方でスーッと波が分かれていく。

すんごい速くない泳ぐの!?これリスナーちゃんかなあ!?

 

「おーい!」

「オーイ!」

 

手を振ったら振り返してくれたわ。

次は共鳴に乗せずに「A Whole New World」でも歌ってみるか。

もう歌を目印に来れるだろ。

 

エレナ:とりあえず会ってみるわ。いったんミュートするなー。おつかれー。

プラウダ:うむ……うまく行くことを祈るよ。

ジャガーノート:なんだったんだこれ?

リスナー:やっとあえた!やっとあえたわ!

 

おっ、歌がいい感じで切りのいい所で会えそうだな。

波をかき分けて海から出てきたのは、スキュラみたいな感じの女の子だった。

私はギターを一旦地面に置いて立ち上がろうとしたところにするっと胸に飛び込まれた。

 

「えーっと、リスナーさん?」

「ゲホッ、ゴホッ、リス、ナー。タブン……」

 

肌の色はミルキーなベージュで、やっぱり石みたいにつるつるだ。

手足は赤いタコの触手みたいなのが絡まり合って人間の手足を再現している。

スタイルはボンキュッボンの高身長で顔もモデルみたいだ。

髪の代わりに赤い触手が髪の毛みたいに生えてる。

 

「ヤット、アエタ!わたしト、おなジ、ひと……!」

「う、うん……同じだと思うよ。わかるだろ?」

「わかるわ……!」

 

距離近い!近いよ!なんでこんな熱い目線をしてるんだよ!?

えっ、そういう感じ?そういえば私たちの生殖ってどうなってんの?!

こればっかりはママにも教わってねえからな。人間のやり方は聞いてるけど……

 

「え、ええっと。なんか距離近くない?いや嫌ってわけじゃなくてさ」

 

リスナーちゃんが熱っぽい目で見てくる。

私の手を触手でぬるぬる握ってくるよ!!

すっごい熱い。私の手も、リスナーちゃんの触手も。

どくんどくん脈打ってる。

 

「だって、私への愛こそがプライド?っていってくれたじゃない!かがやく世界を見せてくれるって。プリンセスって……よく、わからないけど。でも愛してくれるって!」

 

あっ!歌か!歌がラブソングばっかだったから求愛になっちゃったんだ!ウソだろオイ!

 

「わ、わかった!わかったよ……」

 

でも正直、私もめちゃくちゃドキドキするしハチャメチャムラムラしてきた。

私も女だ!なんでもやってみるものさ!

それにママもこういう時は体が知ってるって言ってたしさ!

 

「わかった……こういう時はこう言うんだ……『愛してる』って」

「うん……愛してる」

 

私はそう言ってリスナーちゃんの口にキスする。

速攻で舌を入れられた。ウワーッ!こういう感じなのか!

でも女の子同士で子供出来るのかなこれ!?それとも両方ある感じなのかな!?

わからねえ!わからねえがとにかくやってみるものさ!

 

どこまで書こう?

  • このまま一気に行こうぜ!
  • もうちっとだけ続くんじゃ
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