扶桑型 重巡航管制機 Block 90 (HIJMS Husou/HCC-105-90)
[諸元表]
機種: 重巡航管制機(戦艦)
建造所: 三菱重工業惑星ケプラーkn-120-a1d軌道航空宇宙システム製作所
運用者: 日本宇宙軍(JSF)
建造期間: 2899年-現在
就役期間: 2908年-現在
計画数: 655機
建造数: Block 90: 18機
全長: 2,051.3m
全幅: 674.5m
全高: 856.3m
空虚重量: 1,621万トン
満載重量: 2,850万トン
通常発動機: 石川島播磨EWW TLN 40–921jl 比推力可変型プラズマ推進機×12
: 石川島播磨LE-100C-5 熱核ロケット×12
通常動力標準戦闘速力: 0.03c(9,000km/s)
主機: 三菱ヘリカルNE2500×2
出力: 6.55×10^25馬力
アインシュタイン・ドライブ・エンジン: 石川島播磨WZ 991–T×1
実用アインシュタイン・ドライブ速力:
燃料: キセノンタンク
: 液体燃料タンク
: ディラクサイトタンク
戦闘行動日数: 1,100日
実用最大飛行可能重力: 2.0G
単独大気圏突破再突入能力: 有
着陸着水能力: 無
運用最低人員: 30名
標準運用人員: 120名
最大搭乗人員: 87,500名
砲熕 : 固定185口径1200mmCPS砲×6
: 68口径203mm4連装速射砲×24
: 40mm複合CIWS×48
: 25mm複合機関砲RWS×40
: 12.7mm重機関銃RWS×40
ミサイル : Mk.41 VLS(788×10セル)
: Mk.69 VLS(4×240セル)
: 17式CCM8連装発射機×10
宙雷 : 機雷敷設装置75型
: 機雷散布装置99型×7
指向性エネルギー: 固定155EW長距離レーザーシステム×6
: 10EWレーザー×12
: 多目的レーザー×96
装甲:前面: 24in-8in
:戦闘指揮所: 36in
:ブリッジ : 36in
搭載機: U-520捜索救難機×6
: U-521救難機×12
: F/A-3D機上戦闘機×4/T-5連絡機×6
外部搭載機: RF-99F機上偵察機×18
C4ISTAR: 統合戦術情報システム119型
: 宇宙軍戦術情報システム16型
: レーザー早期警戒システム38型
: 対小型機戦システム
: 対地戦システム
: 砲武器システム
FCS: S/CPG-89G 多目的砲用
: S/CPG-103 対小型目標用
: S/CPG-155B 対地上用
: S/CPG-199A 多目的ミサイル用
: S/CPG-167 対小型目標ミサイル用
レーダー: S/CPY-101D 多機能型
: S/CPQ-99 対宇宙用
: S/CPS-256 機首装備式前方監視用
センサー: S/CAQ-55 X線センサー
: S/CAQ-56 赤外線センサー
: S/CAQ-57 紫外線センサー
: S/CAQ-58 重力波センサー
: S/CVQ-78 可視光線カメラ
電子戦・対抗手段: NOLQ-88K電波探知装置
: Mk.10 18連装デコイ発射機×72
: 自走式デコイ×8
: MK.8 16連装対レーザーロケット×144
人工知能: 富士統合戦闘システム
扶桑型 重巡航管制機 Block 90(ふそうがたじゅうじゅんこうかんせいきぶろっくきゅうじゅう、月語: Husou-class Heavy cruise control space craft Block 90)は、日本宇宙軍の作戦機の型式。前型の発展型である扶桑型 Block89の発展型である。
2899年(成和11年)度国家防衛戦略に基づき、2899年度から現在まで18機が建造された。ネームシップの建造単価は約1,566億新円であった。
【来歴】
秀作と評される、扶桑型重巡航管制機の最新のバージョンである。これまでに扶桑型はBlock1からBlock89までが存在し、延べ約15万機が建造されているが、一桁台のBlockの老朽化、陳腐化に伴い、これらの機種転換を目的とし、2899年(成和11年)度国家防衛戦略に基づき、2945年(完之27年)度までを目標に655機の建造、配備が進められている。
Block89などと比べて、システムやレーダーのアップグレード等が行われている他、放熱・姿勢制御ウイングに若干の改修が行われている。
【設計】
機体
全体的に細長く、後方に向けて機関などが広がっていくというJKA宇宙軍機に良く見られる外観である。前方から、前方電子機器区画-主砲区画-ミサイル区画-中央電子機器区画-倉庫区画-機上機区画-居住区画-指揮区画-機関区画といった基本的な構造を有している。
正面から見ると機首に向かって鋭角的になっていく扁平な五角形を基本とした構造になっており、RCSの低減を重視している。機体中央部より下に向かってバルジが設けられ、機上機区画が主に組み込まれている。また上に向かっても若干バルジが設けられ、中央電子機器区画が主に組み込まれている。機体後方部よりメインの機関区画となっており、最後尾には小型機載機の搭載区画と、膨張機が組み込まれている。赤外線シグネチャー低減のため、通常発動機への低減装置装備や放熱設備の隠匿化が行われている。
抗堪性についても、相応に配慮されている。日本宇宙軍機では他国艦船と比して装甲防御に劣ると言われており、本機も同クラス艦艇よりも劣るものの、八重の複合装甲と中空装甲を持ち、前面で最大24in、また戦闘指揮所やブリッジはそれとは別に装甲が施されている。機内にも弾片破片飛散防止用ライナーや難燃性素材が全体に施されている。
被害局限化のため、機内は35のゾーン、1859のエリア、14855のブロックに区分されている。各ブロックには数十人分の酸素、水、食料、トイレなどの設備が組み込まれており、機体の撃破時には自動でシャッターが下りて救出までの生命維持を担う。また主要配管については、左右や上下などに分散しており、レジリエンスを確保している。修復用ナノマシンや、ダメージコントロール用自律無人機なども無数に搭載されており、被弾時の対応を担っている。「スパスパ貫通するが一向に轟沈しない」と言われる。
全長2kmにもなるため、機内通路とは他に、左右と上下、加えてそれらを2か所で繋ぐ機内モノレールが走っており、機首から最後尾まで10分で到着できる。機体中央部上のバルジ後部にはブリッジがあり、宇宙を直接視認できるとして閉鎖的な生活の癒しとなっている側面がある。ブリッジとなっているが、指揮通信能力よりは娯楽機能に特化している。
乗員区画
中央部に設けられた回転式人工重力発生器の中に設けられている。短径170m、長径230m、幅510mであり、0.75Gを発生させる。長期間航行と予定にない人員の搭乗を考慮して、余裕のある乗員区画の作りになっており、標準運用人員1,865名+86,135名が余裕をもって搭乗できる作りになっている。機長室や副機長室、参謀室などの大型個室86室、士官用の中型個室2,860室、下士官や士用の小型個室1型1500室、2型20,834室などが存在するが、通常できるだけコンパクトにまとまって下士官士も中型個室を用いる。各居室にはロッカー、TV、コンピューター、DVDレコーダー、冷蔵庫、洗濯乾燥機、シャワールーム等が完備される。また、浴場、プール、運動室、応接室、図書室などは共用のものがあるほかに大型個室にも備えられる。機内食堂と士官室(応接室を兼ねる)が各2つずつ設置されており、合計で2000人余が食事をとることができる。長距離通信室(量子通信)と短距離通信室(レーザー通信)の2種類を利用できるが、もっぱら短距離通信のみしか利用許可が出ない。機内大型コンピューターには各種娯楽作品が記憶されており、乗員は自由時間であれば自由にアクセスできる。医務室には標準的な薬剤が収められておおり、搭乗している衛生員(准看護師資格保有者)が対応する。医官(医師いわゆる軍医)は乗艦しておらず、必要に応じて遠隔診断で診療、ないし手術ロボットで手術する。散髪ロボットによる散髪も可能。
【装備】
富士統合戦闘システム
C4ISTARや人工知能、各種機器や友軍機を統合し、有機的に戦闘を遂行するためのシステムである。その思想の萌芽は地球時代の20世紀末にアメリカ合衆国が提唱したものであり、基本的にその系譜にあるシステムである。現代では高性能なSTB(Strategy Tactics Battle)人工知能と統合し、人間の判断を極めて高精度でサポートするシステムとなっている。
レーダー・センサー
電波を用いるレーダー、可視光線から重力線までを捉えるパッシブセンサーなど、複数が搭載されている。また、幾つかの箇所には直接外部視察用の窓が存在し、肉眼での索敵も可能である。
対宇宙機戦(対艦戦)
長距離・中距離においては固定185口径1200mmCPS砲ならびに固定155EW長距離レーザーシステムを用いて交戦する。近距離では17式CCMも用いる形になる他、機雷戦も可能である。
対機上機戦(対空戦)
対空砲や対空ミサイル、対空レーザーなどを用いて交戦する。
対地表戦
大気圏内への攻撃をまとめて対地表戦と呼称する。その中でも、対空中戦、対地戦、対水上戦、対地中戦、対水中戦などがあるが、主に用いられるのはCPS砲とミサイルであり、それぞれの状況に適した砲弾、弾頭が選択され、攻撃に用いられる。これは、レーザーであると大気による減衰を受け、効率的に攻撃を行えないためであり、実体弾を主軸に攻撃を行うものとされている。
砲熕兵器
対大型宇宙機(対宇宙艦艇)用の兵装として、固定185口径1200mmCPS砲を機首上部に6門搭載している。CPSとは、Composite projection system、複合投射システムの略であり、火薬、電磁加速、ロケットモーター加速を組み合わせて砲弾を射出する事を表している。これにより極めて高初速で砲弾を射出する事が可能であり、GAPDS(誘導装弾筒付徹甲弾)やGHEAC-MP(誘導多目的対宇宙機榴弾)などの複数種類の砲弾を高速で投射することが可能。給弾に関しては、自動装填であり、分間60発の発射が可能。
対小型宇宙機・機上機(対空)用の兵装として、68口径203mm4連装速射砲と40mm複合CIWSを分散配置しており、対空ミサイルによる迎撃を掻い潜った敵機を迎撃する。
また、25mmと12.7mmのRWS(リモートウェポンステーション)を装備しており、遠隔で射撃することが可能。ただし、これらは本格的な攻撃に用いることは少なく、威嚇や宇宙海賊相手に用いることが多い。
光学兵器
対大型宇宙機(対宇宙艦艇)用の兵装として、固定155EW長距離レーザーシステムを機首下部に6門搭載している。エクサワット(ギガ、テラ、ペタの次)級のレーザー砲であり、高出力のレーザービームを光速で敵機に照射することが可能で、貫通力は高いものの、爆圧や弾片の飛散による二次加害を望めないことから、多用途性は低い。また、固定185口径1200mmCPS砲と同様、機首に固定されているため、側方や後方、上下方向に指向することはできず、側方や後方を照準する場合は機全体を旋回する必要がある。ただし、限定的ながら左右3度、上下2度までの可動範囲を有する。
対小型宇宙機・機上機(対空)用の兵装として、10EWレーザーを分散配置している。ターレットに装備されており、360度全周旋回可能。
対デブリ用の兵装として、多目的レーザーが分散配置されており、デブリをAIで検知しレーザーで破壊する。
誘導兵器
2種類のVLS(Mk.41 VLS、Mk.69 VLS)と、対大型宇宙機(対艦)用ミサイルコンテナ(17式CCM8連装発射機)を有する。VLSは対空ミサイルや対地表ミサイルなど多様なミサイルを格納しており、必要に応じて発射可能。Mk.41は比較的一つのセルが小型で、小型ミサイルを多数格納するのに対し、Mk.69は大型のミサイルを少数格納する。17式CCMは超大型の対大型宇宙機ミサイルであり、ミサイル全長105m、ミサイル全幅8.5mであり、弾頭はHEAC-MPとなっている。なお、対大型宇宙機ミサイルは初速、巡航速度が共にCPS砲に劣っているため、長距離戦での出番はなく、近距離において対大型宇宙機戦における手札を増やす目的で配備されている。
電子戦
三菱電機製のNOLQ-88Kと呼ばれる、電波探知妨害装置が搭載されており、電波探知、電子攻撃の双方を行うことができる。主な用途として、敵機から照射される電波を検知し、逆探知及び電子パルスを用いた電子機器への攻撃を行ったり、敵誘導弾へのジャミングを行い自機への着弾を避けることが挙げられる。
対抗手段
複数のデコイの他、ダイキン製のMK.8 16連装対レーザーロケットが装備されている。対レーザーロケットとは、敵から照射されたレーザーに対して、重金属からなる煙幕を展開した後にそこに電磁波を展開し、敵のレーザー照射を攪乱、無力化するものである。
機上機(宇宙戦闘機等)
搭載機として、U-520捜索救難機×6、U-521救難機×12、F/A-3D機上戦闘機×4/T-5連絡機×6を搭載する。対大型宇宙機攻撃用の大型機上機は搭載しない。外部搭載機としてRF-99F機上偵察機×18を搭載する。外部搭載機とは、通常の搭載機が母機の宇宙機内に完全に格納されているのに対し、RF-99Fなどは機体が大型すぎて母機の宇宙機内に完全に収まらないため、一部ないし全体が露出して搭載されている、という事である。
なお、これらの搭載数は最大でこれだけ、という意味であり、通常ここまでの数を搭載することはまれである。
【編制・運用】
基本的な編制、運用においては、小隊と呼ばれる編制単位を中心とする。小隊は、重巡航管制機1機、重巡航従属機6機で構成される部隊である。管制機、従属機は基本的に同一の型の機体(今回なら扶桑型 Block 90)で構成される。一方で、乗組員数に違いがあり、管制機は通常100人以上が乗り組み、隊全体の指揮を行うのに対し、従属機は30人前後であり、管制機の指示に従い、行動する。
運用としては、重巡航管制機を中心に、各方向に3光秒(90万km)の距離に球状に計6機の重従属管制機が配置される。管制機と従属機の間には中間点、1.5光秒(45万km)の地点にRF-99Fなどの機上偵察機を計6機配置し、データリンクと監視を担う。
各従属機は8機のRF-99Fを3光秒(90万km)の距離に配置し、計48機の機上偵察機で周辺監視網を構築する。また、各機上偵察機の間を埋める形で管制機所属の機上偵察機を計12機配置する。
即ち、1機の重巡航管制機、6機の重巡航従属機、60機の機上偵察機を配置し、半径6光秒(180万km)の球形の監視網を構築している。
基本戦術としては、団隷下の戦闘支援中隊、電子戦支援中隊、早期警戒中隊の支援を受け、集団戦を行う。早期警戒機や自隊で敵機を捕捉、電子戦支援従属機のジャミングや戦闘支援従属機の砲撃支援を受けながら、敵機の背後、上下面、側面に回り込み、隣接する隊と多方向同時飽和攻撃を行い、敵隊に攻撃、これを撃滅することを主眼としている。
小隊単位での戦域機動を行うが、攻撃は中隊(4個小隊で構成される)単位で行うことを理想としており、3個小隊(残り1個小隊は予備)で敵一個小隊を包囲ないし挟撃し、多方向同時攻撃を行い確実にこれを撃破、然る後に残存敵小隊を各々各個に撃破することを理想としており、これを実現するべく以下の点を重視している。
・高度な索敵、識別、捕捉能力
・各機のデータリンク、上級司令部とのデータリンクの拡充
・一斉射撃、同時弾着
・中長距離火力の確保
・高機動性の確保、有利な射撃位置の占位と敵の攻撃の回避
同数同士の正面衝突はできる限り避けるよう
砲撃を装甲等で受け、反撃するという思想は薄く、他国宇宙軍艦艇では装甲や電磁フィールドによる高い防御力を有しているが、基本的にJKA宇宙軍では構造材兼宇宙デブリとの衝突対策、ついでに敵の攻撃を受けても防げれば儲けもの的な方針である。
【問題】
性能面での問題はおおむねないものの、配備計画に大きな遅延がある事がたびたび指摘されており、産経新聞電子版が取り上げた他、衆院の安全保障委員会でも自由党の守屋議員が質問を行っている。原因としてはシステムアップグレードの際にソースコードに問題が生じたためとされており、2920年に問題が解決したとの報道がなされて以降は、順調に配備が行われている。
【挿絵】
扶桑型の平面図(上から見た図)と、右側面図(右から見た図)。戦艦大和との比較付き。こう見ると相当大きい事が分かる。
扶桑型を東京都区部に浮かべたら…という比較図。全長2kmだと大体、秋葉原-新橋とか、新宿-高田馬場くらいのサイズ感である。