OVER ROAD〜すべてが〇〇だったはず〜   作:ニコラス―NICORUTH―

11 / 31
ビーストマンレ○プ!野獣と化した先輩!!4

 オレは今グリフォンくんの背に乗って宝の臭いを嗅がせて在り処を探させている。MURも別のに跨っている。

伝承通りの王道を征く、ライオンとワシ(53)の合体したような身体。それぞれのいいとこどりの見た目ホントカッコいい。

このグリフォンくん、その昔はこの組み合わせが縁起が良かったので、権威の象徴みたいなシンボルとかに使われてたんだけども、キリスト教からはすっげぇひどく扱われたんだよなぁ。

キリスト教では七つの大罪っていう人間の犯すとされる罪の内、傲慢を象徴する動物とされ、悪魔の化身というか悪い獣みたいに扱われたりした。

 これを一石を投じたのが、ダンテ・アリギエーリ。ご存知「神曲」の筆者だ。この作品のグリフォンはキリストの象徴として描かれ、そんな事があってかユニコーンと同じくらいグリフォンは幻獣の中では悪いイメージというのはあまりついていないです。ゲームでの出番も流石にドラゴン程ではないが、多い方なんだよなぁ。あの青狸の相方が旧石器時代で動物の遺伝子を合成して作ってるくらいだしな。

ユグドラシルでもグリフォンライダーなんて職業もあるし、この世界においては帝国に結構な数いますね。オレもこうしてテイムしてるくらいだしよ。

グリフォンロードよ。

 

「 タドコロ、一ついいかゾ? 」

 

「 なんすかMUR? 」

 

「 お前、ナザリックをどう思うゾ? 」

 

「 エラい唐突に聞いてきますね・・・ 」

 

「 どうしても気になってな。オレたちがここに来て、もうしばらくになるが、聞こうにも聞く気になれなかった。 」

 

「 ・・・ 」

 

「 無理に答えろとはいわない。お前だって、古巣がああなるだなんて思いも依らなかったろう? 」

 

「 ・・・MURはどう思いますかね、今のナザリック。 」

 

「 これまでいってる通り、お世辞にも良いとは思えないゾ。今知れてるだけのことだけでもな。 」

 

「 ・・・ 」

 

「 KMRがALBDの頭を覗いたお陰で、かなりの情報を得られた。ヤラセは当たり前どころか、その為に何十何百万もの生命を奪い弄び、自分たちの都合の良いように事を動かす。多くの者はそれを知る由もなく、NPCどもは魔導王のやること為すことになんの疑問も抱かず、神輿の如く担ぐばかり。

今の魔導王はこの世界で最も多くの生命を奪った邪悪の権化で相違ないゾ。 」

 

 邪悪の権化か。いわれちまったな、MMNGよ。

 

「 オラたちのいた世界の過去にだってここまでの奴はでていない。

名だたる独裁者、アドルフ・ヒトラーだって、ヨシフ・スターリンだってこんな事しないゾ。 」

 

「 ・・・ 」

 

 独裁者と同列にまで扱われたか。一応、アイツだけじゃなくて、ALBDやDNURGSが頭良いらしいから、アイツラの意見もあるみたいなんだが、奴らがカルマ値-500であることを考えれば、大凡大衆のことはゴミとしかみてないだろうな。

シャルティアもAURもアイツの考えにはなんの疑問もないらしい。アイツが命じれば、大量虐殺だってなに食わぬ顔でするだろう。というか実際にした。

PRRNがよ、頭抱えてたっけな。

"姉貴になんていえばいいんだろう?"ってな。

自分たちの作ったNPCが、こんな真似してるだなんて予想できる訳ないもんな。

なぁ、MMNG。お前はホントにこんな事がしたかったのか?

ビーストマンはまだ国潰すのに、皆殺しにするのに理由がつくんだ。だがよ、お前がやってきたことに、ナザリック以外の理由がついたことがどれだけある?

 

 

 

「 (宝が)見エル見エル・・・ 」

 

「 お、アレみたいだゾ! 」

 

 どうやらグリフォンくんが宝の在り処を嗅ぎつけたみたいですねぇ。

であれば善は急げなんだよな。

いきますよ〜イクイク・・・

 

 

「 こ↑こ↓ですかね? 」

 

「 うーん、確かに在りそうではあるだがなぁ・・・ 」

 

 こうしてグリフォンを降りたオレたちの目の前に聳える・・・とまではいわないが、建っていたのは、そこそこのデカさの建物だった。

これまでみたビーストマンの建築様式に当てはめると、上流階級の家より少し小さいくらいのサイズっすね。

鍵もかかってないっぽいので早速お宝とご対面、とその前に、MURにいっとかないといけないことがありますねぇ!

 

「 MURはん、さっきの話の続きっすけどもいいっすか? 」

 

「 ・・・いいぞ! 」

 

 こうしてオレは、過去、ギルドアインズ・ウール・ゴウンにいた頃の、獣王メコン川という名前を使っていたときのことを語りだした。

 

「 昔のナザリックってのはさ、それはそれは活気に満ちたんだよ。みんな仲が良くてなぁ・・・誰かのレベル上げ手伝ったり、他所のプレイヤーキルしたり・・・

TBLの奴がギミックにリソースを割きすぎたり、RC★FRが変なトラブル起こしたり、1500人押し寄せてきたりな。 」

 

「 第八階層のあれらの奴かゾ?運営に問い合わせが殺到したという・・・! 」

 

「 そうだよ。ナザリックはよ、十回層の節々にはよ、みんなの思いが込められてたんだよなぁ。第七階層はウルベルトはんがDMURGSの為にいくつかアイテムを隠してるし、第六階層は、BKBKCYGMさんがよ、YMIKやANKRMCMCと一緒にAURを乗っけて女子会開いてたりしたんだぜ?

彼処の夜空もよ、MURはんに見せてやりてぇよ。」

 

「 そんなに、凄いのか? 」

 

「 自然をこよなく愛した、BL-PLNTさんの傑作だからよ。それに、手塩に掛けたのは、ギミックだけじゃない。NPCだってそうだ。ギルドの一人一人が、思い思いに自分の好きとかをつぎ込んで作ったんだ。オレだって作ってる。戦闘メイドの一人。名前忘れたけど。あとはNSKENRIとHRHRとの合作もあったなぁ。 」

 

「 ギルドの一人一人・・・あっ(察し)! 」

 

「 わかったかよ。そう、ALJNTはあのトラブルの後、クランがギルドに再編される前に脱退しちまった。だからアイツはNPCを作ったことがないし、ナザリックにも思い入れなんてない。

寧ろ、反吐がでるくらい嫌ってるまでありますな。特にMMNGとTCMEを。 」

 

「 千年王国のNPCも、烈怒さんが手がけたっていってたな。 」

 

「 その後もな、MMNGは嫌われこそしなかったんだが、時を経るごとに、ギルドを離れる奴が出始めたんだ。HRHRは転職がきっかけで来なくなったし、RC★FRやGRNTはゴーレムやパワードスーツを勝手に弄られたのにキレてでてっちまった。最後のあの日までデータ上ナザリックに残ってたのは、三人だけだったらしい。 」

 

「 なら、お前は?ホモの団結成したの、だいぶ前だったよな? 」

 

「 ・・・窮屈に思えたのさ、ナザリックが。 」

 

「 窮屈? 」

 

「 確かにナザリックは難攻不落。居心地も良いかもしれない。でもよ、あの中にいたら、得られないものがあるってばよ(NRT)。 」

 

「 ほう、それはなんゾ? 」

 

「 これさ。 」

 

 オレはサッと宝物庫の戸を開けた。

MURの顔に光沢が掛かってますね・・・

中にあったのは、凄まじい量の金に宝石。それから希少そうなマジックアイテム。

典型的な宝物だ。

その輝きは、ビーストマン国を潰したオレたちを労っているようだった。

 

「 ユグドラシルのテーマはなんだったか、覚えてますか?(MKRS) 」

 

「 未知の探索・・・だったよな? 」

 

「 そう、オレにとっちゃ、ナザリックは過去の産物でしかない。あの知り尽くした世界じゃ、未知なんて探せない。だから、オレはAOGを抜けて、名前も変えた。

だから、ALJNTがNPCを拉致って素材にしたのも、さして悪いことではないと思ってる。 」

 

「 タドコロ・・・ 」

 

「 オレはね、MURはん。できればMMNGにも、ナザリックを捨ててもらいたいと思ってるんだ。

いつまでも、みんなとの思い出に縛られる必要なんてないんだよ。 」

 

「 お前・・・ 」

 

 これがオレの本音だ。MMNGは他のゲームに誘っても、一向にユグドラシルから離れなかったとPRRNはいっていた。多分、アイツはあの楽しかった過去に囚われているんだ。それで、ナザリックの墓守りになってしまっている。

元ギルドメイトの好だ。なんとかして、アイツをナザリックから解放してやらんとな。

 

「 金、掻き分けますか? 」

 

「 いいゾ! 」

 

 

 金の山を物色するオレたち。この中からめぼしい物を先んじて持っていき、残りはビーストマンたちの死体諸共回収する手筈だ。

・・・ん?この宝剣ぽいの、カッコいい、カッコ良くない?

 

「 なぁ、タドコロ。 」

 

「 なんスカ? 」

 

「 これまで聞いてきた上で聞きたいんだが、もしだ。もし、PRRNさんやお前のほかにも、AOGの関係者がこちら側に来てたら、魔導王のことをどう思うんだ? 」

 

「 少なくとも、ウルベルトはんとTCMEは間違いなく今のMMNGに反発しますね。今アイツがやってるのはあの二人の大嫌いなやり方だからよ。 」

 

「 そうか。あの異形種の英雄がか。 」

 

「 あとは、YMIKッスかね。あの人小学校の先生だからよ、今のMMNGをみたなら確実に殴りかかるぜ。特に大虐殺以降の話を聞いた日にはよ。

あとは、RC★FRかな?ゴーレムじゃなくてアンデッドを労力にしてるとことか面倒くさいところでキレそう( 小並感 )。 」

 

「 そこまでおかしな奴だったのかゾ・・・? 」

 

「 というより典型的なコミュ症ッスね。人との距離感がバグってる感じの。 」

 

 と、こんな感じに語らいながら、オレたちは金色の中を漁っていった。

後日、手筈通り状態の良い遺体ともども宝を回収し、ビーストマン国は、この世界から消えた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。