俺と2人のカミさまと   作:あすたわし

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どうも、あすたわしです。

思ったより遅れてしまい申し訳ないです。原稿自体は深夜の段階でできているのですが、前回の反省を踏まえて深夜に通知を鳴らさないよう朝投稿にしておきます。まあサーバーエラーあったから火曜に出せないのは仕方ないね(言い訳)

ちなみに今回は9話に比べてコピペが多いです。それでは本編どうぞ。


☆ 10話/過去があまりに重すぎないですか?

 目覚めると、見知らぬ天井が見える。…そうだ。昨日からここに住むことになったんだった。眠い目を擦りながら顔を洗い、そのまま簡単に朝ごはんを作る。本当に今日からうまくやっていけるのだろうか。というか、本当に人間は自分を受け入れてくれるのだろうか。

 

 朝ごはんの片付けを終わらせゆっくりしていると、玄関の戸をノックする音が聞こえる。玄関に向かい戸を開けるとフブキちゃんがいた。

 

『おはよう、フブキちゃん』

『おはようございます、あやめちゃん。どうですか?一人暮らし、やっていけそうですか?』

『家事はなんとかなりそうだけど…それより、人間とうまくやっていけるかが心配だよ…』

『大丈夫です!白上がフォローしますから、少しずつ慣れていきましょう!』

 

 

 

 フブキちゃんと一緒に村に降り、村人と交流する日が何日か続いた。最初はみんな怖がっていたけど、フブキちゃんが説明してくれると普通に接してくれた。フブキちゃんがみんなからいかに信頼されているかを感じた。

 

 

 

 大体の場所は周りきり、恐らくあと二日ぐらいでこの村の全ての人に会うことができるだろう。もしかしたら、この村の人間と獣人はみんな怖くないのかもしれない。

 

 すると、玄関の戸がノックされる音がした。いつも通り開けるとフブキちゃんがいた。

 

『おはよ〜、フブキちゃん。じゃ、行こう〜』

『おはようございます。あやめちゃん、実は、今日はあやめちゃんの里がどこにあるか村の外で聞き込みをしようと思いまして。今日は一旦村に行くのは中止でもいいですか?』

『そうなんだ…分かった。ありがとね、フブキちゃん』

『いえいえ、まあ、最近外に出ていたばっかりだったので、少し体を休めてください。それでは、また明日』

 

 突然やることがなくなってしまった。今日は何をしようか。…そういえばずっと使わないまま置きっぱなしにしていたが、フブキちゃんがくれた笠の効果はどんなものなのだろうか。せっかくだし、少し村に行って試してみよう。

 

 笠を被って村まで降りてきた。さっきまでは道を通るだけでみんなから見られていたのに、今は全く気にされていない様子だ。本当にオニとして見られていないのか確かめるために、道端にいる人に話しかけてみる。

 

『あのー…』

「はい!…あれ、旅の方っすか?珍しいっすね。どうかしましたか?」

『余って君にどう見えてる?』

「え?どう見えてる、と言われましても…着物を着た若い女の子、っすかね…」

『そうなんだ。じゃ、ありがとね〜』

「え…???」

 

 どうやら本当にオニには見えていないらしい。これは面白いな。もう少し村を歩いてみよう。

 

 しばらく歩いていると、人間の男の子と獣人の女の子が何やら言い争っているのが見えた。遠くからこっそり話を盗み聞きしてみる。

 

「だから、あいつは絶対危険なんだって!」

『そんなことないもん!あのお姉ちゃん優しそうだったもん!』

「いやいや、父さんもオニは全員危険だ、この村を乗っ取ろうとしてるっていってたぞ!」

『悪いオニだったらフブキお姉ちゃんとミオお姉ちゃんが退治してるはずだもん!』

「それは…きっと2人の優しさにつけこんで騙してるんだよ!」

 

 口喧嘩を最後まで聞き終わる前に、気づけば走り出していた。溢れ出そうになる涙を必死に堪えながら、なんとか家まで辿り着いた。

 

 家の中に入ると、先ほどの男の子の言動を思い出し、堪えていた涙が溢れてくる。あの子は本当にオニのことを心から危険だと思って、獣人の子に警戒するように言っていた。だからこそ、もはや人間とは本能的に相容れないようにも感じてしまう。

 

 やはり余はここにいるべきではないのかもしれない。このままだと村の人たちも余に怯えるだろうし、もし何人かで乗り込んできたら全員を無傷で返すことはできないだろう。それに、このままだとフブキちゃんやミオちゃんも余と繋がっていると思われてしまう。やっぱり早くここを出よう。

 

 急いで最低限村を出る準備をする。これなら明日にでも出ることができるはずだ。

 

 

 

 翌日、いつも通りフブキちゃんがやってくる。余もいつも通り戸を開ける。

 

『おはようございます、あやめちゃん。昨日はどうでしたか?今日からまた村に行けますか?』

『……フブキちゃん、余、この村を出ていくことにしたんだ。短い間だったけど、本当にありがとう。じゃあね』

『えっ…なんでそんな急に!…もしかして、昨日何か嫌なことでもありましたか!』

『…そんなんじゃないよ』

『じゃあなんで…』

『それは…』

 

 人間が受け入れてくれない、なんて言ったらフブキちゃんは負い目を感じるだろう。それなら、たとえフブキちゃんからの心象が悪くなっても無理矢理外に出るべきだろう。

 

『…とにかく、余は出ていくから、もう気にしないで』

『待ってください!あやめちゃんは命を狙われてるんですよ!どうしてもここを出たいというのなら、せめて理由を話してください!』

『…うるさいな。フブキちゃんには関係ないじゃん!もうほっといてよ!』

『……分かりました——』

 

 そういうと、フブキちゃんは狐の精霊を手元に呼び、刀に変化させた。

 

『——なんて、そう易々とは言えません。本当に出ていくというのなら、白上を倒してその覚悟を見せてください!』

 

 仕方なく余も刀を構えると、刀から力が伝わってくるのが分かる。

 

 余が刀を構えたのを確認して、フブキちゃんは一旦大きく後ろに下がる。余はそれに向かって突撃する。

 

 フブキちゃんは大量の氷塊を飛ばしてくるが、全て捌き一気に近づく。まるで刀が意思を持っているかのように手が動いている感覚だ。

 

 刀の間合いまで近づき、お互いの刀が火花を散らす。こちらの方がパワーはあるらしく、近づいてしまえばこちらの方が有利だった。これなら勝てる。

 

 すると、またフブキちゃんが後ろに大きく下がり、余から距離をとる。

 

『なかなかやるじゃないですか。まさか神技を使うことになるとは…悪戯狐(トリッキーヴィクセン)!』

 

 すると、フブキちゃんが数人に増えた。気配まで同じで、全く見分けがつかない。

 

『これで終わりにしましょう!』

 

 フブキちゃんたちが一斉にこちらに走ってくる。しかし、走り出す直前に、1人だけ動きが少し乱れていたのがいた。あれが本物だ。余も本物に向かって走り出す。

 

 至近距離まで近づく。見破られると思っていなかったのか、反応が明らかに遅れている。フブキちゃんもこちらに刀を振ろうとしているが、今なら首を狙える。

 

 でも、このまま余のためにフブキちゃんを殺していいのだろうか。片や村の人気者、片や誰からも必要とされない存在。どちらが生きるべきかなんて分かりきっている。結局、フブキちゃんの首に刀が当たるスレスレで刀が止まる。

 

 フブキちゃんの刀がこちらの首を斬ろうとした瞬間、フブキちゃんがもやとなって消えた。

 

『なっ…⁉︎』

『やっぱり、あやめちゃんは優しいですね』

 

 代わりに背後から声がし、それと同時に後頭部に強い衝撃を受け倒れる。そのまま首と腕を抑えられ、身動きが取れなくなる。

 

『あやめちゃんは優しいから、誰も傷つけたくないから、突然ここを出ていくなんて言い出したんですよね?大丈夫です。白上が、あやめちゃんも他のみんなも幸せになれる方法を見つけます。だから、何があったのか教えてくれますか』

 

 涙を流しながら、事情を話す。

 

『……あの笠をつけて村に行って…そしたら、人間が余のことを危険だ、村を乗っ取ろうとしている、って言ってて…それで、このまま余がここにいたらみんなに迷惑がかかると思って…』

『なるほど、そんなことが…』

 

フブキちゃんは抑えていた手を離し、自由に動けるようにしてくれた。

 

『…もう、人間とは関わりたくないですか?』

『…あの笠を被ればいけると思う。でも、オニの状態では関わりたくないかな』

『分かりました。村に行くときは笠をかぶっていってください。村の人には、あやめちゃんの元に近づかないようにうわさをながしておきます』

『うわさ?』

『はい。オニは山からは降りてこない、オニの家に近づかなければ安全だ、といううわさです』

 

 確かに、他の人から見た余がずっと家にいるなら、かなり安心して暮らせるだろう。

 

『…うん、分かった。でも、もうフブキちゃんやミオちゃんも余とは関わらないようにしてね。他の人にばれないように』

『…分かりました。それがあやめちゃんの望むことならば』

 

 

 

——そうして余は、ずっとここでひっそりと暮らしてたんだよ』

「そんな過去があったのか…ん?じゃあどうして人間の風真が一緒にいるんだ?」

『ああ、それはだな——』

 

 会話を遮るように、ぐ〜といった大きな音が鳴る。音のした方向を見ると、顔を真っ赤にしたフブキがいた。

 

『だって仕方ないじゃないですか〜!今日はお昼ご飯食べてないんですよ!』

 

 時計を見るともう5時だ。ここにいる全員昼ご飯を食べていないし、かなりお腹も空いているはずだ。今から作ると時間もかかるということで、少し早いが夕食を食べに行くことになった。

 

 村に着き、数日前に行った定食屋さんに入る。もちろん百鬼は笠を被って。やはり早い時間だったようで、中にはノゾミさん以外誰もいなかった。

 

『こんにちは〜』

『いらっしゃいませ〜。あれ、フブ姉ぇ、後ろのお二方は…あ!今朝の方じゃないですか!大丈夫でしたか?』

『へ⁉︎は、はい、大丈夫でござる!』

 

 風真はかなり緊張しているようだ。村までほとんど降りてきたことがないのだろうか。

 

『こちら、風真いろはさんと百鬼あやめさんです』

『よ、よろしくでござる!』

『……よろしく』

『私はノゾミといいます。よろしくお願いします。…あれ?百鬼…どこかで聞いたことあるような…』

『あ……気、気のせいじゃないですか!そんなことより、いつものきつねうどんお願いします!』

『はいはい。好きな場所に座って待っててください。皆さんも注文決まったら呼んでください』

 

 席について、各々料理を注文する。ノゾミさんが料理を作っている間に、小声でフブキに話しかける。

 

「なんでノゾミさんが百鬼の名前を知ってるんだ?」

『30年くらい前に村のほぼ全員に会っていたので、そのときに名前も話しているんですよね。まあ30年前ですし正確に覚えてはいないでしょう』

 

 と、そのとき、誰かが入ってきた。

 

『いらっしゃいませ〜』

『あ、ミオ!』

『こんにちは〜。あれ⁉︎フブキとコウ君と…さっきの子と、それから…?』

『笠を被ってるから分からないんですね。こちらはあやめちゃんです』

『ああ、あやめ!…ってあやめがなんでここにいるの?』

『まあまあ、あとで話しますから一旦ミオもこっちに座ってください』

 

 ミオも席に座り注文する。すると、風真が口を開く。

 

『あの…ごめんなさいでござる!風真を助けたせいで、手が…』

『ん?ああ、大丈夫だよ!もう怪我もほとんど治ってるから!それより、まだ名前を言ってなかったね。ウチは大神ミオだよ。よろしくね』

『…風真いろは、でござる。よろしくでござる』

 

 少しして、全員分の料理が運ばれてくる。過去の悲しい出来事は一旦忘れて、俺たちは話に花を咲かせて楽しいひとときを過ごした。

 

 




お気に感評願(定期)

今更気づいたんですが、ハーメルンでホロライブの小説書く人かなり少ないんですね。ということで、ぜひ皆さん一度書きましょう。なんの知識も経験もない自分が書けたんですからマジで誰でも書けると思いますよ。

ちなみに助力になれるかはだいぶ怪しいですが、相談してくださるのであればネタ出しから宣伝まで手伝うつもりではあります。ぜひAIのようにこき使ってください。

最後になるんですが、次回はワンチャン休むかもしれません。今週末に出なかったらそういうことで。
※追記 無理ですね。次は多分12/13です。しばしお待ちを。
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