蝮の奇妙な日常   作:人中の蝮

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第15話、敗北

そうして校舎の中にもゾンビは全くもおらず、これはラフィエルが一人でやったには大きすぎるなとゆんゆんは考えていた。

 

確かにラフィエルさんは強いけど体力的な意味で一人でこれほどに完璧に倒し切ることは不可能に近いことだ。

 

協力者が現れたと仮定をしてもなら何故門は破壊されたままなのかと疑問点がある。

 

何よりもゾンビたちが壊れているのに校門から入ろうとせずに外に待機をしていた。普通ならば入ってきてもおかしくはないはずなのに。

 

そのような事を考えられるのはあまりにも強力な存在がこの学校に存在してその存在にゾンビたちは恐れて入ってこれないと言うのが一番しっくりとする理由だと考えていた。

 

ゆんゆんがいた世界でもあまりにも強すぎる魔物の縄張りに入るとそれよりも弱い魔物たちは諦めて帰っていく事が度々あり今回もそれなのではないかと考えていた。

 

しかも今回は基本的に知能がないと言われているゾンビがそれをしているので桁違いの怪物がここに来てしまっているのではないかと内心では焦りを感じていた。

 

頭が良い紅魔族として何か違和感を感じて探索をしていた。早く気が付かないと取り返しがつかないことになると感じ取っていたから必死になって探していた。

 

しかし、いくら探してもゾンビはおらずに階段を上がっていくとラフィエルが嬉しそうにして待っていていた。

 

「清姫ちゃんにゆんゆんちゃん、無事だったのですね。私の方も特に問題なく終わらす事が出来ました」

 

「そうでしたか、ラフィエルさんもお疲れ様です。それにしても校門が何者かによって破壊されているのを見て少しばかり慌てましたけど心配しすぎましたわ」

 

そう言って話していたがゆんゆんには何か違和感を感じるとして辺りを見ていた。冒険者としての直感、そして紅魔族の高度な頭脳で違和感を感じていた。

 

このラフィエルはいつものラフィエルさんではないと思って警戒をしているとラフィエルがどうしましたか、ゆんゆんちゃんと言ってきたのでゆんゆんは気が付かれないようにするために笑みを出しながら少しばかり疲れてしまいましてと言って誤魔化していた。

 

それにしても何が原因なのであろうと考えているとラフィエルがここに集まってこれから脱出する会議を開きますので来てくださいと言われた。

 

もしかしたら話をすれば何か分かるかもしれないと思ったゆんゆんは危険を覚悟で受け入れる事にした。

 

何が出てくるのかと警戒をしながら指定された体育館に向かい始めていた。

 

その間にも密かに近くにいる清姫だけには警戒するように伝えておくと分かりましたと言って向かった。すると体育館では生存者たちが集まっていて本当にただの会議だったのかと思っていた次の瞬間に背後の扉が閉まったのである。

 

それを見て清姫は本当に罠でしたわねと言いながら前を見ていると明らかに今まで出会ってきた中でも一番相手にしてはならない雰囲気を出している怪物が現れた。

 

清姫もゆんゆんも戦っても勝ち目は薄いと感じていち早くここから逃げ出す事にしようとしていたがその時にラフィエルの声が響くのであった。

 

「あら、帰ろうとしているのですか。せっかく私達の新しい御主人様になろうとしている人にあまりにも酷いと思いますよ」

 

そう言ってから現れたラフィエルは少しばかり見た目が変わっておりゆんゆんは細かい点や何よりも天使の輪が綺麗な金色から黒に変わっており彼女が堕天使になっていたことに気がついた。

 

やばいと感じて急いでトーシュエンと合流をしないとならないと考えていたがそれぐらいの思考ぐらいは簡単に読めますわよと言って逃がすつもりなどなかった。

 

清姫はラフィエルさんに何をしたのですかと黒いオーラを纏っている騎士に向かって激怒な声を上げて言うと簡単なことだと言って説明をしてきた。

 

「簡単だ、その女を魅了させて我と契約させて堕天使になったのだ。お主たちも同じ様にしてあの女の仲間にしてやろう。そしてお前たちの手であの忌々しいあの血を引くトーシュエンを殺すのだ」

 

それを言った瞬間に清姫は心の底から怒りに満ちた、ここまで怒りに満ちるのは安珍様に嘘をつかれた以来で目の前の男だけは焼き殺すとして本能がそう決めた。

 

そうしていつもよりも明らかに早いスピードで宝具を開放して目の前の男に向かって焼き殺すためにブレスを吐くとこの程度で我を倒せるなら等の昔に殺されているわと言いながら炎のブレスを切り裂いて清姫に直接攻撃をすると清姫はそのまま吹き飛ばされてしまった。

 

それを見たゆんゆんが助けに向かおうとすると背後にラフィエルが現れてゆんゆんを捕まえたのである。

 

「離して下さい、ラフィエルさん。私は清姫ちゃんを助けに向かわないとならないのです」

 

「それでしたらきっとこれから面白いものを見られますのでどうか見ておくと良いかも知れませんよ」

 

そう不気味に笑いながらゆんゆんを捕まえていると黒い騎士が吹き飛ばした清姫に近づいてきてそれを感じた清姫もせめて一矢報いる事ぐらいはと言いながら起き上がって攻撃をしようとしたが簡単に受け止められてしまってから黒騎士は着けていた仮面らしい物を取り外してからこう言った。

 

「貴様の英霊の一人なら・・・我のものになれ!」

 

そう言うと清姫が先程よりも明らかに様子がおかしくなりゆんゆんは必死にどうしたの清姫ちゃんと叫んでいたがその声すらも届くことはなく反応がなかった。

 

そうして清姫はゆっくりと手を差し出すと黒騎士は良い子だと言いながら何か契約らしいものを始めて黒騎士には赤い紋章が浮かび上がったと思うと清姫ちゃんも髪色が緑から白銀みたいに代わり様子もまるでラフィエルさんみたいになった。

 

それを見たゆんゆんはこのままだと私もこうなってしまうと本能的に理解をしてすぐに全力で魔法を展開してラフィエルからの拘束を解いてから必死に建物を破壊して逃げようとしていた時に清姫が近づいて来て言うのだった。

 

「ゆんゆんさん、わたくしはようやく理解しました。あの黒騎士様こそ安珍様の生まれ変わりなのです。きっとゆんゆんさんも気にいると思いますから逃げる行為はやめてほしいですわ」

 

「嫌です、お願い近づかないで!私は・・・私は二人みたいになりたくないの」

 

そう泣きそうな声で必死になって扉を破壊して逃げようとするゆんゆんの元に黒騎士がゆっくりと近づいて来てゆんゆんを捕まえるのだった。

 

「嫌です、離して下さい!!」

 

「怖いか、そう思うのもほんの一瞬だ。我の顔を見てみろ、ゆんゆんよ」

 

そう言われて恐る恐る顔を見てしまったのである、その顔を見た瞬間にゆんゆんとして色んな大切なものが吸い込まれてしまう感覚に襲われてしまうがそれがあまりにも心地よく抵抗する意思が徐々に失われそして目の前の男の良いように使われる恋をした女(道具)になってしまうのだった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

おいーーー!!全然前に進まない!!

 

俺はまっすぐに向かおうとしているのだけど明らかにボスラッシュに入ってしまっていたのである。次から次へとまるで本当にザ・ハウス・オブザデットみたいに出て来るから先程から前に進まない!!

 

おかげさまでレベルアップはしているからそこは良いけどさ。いくら何でも多過ぎませんか、確かにこちらに多くのゾンビやボスが来ているということは少なくても向こうには全然、戦力が来ていないということになるのでそんな意味では良いかもしれないけど。

 

それにしてもこんな状況になっているとはやはり原作介入のせいなのかそれとも他の世界でもこのような異変が起きているのか。

 

それをしっかりと知らないとならないなと思って考えていると空から必死になって飛んできたものがそれはラフィエルちゃんでかなり疲れている様子で何が起きたのかと俺はとりあえず命はありそうでホッとしていると実はかなり強い敵が現れてゆんゆんちゃんと清姫ちゃんが頑張って応戦しているけど押されているというのだ。

 

そしてラフィエルちゃんは俺に助けを呼ぶために一時的に離脱をしてここまで来たというのだ。

 

なるほど敵は少数精鋭に切り替えてきたのか!そうなるとここまでの雑魚ゾンビや中ボスが多いのも納得すると感じていた。

 

ならばここで時間を潰している場合ではないとして案内をしてくれとお願いをするとラフィエルちゃんは分かりました、こちらまで着いてきて下さいと言われたので着いていくことにしようとした時についでにどこに居るのと尋ねた。

 

するとみんなは体育館でなんとか応戦をしていると教えてもらったが・・・・なあ、ラフィエルちゃん。

 

ゾンビもので体育館は死亡フラグの一つなんだよ、どうしてそこにいるの・・・・それともそこに俺を誘導でもしようとしているのかなと感じていた。

 

先程からラフィエルちゃんから嫌な感じがしているのだ。言葉には出来ないが信用してはならないと言う第六感がそう言っている。

 

つまり考えられるとしたらこの先に中ボスではなくラスボスが待ち構えている上にゆんゆんちゃんと清姫ちゃんが洗脳されて敵になっているかもしれない。

 

何なら今ここにいるラフィエルちゃんも洗脳されてもしかしたら堕天使にされているのかも知れないと考えていた。

 

俺はこう見えてカクヨムサイトの慎重勇者が大好きだったので備えあれば憂いなしという事もあるので俺は出来る限りのことをしてそこに向かう事にしたのだった。

 

まずは備えていた物資を取り出すところから始める事にした。

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