蝮の奇妙な日常   作:人中の蝮

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第55話、トーシュエンの過去の話(中編)

それからも映像が流れていたけどまあ、酷い映像ばかりだな。こちらとしてはリアルタイムで見ていたから慣れているというか結末を知っているからあんまり何も思わないが小学生時代が終える事には何人かメンタルがやられている人がいた。

 

少なくてもゆんゆん、リッカちゃんはすでに限界な感じてあったがこれは一度再生すると終わるまで出られないらしいので困った設計だなと感じながら見ていた。

 

あまりにも不幸過ぎて現実だと思いたくないラフィエルが嘘ですよねと必死に否定していた。

 

俺としてはこれは現実これがリアルだと言って教えていた。何度も俺もトーシュエンの記憶の映像に登場しておりそれなりの頻度で出てくるなと感じていると遂に中学時代に入ろうとしていたので伝えておく事にした!

 

「ちなみに一番残酷な時代は中学時代であるから覚悟しておけよ・・・知っている俺ですらかなり辛い場面があるから」

 

それを伝えると俺の顔を見てそれが嘘ではないということが分かり清姫たちは怯えながらも映像を見ていた。

 

さてと悲惨なことは確定しているが俺も頑張ってみておきますかと思いながら映像を見て早速、悲惨な光景で泣きながら必死に見ていた人たちも現れていた。

 

相変わらずにロキはへえ〜と不気味に笑ってみていたけど、本当にそんな性格をしているから最終的に酷い結末になってしまったのにそれでも反省しない辺りは流石、ロキだなと改めてそう感じてしまっていた。

 

そんな事をしているとトーシュエンが嘘の告白に騙された映像が流れると清姫があの雌豚、焼き殺してやるとバーサーカー状態になりながら見ていた。

 

まあ、清姫からすれば一番の逆鱗だよなと思いながらしていると・・・別の映像ではシズナが刀を持って怒っていた。

 

「なるほど、女性なら手を出されないと思っているのか・・・なら同じ女である私なら文句はないよな・・・首を刎ねて体をバラバラにしてやるから覚悟しておいてね」

 

不味い、殺気が高過ぎてこちらまで伝わってくるのですけど!?

 

本当にこの中学時代は地雷しかないなと思っていると家での出来事も映像に流れていたけど・・・うわ〜予想していたよりもこれは酷いなと思いながら見ているとラフィエルも限界になり見ていられなくなっていた。

 

親から虐待みたいにされていたとは本人から聞いていたが・・・これもあまりにも酷いなと感じていた。

 

ロキ以外は完全にお通夜状態でトーシュエンの過去の映像を見ていた。

 

ロキだけはこれからどんな風に彼が堕ちて行くのか楽しみで仕方がないと言いながら楽しんでいた。

 

ロキ、そこまで言わなくても良くない・・・まあ、確かに性格は悪くなるけどさ・・・。

 

それにしてもどうしてロキはトーシュエンに対して扱いが酷いのかと気になった俺は尋ねて見ると・・・。

 

「それは決まっているではないか。これほどに将来がとんでもない程に美女になる三人を虜にさせた男の不幸は見て楽しみたいと思わないかい?」

 

・・・ただの逆恨みでした。確かにこの3人とも絶世の美少女で将来は間違いなくロキの思惑通りになると思うけど性格的に難があるだよな。

 

まあ、それを踏まえて考えてもモテたいが・・・そんな事をしているとある映像になりガリガリに痩せ細ったトーシュエンが映りだされて間違いなく栄養が足りていないと見ているだけでも理解できた。

 

するとスピードワゴンもこれは本当に食べ物を盗む前まで追い込まれているなと見て理解していた。

 

やはりスラム街でもたまにこの様な子供がいるらしくそれと似ていると言っていた。

 

逆にこの現代日本でここまで追い込まれるってそれって余程に危ない状況ですよねとラフィエルがかなり心配そうにして俺に聞いてきていた。

 

まあ、普通なら国とか助けると言っているけど結局のところは国なんて助けてくれないだよ。

 

するとラフィエルがどうしてそんな事が言い切れるのですかと怒って反論してきたので俺は悲しい顔をしながら答えるのだった。

 

「先程に話したかもしれないが俺は公務員だよ。国の暗いところも見てきたからそう言えるのだ。残念な事にそうやって救える命を簡単に見捨てる事もしている。俺が出来ることなんて本当に限られているだよ・・・・済まないな」

 

そんな時にも映像は流れておりトーシュエンは俺の家に訪問してきて映像の中の俺がトーシュエンに対して心配そうにしながら話していた。

 

「トーシュエン!?どうした、そんなに腹がへこませて!?何か食べたのか」

 

「心配するな・・・・イーフェ、俺はしっかりとエアーを食べているから・・・」

 

「馬鹿野郎、それで腹が満たされるか・・・少しばかり待っていてくれ」

 

そうして映像の俺は家の中に入ってから持ってきたのはカップラーメンとおにぎりに饅頭を持って戻ってきてからいいから食べてから少しでも元気にしてから遊ぼうぜと言っていた。

 

こんなことを言ったかな?と思っていた。しかし、泣きながらトーシュエンが感謝をして食べていたところは覚えていたので間違いはなさそうだなと考えていたらゆりねが少しは見直したと言ってくれていた。

 

特にあの三人からこれで幼い頃に事件はこれで水に流してあげますと言って許してくれた。

 

良かった!よくぞ、やってくれた映像の俺と言うか過去の俺!!

 

これがなければ間違いなく俺の運命は高橋邦子作品に登場する人物みたいに終わっていただろうから助かったとして見ていた。

 

そして中学時代の映像が終える頃にはロキ以外のメンバーはお通夜状態で無言になっていた。

 

いくら何でも過激だったからねと思いながらでも次から流れてくる高校時代は中学時代よりは遥かにマシになっているから安心をしてほしいと伝えておいた。

 

それでも暗い場面があるのですよねと聞かれたので俺は当たり前のように頷いているともう観たくないと言って絶望の表情をしていた。

 

でも終わるまでは出られないからしょうがないよなと言いながら愉悦だと思ってみていた。

 

いや〜間違いなく愉悦神父がいたら激辛麻婆豆腐が進むと言いながら食べて楽しんでいただろうな。

 

フッフッフッフッフ、楽しくなってきたぜ。散々苦しめてきた者たちが曇るのは最高にハイ!と言うやつだ!!

 

するとスピードワゴンがイーフェ、お前からまたとても嫌な匂いがしているぜと言われたのですぐに言葉を返した。

 

「そうだな、この館に来てから一度も体を洗っていなかったからな。済まないがこれが見終わったらお風呂を貸してくれないか?スピードワゴンが先程から臭いと言っているから落としたいのだ」

 

「だから何度も言うが俺が感じているのは体の匂いではなくて人の性格の匂いが酷くなっていると言っているだぜ。全くもイーフェは油断しているといつの間にかこの匂いを出すようになるから注意が怠れないぜ」

 

そんなにひどい匂いをしていたと俺はかなりショックを受けながらもなら出来る限りに隠しておかないとならないなと考えていた。

 

ちなみにロキはとても今は臭いらしく信用は全くも出来ないとスピードワゴンがそう言っていた。

 

まあ、あれは明らかに悪人みたいな顔をして楽しんでいるからな無理もないだろうと思いながら映像の続きを見始めるのだった。

 

でもここからは少しばかり明るい思い出も出てくるからみんなが曇らせるようなことは無いと思うがな。

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