社会人になり聞いていた通りに社畜になって頑張っているなと感じていた。
先程まで死ぬほどに不幸だったのでこれぐらいならばまだ可愛いと感じてしまっていた。
けれどもすでに清姫たち、トーシュエンのことが好きな人達は明らかに絶望的な雰囲気を出していた。
無理もないだろうな、大好きな人を苦しめていたのが自分たちの親族・・・親なのだから何も言えないしそんな大切にしてくれた親代わりの人を殺した者達の娘と付き合いたいかと言うと彼女たちもきっと逆の立場なら嫌だということなのであろう。
だからこそどうすることも出来ないと理解してしまっていた。
なので社会人になってからの映像など殆ど見ておらず俯いて絶望をしていた。
それを見ていたロキは笑いを堪えてその光景を見ていた。あまりにも面白いと思っているのだろうがいくら何でもそれをしない方が良いと考えていた。
それに先程の映像を見てゆりねも落ち込んでいたので流石のゆりねも無理なのかと思って見ていた。
そしてトーシュエンは何も気持ちが変わらずに仕事を黙々とこなしており社会人として頑張っていたが何も喜びなど感じられずに少しでもと思いでパチンコなどもしても楽しくなっている様子はなかった。
ただの暇つぶし程度にそしてそれをネタにして話す程度のつもりでパチンコを遊んでいた。少しでも人間らしく見せる為に行動をしていた。
それを分かると俺は何も言えずに映像を見ていた、そうなるともしかしてこれから出てくるだろう競馬とか競輪とかもそんな気持ちでやっているのかと思いながら見守っていた。
そうして俺が競輪や競馬などおすすめした時も案の定に話のネタとか人間らしくなれるだろうからと言う理由でやっていた。
するとスピードワゴンがお前の賭博馬鹿はここから始まったのか、それにしてもトーシュエンと言うやつは何も楽しそうもないな、仮に当てても楽しそうなフリをしているだけだろうなと解説していた。
スピードワゴンがそう言うのであればそうなのであろうなと思って見ていた。そうしながら時は流れてそして運命の日が訪れて俺はトーシュエンの当たった万車券を手に入れる為にロケットランチャーを撃っていた。
その瞬間もトーシュエンはここで人生を終わりにしても良きかなと思いながら抵抗せずに死んだ。
こんな背景があったなんてと思っている時に普通ならあの三人が俺に対して怒ってくるところなのに先程の映像を見て絶望をしているせいで何も言ってくる元気がないらしく黙っていた。
そうしてこの館に来てからも映像が続いていたがとても気前良く振る舞っていた上にとても世話よくしていたが内心では何も感じておらずただ子供は大人として面倒を見るべきだと言う気持ちだけで動いていた。
それとラフィエルのラッキースケベの時もこれは男として反応をしたほうが良いなと思いでその気持ちに切り替えて対応していた事がバレてしまってラフィエルが絶望して遂には床に顔をつけて表情を見せないようにしていた。
これは相当なことだなと思って見ていたがその後も間桐桜が士郎に会いたいと思って助けたのも個人的な自己満足だった事だしと色々とどんな事を考えて助けたのか行動していたのか全てバレてしまっていた。
確かにこれは本当に仲が良い人ではないとかなりショックを受けるなと感じさせる内容であった。
本当に人って見た目通りではないから分からないよなと思っているとトーシュエンは最近ではここにいるのにも疲れるしせっかくまた強くなったので人助けでも向かいますかと気持ちで置き手紙を残してから館から旅立ちをして映像は終わりを迎えた。
しかし、終わりを迎えたと言ってもかなり全体的にショックが大きすぎる内容で何も言えずに遠くを見つめている清姫ちゃんたちにこれからどうやって接していけば良いのか分からない、桜や士郎たちに無理もないだろうなと納得してくれる佐々木小次郎など色んな意見があった。
ともかく今は終わったのでとりあえず休みませんかと言うとみんなも無言で納得してくれて図書室から立ち去り広場まで戻ってきてから話し合いを始めていた。
「すみません、イーフェさん。私達ってトーシュエン様の邪魔しかならないのでしょうか?」
泣きそうな声と表情で聞きてきたのは周姫ちゃんであり俺はどんな回答をしてあげたら良いのだと思っていたがここは無難な答えをするしかなかった。
「そうだな、俺も知らないところがあったから完全に完璧な答えは出せないと思うが少なくても嫌っている様子はなかったからとりあえずは邪魔だとは思っていないと思うよ」
問題なのは嫌われている描写はなかったのは良いけど好かれている描写もなかったことなんだよな。明らかに好かれている描写なんて一つもなかった。
辛うじてその様な描写があったのは俺に対してだけなんだよな・・・って!?俺は男なのにと思っていた。
まさかの一番好感度が高いのは俺になるとは・・・まあ、故事の人を含めると一番ではないが・・・。
それにしてもここまであんまり他の人たちに対して興味がないと・・・でもあれ程な過去を見せられた後では無理もないよな。
そんな事を考えていると何やら外が騒がしい事になっているなと感じていた。
でもここに全員は集まっているよなと考えていると外から声が聞こえてきた。
「うおーーー!!いきなり知らない場所に飛ばされたけど鳶がお出迎えをしてくれた!!これはとりあえず愛撫でるしかないだろ!!」
何か聞き覚えがある声が聞こえてきた、それもアニメで見ていたから余計にと思って窓から外の様子を確認すると鳶がに向って上半身裸の男性が嬉しそうにして飛びついていた。
鳶も反撃するけど上半身裸の男はこれも愛なのだなこれも愛なのだな!!ととても嬉しそうにしていて鳶が困惑して必死にこちらを見て助けを求めてきていた。
鳶なのにここまで表情が分かるって凄いなと思っていたけどやはりあの上半身裸の男はあの人物だよな、けものみちの主人公しか見えないよなと思いながら対応が出来るのが今は俺ぐらいしかいないので迎えに向かうのだった。