本編開始前に死亡予定のモブに転生した俺。ゲーム知識と最強ステータスでとことん無双します。ついでにヒロイン全員ハーレムルートに取り込んじゃおう   作:かくろう

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完全ハッピーエンドを目指すならしこりは残しちゃいけない

「ん……お? ここは」

 

 どうやら気を失っていたらしい。目を覚ますとぼんやりとした意識のまま眼球をグルグル動かす。

 

 どうやら城の中っぽい豪華なベッドの上で寝ている。

 

 いわゆる「知らない天井」って奴だ。

 

 でも病院ではなく、ベルクリフトの城の中であることは分かる。

 

 ――むにゅん

 

「ん?」

 

 手を動かしてみると、何やら柔らかい感触が肌に吸い付いてくる。

 

 サラサラしていて柔らかく、非常に手の平に馴染む程良い大きさ。

 

「んぁ♡」

 

 更に動かしていくとほんのりと硬い感触に行き当たる。

 

 まるでグミ菓子のように弾力のある感触には、非常に心当たりがあった。

 

 柔らかさ、弾力、シコシコとした感触はもうアレしかないじゃないか。

 

 手の平に収まる程良い大きさはホタルか?

 よかった、魔王に取り憑かれて一時はどうなるかと思ったが、こうして俺の隣で眠っている。

 

 調子に乗ってモミモミしてしまうぞ。

 

「ひゃんっ♡ んっ、ぁんっ♡」

 

 おや? ホタルの反対側にはもう一つの感触が。

 

 ホタルと同じくらいの大きさで、こちらは少し硬さが残るくらいに慎ましやかだ。

 

「……あれ?」

 

 おかしい。ホタルと、セイナと、フローラ。

 

 この中で慎ましいと言えるレベルなのはホタルだけだ。

 セイナは大きくて筋肉質だが、おっぱいも中々のものだ。

 フローラに関しては言わずもがな。

 

「え? じゃあこのおっぱいはっ」

 

 そこでようやくそこにいるのがホタルではないことに気が付く。

 

「「んぁ……♡ おはようございます、救世主様」」

 

「んぉえぇっ⁉ あ、アーシェにレネリー……いや、姫様達。いったいナニを?」

 

 なんとアーシェとレネリーが俺の両サイドに寄り添うようにしてくっ付いていた。

 

 しかも二人とも全裸だ。そしてそこにはこの世界の人間には存在しないはずの器官を……つまり"おティクビさん"がポッチしているではないか。

 

「救世主様、お姉ちゃん、いえ、姉上アーシェをお救いいただき、本当にありがとうございます」

「救世主様、この通り、元の姿に戻る事ができました。お救いいただき、感謝いたします。そして……」

 

「「私達は、貴方様にお仕えするために生まれてきました」」

 

 そうだった。二人はどういうわけか最初からスピリットリンカーで繋がっていた。

 

 どうしてなんだろうか。

 

「シビル君ッ」

「え、ホタル?」

「シビル殿、ご無事ですか」

「お身体の調子はどうですか?」

 

 驚きは更に続く。ホタル、セイナ、フローラの三人も眠り続けた俺に寄り添ってくれている。

 

 しかも全員裸。一糸まとわず真っ裸で密着していた。

 

 柔らかな感触は気のせいではなかったわけだ。

 

「これは夢か? ここは天国か?」

「まだ天国じゃないよシビル君。ちゃんと現実だもの」

「ふむ、ならば我ら全員で主殿に天国を味わってもらうというのはどうだろう?」

「それがいいです。シビル様、お身体の具合はどうですか?」

 

「ん、ああ。良い感じだ……すこぶる元気、というか、いつもより調子がいいくらいだ」

 

 こんな素晴らしい光景を見せられたら別のところが元気爆発してしまいそうだ。

 

「良かったです。お二人に手伝ってもらってみんなで回復した甲斐がありました」

 

「え? どういうこと?」

 

 聞けば、アーシェとレネリーの二人で精霊魔法を使い、神力の行使ですっからかんになった俺の体力を回復させてくれたらしい。

 

「そうか。ありがとうございます。お二人のおかげで助かりました」

 

「いいえ、皆さんのおかげです」

 

「「これで私達の使命は果たされました。後は救世主様にお仕えを」」

 

「いや、待ってください。まだ終わっていない事があります」

 

「「え?」」

 

 不思議な顔をする双子。このまま彼女達の好意を受け入れる訳にはいかない事情が残っている。

 

「俺は、あなた方の盟友であるフェンリルをこの手にかけました」

 

 その言葉を聞いたアーシェが悲しそうな顔をする。

 

「それは、既に覚悟していたことです。あの方の呪いを引き受け、それがなくなった。その時点で命運は決まっていたのです」

 

「いいえ、まだです。これを」

 

 俺はアイテムボックスから蘇生アイテムであるフェニックスの羽根を取り出す。

 

 回数ランダムで破損する準使い切りタイプのアイテム。

 この世界の基準で言えばレジェンドクラスの貴重品だ。

 

「こ、これは」

「まさか、この神々しいまでに眩い魔力は……」

 

 

「フェニックスの羽根。蘇生アイテムです。これで死んでしまったフェンリルを蘇生させる事ができる筈」

 

「ほ、本当ですかっ! 本当に、フェンリル様がっ」

 

「はい。懇願されての事とは言え、私はあなた方の大切な友人をこの手にかけてしまった。だからお二人の好意をそのまま受け取る事はできないのです。まずはケジメを。これでフェンリルの魂を肉体に呼び戻します」

 

 ミルメット、ボックス内にあるフェンリルの体、綺麗な状態に戻す事はできないか? 

 

 斬り裂いた状態を二人に見せるのは忍びない。

 

『お任せください。双子ちゃんと繋がったことでパワーアップしてますからねっ! 心配しなくても既に綺麗にしてあります』

 

 ありがとう。

 

 

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