そしてアンケートを出していた訓練兵団中にヒロインするキャラの回答をそろそろ締め切ろうと思います。ぶっちぎり人気なアニとクリスタがちゃんとヒロインできてたらいいんですが。
ミカサも人気ですが、フレディにデレデレする様子を書くか迷いますね。4番人気のライナーはフレディがちょっと恨んでる節あってもちゃんとヒロインさせます。苦しませます。
「やばいかも、今すぐ起きて!」
就寝し、道でフリーダと話している時のことだった。急に焦った顔となったフリーダがオレに目を覚ますように言うが、どうすれば戻れるのか良くわかっていないんだが。
「起きる方法がわからないんだけど」
いつもはばいばーいって感じで気づいたら朝だからな。どうやって意識を道から抜け出せばいいのかをあまり理解できてない。
そう思ったと同時に、ちょんちょんと腰をつつかれる。視線を下げるとそこには始祖様が居て、両手に力を込めてオレのことを押した。
「おわっ!?」
「ありがとうユミル様! アルくん頑張って!」
砂の上に尻もちをつく、と思ったオレの体は沈み込み、神妙な顔の始祖様と手を振るフリーダに見送られて闇へと落ちていく。
自分の体も見えないほどの暗闇に包まれたと同時、クリスタの悲鳴が聞こえたような気がした。
「......んあ?」
目を覚ますと、殺気のような冷たいものを感じる。
視界の隅が少々ぼやける中で辺りを見ると、クリスタ以外の班員がまとまって集められ、鉄砲を持った覆面の4人組に囲まれていた。エレンとジャンは、頬にオレが殴ったものとは別の傷跡がついている。
正直状況が理解できなさすぎる。ただ、これは訓練の一貫ではなく実戦であろう。ルートの安全性を確保されているとは思っていなかったが、まさか窃盗団の類がやってくるとは。迂闊だった。そしてオレは寝過ぎだろなんかもう話が進んでる気がするぞ。
「お前で最後だ。大人しくしろ」
引き金に指をかけて凄む窃盗団。
時折闇市で立体機動装置が高額で出品される、とは噂には聞いていたが。まさか窃盗団も関与しているとは。癒着した憲兵団からの横流し品ならともかく、兵士から奪ったものを出品するとなると足が付きそうだけども。
これを制圧すること自体は容易だろうが、死傷者が出る可能性とクリスタの姿が見当たらないことを考慮すれば大人しくするのが得策だろう。寝袋から起き上がり、両手を挙げながらエレンたちの元へ合流する。
「すまない、オレの失態だ」
「いや、俺たちも気付いたころには......」
この状況下で目を覚ますことができないなど兵士として失格、たるんでいる証拠だ。
近くに居たエレンに謝罪の言葉をかけるも、どうやら彼らも目が覚めたころには包囲されていたようだった。
とにかく今は、この状況を打破することを考えよう。まずは相手の人数と手札を観察することが重要だ。
窃盗団は馬車を2台。うち片方には立体機動装置を積み込み、もう1台は窃盗団員が乗り込むものかと思っていると、両手を縛られたクリスタが担ぎ上げられてやってきた。
「クリスタ......」
不安を目ににじませたクリスタと目が合う。怒りが込み上げてくるが、今はグッと堪えクリスタのことを不安にさせないようにしないと。
「命までは取らない、いずれ開放する。ただし、お前らが追ってくれば殺す。わかるな?」
マチェーテのようなものを手に窃盗団がオレたちに言い放つ。つまり、クリスタは人質というわけか。
クリスタが馬車に積み込まれるその瞬間。オレは窃盗団の後ろに居る彼女の目を見ながら口を動かす。
待ってろ。
しっかりと伝わったかはわからないが、少なくともクリスタは唇を噛み締めて小さく頷きを見せてくれた。
「......」
馬車が走り去ってから、沈黙が続く。
オレは何も言わず歩き始めると、背後からマルコが声を上げる。
「お前たち、どこにいくんだ!」
振り返ると、驚いたことにオレの後を追ってかミーナとサシャ。そしてエレンが着いてきていた。
えちょっと、なんか急にオレが謀反起こした首謀者みたいな立ち位置じゃん? 君たち着いてくるなら黙ってないでなんか言ってから来てほしかったよ。
ただまあ、ここは先頭に立つオレが代表して話すべきか。マルコとアルミンにジャン、そしてコニーはまだ迷いがあるようだから。
「オレはこれからクリスタと立体機動装置を奪還しにいく」
「それは......訓練は中止だ。僕たちだけではどうにもならない! 教官に指示を仰がないと」
マルコの言うことは最もだ。しかし、それで無事にクリスタが戻って来る保証はない。
「窃盗団の言葉を真に受ける必要はない。オレたちはこの瞬間に立体機動装置を失い、大切な仲間も失う危機にひんしている。クリスタが開放される保証はどこにもない」
「だが! 集団行動の規律を乱すなと言ったのは君だろう!?」
「......痛いところを突かれたな」
全く持ってそのとおりですごめんなさい。オレが今やろうとしているのは、自己判断で危険に飛び込むという無謀もいいところだ。
まさか寝る前に説教したことがそのまま返ってくるとは思わなんだ。でも今ここで行動しなければならない理由がある。
「オレたちがこのまま引き返せば、クリスタは戻ってこない。立体機動装置も闇市に売られ、クリスタも同じだろう。その後に彼女がどうなるかは、考えたくもないが」
「っ......」
マルコたちの表情が一気に険しくなる。
あくまでオレの予想ではあるが、奴らが大人しくクリスタを開放するわけがない。そもそも開放したとして、引き返して捜索隊を結成しても彼女が発見される確率は低いだろう。
であれば、足がつく今の内に彼女と装置を取り返すのが最善。もちろんそれは成功するということ前提だが。
難しいことを言っているなとは自分でも思う。巨人と戦うための訓練はしてきたが、鉄砲を持った窃盗集団と戦うための訓練はしたことがない。対人格闘術では基本的に1対1を想定しているし、相手は馬がある。
オレについてくることを決めてくれたミーナたちには感謝しかない。かといってマルコたちのことを否定することもできない。これは規律を乱す行為であるし、兵団として最も大切なことは被害を最小限に留めることだろう。つまりそれは、クリスタを犠牲にオレたちだけでも帰還するということ。
しかし今のオレは兵士ではなく戦士だ。自分が正しいと思ったことの為に戦うだけ。何を言われようとも構わない。
そうやって踵を返そうとした時、ジャンに呼び止められる。
「待てよフレディ」
その声色に思わず口角が上がってしまう。ジャンにはいつもの気が抜けた雰囲気がなくなり、覚悟を決めたような目でオレを見る。
いい顔になったジャン? ジャンじゃん?
「俺も行く! あんまみっともねえまんまで帰れるほど......腐った人間になれるか!」
「ぼ、僕も行くよ! 足手まといかもしれないけど、助けになれることがあるかもしれないから」
「俺だってやってやる! お前にばっか良いカッコさせてらんねえよ!」
「......僕もだ。フレディ、僕も奪還作戦に参加する!」
あのジャンが、という思いがあったのかアルミン、コニー、マルコも後に続いて宣言する。
後に続いてくれていたエレン、サシャ、ミーナの顔を見る。3人が頷いたことを確認してから、オレは頭を下げる。急な行動に全員が驚きの声を上げるが、オレの勝手な行動に筋は通すべきだ。
「皆ありがとう、そしてすまない。オレの自己判断で全員を危険にさらすことになるが、必ずクリスタを取り戻そう」
頭を上げると、エレンたちは呆れたような顔をしていた。
なんやその目は。呆れられる要素ないだろ今の。
「仲間を助けるためには何があっても屈しない覚悟を持てって言ったのはフレディだろ。俺は絶対にクリスタを助ける」
「お前はいっつも気取りすぎなんだよ! たまにはこの死に急ぎ野郎みてぇにやってみろよ!」
「その言い方はないよジャン。フレディ、私たち全員でクリスタと一緒に帰ろう!」
またしてもジャンがエレンの後に続く形で余計なことを言ったが、ミーナとクリスタを助けるという今この瞬間の団結力のおかげで2人の喧嘩を見なくて済んだ。
いい仲間たちに恵まれてオレは本当に幸運だ。となれば、まずは知恵を出し合うところから。こういう時にまず意見を聞くべきは1人しかいない。
「サシャ」
「はい!」
名前を呼ぶとやけに元気な返事が。ひょっとするとキース教官に対しての返事よりも威勢がいい気がするが、今はそれにツッコむ時間も惜しい。
「オレはこの辺りの土地勘が無いし、ここは森で視界が悪い。まずは周囲の状況を把握するためにサシャの意見を聞きたい」
「そういうことなら、高いところに登るんです!」
「......お前あったまいいなあ」
普通に尊敬してしまった。それほどでも~、とまんざらでもなさそうなサシャが大型犬に見えて撫でまわしてやりたい衝動に駆られるが抑えて。オレたちは少し離れたところに見えた岩肌がむき出しの高台を目指して歩き始める。
高いところから辺りを見下ろすとは、よく考えれば出てくることかもしれない。だがこの状況下でそれが思い浮かぶのは長年の経験と知識が無いと見落としがちになる。猟師のサシャに質問して正解だった。
「おい、あれ!」
山を登ったところでジャンが何かを発見する。指差す方には白煙が上がっており、急いで携帯型単眼鏡を取り出して確認する。
そこには窃盗団と彼らに銃を突きつけられて歩くクリスタの姿が確認できた。
良かった、まだ無事だ。一瞬安堵してしまうが、次の作戦を考える必要がある。単眼鏡を各自で回して実際に目で相手のことを確認させてから考える。
「正面から堂々と戦うのか? 流石の俺でもそれは馬鹿だってわかるぜ」
「コニー、お前天才じゃないのかよ......だけどそうだね、鉄砲を持っている相手に丸腰は無謀すぎる。アルミンは何か考えが?」
「......ある。待ち伏せ作戦をしよう」
地図を広げたアルミンが頷く。
ひとまず目立つ高台から降り、オレたちは円になってアルミンの話しに耳を傾ける。
「彼らが盗品を売るとなると、この付近ではオーデルの町以外無い。そこに先回りするんだ」
「オーデルなら、森を突き抜ければ可能ですよ!」
「だが、馬が無いのは痛いな......」
「ふふふ、まあ待てよマルコ」
馬が必要ならこの私と私の愛馬にお任せだ。
皆の視線が向けられるなか、森に向かって愛馬の名前を叫ぶ。
「ウーシュカ!」
森に木霊すオレの声。抑えめなので窃盗団たちにまで届くことは無いだろうが、愛馬のウーシュカには確実に届く。オレと彼女は運命の赤い糸でつながっているんです。
だが声を上げてから数秒、森は何の返事も返さない。後ろからコイツ大丈夫かよという視線を背中に感じるが、あの子は絶対にくる。ほら、もう足音が聞こえてきた。
「う、馬が戻ってきた!?」
驚くエレン。それもそのはず、森の中からオレが乗っていた葦毛の馬が他の馬を引き連れて戻ってきたのだから。
流石は我が相棒、褒めて褒めてと前足を上げてくるの可愛い......ってうわぁ!?
「ごふっ!? ま、待てよウーシュカ、わかった、わかったから!」
「お前、馬にまで好かれてんのかよ......」
「ああ! だからジャンを扱えるんですね!」
「んだとお前なんつったこの芋女が!」
オレがウーシュカの全力タックルを受けている間に、各々が自分の乗ってきた馬との再開を喜ぶ。
良くできた子ですようちのウーシュカは。訓練兵に馬が支給されるということは基本的に無いのだが、この子は過去に何度も乗馬拒否で訓練兵たちを振り下ろしてきた暴れ馬。しかしながらその走行力は随一、このまま腐らせるのは勿体ないと教官たちに押し付けられ、毎日根気よく話しかけて心を開いてくれたのか今では甘えん坊さん。
これ、とかそれ、とか呼ばれていたのが可愛そうで名前をつけたのが良かったのかもな。まあ名前もうちに伝わるお話に出てくる馬の姿の怪物から取っちゃったからあれだけど。一度触ると離れなくなるところとか、今思うとそっくりなのでピッタリなんじゃないかな。ちゃんとクリスタが乗ってた馬も引き連れてくれているし、愛が重いことくらいへでもねえぜ。
「とにかく移動手段は確保できた、アルミンの作戦通り待ち伏せをして強襲をしかけよう。馬があるからと真後ろを追っかけるのはクリスタに危害が及ぶ可能性が高いから慎重に」
「うん。直接オーデルの町に続く道に行かれると、開けた場所だからどうしようもない。やるなら道を塞いで、森の中に誘導してからだね」
作戦はまとまった。あとは窃盗団の通る道を先に確認し、罠を仕掛けるなり待ち伏せ場所を探すなりするだけだ。
問題は優先順位だが、クリスタには申し訳ないが立体機動装置の方を優先して取り返すべきだろう。
「皆、聞いてくれ。2台の馬車のうちどちらにクリスタが居て立体機動があって、もしくは1台にクリスタも立体機動装置もあるのか、その判断方法は後で考えるとして。ひとまずは立体機動装置を奪還すべきだ」
「フレディ、それはどうしてだい? 僕は人命を優先すべきだと思うけど」
「確かにそうだ。マルコ、これだけは言っておくが決してクリスタを見捨てるというわけではない。強襲の機会は一度だけ、であればまず立体機動装置を取り返してからそれを用いて窃盗団の後を追う」
「でも、その間にクリスタが無事かどうかは......」
オレがクリスタも売られると言ったからか、ミーナは若干顔を曇らせながら呟く。
確かに窃盗団が自暴自棄になってクリスタに危害を加える可能性も大いに考えられるが。奴らは求めているのは金だ。であればその可能性は低いと見ていいだろう。
「立体機動装置が奪い返された以上、窃盗団は少しでも金を手にするためにクリスタを殺したり傷つけるようなことはしないと思う。言い難いが、やはり人間も綺麗な状態であればあるほど価値を釣り上げられるからな。立体機動装置を取り返したら素早く装備し、立体機動で鉄砲を避けながら追従する」
「お前ひょっとして女好きなのは過去にそういうことやってたからか?」
「馬鹿、コニーも休み休み言え。大体オレが女好きだなんて......えなに、君たちそんな目で見るなよ。オレは紳士だぞ!? 女性と子供に優しいのは当然だろうが!」
サシャ以外から女好き認定されたような目を向けられ、私のメンタルはゴリゴリ削れてます。ミーナも苦笑いとか、確かに女の子は好きだけどそれを出したつもり無いのに!
「け、けど、フレディは節操ないわけではないから。僕が保証するよ」
「一生着いてくよマルコ班長。お前だけだオレの味方は......!」
そうだよ、オレはちゃんと相手の気持ちを考えたうえで女性に接することができる紳士なんだ! こんなところでくじけるわけには行かない! 戦士で紳士、ガイスギーチ=ジェントルマン!
もうどうにでもなれだ、ウーシュカの背中に飛び乗り空を指差す。
「日が昇りはじめると難しくなるだろう、暗いうちに準備を終わらせて作戦を開始する。行くぞ!」
『おう!』という皆の声を背に受ける。ちゃんと切り替えてくれることに感謝だ。
このまま目的地に駆け抜けて、と言いたいところだが。地図を持ってるのがアルミンなので先頭はアルミンに任せます。仕方ないね。先陣切る感じ出しといてカッコ悪いとか言うのはご法度で。
現在公開可能な情報
アルフレッド・ガイスギーチがウーシュカと名付けた芦毛の牝馬は、もともとは訓練兵団が所有する乗馬訓練用の馬であった。牝馬であるため生まれた時は乗馬に慣れるための入門用として飼育される予定だったが、通常は成長するにつれて白さをます芦毛が生まれたときからすでに白い箇所が多く、驚くほどの機動性を発揮したことで軍馬として転用することに。
しかしそれまでの訓練兵のみならず、教官や調教師、更には調査兵団員までも病院送りにするほどの気性の荒さから、訓練兵団の厩舎でただ佇むだけの期間を半年過ごしていた。
そこにアルフレッド・ガイスギーチが入団し、乗馬訓練での成績と馬からの懐かれ具合をみた教官たちがウーシュカの存在を思い出し、彼と対面させる。
アルフレッド・ガイスギーチはウーシュカに噛まれたり睨まれたり、振り落とされて怪我をしたこともあったが、乗馬訓練がない日も毎日厩舎に出向き、自らの手で世話をし呼びかけ続けることで初めてウーシュカを乗りこなすことができる人間となった。
暴れ馬だったウーシュカがアルフレッド・ガイスギーチに従順な様子を見せたことで、性格が改善されたのでは、と喜び試乗しようとした教官が振り落とされて骨を折ったことで、この馬は彼以外には懐くどころか話も聞きやしないとアルフレッド・ガイスギーチの愛馬として支給されることに。
また、ウーシュカはカリスマ性があるのか、訓練兵団が所有している馬の大半は彼女の言うことを聞く。ウーシュカが第1班の馬を引き連れてやってきたのもそのため。
アルフレッド・ガイスギーチはウーシュカのことを、反応しないだけで話は聞いてくれてる優しい子で、甘えたいのにそれが上手にできない恥ずかしがり屋さんと言う。自分に乗ろうとした訓練兵たちを振り落としたのはおそらくウーシュカなりの甘え方だったが、それについてこれる人が居なくてちょっとひねくれてただけ、と。
実際には人間を見下していたためであるが、血を流しながらも自身と対等な関係を築こうとした彼の前では猫を被る計算高い馬。それがウーシュカである。
デートする人
-
アニ
-
クリスタ(ヒストリア)
-
ミカサ
-
サシャ
-
ユミル
-
ミーナ
-
イルゼ
-
リコ
-
憲兵団のお姉さん
-
フリーダ
-
ルース
-
キース教官
-
ライナー