アンケートも良ければ適当に答えていただけると幸いです。
「まもなく、立体機動訓練を開始する! この訓練では、巨人を模した標的を時間内に見つける機動力、そして標的の部位を削ぐ斬撃力を判断する!」
森林の中で、いつもの格好ではなく訓練兵団の紋章が記されたジャケットを羽織る兵士と同じ格好のキース教官が告げる。
立体機動の訓練自体は何度もやっているが、教官いわくこの訓練は成績に大きく反映されるらしい。それまでの姿勢制御、アンカーの操作、ガスの吹かし方など部分部分での技術焦点を当てた訓練ではなく、実際に巨人の模型へ攻撃するという実践形式であるからだろう。
とはいえこれは巨人に対する有用性というより個人の立体機動能力を図る訓練というほうが適切かもしれない。実戦で巨人とタイマンを張るなんて馬鹿のやることだ、と座学で教え込まれたし、教官の言葉通りあくまで目標をどれだけ早く見つけ、どれだけ正確かつ確実に攻撃を加えられるか、というところにすぎないのだから。
「貴様らは開始と同時に立体機動で散開し、各々で標的へ攻撃を仕掛けてもらう! 大型の標的ではうなじのみならず、脚部など実際の巨人にも有効な部位への攻撃も点数として加算する! それでは各自、最終準備に入れ!」
それだけ言い残して飛び去る教官。訓練開始の合図は赤の信煙弾だ。
立体機動装置の最終調整をしながら周りを見る。この訓練は立体機動中の事故を防ぎつつ訓練の効率をあげるため、数十名のグループごとに別れて行われる。残念ながらエレンたちと同じグループにはなれなかったが、これから始まる訓練に緊張する顔が多く見られる中、ひときわ輝く人物を見つける。
「クリス-----」
「よおフレディ」
その人物に声をかけようと立ち上がったところ、1人の女性兵士。クリスタ専属護衛ことユミルが肩を組んでくる。
女性にしては背が高い彼女は入団から気づけばオレの身長を抜かしており、肩を組んだ後にこめかみに頭突きのようなものをしてくる。
「なんだ、緊張してんのか? 私が慰めてやろうか?」
ウリウリ、と頭を押し付けてくるユミル。彼女の方からコミュニケーションを取ってくれるのは嬉しいんだが、上からの圧力でちょっと怖いしオレの身長がこれ以上伸びなくなったら困る。大丈夫だ、早熟なんじゃなくて大器晩成なんだ......コニーにも抜かされたらもう生きてられない! いやでも、親父もおふくろも小柄だったな......ぐっ、やるせない!
その考えが顔に出ていたのか、クリスタが不安そうな顔をしながら近づいてきた。
「ちょっとユミル、フレディが困ってるよ。大丈夫?」
「ああ、大丈夫。ありがとうクリスタ」
「ちぇっ、私はただコイツがビビってたから慰めてやってただけさ。それよりフレディ、いいこと教えてやるよ」
ユミルはオレを開放したかと思うと、対人格闘術の訓練でもやれよと言いたいばかりの瞬発力を発揮してクリスタの背後へ瞬時に回り込む。
その素早さを追いきれなかったのか、クリスタは『え? あれ?』と言い視界から消えたユミルの姿を探す。肝心のユミルはというと、クリスタの背後で両手をわきわきと動かしその両手でクリスタを包み込むようにしながら胸を掴んだ。
「ひゃっ!?」
「ん~やっぱクリスタはたまらんねぇ」
「や、やめてよ! 変なところ触らないでっ」
......は? なんだこのエ......んん、官能的な場面は!?
ユミルが両手で、クリスタの慎ましいながらも確かにある形の良いおっぱ......じゃない、胸部にあるやわらかな......そう、乳房だ。乳房を鷲掴みにして揉んでいる。
羨ましいぞユミル! そこ変われよ! と声を大にして言いたい。しかし顔を赤らめながらなんとかして開放されようと身を捩るクリスタの姿は乳房を触っていると見れない。なぜ人間には自分の視点からしかものを見る能力が無いのでしょう。第三の目で三人称から見れればクリスタを五感すべてで堪能できるというのに。ってそれどころじゃねえ。
「ユミル、止めだ。それ以上はいけない」
「あん? なんだよフレディ、替わるか?」
「頼む。......んん、間違えた。それ以上はクリスタが可哀想だろう、周りの視線もあるし」
クリスタの前に立ち、ユミルと挟み込むようにして周りの目から遮る。小柄なクリスタだからオレとユミルで隠せるので良かったが、ユミルに揉まれて大きさやらなんやらが丸わかりになっているのを同期の野郎どもに見せるわけにはいかない。見た奴が居たら目を潰して記憶を消す必要がある。じゃないとフリーダにオレが殺される。
さり気なく視線からカバーする、という行動は紳士的だったなと我ながら鼻が高いのだが。ユミルから開放されたクリスタは自分の体を両腕で抱くようにし、涙目でこちらを見上げてくる。
「......フレディも、触るの?」
「ハイ!」
言った直後、オレは自分の顔面を自分で殴る。
口内が切れたため口いっぱいに鉄の味が広がる。だがそれを気にすることなく、すぐに表情を作り直した。
「クリスタ、自分の体は大切にするべきだよ。ほら、涙を拭いて」
ジャケットの内ポケットからハンカチを取り出し、困り眉で涙を浮かべているクリスタの顔を軽く拭う。
目を閉じながらそれを受け入れたクリスタはオレが涙を拭き終えると前髪を触ってから笑みを浮かべた。
「ありがとう。えへ」
「ッッッッッ」
カワイーーーーーッ!!
何だこの生き物は、見える、見えるぞ! 後光に照らされる純白の翼が! 天使の輪が見えないのはそう、ヒストリアが天使を通り越して女神だからだ! 議論の余地なし、ヒストリアは女神だってハッキリわかんだね。叫ぶのをこらえた自分を褒めてやりたいぜ全く!
「忘れてたな。フレディ、顔こっち近づけろよ」
「ん?」
クリスタの笑顔に癒やされているとユミルがニヤニヤと意味深な表情をしながら手招きをしてくる。怪しさ満点だが、今の関係ならば急に頭突きされることはないだろう。
何にも考えずにユミルの方に顔を近づける。必然的にクリスタを胸に抱くような形となってしまうが。これはこのまま気づいてないフリして続行しよう、役得だ。クリスタも何も言わないからヨシなんだよ多分。
「お前にだけ特別教えてやる。クリスタの胸、成長して揉めるくらいにはなったぞ」
「......ユミル。オレは今日ほどお前と友人になれて良かったと思った日はない。これからはそうだな、親愛の証としてユーちゃんと呼ばせてもらっても?」
「絶ッ対にやめろ。ただ、お前がこの情報をありがたいと思っているのなら......そうだな、この訓練で標的を1体でもクリスタに譲ってやってく」
「当たり前だろ」
「はっ、即答かよ」
嬉しそうな顔をして顔を離すユミル。と同時にユミルの爽やかな香りが鼻を抜けてクリスタの甘い香りが鼻腔をくすぐる。
下へと視線を向けると、クリスタがなんとも言えない呆けた顔をしてオレを見上げている。
「どうした?」
お風呂には毎日入っているし少なくとも驚くほど臭いなんてことはないはずだが。
という焦りをごまかすように、できるだけ優しく努めてクリスタに問う。彼女はハッとしたように瞬きを数回したあと、首をフルフルと横に振った。
「ご、ごめんね。ちょっと変なこと言うけど......フレディから、なんだか懐かしい香りがして。どうして懐かしいって思うのかも、わからないんだけど」
とても穏やかな声色だが、今にも泣き出しそうな表情。
おいフリーダ、もうヒストリアが思い出しそうになってんぞ。しかもオレの匂いでってなんだよそれ、嬉しいじゃねえか。
色々と湧き上がってくるものがあるが、まあここで思い出されるのは正直ちょっと困る。これから立体機動をするのだから、思い出したことによって集中力が下がり事故が起きる、なんてことになったら余裕で寝込む。ヒストリアが怪我したらもうハーレム目指すで! なんて言えなくなる。のでここはオレお得意の紳士術、誤魔化しの出番だ。
「もしかすると、石鹸が同じなのかもね。クリスタとお揃いってなんだかオレは嬉しいな」
「そう、なのかもね。同じ石鹸かぁ......私も、フレディと共通点ができたみたいでなんだか嬉しいかも」
なんだコイツ。可愛いの擬人化か? 何をどうやったらあんな草原を裸足で走り回るわんぱく鼻垂れ小娘がこんなに可愛くなるんだ? いや昔っから将来は絶対に美人になるぞこれと思うくらい可愛かったけど。というかヒストリアの過去を思うとつらい時期に寄り添えなくて罪悪感に押しつぶされそうになるんだけど。泣きたい。
「そうだクリスタ、フレディ。ここは1つ協力しないか?」
そんなオレの気持ちを察してか、ユミルが指を立てながら提案してきた。
「この訓練は点数が付くだろ? そこで、だ。私たち3人でうまいこと協力して、目標を探し出すんだよ。もちろん教官にはバレないようにな」
「それって卑怯じゃ......」
「クリスタ。あのハゲは私たちに協力するな、とは一言も言ってないんだよ。見られるのは立体機動と斬撃の技術だ、つまりそれさえ上手くやれてりゃいいんだよ」
相変わらず口が上手いなユミル。悪知恵が働く、というのも言い換えれば頭の回転が早いと言える。これには関心だ。
それでもクリスタは葛藤しているようで、ユミルが目でうまいことやれと指示をしてくる。私に任せなさい。
「ここは考え方を変えよう、早い段階から複数人で立体機動をして巨人を討伐する練習をしてると思うんだ。それに、オレも2人が居ると心強いんだが......どうかなクリスタ?」
「......わかった。私は2人みたいに上手くないけど、実戦を想定してみる。よろしくね、ユミル、フレディ」
「ああ、私たちなら余裕さ」
「助かるよ」
ふふふ、チョロいなヒストリア。クリスタの仮面を被っていても、チョロ可愛いのは昔から変わらないみたいだ。ちょっと撫でたり褒めてやるとにへぇ~っと少しだらしない笑顔を浮かべるんだ。そして
「フレディ?」
こうやって首をかしげながら名前を呼んでくる------あ。
「す、すまないクリスタ。つい」
「えっ、と?」
「おいおい、うちのクリスタはお触り厳禁だぜ? お前が本当にいい奴じゃあなかったら手が飛んでたな」
困惑するクリスタと、笑顔でブレードに手をかけているユミル。可愛いと怖いが共存する空間になんだか胸焼けしてきたので急いで手を離すと、クリスタはその手を目で追ったあとに切り替えるためかガッツポーズを取った。
「とにかく、頑張ろう。フレディがいればユミルも真面目にやってくれるはず!」
「私のことなんだと思ってるんだ」
「日頃のおこな......落ち着けよユミル。オレと君との仲じゃないか」
抜刀してブレードをオレに向けてくるユミルをなだめる。随分と血の気が多いこと。
けどコレも悪くない。最初は本気で殺そうとしているんじゃないかって雰囲気だったし、クリスタもそれを感じとりユミルを必死に止めていた。けど今はお互いに信頼があって冗談だとわかっているからこそ、こういうやり取りも笑い話の1つだ。
あんなに焦ってたクリスタが今じゃ『危ないでしょユミル』って軽くなだめるだけだしね。けどちゃんとユミルを見張ってくれてるクリスタちゃんマジ女神、将来は一緒の墓に入ってくれ。
その時、森の中から赤色の信煙弾。訓練開始の合図が出る。
オレたちは顔を見合わせて頷きあい、同期たちを置いて一目散に飛び出した。
「オレは後方に付く! 2人は距離を保ちながら索敵を!」
「実戦意識ねぇ、クリスタ! 気をつけな!」
「うん!」
本物の巨人を見たことも無ければ、本物の巨人と戦闘をしている兵士を見たこともない。
それでも機動力が一番高い兵士が先頭だと、それについていくことに集中しすぎた後衛が被害を受けるという予想はできる。であれば一番余裕のあるオレが後ろにいれば視界も広がるだろう、と考えたのだが、2人もそれに賛同してくれたようだ。
あとは単純に、お二人のお尻を見れるという下心もあります。服装もあるけど立体機動ってやっぱり激しく動く中でバランスを取るせいで、どうしてもお尻を突き出したりする動きが出てくるんだよね。それによって腰回りが強調されるから大変眼福でございます。ほらユミルも意外といいケツしてるし、クリスタも......イテッ、頭がかち割れそう。クリスタを下品な目で見るのは駄目ですか......。
でもまぁ、104期生の中で一番いいお尻してるのはやっぱり......アニだよね!
現在公開可能な情報
現時点でのアルフレッド・ガイスギーチに対する104期生からの好感度報告。
良:エレン・イェーガー、ミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルト、サシャ・ブラウス、コニー・スプリンガー、ミーナ・カロライナ、クリスタ・レンズ、ユミル、アニ・レオンハート。
普:ジャン・キルシュタイン、マルコ・ボット、ライナー・ブラウン、ハンナ・ディアマント、フランツ・ケフカ、ミリウス・ゼルムスキー、ナック・ティアスetc......
悪:ベルトルト・フーバー
アルフレッド・ガイスギーチの性格上、悪い印象を持っている同期はほぼ居らずあの捻くれ者のダズでさえ普通だろ、と返すほど。
良に含まれた人物たちとは交流が深く、特に対人格闘術の訓練では常にアニ・レオンハートとペアを組んでいる。それが原因なのか、アニ・レオンハートに特別な感情を抱く意向が強いベルトルト・フーバーのみがアルフレッド・ガイスギーチへ露骨な嫌悪感を見せた。
アルフレッド・ガイスギーチ本人もそれを感じているため、ベルトルト・フーバーとは必要以上の関わりを持たないようにしている。
しかし過去にはベルトルト・フーバーとのこじれた関係を修復しようと試みたアルフレッド・ガイスギーチが対人格闘術訓練でアニ・レオンハートとはペアを組まず、彼女にベルトルト・フーバーと組むように誘導したこともある。
その際、アニ・レオンハートが組まないのならと日頃からアルフレッド・ガイスギーチとの手合わせを望んでいたミカサ・アッカーマンがペアを組もうとしたが、はなからアルフレッド・ガイスギーチ以外と組む気のないアニ・レオンハートと一触即発の雰囲気となっていた。
デートする人
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アニ
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クリスタ(ヒストリア)
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ミカサ
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サシャ
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ユミル
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ミーナ
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イルゼ
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リコ
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憲兵団のお姉さん
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フリーダ
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ルース
-
キース教官
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ライナー