進撃ロスのサラリーマン、転生し超大型巨人を継承する   作:ダブドラ

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 30000UA突破ありがとうございます。
  
 お気に入りももう少しで900に届く所まで来ており、本当に皆様には感謝の気持ちで一杯です。

 それと現在連載中のトロスト区編は後二話の予定です。


十二話 超大型巨人

 

 

 

 

 

 

──トロスト区内地・グラント巨人化の少し前

 

 

 

 

 「もう一度問う!貴様は巨人か? それとも人間か!?」

 

 

 

 キッツ隊長がそう叫ぶ隣で、私は眼鏡のブリッジ部分を押さえてズレを戻す。

 

 

 

 エレン・イェーガー。

 それが、たった今尋問を受けている訓練兵の名だ。

 

 

 何でも、彼は巨人のうなじから出てきたらしいがハッキリ言って信じられん。

 だが同期の訓練兵達や戦線に出ていた駐屯兵による証言がある以上、本当のことなんだろう。

 

 

 全く、何がどうなっているんだ・・・・・・っといかん、冷静になるんだ、私。

 

 まだ尋問中なんだぞ。

 

 

 

 

 「さぁ、どう出る・・・? 巨人であるならば容赦はせんぞ・・・」

 

 

 平静を装って立つ私の隣で、大量の汗をかいた隊長が小声で呟く。

 その様子は、先程の質問に未だ答えないイェーガーへの不信感が募っているように見えた。

 

 ・・・いや、それは此処にいる駐屯兵全員に言えることか。

 

 

 かく言う私もそうなんだから。

 

 

 

 

 

 「──人間ですッ!!」

 

 

 「なっ!?」

 

 

  

 直後、イェーガーの短い叫びが静寂を破った。

 

 

 ・・・・・・そうだよな。

 巨人ですなんて口が裂けても言えないだろう。言った時点で砲弾が撃ち込まれるんだ。

 

 そうなれば自分は勿論、隣で支えているアッカーマンまで巻き添えになってしまう。答えを渋っていたのもよく分かるよ。

 

 

 

 「・・・・・・そうか」

 

 

 そう短く零し、隊長はゆっくりとその手を振り上げる。

 

 そもそもこの問いに正解なんてなかったんだ。

 皆、エレン・イェーガーという得体のしれない恐怖を取り除きたい一心なのだから。

 

 さっきだって、私と同じ精鋭班のイアンがアッカーマンの処遇に一度意見したが聞き届けられなかった。

 

 現実とはかくも理不尽なんだ。

 

 

 「悪く思うなよ。仕方の無い事なんだ。何故ならば、人は誰しも自分が悪魔じゃないと証明できないのだから」

 

 

 

 そして、隊長が振り上げた手を勢いよく下ろそうとした次の瞬間。

 

 

 

 ドオオオォォンッ!!

 

 

 

 「何だ!?」

 

 「雷が・・・・・・落ちた?」

 

 

 聞こえたのは砲声ではなく、まさに落雷のような爆音だった。それもトロスト区の方から。

 これには隊長も声を上げて殊更動揺している。

 

 

 「オイ、見ろ!」

 

 「ま、まさかそんな・・・」

 

 「アレは・・・!」

 

 

 直後に周囲からそんな声が聞こえてきた。そして全員が向いている方向へ視線を向けてみるとそこには──

 

 

 「な・・・!?」

 

 

 あれは“手”だった。

 

 皮膚のない真っ赤な手が、壁を掴んでいたんだ。

 

 

 それからゆっくりと、壁の向こうから巨大な顔が現れて私達を見つめる。

 

 

 

 

 「ち、超大型巨人!!」

 

 

 隊長がその名を叫ぶ。

 五年前、シガンシナ区に現れてウォール・マリアを破った元凶。其奴が再び姿を現した。

 

 

 

 「隊長!指示を!」

 

 

 「くっ、総員戦闘用意! この内門が破られる事は、人類の滅亡を意味する!ここが最後の砦だ、絶対に死守せよ!!

 

 

 恐慌状態に陥りかけていた隊長へ叫ぶと、直ぐに他の兵士達と壁を登るべく立体機動装置のグリップを握る。

 

 

 

 「待て、リコ!」

 

 

 しかしそこで、イアンに呼び止められた。

 

 

 「お前はイェーガー達を逃がすんだ。できる限り遠くへ」

 

 「でも、貴方達は」

 

 「良いから行け!あのデカブツは俺達で仕留める!」

 

 「お前は生きるんだ。まだ会えてないんだろ、彼に」

 

 

 私は食い下がろうとするが、ミタビとイアンにそう言われて出かかっていた言葉が喉の奥へと引っ込む。

 

 そして脳内には、とある少年の顔が浮かんでいた。

 

 

 グラント。

 

 ああ、そうだ。私はまだお前の成長した姿を見ていない。だからまだ、死ねないんだ。

 

 約束したじゃないか。

 

 

 「・・・分かった。 二人共、死ぬんじゃないぞ」

 

 

 私の言葉にイアン達は手を挙げて答えると、直ぐに飛び去っていった。

 

 さて、行くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「おい、離せミカサ!アイツは母さんの仇なんだぞ! 俺ならやれる! 十五メートル級の巨人になって必ず・・・!」

 

 「それは駄目。エレン、貴方は万全な状態じゃない。私の側から離れないで」

 

 

 

 イアン達を見送った後、私は言われた通り二人の元へ近づき口論している所に割って入った。

 

 「おいイェーガー、アッカーマン。動けるならついて来い。ここを離れるぞ」

 

 「な、何故です!?」

 

 「まだ尋問は終わっていない。お前には色々と聞かなきゃならん事があるんだ、イェーガー」

 

 「でも、奴はうぶっ!?」

 

 

 私の言葉を聞いて尚戦おうとするイェーガーだったが、アッカーマンが腹に一撃を入れて気絶させた。

 

 「こう言うと変だが、良いのか?」

 

 「はい。確かに超大型巨人の事は殺したいと思っています。ですが、今の私にとって重要なのはエレンを守る事なので」

 

 「・・・・・・そうか。なら急ぐぞ」

 

 

 

 そして、私達は逃げる為に馬を留めている仮設拠点を目指すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 巨人の目を通して見た内地の街はまるで、ミニチュアのジオラマの様だった。

 

 これが、ベルトルトが見た景色か。

 

 

 

 

 俺はぶっつけ本番での巨人化に成功し、榴弾がエレンにぶち込まれる事をどうにか阻止できた。

 

 だが超大型巨人の出現という危機的状況に駐屯兵団が動かない筈もなく、現在進行系で飛び上がってきた兵士達に包囲されている。

 

  

 

 「一斉にかかれーッ!!」

 

 「固定砲用意急げ! ありったけをぶち込んでやるんだ!」 

 

 

 掛け声に合わせて砲門と刃が俺に向けられる。

 

 熱風を出せば飛んでくる兵士達は撃ち落とせる。だが、俺の目的は“人”じゃない。

 

 

 

 俺は右腕を振りかぶり、壁の上を一気に薙ぎ払った。

 

 

 

 「総員退避!!」

 

 「クソッ、固定砲が!」

 

 

 そう。俺が狙ったのは固定砲だ。

 

 この一撃でエレンを狙っていた砲台を含め、数門が吹き飛んで爆発していく。

 

 あの重々しい固定砲が、机上のゴミを払うように軽々と破壊できてしまった。・・・・・・なんてパワーだ。

 

 

 

 「こうなったら立体機動だ!二手に分かれて両目とうなじを狙うぞ!」

 

 

 

 すると、そんな声に合わせて兵士達が飛び掛かってきた。二人が目を、そして見えない為正確な人数は分からないがそれ以上の人数がうなじを狙っている。

 

 

 そうくるならもう少し引き付けて・・・・・・今だ!

 

 

 「うおっ!?」

 

 「熱っ!」

 

 「これじゃ近づけない!!」

 

 

 俺は全身から熱風を放射した。少しでも長く放っていられるように程々の勢いを保って。

 

 これで数分は時間を稼げる。早く離脱の準備を整えなければ。

 

 先ずはアルミンを見つける前に拾っていたあるモノ、ずっと布として使い、巨人化の際に口に含ませていたソレをうなじへ移動させて身につける。

 

 立体機動装置は上手い事消さずに巨人化できたので問題なし。後は・・・・・・

 

 

 超大型の肉体だ。

 ただうなじから出るだけでは、当然俺の姿を見られる恐れがある。それで俺の事がバレたならば問答無用で即処刑だ。

 

 ここはベルトルトのやり方をなぞろう。

 

 

 

 

 俺は意を決し、放射している熱風の勢いを最大限に強めた。すると瞬く間に周囲が白煙に覆われ、視界が遮られていく。

 

 

 それから熱風の勢いを数秒維持した後、俺はうなじから飛び出した。

 

 

 

 白煙地帯を抜ける前にフードを被り自由落下すると、視界が晴れたタイミングで壁へアンカーを刺す。

 

 そこから壁を登り、転がり込むように壁上へ姿を現す。

 

 

 「おい、あそこに誰かいるぞ!」

 

 「そこのお前!聞こえていたら直ぐに壁を降りるんだ!一度離れるぞ!」

 

 

 俺を見た駐屯兵がそう叫ぶ。どうやら俺が訓練兵だとは気づかれてない様だ。

 

 

 それもそのはず、俺は今駐屯兵のマントを着用している。あるモノとはこれの事だったのだ。

 

 

 ミカサとアルミンを探しに行った時、既にトロスト区では雨が降っていた。その影響で一部の兵士達がマントを着ていたため、変装に使えるかもしれないと遺体から拝借していたのだ。

 

 不謹慎ではあるが残っていたのは幸運だった。血は少し付着していたが。

 

 

 俺は上官の命令に従い壁を降りると近くの建物へ身を潜める。

 

 巨人化の解除後に出る顔の模様が消えるまで待つ為だ。

 

 

 そういえば落下中に見えた限りでは、市街地の中心から壁側に人はほぼいなかった。大部分は生き残った訓練兵を連れて平地側の仮設拠点に向かったんだろう。

 

 一方、超大型に立ち向かっていった一部の兵士達は壁に張り付いて白煙が晴れるのを待っている。

 

 

 

 早い所仮設拠点へ行かないと。

 

 

 俺は少し待ってからマントを脱ぎ捨て、外へ走り出した。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 移動すること十数分。

 

 建物がある内は立体機動で、市街地を抜けたあとはその足で走り無事に仮設拠点へ到達することができた。

 

 

 やはりと言うべきか、周りからは不安気な声が聞こえてくる。

 

 さてと、エレン達は何処に・・・・・・

 

 

 

 

 

 「おい、そこのお前!

 

 

 周りを見回そうとしていた時に聞こえた、そんな声。

 

 凛としていて力強い、聞き覚えのある声。

 

 

 

 俺はその声に思わず足を止めて振り返った。

 

 

 「やっぱり、お前だったか」

 

 「・・・・・・リコさん

 

 

 声の主は、五年前に俺を救ってくれた恩人だった。

 

 

 

 「久しいな。グラント」

 

 リコさんはあの時と同じ、優しい笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 「しかし見違えたぞ。最後に会った時よりまた上背が伸びているし体つきも逞しくなった」

 

 「みっちり鍛えましたからね」

 

 「そういえば、知り合いから聞いたんだが訓練兵団を二位で卒業したんだろ?」

 

 そう言いながらリコさんは俺の左肩に右手を置く。何故かそれなりに力が入ってる気がするが・・・いや、気のせいか。

 

 

 「本当なら、何故首席じゃないんだ!?と問い詰めるつもりだったんだが・・・・・・アッカーマンの事を聞いてむしろ納得してしまったよ。彼女は正しく逸材だ」

 

 すると今後は、俺の背中をポンポンと叩きながら同情するような顔でこちらを見た。

 

 

 「それに今期はアッカーマン以外にも優秀な者が多かったと聞いてる。その中で二位だったんだ。良く頑張ったな、本当に」

 

 「ありがとうございます、リコさん。あの、約束・・・果たせましたか」

 

 「ああ。勿論だ。その姿を見せてくれたし、精鋭班での活躍もミタビから聞いたよ」

 

 

 リコさんは俺に向けた目線を下から上に動かし、再び笑みを浮かべる。

 そういえばミタビ班長達は無事だろうか。巨人化した俺に立ち向かってきた兵士に混じっていたなら、うなじを狙う側にいた筈だ。

 

 

 「そういえば、ミタビ班長達は」

 

 「さっき現れた超大型巨人に立ち向かっていったよ。所で、再会の感動で聞きそびれていたが何処で何をしていた?」

 

 今までの和やかな雰囲気とは打って変わって真剣な表情でリコさんが詰め寄ってくる。

 

 俺は額に汗をかきながら、アルミンを背負って内地側に撤退した後の事を話した。

 当然、超大型巨人が出現した直後の事は作り話だが。

 

 

 「まさか、尋問を見ていたとは・・・。というかイェーガーの事も知っていたんだな」

 

 「一応、エレンの事は誰にも話してないです」

 

 「当然だ。お前も当事者なんだからな。・・・全く、心配したんだぞ」

 

 そう言われ、俺の中で騙している事への罪悪感と心配させた事への申し訳なさが混じり顔を伏せてしまう。

 

 

 

 

 

 「それにしても妙だな」

 

 「・・・え?」

 

 「超大型が現れたというのに、未だ壁が破壊されていない。喜ぶべき事だとは分かっているが、却って不気味だ」

 

 当然、俺には壁を破壊する目的もメリットもない。とは言え固定砲を壊すだけでは不気味だと思われても無理はない。

 

 やっぱり、難しいな。

 

 

 

 

 それからしばらく二人で壁の方を見つめていると、こちらに誰かが駆け寄ってきた。

 

 

 「リコ!ベルツァーも無事か!」

 

 「イアン!」

 

 「俺もいるぜ」

 

 「ミタビ班長、ご無事でしたか!」

 

 

 それはイアン班長とミタビ班長だった。どうやら熱風の時間切れらしい。よく見ると、壁上を覆っていた白煙が既に綺麗さっぱりなくなっている。

 

 

 「超大型巨人は!?」

 

 「それが・・・いなくなったんだ」

 

 「何・・・?」

 

 

 イアン班長曰く、白煙が晴れた時には超大型巨人の姿がなく、トロスト区側の地面で骨になっていたそうだ。

 

 それを見た他の兵士達は殺せたと思ったようだが、固定砲を狙った事からある程度の知性があると判断。

 エレンの前例から超大型も人が化けたものではないかと推測し、中身に逃げられたと考えているらしい。

 

 

 正直驚いた。

 まさかここまで推理されるとは。精鋭班の班長は伊達じゃないらしい。

 

 

 「じゃあ、壁は?」

 

 「破壊されていない。疑問は残るが、一先ず大きな危機は去った」

 

 「まだどデカい問題が残っているがな」

 

 

 少し達成感のある表情のイアン班長に、ミタビ班長が壁の向こうを見ながら言う。

 そうだ、まだ全て解決したわけじゃない。

 

 

 「トロスト区の外門だ。穴が空いたままじゃいけねえだろ」

 

 「そうだな。隊長が言うには工兵部隊が一時的な処置をしているそうだが、それも急場しのぎに過ぎない。一度隊長の所へ相談に行こう」

 

 イアン班長の言葉にミタビ班長が頷く。そして二人は俺とリコさんの方に向き直った。

 

 

 「リコ、確か司令がもうすぐ来られる筈だ。状況の説明を任せる」

 

 「ああ。任された」

 

 「グラントも一緒に行け。俺の班にいたんだから問題ねえだろう。ただし、失礼の無いようにな」

 

 「はっ!」

 

 

 

 こうして俺は、ピクシス司令に会うことが決まった。

 

 だが超大型の出現に伴い司令はウォール・シーナ側におり、到着までまだ少し時間がかかるそうなのでリコさんに頼んで先に負傷兵用のテントへ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 数分歩き負傷兵用のテントに辿り着いた俺は、直ぐに重傷の兵が治療を受けている場所へ移動。

 

 そこでは兵士達が簡易的なベッドに寝かせられており、皆手足や首などにギプスがつけられ何とも痛々しい。

 

 

 「グラント・・・?」

 

 その中の一人、見慣れた金髪の少年が俺を呼んだ。

 

 

 「アルミン、目が覚めたのか?」

 

 

 そう言われ、助ける事ができたという実感が湧き上がり目頭が熱くなる。

 

 

 「うん。君が助けてくれたんだろ? 本当にありがとう」

 

 「俺だけじゃない。ミカサがいたからさ。一人じゃ助けられなかった」

 

 「ミカサ・・・そういえば、エレンも無事だったんだ

よね。ジャンから聞いたんだ」

 

 「ジャンが?」

 

 「ああ、実はね・・・」

 

 

 それから、俺はアルミンが覚えている限りで話を聞いた。

 

 トロスト区の初陣では原作通りエレンに助けられたこと。

 

 その後ミーナを庇って巨人に食べられかけたが、突然その巨人が後ろから押されたように倒れ込み、崩落した建物に巻き込まれて足を潰されたこと。

 

 その先は意識がなく、目覚めた時には医療班のテントにいたこと。

 

 超大型巨人出現の報もここで聞いたらしい。ジャンはその後やってきてエレンの事を教えてくれたそうだ。

 

 「でも守秘義務があるんじゃ・・・クリスタだって知らないのに」

 

 「いや、ここへ逃がす際に訓練兵達にも知れ渡っている。あくまで生きている事だけだがな」

 

 俺の疑問にリコさんが答える。

 

 どうやらエレンとミカサは付近の小屋に隔離されているらしい。

 まだ尋問の最中だったし当然か。

 

 

 「ねぇグラント、壁はどうなったの」

 

 「壊されなかった。固定砲はやられたが、死者は出てないみたいだ」

 

 アルミンの問いに対し、俺はイアン班長の言っていたことをそのまま伝える。

 

 

 「今は外門をどう塞ぐかか問題だな」

 

 「うーん、あの大岩が使えそうだけど、運ぶ方法が無いし。何かないかな・・・」

 

 「大岩、アレの事か。確かに使えそうだが、アルレルトの言う通りどうやって運ぶか・・・」

 

 

 

 アルミンの言う大岩とは、トロスト区外門付近に鎮座する巨大な岩の事だ。

 いつからかは分からないが元々あったらしく、原作ではこれをエレンが運んで壁の穴を塞いでみせた。

 

 

 俺も穴を塞ぐならそれしかないと思っているが、問題はどうやって作戦を提案するかだ。

 ちなみに超大型は使えない。巨人化した途端に総攻撃を受けるだろうし、それ以前に消耗している今じゃまともに巨人化出来ないからだ。

 

 

 つまり、エレンを作戦に参加させる必要がある。

 

 

 

 「おっと、すまないが時間だ。司令が到着される」

 

 「分かりました。アルミン悪い、もう行かないと」

 

 「ううん、来てくれてありがとう」

 

 

 

 俺はアルミンに微笑みながら頷くと、先に外へ出たリコさんを追ってテントを出るのだった。

 

 

 

 これから俺はピクシス司令と話す。

 キッツ隊長たちの案が何かは知らないが、そこで原作と同じ案を通せるかは俺の説得にかかっている。

 

 アルミンが蚊帳の外にいる以上、俺がやるしかないのだ。

 

 

 さあ、ここからが勝負だ。

 

 

 

 

 

 

 




 
 十二話、お読み頂きありがとうございました。
 
 リコ視点での原作一話のオマージュはどうしても描写したかったので、目標が一つ達成できました。

 超大型をオリ主に持たせるならこの展開にしようと決めていましたので。

 次回からはトロスト区奪還作戦が始動します。
 
 あの人気キャラが遂に登場しますのでどうぞお楽しみに!


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